気軽に茶道をしてます。

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茶事に棒の先建水(膳所焼)、蓋置は独のブドウ唐草紋容器で思案中

2016-05-16 07:10:19 | しつらえ
皐月の茶事をどうするかで、いろいろ悩んでおります。
皐月飾りづくしの予定なのですが、
建水にも一つの案が思い浮かびました。
それは、『棒の先建水』
棒先とはその形が輿の棒の先にかぶせた金具に似ており、
円筒形で底部は少し丸みをもつ(茶道大辞典より)
既に室町時代から棒先は建水の代表作されておりますが、
見かけることは少なく、七種建水の中の長建水(細建水)、
三種(槍鞘、棒先、箪瓢)の一つで、武具に関わる名称の故
皐月飾りの趣向に使わっれることを思い出しました。
棒の先建水(膳所焼)

細長い建水ですので、底に蓋置を据えることがかなわず、
柄杓の馘を落し、柄に蓋置を掛けて運び出すという
変わった建水のため、柄に掛ける蓋置は吹貫という輪蓋置でも
背の低めの蓋置や、竹の無節、駅鈴を用いるそうです。
私も馬具から派生した『駅鈴』を持っておりますが、
今回の茶事では、運びもなく、総荘(そうかざり)ですし、
また飾りも出し過ぎないように心掛けることも肝要ですからね。

そののため、蓋置にフランクフルトの蚤の市で
買い求めたブドウ唐草紋の小容器の組み合わせを考えました。
右側
棒の先建水に組み込んでおり、 

四人様での日曜稽古、長板総荘(そうかざり)になります。
 
いかがでしたでしょうか?

付記)膳所焼は小堀遠州の指導の元、遠州七窯として、
 遠州好みの茶器を焼き始めたが、次第に衰退し
 明治11年には廃窯にいたった。だが大正8年岩崎らにより
 再興されております。