綺麗な花をみていると
そのひとすじの気持ちにうたれる
八木重吉
願はくは 花の下にて 春死なむ
その如月(きさらぎ)の 望月のころ
西行
世の中に 絶えて桜の なかりせば
春の こころは のどけからまし
業平
白き華 しろく かがやき
赤き華 あかき光を
放ちゐるところ
斎藤茂吉
花
何が
一番いいか
花が一番いい
花のどこがいいか
信じて
咲くのがいい
坂村真民
軽くなる
とにかく心も体も
軽くなるのだ
捨て果てて
捨て果てて
タンポポの種のようになるのだ
坂村真民
楠(くすのき)千年 さらに
今年の 若葉かな
井泉水
花びらは散っても
花は散らない
金子大栄
神と出会う パウロ
花がふってくると思う
花がふってくると思う
花がふ(散)ってくるとおもう
このてのひらに うけとろうとおもう
八木重吉
黎明(れいめい)
れいめいは さんざめいて ながれてゆく
やなぎのえだが さらりさらりと なびくとき
あれほどおもたい わたしのこころさえ
なんとはなしに さらさらと ながされてゆく
八木重吉
ウグイスの句があった
うぐいすや 御前へ
出ても 同じ声
誰の句かは書いていないが、裏山のウグイス君は
よく練習したのか、今年はうまく「ほーほけきょ」
さあ、今日も活き活き、イキイキ~