EBC Xフジノン19mmF3.5
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私は広角レンズはなかなか使いこなせないのですが・・レンズのどっかんとした引きパワーで
被写体をファインダーにいっぱいいっぱいにしておけば、なんとかかんとか恰好がつけられるような気がして
20mm前後の焦点距離がけっこう好きです(^^)。
長い間さがしていたXマウントのフジノン19mmF3.5です。発見したとたんついつい
衝動買いしてしまいました(^^;)。
スクリューマウントのほうはけっこう見かけますが、Xマウントになった時点で輸出専用だったみたいですね。
フィルター径はΦ72mmで大きな前玉でいかにも「レトロフォーカスだっせ!」感のつくりです。
最少絞りがF16までしかなかったり、絞り羽根が5枚しかなかったりでハイスペックレンズのわりには
コスト削減感がただよっています。期待できない出荷本数に対するメーカーの及び腰が見受けられますね。
この19mmくらいの焦点距離になりますと、画角が私の広角レンズの下手さをカバーしてくれるであろう・・
と期待して撮影に出発です(^^)。
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フジカAX-5 EBC Xフジノン19mmF3.5 1/125 F8 ベルビア50
最初の被写体は明石の「ラヂオ塔」です。別に東京タワーや名古屋タワーみたいに電波を出している
わけではなく、ラジオの普及していないときに「街頭テレビ」ならぬ「街頭ラヂオ」が置かれていた
遺物だそうです。大正終わりから戦前まで各地に設置されていたものの金属回収でラジオがなくなり
土台の塔だけが残されたものだとか・・。
右から左に「ラヂオ塔」と表記されてレトロ感バリバリです。広角レンズのパースを狙って
塔らしく見えるよう下からあおってみました。本当は3メートルくらいしかないんですが
高いもののように見えるでしょうか?
昔の超広角レンズなので画面四隅は少々しんどいですが、歪曲も感じられずなかなかの
スーパーワイドぶりですね。
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フジカAX-5 EBC Xフジノン19mmF3.5 1/30 開放 ベルビア50
フジノンレンズの発色の美しさを体感したく、またまたお花を狙ってみました。
紫系の色はすっころぶことが多いのですが、これまたほぼ見た目どおりに牡丹の花を
描写してくれました。さすがはフジノンですね~。
最短撮影距離&絞り開放でレトロフォーカス玉には一番苦しいシチュエーションなんですが
広角レンズを接写に使うてのもムチャといえばムチャですから周辺の流れは織り込み済みでした(^^;)。
これから夏に向かってどんどん太陽が高くなってきますから、ベルビアとの組み合わせで
空と雲を撮影していきたいと思います。
あ、でもフジノンレンズのリアルな発色をされては、せっかくのベルビアのドラマチックな感じが
なくなってしまうかもですね(^^)ゞ。