いつもの家と駅との通勤路、写真中央奥に見える白いマンションがうちで、ちょうど中間点がここ。ここは一面田んぼだったんやけど、宅地転用が進んでいて、また新しい造成地が工事されている。昨日通ったら、こないだまで畦道だったところが、路盤完成で、そして電信柱が立っていた。ちょっとした街が一丁上がりって感じで、景観の大きな変化に、戸惑うばかり。
去年の秋までお米を作っていた。今年の春になって、田植えの準備をしないなあって思っていたら、いきなり造成工事が始まった。こないだまでずっとポンプで水を抜いていたけど、いつまでもゴボゴボと水が湧いていた。写真左手前も住宅も数年前に造られたけど、今では地面がたわんでしまって、家の中でモノが転がるそうだ。あまり専門的なことは解らないけど、ものすごく突貫工事のような気がするから、そんなゴボゴボが解決しないままに、造成したことも原因なんだろうか?酔っぱらって帰ってきたら、ちょうどこのあたりは、フラフラ幅が大きく、そしていきなり暗くなるので目が慣れず、しょっちゅう、田んぼにハマりそうになっていた。ちょうど写真中央の部分にまだまだそこそこ広い田んぼが残ってくれるけど、これからは酔っぱらって注意しなくてはならない距離は半分になった。しかし嬉しいんだかどうだか・・・
この土地に引っ越してきたのは、16年前。上の娘が小学校に上がるので、少し広い部屋に引っ越したいと思っていたところに、先輩が住んでいた賃貸マンションに空室が発生(この写真右手奥くらいかな)。人口40万の枚方市と人口24万の寝屋川市とのちょうど中間点に、ぽっかりとド田舎な田園風景が広がっている。その先輩のところに遊びに来るたんび、このあたりの環境に、驚きと憧れを持っていたから、即、不動産屋さんに行って入居したい旨を告げ、子供の小学校入学手続に間に合うようにそそくさと引越を完了した。ザリガニやメダカ、タニシ、カエルなどの水中生物は、田んぼや用水路で、なんでもかんでもハンパやない数が棲息、虫も選り取り見取り。ウシガエルの鳴き声で眠れないことや、田んぼに水入った夜のカエルの耳をつんざく一斉唱和で怒り狂ったり、マンションの4階やのに子供の布団の中からムカデが出てきたりと、京阪の駅(準急停車駅です)まで歩いて10数分という土地ながら、ほんとに「どんだけ田舎やねん!」という異次元空間を、永年、親も子も堪能してきた。そして、けっきょくこの地にマンションを買ったし、たぶんここに永住確定です!でもなぁ、最近、田んぼが減ってきて、宅地造成が進み、だんだんだんだん普通の街になってきたんやなあ。得手勝手な思いかも知れないけど、田んぼが減るのは、ほんともったいないと思う。食糧自給率の問題や、貴重な自然でもあるし地球温暖化対策としても。まさか田んぼが減ったから、三笠フーズの事故米食用転用問題が発生したんではないやろか・・・ってそんな問題ではないけどね。しかし「給食」などの直接の食用に使うとこにまで、不正に売られているとは思わなかった。お酒や加工食品だけでもビックリやのに。社員は全員解雇になるらしい、経営者も経営者だけど、暴走を止められなかった、そして告発すらこれまで出来なかった従業員にも責任はあると思う。いくら立場の弱い労働者だとしても、しかし人間として見て見ぬふりできる問題ではないやろと思う。自分や、自分の家族のこの事故米を使った食品を食べさせることが出来るのだろうか?
公益通報者保護法 もせっかくあるのに・・・
芋焼酎薩摩宝山は、高知の四万十の「居酒屋なかひら」でいつも愛飲させていただいています・・・