天晴れ(あっぱれ)
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秋の市民写生大会で
なんときみは
特選
祝福の声に
おもわずバンザイ
めったに参加しない父親までが
あっぱれ・・でかしたぞっ!
バカ殿である
きみはまったく意に介していない
みなそれぞれの
絵を鑑賞して
実力伯仲と思えたから
余計に感動があった
あれほど大喜びしたときには
見向きもしないきみが
家に帰ると
大騒ぎ
人前でのあの冷静さは
なんだろう
大物 それともシャイ
など複雑な思い
・・・・
***
心の声
天晴れ すばらしい! お見事!
思わずそう叫ぶ瞬間
誰にもあると思います
天晴れと書きますが これは当て字
もともとは「あはれ」
「あぁ・・・・」とか「あれ~~」などと同じで
自然に口から出てくる感嘆詞でした
ですから 感動したときだけでなく
うれしいときも 悲しいときも
さまざまな場面で「あはれ」と
叫んだり つぶやかれていました
その「あはれ」を強調して言ったのがあっぱれ
やがてこちらは
賞賛するときだけに使われるようになりました
一方「あはれ」の方は
「哀れ」として 今も使われます
感嘆詞は 心が
もっとも素直に表面に出てきた声です
こんな言葉を叫ぶときが
一番気持ちがいいですね
写真は・・桜の葉っぱが葉っぱの陰に隠れた・・
いわゆる葉隠れの術?「あっぱれっ!!」