よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ニコンF3チタン AFニッコール50mmF1.8D

2014-03-01 00:16:46 | マイ カメラ ニコン

 ニコンF3チタン AFニッコール50mmF1.8D


 「カウンターグラスにひびがあるためジャンク扱いとします。シャッターは作動しています」
ある日こんな説明文とともに目に飛び込んできたのはあの名機ニコンF3シリーズでも唯一の白ボディ
F3チタンでした(^^)。

ニコンのホームページによりますと、まだF3の補修部品はあるとか。さっそく格安で購入し、すぐに梅田のサービスセンターに
持ち込みました。
「すいませ~ん。このF3をオーバーホールお願いします!」きれいなお姉さんが応対してくれます。
「いらっしゃいませ。F3チタンですね。申し訳ありませんが旧製品になりますので限定修理になろうかと思いますが・・・」
「ええっ!F3は補修部品があるってホームページにでてましたよ?」
「あれは普通のF3のことでございまして・・チタンは別製品で 部品も異なりますので・・申し訳ございません」
「そ、そこはなんとかなりませんか?カウンターグラスは割れたままでもかまいませんので・・」
「少々おまちくださいませ。東京の本部に聞いてみます」

おお、さすがはプロ対応機、ひょっとしてプロサービス部門で融通してくれるのでしょうか?
期待して待つことしばし、再びお姉さんの登場です。
「すいません、お預かりさせていただいて東京のほうに送ってみます。向こうも見せてもらえないと
お返事できかねるとのことですので・・・」
「もちろんお預けしますです!」

勝手に「ニコンのプロ対応」に期待しつつ待つこと一週間。先日のお姉さんからの電話が入りました。
「お待たせいたしました」
「はいいい。待ってましたっ!」
「申し訳ありません。やはりむこうでも部品が払底しておりまして」
「ううっ。やはり駄目でしたか~」

予想していたとはいえやはりショックです(TT)。
「シャッターの精度はでているようですので・・。あとモルトの貼り替えならできますが」
「あ、シャッター切れてるなら良いですね。じゃあ、モルトのみでお願いします」

しばらくしてまさに新品のようにきれいになったF3チタンが私のところに戻ってきました。
新品といってもモルトのところだけですが(^^;)。
それでもプロの手すさびか、大きなまん丸いファインダーもピカピカに磨いていただき、触るのがはばかれるミラーも
一点の曇りもありません。さすがは天下のニコンさまです。

 ニコンF3チタン AFニッコール50mmF1.8D 1/250 F8 ベルビア100F

 F3チタンはF2チタンと同様に冒険家の植村直巳さんが寒冷地でもまちがいなく作動するマシン
としてF3をチタンでカスタマイズした「ウエムラスペシャル」をもとにカバーや裏蓋をチタンにして
防水シールをほどこしたハイスペックモデルだとか・・。

たったひとりで極寒の地を探検し、記録としてセルフタイマー撮影していたであろう植村直巳さん。
これはぜひともセルフタイマーで撮影してみたくなりませんか(^^)?
F3チタンはいわば、「プロフェッショナル・セルフタイマーマシン」ともいえるのですね。


 ニコンF3チタン AFニッコール50mmF1.8D F8 AE ベルビア100F

 私の手持ちの玉の中では比較的新しいAFニッコール50mmF1.8Dです。
どのくらい切れ込みが良いか調べたくてわざとAEでそのまんま撮りです。
昔のソリッドななんの補正もしないAEでドアンダーですが、これはこれで良いかなと思わせるのはF3チタンだからで
しょうか。プレスマシンとしてF3が圧倒的シェアを持っていたのも「シャッター切ったからにはなんとかしてやる」
という安心感が指示されていたのでしょうね。

この50mmくらいからニッコールも海外生産になりまして、本レンズも中国製です(^^;)。
でもせっかくの「ニッコール」ですから国産であってほしいですよね。
「Made In Japan」のニッコールにお金を出す人は絶対多いと思うのですが。