よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ペンタックスMX SMC A50mmF2

2018-05-23 21:47:52 | マイ カメラ ペンタックス

 ペンタックスMX SMC A50mmF2


 私は以前はカメラ屋さんに勤めておりました。お客さんに良く言われていたのが
「〇〇はええカメラやけどな。いや~重たいわあ。」という言葉でした。
当時は私も若かったですからね。
(このカメラジジイ・・あわわ、お客様はなにを弱気なことをおっしゃっておられるのじゃろう?)
と思っていたのです。

そのころの私は筋力も今よりずいぶんありましたから、ニコンF4であろうとコンタックスRTSⅢであろうと
重たいと思ったことなどなかったのです。

ところが月日は流れます。青年の日は過ぎ去り、私もすっかり中年のカメラジジイに進化してしまいました(^^;)。
たまに一日中撮影に出ますとすっかりグロッキーになるようになりました。
「日頃はなんとも覚えぬカメラが今日は重うなったるぞや」
最近は気力・メンタルも体力に比例してすっかり弱っておるようです。

ので、ついに「一眼レフ最小・最軽量」マシンたるペンタックスMXに手を出してしまいました(^^)ゞ。
なぜ今までこんな魅力的なカメラを放置していたかと申しますと、私のメインカメラがOM-4Ti&OM-1Nだったからです。

「小型軽量」といえばペンタックス!で鳴らしていた旭光学。ですが、昭和47年に登場したOM-1に
すっかり「小さくて軽い一眼レフカメラ」というお株を奪われてしまったのでした。

鳴り物入りで導入したKシリーズをかなぐり捨てて「最小・最軽量ボディ」の
実現に突っ走ったのです。にっくきOM-1を凌駕するべく達成されたボディサイズは・・
135.5(幅)X82.5(高)X49.5(奥行)mmです。
なんとすべてOM-1より0.5mmずつ下回った寸法です(^^)。

そのうえOM-1はファインダー内表示はアナログメーターの+/-だけだったのにくらべ
シャッタースピード・絞り値も表示。露出もLED表示で赤黄緑黄赤の5段階で確認できます。

これだけ詰め込んで価格はOM-1に対抗して48,000円と同価格でぶつけております。
そこまでOM-1に対抗意識を燃やされますとOM愛用者としてはOMに対しての
貞操感が侵されるような感じがして手がだせませんでした。

が、最近のフィルムカメラブームで「小さくて軽いカメラ」の最たるMXの人気もうなぎのぼりです。
このままでは手の届かないところにしまわれるような気がしてついついポチってしまいました(^^)ゞ。


 ペンタックスMX SMC A50mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 おとものレンズはSMC A50mmF2です。本当は同世代のMシリーズの50mmF1.7が良かったのですが
なかなか程度の良いのが見つからずA50mmF2で妥協しました。つくりはMシリーズのほうが上等なんですけどね。
まあ、Aシリーズはプログラム用接点が付いてますから現代機にも使えて気楽であります。

今年の桜は開花が早く、散るのも早くてゆっくり撮影できませんでしたね。また来年に期待しましょう。


 ペンタックスMX SMC A50mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 岡山の高梁でのとある集落での撮影です。ツーリングライダーの方が地元のおばあさんに
道を聞いているのかな?と思いましたら・・なんとお二人とも微動だにいたしません。
近寄ってみましたらお二人とも案山子さんだったんですね~。
すっかりだまされてしまいました(^^;)。


 ペンタックスMX SMC A50mmF2 1/125 F4 ベルビア50

 昔からの街並みで有名な吹屋集落です。平日月曜日にまいりましたのでガラガラでした。
残り感がすごくて、ドラマ火垂るの墓のロケでも使われたとか・・


 ペンタックスMX SMC A50mmF2 1/125 開放 ベルビア50

 道端のお花を開放で撮影してみました。ペンタックスらしい優しいボケ味でございます。
ベルビア50は紫色はすっころびやすいのですが、おおむね忠実な色が出ました。


 ペンタックスMX SMC A50mmF2 1/125 開放 ベルビア50

 同じく開放撮影のツツジさんです。まるまるボケがなかなか楽しいですね。


 ペンタックスMX SMC A50mmF2 1/500 開放 ベルビア50

 前ボケはこんな感じです。このA50mmF2は最近の「ボケた描写」が欲しいデジカメユーザーの方にも
おすすめですね。なにより安くて良く写ります。

浮気の気分で手を出したMXでした。どうしても撮影時に罪悪感・・といいますか違和感がでました。
メインのOMとなまじボディサイズが似ているがゆえに身体が勝手にOMらしさを要求されているような・・(^^;)。

OMの小型軽量なのにしっかり感があるフィーリングに比べ、文字どおりの軽薄感がつきまといます。
無敵のベストセラー機ペンタックスSP的フィーリングを期待していたので少しくがっかりです。

でもSPのKマウント版たるKMではOM-1に対抗できなかったわけで・・
次はK1000を探してみようかしら(^^)ゞ。
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2 コメント

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Unknown (lensmania)
2018-06-05 23:59:53
MX,ジャンクボックス救出品2台しか経験しておりませんから,それで評価するのは余りに僭越ではありますが,確かに質感という点ではOMに水をあけられるでしょうね.真面目には造られているのでしょうけど,突貫工事がそこはかとなく伝わってくるようです.
当時の最高級機はK2DMDでしたので,質感のどうのはそっちを見てくれと言われたら一言もありませんが,自動巻き上げ装置の出来はMXのほうが進歩していたのですし.

50/2スペックは当時如何にも廉価版のイメージでした.
f1.7-1.8でさえ,廉価版と見られていましたのでましてやf2とは.
それは日本が異常に高速レンズを重視していたためと気付いたのは,随分後のこと.
でも,5枚構成でf2ですから,性能最優先ではなさそうです.別の意味でたいしたものだとは思います.
2段ほど絞ったら概ね欠点は消えてしまうし,多分日中では絞られるからほとんど問題にならない.

軽量ボディに組み合わせるにはぴったりかもしれません.
M50/2は海外帰りが結構ある気がしますが,A50/2は珍品なのではないでしょうか.標準単焦点の時代ではなくなっていたでしょうし.
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Unknown (ひらやん)
2018-06-11 22:33:28
lensmaniaさま
コメントありがとうございます。MXはOMに対するアンチテーゼマシンですよね(^^)。後出しなので仕方ないですが、もう少しオリジナリティを感じさせてくれてもな~なんて思いました。SPの質感と比較しますと2段落ちくらいのトホホ質感ですからね。
A50mmF2はいろいろバージョンがあるようで台湾製のほうが数があるようです。写りはマアマアです。Mの質感の高さと比べますとイマイチですがAF機やデジタルに対応の魅力には抗いがたく(^^;)。MXはモーターを装着してMの28mmなどつけてスナップするのが一番良いのでしょうね。手巻きのフィーリングはあnあnんまり嬉しくないですから。
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