【18 💪NAS4-18 LatapullDown52kg NallowGripLatPullDown52kg MidLow52kg AbM55kg】 3月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:2950 1日に読んだページ:95
海になみだはいらない (角川文庫 は 20-4)
読了日:03月01日 著者:灰谷 健次郎
島に生まれ、海辺で育った章太。小学四年生だが、泳ぎともぐりでは誰にも負けない少年だ。ある日、章太のクラスに佳与という少女が転校してきた。都会から来た佳与にとって、海辺の暮らしは珍しいことばかり。すぐに島になじんで明るく過ごす佳与だったが、その一方で、時に寂しげな表情を見せることに章太は気付いていく……。それぞれの悩みと悲しみを乗り越えて、大きく成長するふたりの姿を描いた表題作「海になみだはいらない」をはじめ、生きる勇気を与えてくれる名作児童文学七編を収録。 ☆☆★ 「海になみだはいらない」「きみはダックス先生がきらいか」の短編2本と、5つの物語をまとめた連作短編集「ひとりぼっちの動物園」(「だれも知らない」「オシメちゃんは六年生」「ベンケイさんの友だち」「ひとりぼっちの動物園」「三ちゃんかえしてんか」)を収録。久しぶりに灰谷作品を読んだが、心が洗われたように感じた。「ジジイは海に帰った」と言う言葉が沁みた。11歳の孫にも読ませてみたいが、ちょっとまだ早いかな。
巨鯨の海 (光文社文庫 い 49-3 光文社時代小説文庫)
読了日:03月04日 著者:伊東潤
江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏怖の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢 れる筆致で描く、全六編の一大クロニクル! ☆☆☆ クジラ漁の伝統、掟、人間模様、すべての描写に感激した。和歌山県太地町にあるクジラ博物館には、波乗りに行った際に、 何度か立ち寄ったが、彼の地のクジラ漁にこれまでの物語があったなんて。改めて訪れたいと強烈に思った。
虎狼は空に 下 小説新選組 (角川文庫 つ 4-37)
読了日:03月07日 著者:津本 陽
血まみれ軍団「新選組」とは何だったか?尊皇思想に共鳴しつつ、殺人集団を率いた近藤勇。冷酷なまでに組織を統制した土方歳三。たぐい稀な天才剣士・沖田総司。粛清にさらされた芹沢鴨、山南敬助など、「新選組」の興亡をあますところなく描ききった力作! ☆☆★ この作品は、友情や志を持つ志士という描き方ではなく、暴力集団としての新選組が描かれていて、人と対峙する上での精神のあり様、人を斬る上での斬り方等事細かに、そしてリアル。映画「侍タイムスリッパ―」を観た後だけに余計にリアルな描写にのめり込む。
老後の資金がありません (中公文庫 か 86-1)
読了日:03月17日 著者:垣谷 美雨
しっかり貯金して老後の備えは万全だったわが家に、突然金難がふりかかる! 後藤篤子は悩んでいた。娘が派手婚を予定しており、なんと600万円もかかるという。折も折、夫の父が亡くなり、葬式代と姑の生活費の負担が発生、さらには夫婦ともに職を失い、1200万円の老後資金はみるみる減ってゆく。家族の諸事情に振り回されつつもやりくりする篤子の奮闘は報われるのか?普通の主婦ががんばる傑作長編。 ★★★ 映画化されたのを観たけど、映画とはぜんぜん内容が違うんだ。でも、映画の方が面白かった。
理由 (新潮文庫)
読了日:03月20日 著者:宮部 みゆき
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか――。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった……。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。 ☆☆★ 模倣犯の描き方の原点がここにあった❕模倣犯では敢えてなかった推理性がこっちの作品であった。面白い!
天国旅行 (新潮文庫)
読了日:03月22日 著者:三浦 しをん
現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意──。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。 ☆★★ 楽しげなタイトルと作者のいつもの作風から想像していた物語とは全然違うもので、「死」が共通テーマの作品集。しかし決して暗いだけではなく、リアリティもあって、一篇一篇、その先を考えさせられる。こんな作風でも書けるのだな、三浦しおん。
シャイン! (集英社文庫)
読了日:03月25日 著者:原 宏一
会社は私たち社員で動いている!不祥事を起こしてしまった中小企業の鴨之木製麺工業。そこで、役職も理念も異なる社員たちがそれぞれの立場で懸命に生きる姿をまっすぐ描く。笑いあり、涙ありの新しい会社小説。 ★★★ 池井戸潤作品を模倣したのではと疑ってしまうような物語で、かといってリアリティがなくて、正直、面白くなかった。
首取物語 (徳間文庫)
読了日:03月29日 著者:西條奈加
少年は、空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪った。その行為を何度も繰り返していることに気づいたとき、首だけの男に出会う。男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったということ以外は。二人は様々な国へ飛ばされ、少しずつ記憶を取り戻していく。彼らはなぜ、記憶を無くてしまったのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか? ☆★★ 最後の最後の場面に至るまではとても面白かったのに、ラストが…。惜しい❕
読書メーター

