気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大安寺・がん封じ笹酒祭りで

2018-01-23 08:27:07 | 日記
JR奈良駅の構内にこんな案内がでており、古都奈良の新春の
風物詩となる行事です。

今日23日、南都七大寺・大安寺でがん封じ祈願法要、笹酒祭りが
午前八時から午後四時まで行われます。正式な名前は、
光仁会(こうにんえ)といい、大安寺のHPによると
”桓武天皇が文武百官を伴い、先帝光仁天皇の一周忌の齋会を
 大安寺で営まれたという『続日本紀』の故事に由来します。
 この法会は風雅な青竹づくしの祭儀で光仁天皇ゆかりの、
 「笹酒」の接待が行われます。「がん封じの笹酒」として、
 広く知られています。
 光仁天皇は不遇な白壁王時代に、しばしば大安寺の竹林にて
 浄竹を伐り、酒を注いでお召しになり、中国の故事にいう
「林間酒をあたためる」風流を催されて無病息災を保たれました
 実に六十二歳という当時破格の高齢で帝位につかれ、七十三歳
 まで在位されたのです。この帝にあやかって悪病難病を封じ、
 健康に過ごそうと催されるのが笹酒祭りです。

 竹は漢方薬にも竹瀝・竹茹・竹黄などにみられるように多様に
 使われ、現代薬学からみてもビタミンC・K・Eをはじめ、
 クロロフィルやカルシウムを含有しており、健康によいと”

ここで一つ思い出したことがあります。
若かりし頃、国鉄の九州一周・周遊券一枚とシーツ一枚を持ち、
ユースホステルを泊まり歩き、今は廃止された高千穂線から
高千穂にたどりつくと、真名井の滝をボートから見たことと、
HPから
笹酒に似た「カッポ酒」を思い出しました。

高千穂町のHPによると、
”カッポ酒とは青竹に焼酎や清酒を注ぎ焚火にかけ燗をつけたも
のです。お酒を注ぐ際に「カポッ」と鳴ることから「カッポ酒」
と呼ばれています。「カッポ酒」は高千穂町が発祥の地とされて
いて、もともと山仕事の合間に手近な青竹を切って節を抜き、
水を入れて焚火にかけお茶を沸かして飲んだことに始まります。
やがて庶民の生活に馴染みのある焼酎が入れられるようになり、
神事など人が多く集まる場所で飲まれました。
その後、この飲み方が全国各地に広まったとされています。”

なんと「笹酒」は高千穂町が発祥の地になるのでしょうか。
神武東征神話、高千穂の宮殿から瀬戸内を経て、熊野から大和を
目指し橿原の宮で即位されたという神話と共に広まったのかも?
今の季節、残り少なくなりましたが、夜神楽が各地域
行われており、神話の世界へ誘ってくれますね。