その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

桐一葉

2012年08月30日 | Weblog

 

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桐一葉

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桐は春に香りの高い紫の花をつける落葉高木です

木も割れが少なく湿気を通さないために

嫁入り箪笥や高級家具の材として利用されます

中国前漢時代の思想書「准南子(えなんじ)」の

「一葉落ちて天下の秋を知る」の「一葉」は

桐の葉のことです

開き、ほかの樹木に先駆けて青いうちから落葉します

人の顔が隠れるほど大きな葉です

古来鳳凰が棲むとされ

葉と花は高貴な紋として用いられる樹木なので

敬意と身近さとが重なって共感を呼んだようです

「桐」や「桐の花」は夏の季語ですが

「桐一葉」「一葉の秋」「桐の秋」など

初秋の季語として使い分けています

「桐一葉日当たりながら落ちにけり」 高浜虚子

「わが行手占ふ如く桐一葉」 尾崎陽堂 

 

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