その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

木守柿(きもりがき)

2007年11月10日 | Weblog

 

木守柿(きもりがき)

***

 

遅くなってしまった

 

庭の柿の収穫

 

ひとつずつ丁寧に

 

ありがとう

 

いただきます と

 

枝から切り離す

 

ねぇえ ひとつ残ってるよ

 

あれはね

 

天への捧げものなの

 

来年へ感謝の気持ちも込めてね

 

・・・

***

 

木守柿(きもりがき)

柿は 収穫するとき

すべてを採ってしまわないで

木の先端のほうに

少しだけ残しておく風習があります

地方によっては

残す数はひとつだけだったり

数個だったりするようですが

日本各地に残る風習のようです

理由も鳥にあげるため

来年の豊作を祈るため

神(自然)に捧げるためなど さまざまです

残された柿が  直接

木を守っているわけではないようですが

それでも

鮮やかに熟した柿が

葉もまばらな木の先端で

秋風に吹かれているのを見ると

最期まで踏ん張って

その木を守っているように見えます

鳥への思いやりが

長い目で見れば連鎖で

自然を潤すことになるのでしょう

木守柿を残しながら 人もまた

自然を守ろうとしてきたのです