その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

稲光

2012年08月20日 | Weblog

 

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稲光

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ここ数日雷が真上で発生して

久しぶりに怖い思いをする毎日・・・

 

月遅れのお盆のころに現れ始める

精霊トンボ、キチキチと音を立てて草原を飛ぶ精霊バッタ

乾いた風にひるがえるポプラやニワウルシの白い葉裏

そしてツクツクボウシが鳴き始める

ふと蝶がひらひら飛んで~

「かみなり蝶」という三好達治の詩を思い出す

 

「雷の後 かみなり蝶が村へくる

村長邸の裏庭の 百合の花粉にまみれてくる

交番のある四辻で 彼女はちょいと道に迷ふ

さうして彼女は風に揚がる

椎の木よりもなほ高く

火の見櫓の 半鐘よりもなほ高く~~」

 

この「かみなり蝶」とは・・・

雷神がつけている虎の皮の模様の類推から

「ナミアゲハ」という説と

江戸時代の「物類称呼」に記されている

クロアゲハ、カラスアゲハのほうが

この詩の飛び方に合っているとも言われています

お盆のころに見かける蝶に思わず見とれてしまいます

すさまじい嵐と天井がこわれたかと思うほどの雷も収まり

心地良い風が部屋に吹き込んできます

 

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