生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか (ブルーバックス B 2258)
小林 憲正
福岡さんの生物と無生物の…もありますがこちらは宇宙生命学の観点で生命の起源に迫った内容でまさに我々はどこから来たのか、どこへ行くのかを探った本です。地球に生命が存在しているのは奇跡なのか必然なのか?生物の材料である有機物=タンパク質とリン脂質自体は宇宙からもやってくる可能性が示されてきました。一方で生物の特徴である自己複製と進化には核酸が必要となり、核酸形成のためにはRNA+タンパク質が必要。さらにさかのぼってRNAが存在すればたんぱく質を形成できるとのことでRRNAの起源を探るのが化学進化で起源を探っていく道です。ただタンパク質とRNAが非常にまれな確率で正確なものが作られなくてはいけないというのが泣き所。この考えからはやはり奇跡に近い領域にあるというのが今のところの考え方のようです。一方でがらくたワールド仮説という生命と無生命の間を経て生命が誕生していったと考える説もあります(L=0,1というデジタルな世界でなく0<L
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