今年のノーベル物理学賞はブラックホールで2年連続の宇宙関連。形成の証明に対する理論と観測についてそれぞれの実証が認められた形です。そこで思い出したのが7月に理研から発表されたリンクの理論研究です。
(Hikaru Kawai, Yuki Yokokura, “Black Hole as a Quantum Field Configuration”, Universe 2020, 6(6), 77. )
まだまだブラックホールにはわかっていないことが多いですが取り込まれた物質の情報がどうなっているのか?そして最後には蒸発してしまうこと=情報喪失が相対性理論と量子力学の間の矛盾として課題でしたがそこに答えた研究で蒸発時にはなくなっていない=飛び散った光子や粒子の情報を観測することが出来れば元の状態を再現できることを示してます。水が水蒸気になるように消失するのでなくどこかには存在するので矛盾なしという考え方かと思います。
現実的には再現するには飛び散った光子や粒子の情報をすべて観測し記録することが出来ないとダメなのですが相当の観測技術x記憶デバイスが必要でメモリメーカーが儲かりそうです(笑)。
また現実的に自在に利用出来るかは別として「強重力下ではどんな物体も極限的状態としてブラックホールになり、情報デバイスになる可能性がある 」ということが言えそうでこの理論事態に賛否はあるでしょうが興味深い話でした。
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