よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ミノルタ XD-S MD50mmF1.4

2015-03-13 23:32:52 | マイ カメラ ミノルタ
 
ミノルタ XD-S MD50mmF1.4


 以前から思っているのですが、神戸のカメラ屋さんは「ミノルタのカメラは良いよ~」と
おっしゃる方が多いです。工場が大阪だったりして地元というのもあるのですがレンズ銘が
「ロッコール」というのはやはり阪神沿線の方には心地よく耳に響くのでしょうね(^^)。

そして地元民の一人である私がミノルタマニュアル機で一番の名機と思っているのが
このXD-Sです。1977年に発売されたXDの改良版で、アイピースシャッターのかわりに
視度補正機構が組み込まれています。SとはスーパーのSかと思いきや「シニア」のSだそうで・・・
「老眼になった熟年カメラマンにも優しいですよ」というのがウリなのですが、プライドの高い熟年の方は
逆に反発しそうですねえ(^^;)。

「年寄向けだからこれぐらい」のデザインや売り方は本来のお年寄りの方にはかえって嫌われるのではないでしょうか。
視度補正機構にしても近眼の若者にも使い良いですし、大きなシャッターダイヤルも誰にでもわかりやすいのですから。
ユニバーサルデザインとしてのアピールでネーミングして欲しいですよね。
とりあえずSの字は「スーパー&スペシャル&スポーティ」と脳内変換して撮影に出発です。

ミノルタの誇るアキュートマットスクリーンのおかげでフォーカシングは実に快適です。
ミノルタにしては珍しい縦走りシャッターと重めのレリーズ感と大き目のタイムラグが
かえって落ち着いて撮影させてくれます。そのあたり、やっぱりそこはかとなくシニア感が・・(^^)ゞ。


 ミノルタ XD-S MD50mmF1.4 F5.6 AE プロビア100F

 道頓堀のわきにある道頓さんの業績をたたえる石碑です。この石碑はだいたいなんの石碑かが
わかるのですが、裏の故事来歴謂れ因縁は漢文でなんのこっちゃわかりません。

だいたい功績や事象を長く後世に人々に伝えたいから石碑を建てるのに、ほとんどの人がわからない漢文で
彫り込むとは漢字で「夜露死苦」とガード下にスプレーで落書きするのと同レベルではないでしょうか?
難しい表現のほうが偉いと思われては困ります。後世に伝えたいからこそわかりやすく平易な表現で
していただかねばです。そう考えるとロゼッタストーンをつくった人はえらいですねえ。

数ある標準レンズの中でも名玉のほまれの高いミノルタの標準レンズなので写りは完璧です。
石の質感も鎖の重厚感も素晴らしいですね。背景の広告がミナミらしいですねえ。(^^)。


 ミノルタ XD-S MD50mmF1.4 F5.6 AE プロビア100F

 少し先まで足を伸ばしますと道頓堀の奥で季節外れの雪だるまなどが工事の注意喚起をしていました。
こういうシャレっ気があるのもまたまたミナミといったところですね。

道頓堀の水面もへちゃつぶれにならずよく濃淡が出ていますが・・・しかし汚い水ですね。
知人にタイガースが優勝したときに戎橋からダイブしたいちびりがいまして、本人に聞いたところ
「むちゃくちゃ臭くて汚かったですよ~。ヘドロだらけで吐き気がしました」とのこと(^^;)。
みんな嬉しくても飛び込まないように!病気になりますよ。


 ミノルタ XD-S MD50mmF1.4 F8 AE プロビア100F

 お口直しに新春の青空に映える紅梅です。ミノルタのレンズはハイライトの丸め感がうまくて
「写真は光を写しとめるもの」というのをいつも再認識させてくれます。

大き目のボディだったSRシリーズやXE・X-1から一気にOMサイズまでダウンサイジングして
さらに絞り優先・シャッタースピード優先の両優先と明るいアキュートマットスクリーンを装備。
金属製ボディも採用して質感も高く、巻き上げの感触も素晴らしいのです。

特にXD-Sはブラッククロームの質感も美しく持ってるだけで嬉しいので
ミノルタマニュアルフォーカス一眼レフではイチオシのカメラですよ(^^)。