読了日:03月01日 著者:灰谷 健次郎
島に生まれ、海辺で育った章太。小学四年生だが、泳ぎともぐりでは誰にも負けない少年だ。ある日、章太のクラスに佳与という少女が転校してきた。都会から来た佳与にとって、海辺の暮らしは珍しいことばかり。すぐに島になじんで明るく過ごす佳与だったが、その一方で、時に寂しげな表情を見せることに章太は気付いていく……。それぞれの悩みと悲しみを乗り越えて、大きく成長するふたりの姿を描いた表題作「海になみだはいらない」をはじめ、生きる勇気を与えてくれる名作児童文学七編を収録。 ☆☆★ 「海になみだはいらない」「きみはダックス先生がきらいか」の短編2本と、5つの物語をまとめた連作短編集「ひとりぼっちの動物園」(「だれも知らない」「オシメちゃんは六年生」「ベンケイさんの友だち」「ひとりぼっちの動物園」「三ちゃんかえしてんか」)を収録。久しぶりに灰谷作品を読んだが、心が洗われたように感じた。「ジジイは海に帰った」と言う言葉が沁みた。11歳の孫にも読ませてみたいが、ちょっとまだ早いかな。

読了日:03月04日 著者:伊東潤
江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏怖の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢 れる筆致で描く、全六編の一大クロニクル! ☆☆☆ クジラ漁の伝統、掟、人間模様、すべての描写に感激した。和歌山県太地町にあるクジラ博物館には、波乗りに行った際に、 何度か立ち寄ったが、彼の地のクジラ漁にこれまでの物語があったなんて。改めて訪れたいと強烈に思った。

読了日:03月07日 著者:津本 陽
血まみれ軍団「新選組」とは何だったか?尊皇思想に共鳴しつつ、殺人集団を率いた近藤勇。冷酷なまでに組織を統制した土方歳三。たぐい稀な天才剣士・沖田総司。粛清にさらされた芹沢鴨、山南敬助など、「新選組」の興亡をあますところなく描ききった力作! ☆☆★ この作品は、友情や志を持つ志士という描き方ではなく、暴力集団としての新選組が描かれていて、人と対峙する上での精神のあり様、人を斬る上での斬り方等事細かに、そしてリアル。映画「侍タイムスリッパ―」を観た後だけに余計にリアルな描写にのめり込む。

読了日:03月17日 著者:垣谷 美雨
しっかり貯金して老後の備えは万全だったわが家に、突然金難がふりかかる! 後藤篤子は悩んでいた。娘が派手婚を予定しており、なんと600万円もかかるという。折も折、夫の父が亡くなり、葬式代と姑の生活費の負担が発生、さらには夫婦ともに職を失い、1200万円の老後資金はみるみる減ってゆく。家族の諸事情に振り回されつつもやりくりする篤子の奮闘は報われるのか?普通の主婦ががんばる傑作長編。 ★★★ 映画化されたのを観たけど、映画とはぜんぜん内容が違うんだ。でも、映画の方が面白かった。

読了日:03月20日 著者:宮部 みゆき
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか――。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった……。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。 ☆☆★ 模倣犯の描き方の原点がここにあった❕模倣犯では敢えてなかった推理性がこっちの作品であった。面白い!

読了日:03月22日 著者:三浦 しをん
現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意──。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。 ☆★★ 楽しげなタイトルと作者のいつもの作風から想像していた物語とは全然違うもので、「死」が共通テーマの作品集。しかし決して暗いだけではなく、リアリティもあって、一篇一篇、その先を考えさせられる。こんな作風でも書けるのだな、三浦しおん。

読了日:03月25日 著者:原 宏一
会社は私たち社員で動いている!不祥事を起こしてしまった中小企業の鴨之木製麺工業。そこで、役職も理念も異なる社員たちがそれぞれの立場で懸命に生きる姿をまっすぐ描く。笑いあり、涙ありの新しい会社小説。 ★★★ 池井戸潤作品を模倣したのではと疑ってしまうような物語で、かといってリアリティがなくて、正直、面白くなかった。

読了日:03月29日 著者:西條奈加
少年は、空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪った。その行為を何度も繰り返していることに気づいたとき、首だけの男に出会う。男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったということ以外は。二人は様々な国へ飛ばされ、少しずつ記憶を取り戻していく。彼らはなぜ、記憶を無くてしまったのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか? ☆★★ 最後の最後の場面に至るまではとても面白かったのに、ラストが…。惜しい❕
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