よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ツァイスイコンSW カラースコパー21mmF4

2011-01-11 17:06:13 | マイ カメラ コシナ
 ツァイスイコンSW カラースコパー21mmF4

 このSWが発売されたときは全く驚きました。
カメラ業界はすっかりデジタル化にむけて全力疾走をはじめコニカミノルタなどデジタルも含めたカメラ事業全体から撤退と
いうときになんとツァイスブランドのしかもファインダーも距離計もない目測使用前提のカメラなのですから!

そして値段もびっくり100,000円です。まことにシブい値段設定でコシナの
「中古のライカⅠgやMDを買うぐらいなら新品でAEもついてお買い得ですよ~いかがですか?」
というセールストークがビンビンに聞こえてきます(^^)。

ここは銀塩フィルムカメラを造りつづけてくれるコシナの心意気にお答えせねばなりません!
購入を決意して大阪・神戸のカメラ屋さんを片っ端からめぐりましたがどこにも在庫を
置いてありません。とあるお店では
「SWはいっぺん入ってきてから入れてないですね~。問い合わせもないし」
それなら最初の一台は売れたんじゃないですか!なぜリピート発注をしないのでしょう?カメラ屋にもあるまじき行為です。

「お時間いただいたら取り寄せますよ。普通のツァイスイコンならありますけど。こっちのほうが使いやすいですよ。
ファインダーも明るくてきれいやし」
「いやいやSWが欲しいのですよ。さようなら(▼▼;)」
コシナを応援するのなら実は普通のツァイスイコンを買ったほうが単価アップで貢献度も高いのですが
SWというカメラを出してくれた思想に共感したいのです。

結局東京のお店から泣く泣く通販で購入せざるをえませんでした。
こちらとしては店員さんと
「いや~さすがはコシナいいカメラをだしてくれますね!」
「このご時世に嬉しいですね!最近ちょいちょい売れているので展示品も出そうと
思ってたところなんですよ」
「いや、やっぱり客の立場としては触ると欲しくなりますからね」
「そうでしょう?カラースコパー21mmとでもお買い得セット組んでみようかな?」
「あ、それいいですね!今ないのが残念だなあ。ははは」
などというトークを楽しみたかったのに・・・(TT)。

購入には苦労しましたがさすがにAEの威力は絶大です。スナップならそんなに気にすることも
ないのですがいきなりの曇り空やちょっと暗くなってきた夕方も露出を気にしないで良い
というのは素晴らしいですね。

コシナにはミノルタに居た技術者の方がいらっしゃるらしく巻き上げ感やフィルム装填はCLEぽい
ですが今はなきミノルタのカメラのDNAが流れているようで非常に良い操作フィーリングです。


 カラースコパー21mmF4 開放 AE トレビ100C

 せっかくのAEなので一脚を使用して夜景をがんばってねらってみました。
カラースコパーはF4とF値は暗めですが対称型のレンズ構成ともあいまってみごとな描写です。
開放でも「コマ収差?なんのこと?」といえるほど隅々までよく写ってます。
絞り開放F4でも1.5mぐらいから無限大まで全部被写界深度に収まるという・・・。
感覚としてはスーパー高画質写るんですで使えてしまいます。

レンズとセットで付いているビューファインダーには25mmのフレームもついていて
「25mmぐらいの画角も面白いですよ~広すぎず狭すぎず。いかがです?」
というセールストークがまたもや聞こえてくるのでした(^^)。