その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

ひまわり

2012年08月08日 | Weblog

 

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ひまわり

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俳句の晩夏の季語

向日葵、日車、日輪草、日向葵、天蓋花など・・・

北アメリカ原産の花で観賞用にひろく栽培されてきました

頭花が太陽を向いて動くといわれていますが

実際は茎や蕾の間だけのことのようです

花が咲くとほとんど動きません

インカの時代では太陽神の化身とされ

ペルーの国花にもなっています

ヨーロッパへはコロンブスのアメリカ大陸発見後に伝わり

日本へは中国経由で寛永六年(1629年)に渡来したそうです

 

「向日葵やゆらり無沙汰のひとが来る」 浅野恵子

「きのふわが夢のかけらの小向日葵」 加藤楸邨 

 

 

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千日草

2012年08月07日 | Weblog

 

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千日草

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 熱帯地方原産で観賞用に栽培されている花

イギリスやフランスでは「不死の花」と呼ばれるほど

花が長く楽しめます

また中国では女性の簪にも利用されるとか~

お年寄りなどは仏花として

又ドライフラワーなどにも利用され

花は年代を問わず広く利用されています

園芸種の色彩はさまざまで

花の少ない夏場に貴重な色とりどりを楽しめる花です

 

花期が長いけれど俳句では夏の季語となっています

花言葉は「変わらぬ愛情」「不変の愛」だそうです

「こほろぎのとびし千日紅の花」 右城暮石

「旅疲れ尾をひいてゐる千日紅」 小沢政子

 

 

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落し文

2012年08月06日 | Weblog

 

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落し文

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俳句の季語に使われている落し文とは

オトシブミ科の昆虫の総称です

体長は6~10ミリ程の小さな虫で約90種類ほどが

日本に生息しています

産卵時の珍しい習性からこの名前がつきました

多分林や山歩きされる方は

器用に丸められた緑の木の葉が落ちていたり

葉がまだ枝についている状態をご覧になってるはずです

この正体はオトシブミが楢(ナラ)や檪(クヌギ)などの葉に

切れ目を入れて丸めた「ゆりかご」といわれるものです

この中に産卵して落し、卵は孵化し幼虫になると

巻かれた葉を食べて育ちます

鳥が落とした手紙のように見えることから

「ウグイスの落し文」などといわれ、転じて虫の名前に

昆虫のゆりかごを作る行為は

人が持つ母性本能を思わせますね

 

「恋愛と全く無縁落し文」 阿波野青畝

「落し文拾ひて渡る思川」 松尾ふみを

「落し文ふと裏径にそれし時」 高浜年尾

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土曜トピックス 40

2012年08月04日 | Weblog

 

 

 

 皆様ご心配ありがとうございました

ようやく又ブログを再開できそうです

体調不良になる前に作っておいたものですが

今日はそれをアップします

連続で更新できないこともあるかもしれませんが

前向きに更新してゆきたいと思っております

末永くお付き合いよろしくお願いいたします

 

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土曜トピックス 40

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時間つぶしによく国語辞典をパラパラめくるのが好きで

拾い読みしていますが、先日面白い言葉を見つけました

「チメ」・・ 「血目」「血眼」という漢字があてられ

「赤く充血した眼。ちまなこ」って説明があります

チメなんて言う言葉があるんだ~

現代の国語辞典をいくつか引いてみても半分くらいが

「チメ」の語を揚げています

あなたは、チメという言葉を耳にしたことありますか?

現代国語辞典には載っているけど、古くなって

わたくしたちが使わなくなった、忘れてしまっている

そんなたぐいなんでしょうか?

調べると平安末期の「今昔物語集」

鎌倉初期の「宇治拾遺物語」に「血目」「ち目」と

書いてある例を見つけました

ということは「ちめ」と読む可能性があるわけですね

しかしよく読んで見ると「ちまなこ」と読むべき例でした

「め」という字に「め」と「まなこ」の両方が上がっていますが

つまり「目」は「まなこ」とも読める漢字ですから

男性作者による両作品では「め」よりも「まなこ」が使われやすい

室町末期の辞書にも「ちまなこ」の語があります

折角見つけたかと思った「血目」も「ちまなこ」のようです

最初の「ちめ」は探すのにまさに「ちまなこ」になりました

それが~あったんですよ!!!

明治初期の辞書「和英語林集成」(大三版)に出てます

この辞書はアメリカの宣教師ヘボンの作で

日本人の作った伝統的な国語辞書ではなくかなり異色なものです

この辞書には

「チメ=炎症から赤くなった眼 結膜炎」とあるんです

ヘボンは名医でもあって、彼の調合した点眼薬は

効き目がよく大評判になったそうです

その充血した目を「チメ」という語であらわし

彼の作った辞書にも収録され、それが現代の辞書にも

流れ込んだのではないかということです

言葉は不思議で奥が深い

 

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