気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

書「王羲之から空海へ」展の天王寺へ

2016-05-04 13:11:47 | 美術館・博物館
昨日の11時前、やや日差しの射し込む天王寺公園、
なんと劇的に変わりました。
あのおじさんたちはどこへ
 
てんしば」という広場では、軽快な音楽が流れ、
若者が、整理券を求めて並んでいました。
12時から第19回関西アカペラジャンボリーが開催されます。
不倒翁が出演中(午後1時前)
天王寺公園内の旧黒田藩蔵屋敷 長屋門を潜ると

右側へは、住友家茶臼山本邸庭園だった慶沢園へと、
ニセアカシヤが散り始めておりました。

左側へは住友家が寄贈した大阪市立美術館へ
館内のフロアーは、昔の木材で油の匂いが

反対側には、動物園、通天閣も見えますよ


一階は中国の書で、入ってすぐ、
王羲之の書の前には長蛇の列
楷書と草書は現代書家のお手本になっており
こんな列に、納得しますね。
「蘭亭序」
353年
時代別に紹介されており、
特に台北故宮博物院より多数出品され、
東晋から唐の羲王之、欧陽詢の三代書家
宗の四大家へと続き
北宗12世紀には米芾(べいふつ)が王羲之の筆法をよく研究され
お気に入りになりましたが・・・
柴金研帖
祝允明(しゅくいんめい)は王羲之の小楷を学ばれ、さすがです。

また同時代の文徴明も謹厳実直な人格が伺える良い書体です。

二階は、日本書蹟が宝の山のように
かな文字への変遷が見て取れます。
三筆の空海を、筆頭として
空海9世紀
寛永の三筆の本阿弥光悦、近衛信尹、松花堂昭乗
そして三跡の小野道風(おののみちかぜ「トウフウ」)
藤原佐理(ふじわらのすけまさ)、藤原行成と
もりだくさんで、疲れます。
伝藤原行成11世紀
紀貫之11世紀

一番感動したのは、破れ虚堂と呼ばれる
「虚堂智愚墨蹟」虚堂智愚筆きどうちぐで、
武野紹鷗(たけのじょうおう)さんが大事にされていたのを
京都の豪商大文字屋の手に渡り、寛永14年(1637)、
使用人が蔵に立てこもってこれを切り裂いたそうですが、
私の目では、まったく跡が判りませんでした。

少しでも、判るようになり、かつ
お手本通りに書けるよう、日々努力ですね。