その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

山茶花(さざんか)

2007年11月14日 | Weblog

 

山茶花(さざんか)

***

 

小春日和の散歩は気持ちよい

 

空を見上げたきみが

 

つぶやいた

 

天の川が壊れてゆく

 

えっ?

 

その指差すほうを見上げると

 

あれはねぇえ~と

 

言いかけてやめた

 

きみの見ている夢を

 

壊さないために

 

ほらぁあ~

 

あそこに花が・・

 

山茶花よ

 

きれいだね・・がハモッた

 

どうして

 

山茶花って言うの

 

ほらっ来た・・

 

きみの質問攻撃の

 

始まりだ・・

・・・

***

 

優しさの秘密

山茶花(さざんか)

漢字そのまま読めば

「さんさか」なのに「さざんか」?

これは 倒置現象と呼ばれるものです

「新しい」は

もともと

「あらたしい」でした

「舌鼓」は「したつづみ」と

間違えやすいですね

言いにくい言葉は変わってゆくのです

山茶花(さざんか)の場合

もうひとつ間違いが重なっています

中国では 山茶がつばき

茶梅がさざんかだったのです

いつのまにか山茶が

さざんかになってしまったのです

たしかに

椿とよく似ています

椿は 花ごと

ぽとりと落ちるのに対して

山茶花は

花びらが一枚ずつ

はらりはらりと散ってゆきます

椿が凛とした印象を与えるのに対して

山茶花が優しい印象なのは

散り際の違いなのかもしれません