なんか、テクニック編の反響が、思ったより大きかったので、もう少し、細かく、解説しときます。見本は、前回と同じ、この「Surfer Girl Kauai」です。お尻を追いかけてください

まずは00秒から17秒までを見ましょうか。00秒から11秒でテイクオフ、緩い斜面なんで軽くテイクオフしてます。「どうしよっかな~?」って感じのテイクオフです。13秒から15秒で、彼女は、少し軽く横に飛んで、波のこれからの動きの様子を見ました。この選択も良いですが、他のオプションとしては、マイナスに板を戻して、フェイド気味な動きを入れて、大きなボトムターンにつなげることもあるんやけど、たぶん彼女はこの波の癖を知っているからこそ、この「タメ」やったんかな?そのことは、次の展開で、僕も知るけど、でも、初めて、この波でテイクオフしたら、俺なら絶対に横に飛ばずに、マイナスにターンです。これは結果論やけど、もう少しマイナスに入れといたら、次のアクションに向けてのボトムターンを、小さい2回のターンのコンビネーションにせんと済んだんやから、やっぱ、判断ミスでしょ。マイナスにターンしといたら、大きな1回のターンで、より大きく上に上がれたのに。でも、これは結果論。俺もたぶん、自分のホームの波なら、いったん軽く横に飛んでから、どうするか組み立てるかも。
14秒までがボトムターンです。テイクオフして最初のトップアクションやから、精神的には、「とりあえず1アクション」って感じになるから、中級者にはまさにぴったりなラインです。俺も、まずはここで「はったり一発です!」て感じ(笑)その慌てぶりが、だからこんな少し浅めのボトムーターンになってます。そこは、左膝と、上半身がバラバラになっているところで、後ろ足の押し込みが軽くなったことでわかります。って、でも、ここが中級者のポイントなんやな。どうしても最初のアクションのところでバタバタしてしまうねんなあ。ここを「なんとかする」ようにして、とにかく「加速を稼いどく」ってのは、けっこう微妙なテクやね。でも、中級者になれない人のほとんどは、この「ボトムターンをどこですべきなのか!?」てこと考える以前の課題がありますんで。それは、前回に書いたとこですからね。
15秒から16秒までが、オフザリップに行くまでのエントリーです。ボトムターンが、1回、調整入れたせいで失速しているので、切れ味が薄まって、上がりが少ないけど、そこを腹筋を使って、もう一段、無理矢理上げて、身体能力でカバーしてます。腹筋なかったら、ただのトップターンやけど、腹筋を使って、緩いながら微妙にオフザトップ的にまとめてます。そのせいで17秒では、無理矢理、リッピングをやっつけたので、全身すべて流れがとぎれてしまったからバラバラになったので、バランスの調整時間になってしまった、だから完全にロスタイム(0.5秒やけどこれが重要なんですよ!)です。