恋染紅葉(こいそめもみじ)
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雲のない青空に
紅葉の先端が
少しだけ赤くなっている
朝日がまぶしいほど
赤い色を透けて輝いている
ほら~~
この手も
赤い紅葉だね
きみが手を空に向けると
手のひらを光が抜けて赤く輝かせる
かわいい手の将来は明るい
大きく開け
きみの将来
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厳しさを乗り越えて
十一月の誕生色は
秋の残照に映える紅葉の
燃えるような赤
「もみじ」は「揉み出(い)ず」が
変化したものだそうです
色が 揉みだされるという意味です
赤に限らず
黄色に色づくときも使ったようですが
やはり
もみじといえば
鮮やかな紅色を思い浮かべますね
植物分類上は すべて
カエデ科の植物で
モミジ科の植物というのはないそうです
夜の冷え込みが厳しくて
日中との寒暖の差が
大きければ大きいほど
その紅は 美しく
鮮やかさを増します
厳しさを乗り越えて
しかもそれを肥やしにすることが出来る
そんな紅葉もあっぱれさが
人の心を打つのでしょうね