よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ズイコー100mmF2

2013-10-09 23:25:50 | オリンパス交換レンズでワンダフル

 ズイコー100mmF2


 オリンパスOMシリーズのズイコーレンズはシステム当初から豊富なラインナップをそろえていました。
どれもがボディに合わせた小型軽量・高性能レンズでとくに広角レンズの充実ぶりはすばらしかったの
ですが、中望遠に関しては長いこと85mmF2と100mmF2.8の二本だけでした。

もっとも、OMボディは小型軽量を生かしたスナップ撮影が一番よく似合うと思われます。
OM-1で大口径中望遠レンズでポートレート撮影てのははあまりイメージがわきませんね。

この100mmF2はOM-4が発売されてOMシリーズが新世代になりだしたころに
シフト24mmF3.5や250mmF2と同時に発売されたOMズイコーとしては新しいレンズです。
といってももう30年くらい前なのですが(^^;)。

「21mm超広角から180mm望遠までF2の大口径フルラインナップ!」の一本というわけです。
21mm・24mm・28mm・35mm・40mm・50mmマクロ・85mm・90mmマクロ・100mm
180mmとF2でキメています。今からみてもすごいラインナップですね。

私も最初は100mmF2.8を使っていたのですが、大口径のずしりとしたF2の程度の良い中古が
店に来たのでつい購入したのでした。それ以来第二の標準レンズとして20年ずっと行動をともにしてきました。
使いこんでずべずべのガスガスになってしまいましたが、開放からばっちりの描写力は期待をうらぎったことは
ありません(^^)。ただ、標準装備の内蔵フードは短くてぜんぜん効果が期待できないので
初期ミノルタMD100mm用を使っています。メタルでかっこ良いですし、逆向きにすっぽりとかぶせられます。
MDのフードはΦ49と55が多くズイコーとも画角もネジ径も共通のものが多いのでオススメですよ。


 OM-4チタン ズイコー100mmF2 1/125 F5.6 ベルビア100

 イタリアのコスタクルーズが運航のCosta Victoria 75、166トンです。
大きくて丸いヒップがセクシーです。この100mmF2は大口径でピントのキレも良いうえに
線の細さがファインダーでもわかるくらい描写がすばらしく、フォーカシングをしていると
まるで自分が写真がうまくなったように思えてしまうレンズです。

ちなみに2013年5月の記事のCRYSTAL SYMPHONYはミノルタのNEW MD100mmF2.5で
撮影しています。同じような場所で同じ焦点距離で撮影していますが描写の傾向がまったく違うのがお分かりいただけるのでは
ないでしょうか(^^)。


 OM-4チタン ズイコー100mmF2 1/125 F5.6 ベルビア100

小原光学のFK-1という超低分散ガラスが使われているらしいのですが、レンズにはどこにも書いてません。
発売当初のカタログには「低屈折率、低分散ガラスを採用し、極限の描写性能を追求」と説明されていましたが
OMシステム最後のカタログでは「特殊低分散(ED)ガラスを採用」と説明されています。最初からキヤノンみたいに
赤ハチマキにしたりニコンみたいに金環をまいて、見た目も高性能を叫んでいれば発売時から人気が出ていたのでしょうけど・・
そういえばもっこり一眼レフのL-1も最初はのっぺらだったのにあとからEDレンズと言い始めてましたね(^^;)。

鏡胴がぶっとくてはっきり言ってOMボディにはにあわないのですが、ある意味ズイコーでは珍しい線が細くコントラストも
良くでる見事な描写をします。グリップがわりにワインダーを装着しての使用がおすすめですよ(^^)。