その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

土曜トピックス 40

2012年08月04日 | Weblog

 

 

 

 皆様ご心配ありがとうございました

ようやく又ブログを再開できそうです

体調不良になる前に作っておいたものですが

今日はそれをアップします

連続で更新できないこともあるかもしれませんが

前向きに更新してゆきたいと思っております

末永くお付き合いよろしくお願いいたします

 

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土曜トピックス 40

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時間つぶしによく国語辞典をパラパラめくるのが好きで

拾い読みしていますが、先日面白い言葉を見つけました

「チメ」・・ 「血目」「血眼」という漢字があてられ

「赤く充血した眼。ちまなこ」って説明があります

チメなんて言う言葉があるんだ~

現代の国語辞典をいくつか引いてみても半分くらいが

「チメ」の語を揚げています

あなたは、チメという言葉を耳にしたことありますか?

現代国語辞典には載っているけど、古くなって

わたくしたちが使わなくなった、忘れてしまっている

そんなたぐいなんでしょうか?

調べると平安末期の「今昔物語集」

鎌倉初期の「宇治拾遺物語」に「血目」「ち目」と

書いてある例を見つけました

ということは「ちめ」と読む可能性があるわけですね

しかしよく読んで見ると「ちまなこ」と読むべき例でした

「め」という字に「め」と「まなこ」の両方が上がっていますが

つまり「目」は「まなこ」とも読める漢字ですから

男性作者による両作品では「め」よりも「まなこ」が使われやすい

室町末期の辞書にも「ちまなこ」の語があります

折角見つけたかと思った「血目」も「ちまなこ」のようです

最初の「ちめ」は探すのにまさに「ちまなこ」になりました

それが~あったんですよ!!!

明治初期の辞書「和英語林集成」(大三版)に出てます

この辞書はアメリカの宣教師ヘボンの作で

日本人の作った伝統的な国語辞書ではなくかなり異色なものです

この辞書には

「チメ=炎症から赤くなった眼 結膜炎」とあるんです

ヘボンは名医でもあって、彼の調合した点眼薬は

効き目がよく大評判になったそうです

その充血した目を「チメ」という語であらわし

彼の作った辞書にも収録され、それが現代の辞書にも

流れ込んだのではないかということです

言葉は不思議で奥が深い

 

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