愛おしい(いとおしい)
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ブローチの針で指を刺した
ぷっくりとまるく
赤い血が湧き出た
びっくりするほどきれいで
新鮮な血だったので
なんて立派な内臓をもっているのだろう
わたしって・・・
。。。。
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交差する感情
いたはし→いとほし→いとし・・
まるで伝言ゲームのようですが
「労(いたわ)しい」が愛おしいに
変わっていったのだそうです
「労しい」とは
不憫に思ったり
気の毒に思ったりすること
同情と愛とは違うといいますが
言葉の上では
同情が愛に変化していったようです
もうひとつ
「いとはし」つまり「厭(いと)わしい」が
語源だとする説もあります
「厭う」は
いたわるという意味もあるのですが
一般には嫌うとか 嫌がるという意味です
まさに
嫌よ嫌よも好きのうちなのですね
愛おしい 労しい 厭わしい
言葉も大変似ていますから
いつの間にか混同されたとしても
おかしくはありませんね
その上
感情的にもいったり来りするものです
労しい 厭わしいと思ったときも
愛おしいことにしておきましょうか