よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ニコンF ニッコールHオート50mmF2 

2013-01-25 21:35:21 | マイ カメラ ニコン

 ニコンF ニッコールHオート50mmF2 


 最近になって気がついたのですが私の所持機の中にニコンの一眼レフでメカニカルシャッター機が
一台もないのに気がつきました。いつか来るであろう南海トラフ大地震への備えとしても、充電も
バッテリーも不要なメカニカル一眼レフの装備は必須です。特に地震のような大災害でサバイバル性の高い機種となると
やはり報道用たるFが最強ではないでしょうか?ニコンプロ用の機械としては最軽量なところもポイント高しです。

さがしてみると最近のデジタル化のあおりかさすがのFもずいぶんとお手軽価格になっています。
パラノイア的に互換性を守ってきたFマウントレンズも最近は絞り環のないGレンズが多く最新ニッコールは
絞り操作もできません。
旧来のニコンじじい・・失礼(^^;)ニコン紳士の方が手放しているのかタマ数も豊富でよりどりみどりです。

フォトミックファインダー付きのほうが露出計のCDSの寿命がつきているものが多く値段も安いのですが
アイレベルファインダー付はおそらく半永久的寿命があるせいでしょうか、値段も少々高めです。
ボディは後期型が指あたりが良くなるように巻き上げレバーにプラスチックがついてるしフォトミックでも良いかな~
と思っていたのですが・・・いきつけのお店の何台もならぶシルバーのFの中に1台だけ
ブラックのアイレベル付きが並んでいました!

「ちょっとこのFブラック見せてください!」
「はい。こちらですね。入ったばっかりですよ」
「ブラックなのに安いですねえ」
「ええ。ペンタ部がへっこんでますし・・ファインダーもゴミだらけなもので」
「あ、ほんとうですね。でもシャッターもセルフタイマーも元気やし・・これにします♪」

製造番号によると1971年に製造のようです。自分とほとんど同い年なのでなんだかうれしくなりますね。
たしかにペンタカバーはちょっとへっこんでいますがかえってプロっぽさが強調されて使い込まれた感が
良い雰囲をかもしだしています。私が使い込んだわけじゃありませんが(^^)ゞ。

Fはレリーズボタンが手前にあって指かかりが悪いと評判です。ニコンからも昔はAR-1という
ソフトシャッターレリーズが発売されていましたが今はデスコンになってしまい中古相場は暴騰しています。
ところが同じ棚にサードパーティの出した同等品が展示されていました。
「あ、このレリーズはいくらですか?」
「そちらは300円ですよ」
「あ、じゃあこれも一緒にください」

純正品はシルバーのメッキと「AR-1」の彫りこみ文字がカッコいいのですがどこかでジャンク箱で
見つかることを期待して妥協することにしました。


 ニコンF ニッコールHオート50mmF2 F4 1/30 プロビア100F

Fにはやはり昔のモコモコした金属ローレットのピントリングの古いオートニッコールが似合います。
他のAi対応のボディでも使いたいのでがんばってAi改造された50mmを探しました。
最短撮影距離が60cmと遠かったりするのですが、小さくて軽くてなによりFに似合います。

一部では「F1.4よりもF2のほうが高性能」などという評価もあるようですがファインダーをのぞく限りは
けっこうたるの歪曲も見えて典型的な昔国産レンズのにおいがします。当時はまだガラス光学性能が要求に追いつかず
最短撮影距離が60cmにおさえられているのもそのせいだとか・・このころはライカのズミクロンもちょっと焦点距離
が長めで実測は52.6mmだったりするとかでフランジバックが長い一眼レフではなかなか設計が大変だったようです。

雨の中にたたずむSL貴婦人のC57です。お正月ということでしめ飾りと日章旗が飾られています。
予想どおり?というかずいぶんとクラシックな描写ですね。お天気が悪かったのでかなり不利な条件ではありますが。
被写体の選定にもフィルム種類にも問題があるのですが昔国産丸出しのへちゃつぶれ感は抜群です(^^;)。

ただ雨の中の撮影でしたが「ちょっとばかり濡れたって平気平気~」←(本当はダメですよ!)の安心感は
素晴らしいです。濡れてもドライヤーで乾かせばいいや。て感じですね(^^)。
デジタルカメラでいつバグるか戦々恐々という機種と比べれば安心感がちがいます。
実は最近デジカメがやたら防水等級を謳っているのはそれだけ脆弱ということではないでしょうか?
最新のD600が普通のコンシュマー用とはいえ作動保証温度が0~40℃ていうのは軟弱にすぎますねえ。

もっともファインダーの汚れやモルトが溶けているのは気持ちがよろしくないのでニコン修理で有名なキィートスさんで
オーバーホールしてもらいました。なにしろニコンのOBの方がやってらっしゃるのですからいわば現役時代のF
のフィーリングをご存じの方がたなわけで・・おかげさまでファインダーも美しく巻き上げもすっかり快調になりました。

これで地震も津波も恐ろしくありません。あ、でもカメラを整備する前に先に非常用持ち出し袋を用意せねば(^^;)。   



 
コメント (2)
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