気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

18’初釜のしつらえは

2018-01-07 19:31:34 | お茶会・お茶事
奈良の最低気温は-0.3℃と霜が降りていますが、朝日が射し
こむ初釜の朝を迎えました。稽古茶事で11時席入りになり、
庭の椿を採りに降りると、枝垂れ白梅の蕾が膨らんでいました。


寄り付きのしつらえは、

万年青、翁(九谷焼)、小槌(奈良一刀彫)、干支の戌と
 
 
色紙は、鶴が舞う「鶴図下絵和歌巻(部分)」俵屋宗達、
本阿弥光悦筆(京都国立博物館蔵)、山部赤人が詠んだ歌を
あすからは若菜 つまむとし めし 野に
         昨日も今日も 雪は ふりつつ


お客様を迎えました。
 
初釜のお客様は四名、稽古茶事ですので子育てで忙しい方二名も
濃茶点前より来ていただくことになり、都合六名となりました。
お迎えする水屋等は、私を含め五名で。

さあ、お客様はこの待合いでお待ちください。
いつもは寒い8畳間も朝7時過ぎより暖房を入れ、さらに火鉢も
用意しており、大丈夫でしょう。
  
待合いのしつらえの色紙は、『鍬はじめ』小川芋銭
*「小川芋銭(うせん)」は日本画家で牛久で数軒隣には、
  奈良県出身の住井すゑが住居しており親交を深めた。
鍬はじめ

床のしつらえは、結び柳に炭飾りの蓬莱山飾り、
紹鷗棚にも小さいですが、三輪の掛け蓬莱も。
 
松の生花と日陰蔓の懸蓬莱
 
  
軸は『松無古今色柳生・芳徳寺住職 橋本紹尚筆

引用は『禅林句集』五言対句からで
『松無古今色 竹有上下節』
松に古今の色無し 竹に上下の節あり
”松は昔も今も、常に青々していて その色を変えることがない
 竹はいつも青々しているが、上下の節がある。”と
このことから、好きなようにお考えください。
・・・・・・
時間になり、待合いを出られて、腰掛待合い、
 
そして広間へとお入りに。
                   (次回へ続く)