よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ノクトン40mmF1.4MC

2012-11-14 22:53:17 | コシナ交換レンズでワンダフル

 ノクトン40mmF1.4MC


 いまからおよそ5年ほど前のことです。私は転勤になり新しい職場にうまくとけこめず
憤懣やるかたない日々をすごしておりました。開店時からいるメンバーとの折り合いがうまくいかず
今までの自分の経験から自信をもって省力化や効率化の提案をしても前例や慣習をたてに
受け入れてもらえず悶々とした毎日でした。

そんなこんなでストレスがたまっていたところに当時つきあっていた彼女から
「もう会わないほうがいいかも」というメールまで来てしまいました(TT)。
いま思えば職場で受け入れてもらえない不満を知らず知らずのうちに彼女にぶつけて
しまっていたのでしょうか・・。

彼女に振られた後に寂しさにかまけてネットを見るしかない日々が続いていました。
そこで「ノクトンクラシック40mmF1.4」の記事を見つけてしまったのです。
なにしろ私は40mmが一番好きな画角です。しかもF1.4という大口径ではありませんか!
ぽっかりと穴のあいた私のココロのスキマにずっぽりストライクです(^^)!。

さっそく購入を決めていつもの中古カメラ屋さんにくりだしました。
が、40mmのファインダー搭載カメラというと一番の選択肢はミノルタCLEなのですが
なかなか良いボディにめぐりあえません。なにしろココロのスキマをうめてもらうための
アイテムですから満足のいくものでないといけません。ひさしぶりにミナミまで足をのばすことにしました。

ミナミのお店でめでたく40mmをゲトできたもののやはり良い程度のCLEがみつかりません。
今日はレンズだけにしてボディはまたにしようか・・と思っていたところ新品の棚にローライ35RFボディが展示してあります。
「あ、これも40mmファインダーですよね?」
「そうですそうです」
「けっこう安いですねえ」
「ボディだけだとなかなか売れませんので・・」

たしかにベースはコシナのベッサR2丸出しですし、ファインダーが40mm・50mm・80mmとなんとも
微妙な設定なので一般的ではないです。が、今の私にはまさにこれまたストライクなボディです。
「これにさっきの40mmをつけてみると・・・おぉ!なかなかかっこいいじゃないですか!」
「そうですね。まあ、どっちもコシナ製ですし」
「古いCLEよりだんぜん新しいしメカニカルシャッターやしこっちにします!」

なんだかまんまとコシナのマーケティングに踊らされたような買い物でしたが
40mmのピカピカしたファインダーはまったくありがたいものでした。

傷心で失意のどん底から私を救い出してくれたローライ35とノクトン40mmなのですが・・その正体は
デジタルカメラの台頭でどんどんお手軽な値段になっていくフィルムカメラをハイエナのように買いあさるという
魔道に私を導いた、まさしく笑ゥせぇるすまんだったのでした(^^;)。
ここから私のカメラ集めがスタートしてしまったのです。


 ローライ35RF ノクトン40mmF1.4 1/125 F5.6 ベルビア50

 引っ越しして生活環境が変わったのでひさしぶりに喪黒 福造・・じゃなかったノクトン40mmを
取り出してみました。コシナがパロディでズミルックス35mmF1.4に似せにせでつくった
スタイルはやはりかっこよいです。結局コシナはノクトン35mmF1.4なんてまんま同じスペックの
レンズも出してしまいましたが40mmのほうがパロディの楽しさがありますね。

ノクトン40mmはマルチコート版とシングルコート版というすさまじきマニアックなラインナップで
発売されましたが私の購入したのはマルチコート版です。実際逆光を思いっきりいれても
がんばっているのはマルチコートの威力ですね。マルチコートのほうがお得な気がするのですが
人気があるのはコンセプトの「クラシック」に忠実なシングルコート版のようです。

もっとも開放で撮影するか逆光のような光源をいれてしまわないとマルチコートとシングルコートの
差はわからないというのがもっぱらのうわさですが(^^;)。

40mmという画角は非常に自然な遠近感で使いやすいです。Mマウント玉なのでアダプターを
使えばミラーレスデジカメでも遊べますのでぜひともデジタルユーザーの人にも
笑ゥせぇるすまんの顧客になっていただいてフィルムカメラの魔道にお入りいただきたいですね(^^)。

 







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする