労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2021年3月に読んだ本

2021-04-19 | いい本読んでます?

 もっともお気に入りのブックカバーはカタログギフトで手に入れた「Les Toiles du Soleil(レ トワール デュ ソレイユ)」(右下)やねんけど、もうボロボロ…😭
で、下の真ん中は、プレゼントしてもらった「Three ARROW 本牛革モストロ」のブックカバーは、質感の良い上質の皮で使っていくうちの革の風合いが増していくようで、ずっと大切に使っていきたい。
右上は白波大王夫妻に貰ったこれも革製のもの、上左はロフトで買った超安物。
で、左下は新入り、京浜急行のブックカバー、これはこれでテンション上がる~っ⤴️

3月の読書メーター 読んだ本の数:12 読んだページ数:4505

あなたの本 (中公文庫)あなたの本 (中公文庫)
読了日:03月02日 著者:誉田 哲也
父の書斎で見つけた奇妙な本。『あなたの本』と題されたそれを開くと、自分の誕生から現在までが一つ違わず記されていた。このまま読み進めれば、未来までもわかってしまうのか。その先をめくるか否か、悩みぬいた男の決断とは?サスペンス、ユーモア、ファンタジー、SFなど人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの作品集。★★★ どのように話を展開させるのかは著者の自由やけど、しかしこれだけ後出しじゃんけんされるとちょっと腹が立つ。

新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)
読了日:03月04日 著者:司馬 遼太郎
浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。勝との触れ合いによって、かれはどの勤王の志士ともちがう独自の道を歩き始めた。生麦事件など攘夷熱の高まる中で、竜馬は逆に日本は開国して、海外と交易しなければならない、とひそかに考える。そのためにこそ幕府を倒さなければならないのだ、とも。☆☆★ 司馬遼太郎の竜馬愛が過ぎて歴史への脚色と竜馬の人間振りの持ち上げすぎが気になるが、考えすぎないで読むと…。

キャロリング (幻冬舎文庫)キャロリング (幻冬舎文庫)
読了日:03月08日 著者:有川 浩
クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。☆★★ 有川浩らしさとくささ満載のセリフが大量投入、しかし残念ながら物語はどっかで読んだことがあるかのようで、有川浩らしくない。

新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (4) (文春文庫)
読了日:03月12日 著者:司馬 遼太郎
志士たちで船隊を操り、大いに交易をやり、時いたらば倒幕のための海軍にする―竜馬の志士活動の発想は奇異であり、ホラ吹きといわれた。世の中はそんな竜馬の迂遠さを嘲うように騒然としている。反動の時代―長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権も瓦解した。が、竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れたのであった。☆☆★ 誰かが「司馬氏は小説家であり、歴史家ではない」と言ったというが、ほんまその通り。しかし司馬氏の竜馬像が歴史になってしまっているのは事実。良いかどうかは別として。

天国の罠 (徳間文庫)天国の罠 (徳間文庫)
読了日:03月14日 著者:堂場 瞬一
広瀬隆二は、有名代議士から自叙伝執筆の依頼を受け、15年前に失踪した代議士の娘・香奈の行方を追う。彼女の足跡を辿ると、行く先々で女の魔性の虜になった男たちの姿があった。彼はいつしか幻の女に惹かれる自分に気づく。☆★★ 警察でないところでこの展開はちょっと無理がありすぎ、ご都合主義過ぎ。

恋のゴンドラ (実業之日本社文庫)恋のゴンドラ (実業之日本社文庫)
読了日:03月15日 著者:東野 圭吾
都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。☆☆★ バカな男たちの軽い恋バナ系(男にとっての)サスペンス(苦笑)

新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)
読了日:03月22日 著者:司馬 遼太郎
池田屋ノ変、蛤御門ノ変と血なまぐさい事件が続き、時勢は急速に緊迫する。しかし幕府の屋台骨はゆるんだようにも見えない。まだ時期が早すぎるのだ…次々死んでゆく同志を想い、竜馬は暗涙にむせんだ。竜馬も窮迫した。心血を注いだ神戸海軍塾が幕府の手で解散させられてしまい、かれの壮大な計画も無に帰してしまった。☆☆★ 竜馬はまだまださほど動かないが、薩長がいよいよ動き出したってことでこの巻はけっこう歴史っぽい。

エルヴィスから始まった (ちくま文庫)エルヴィスから始まった (ちくま文庫)
読了日:03月24日 著者:片岡 義男
1950年代半ばに、、カントリー・アンド・ウエスタンにリズム・アンド・ブルースが結合してロックンロールが生まれた。そして様々な新しい出来事が噴出した60年代。全ては一人の男から始まったのだ。ラジオを聞き、心を動かした若者たちにとって、ロックとは何だったのか。 ☆☆★ この本で片岡義男はエルヴィス・プレスリーの生涯を語りつつ、1920-1970年代を中心とするアメリカの社会文化を物語っている。興味深い!

海底の道化師 新東京水上警察 (講談社文庫)海底の道化師 新東京水上警察 (講談社文庫)
読了日:03月25日 著者:吉川 英梨
東京湾海底から回収された運転免許証三枚は、全て失踪中の若い女性のものだった。船員とおぼしき水死体も発見され碇拓真率いる五港臨時署強行犯係は騒然となる。そんな中、単独で事故貨物船の救難に向かった有馬礼子は、衣服を剥がされ船底に監禁されてしまう。女を食い物にする「海底の道化師」の正体とは? ☆★★ シリーズ5冊の第4弾だったようで、ま、これ単体でも物語は理解出来るし、あえて前3冊を読むまでもないな。

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)夫のちんぽが入らない (講談社文庫)
読了日:03月27日 著者:こだま
同じアパートに暮らす先輩と交際を始めた“私”。だが初めて交わろうとした夜、衝撃が走る。彼の性器が全く入らないのだ。その後も「入らない」一方で、二人は精神的な結びつきを強め、夫婦に。いつか入るという切なる願いの行方は―。「普通」という呪いに苦しみ続けた女性の、いじらしいほど正直な愛と性の物語。 ☆☆★ ドラマを最初の2話だけ観て、その後を録画ミス。あ、こんな話しやったのか。想像と大きく違っていた。しかし「ちんぽ」「ちんぽ」の大連呼(笑)

水族館ガール (実業之日本社文庫)水族館ガール (実業之日本社文庫)
読了日:03月28日 著者:木宮 条太郎
市役所勤務のOLから水族館イルカ課に出向!?――市役所に務めて三年、突然水族館「アクアパーク」への出向を命じられた由香。イルカ課に配属になるが、そこには人間とのコミュニケーションは苦手な男・梶とイタズラ好きのバンドウイルカがいた。数々の失敗や挫折を繰り返しながらも、へこたれず、動物たちと格闘する女子飼育員の姿を描く笑いと感動の青春お仕事ノベル。☆★★ 有川浩の作風に酷似しているツンデレ系恋バナ。シリーズは7冊あるようだが、もういいかな。しかし水族館裏話は楽しかった。

望月青果店 (中公文庫)望月青果店 (中公文庫)
読了日:03月31日 著者:小手鞠 るい
夫の誠一郎、愛犬の茶々とともにアメリカで暮らす鈴子。病に倒れた母を見舞うため、日本への里帰りを決めた矢先、雪嵐で停電に……。雪に覆われた闇のなかで甦るのは、甘酸っぱい約束か、青く苦い思い出か。色とりどりの記憶のなかから、鈴子が見出した光とは?☆☆★ 読み易い著者の文章のせいで、とても感情移入させられるあたたかく切なく描く長い長い家族の物語。

読書メーター

コメント

2021年2月に読んだ本

2021-03-08 | いい本読んでます?
2月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3564
 今朝、平塚駅から通勤電車に乗って「竜馬がゆく(四) (文春文庫)」を読み始めたはずが😪…品川駅で覚醒。
指を挟んでいたページを見たら、4ページしか読んでなかったようだ、週初めから疲れてる…💦

あなたが愛した記憶 (集英社文庫)あなたが愛した記憶 (集英社文庫)
読了日:02月02日 著者:誉田 哲也
興信所を営む曽根崎栄治の前に、女子高生・民代が現れる。十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が産んだ栄治の娘だと主張する彼女は、二人の人物を探して欲しいと依頼する。半信半疑ながら栄治が調査を進めるうち、民代は、調査対象者のどちらかが世間を騒がす残虐な連続監禁殺人事件の犯人だと言いだし…。この子は一体、何者なのか。犯人の正体は何なのか。ノンストップ恋愛ホラーサスペンス!☆☆☆ 最初はまったく意味がわからんかったが、まさかの展開、大どんでん返し、面白かった!

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
読了日:02月08日 著者:歌野 晶午
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。☆☆★ 途中ずっと感じた違和感の正体がまさかそういうことやったとは…。もう少し文章が上手かったらなあ、惜しい。

【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 縁見屋の娘 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 縁見屋の娘 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:02月10日 著者:三好 昌子
「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」―江戸時代、京で口入業を営む「縁見屋」の一人娘のお輪は、母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなったという「悪縁」を知り、自らの行く末を案じる。謎めく修行者・帰燕は、秘術を用いて悪縁を祓えるというが…。縁見屋の歴史と四代にわたる呪縛、そして帰燕の正体。息を呑む真実がすべてを繋ぎ、やがて京全土を巻き込んでいく。☆☆☆ 完全に出来上がっている、素晴らしい時代物スリラー。スケール感が半端ないっ。

クリスマスカロル (1950年) (岩波文庫)クリスマスカロル (1950年) (岩波文庫)
読了日:02月16日 著者:ディツケンス
クリスマス・イヴの夜,けちで気むずかしいスクルージの前に現れた3人の幽霊は,過去・現在・未来を見せてくれたのですが….19世紀イギリスの作家ディケンズによる古典的作品。☆☆★ 絵本や映画とかでは知っている話しながら、原作はこんなんやったとは。しかし読みにくかったぞ(汗)

チェーン・ポイズン (講談社文庫)チェーン・ポイズン (講談社文庫)
読了日:02月17日 著者:本多 孝好
本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは?心揺さぶるミステリアス長編。☆☆★ 主人公の記者の振るまいがもうちょっと違う表現になっていたら、もっと読みやすかったのに。話しは面白いのに。

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)
読了日:02月18日 著者:司馬 遼太郎
幕末維新史上の奇蹟といわれる坂本竜馬。土佐の郷士の次男坊、しかも浪人の身でありながら、大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。 竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く、大歴史ロマン。 (一)弱虫の末っ子だった竜馬が19歳で江戸へ。剣術修行に励むなか、2度目の来航を果たした黒船を目の当たりにし、その異様な大きさに仰天する。☆☆★ 10代で初めて読んで以来、4回目の再読。若い頃に感じた龍馬と、まったく違う印象を持って読んでしまう違和感を楽しんでいる。

新装版 竜馬がゆく (2) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (2) (文春文庫)
読了日:02月20日 著者:司馬 遼太郎
黒船の出現以来、猛然と湧き上がってきた勤王・攘夷の勢力と、巻き返しを図る幕府との抗争は次第に激化してきた。先進の薩摩、長州に遅れまいと、土佐藩でクーデターを起し、藩ぐるみ勤王化して天下へ押し出そうとする武市半平太のやり方に限界を感じた竜馬は、さらに大きな飛躍を求め、ついに脱藩を決意する。☆☆★ 司馬遼太郎が作った龍馬像は、どうもかなり真実の龍馬とは違うぞ、という観点で読んでしまっている。

ふるさとは本日も晴天なり (ハルキ文庫)ふるさとは本日も晴天なり (ハルキ文庫)
読了日:02月25日 著者:横山雄二
深夜のラジオ放送に熱中し、将来は映画監督になることを夢見る、どこにでもいる普通の少年、横山雄二。そんな彼が苦労の末、見事放送局にアナウンサーとして合格。持ち前のバイタリティーで人気アナウンサーへの階段を上っていたが、ある事件をきっかけに会社で孤立してしまう。自暴自棄になりかけた雄二を救ったのは「家族の愛」と、少年時代夢中になって聴いていた「ラジオ」だった。☆☆★ 横山雄二さんて方は知らないが、同世代であって、妙に懐かしくてほろ苦い。

放課後 (講談社文庫)放課後 (講談社文庫)
読了日:02月25日 著者:東野 圭吾
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将―犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。乱歩賞受賞の青春推理。☆★★ 東野圭吾のデビュー作だそうだ。東野らしい緻密さがなくどっちかというと稚拙と感じた意味が理解出来た。

オリンポスの果実 (新潮文庫)オリンポスの果実 (新潮文庫)
読了日:02月26日 著者:田中 英光
主人公の「ぼく」こと坂本が、ロサンゼルス・オリンピックにボートの選手として参加するために搭乗する、太平洋を渡る船の上が主たる舞台である。「秋ちゃん」という呼びかけで始まり、主人公は陸上の選手として同船している熊本秋子に淡い恋心を抱いているが、仲間の男たちの冷やかしを受け、秋子も気づくけれど、遂に恋心を伝えるにはいたらない。☆☆★ 田中自身が1932年に経験した事実に基づいた私小説で、2人の間にほとんど何も起こらない純然たる片思い小説、時代が違えども若者はこうでなくっちゃ(笑)
読書メーター

コメント

2021年1月に読んだ本

2021-02-22 | いい本読んでます?
1月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:3037

完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
読了日:01月04日 著者:東川 篤哉
『招き寿司』チェーン社長・豪徳寺豊蔵が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!?そこでは十年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた。事件の鍵を握るのは“猫”?☆★★ 子どもが読むミステリーかな。漫画にしたら面白そう。

父からの手紙 (光文社文庫)父からの手紙 (光文社文庫)
読了日:01月12日 著者:小杉 健治
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。☆☆★ 先が読めそうな気がしてなかなか読み切れないもどかしさ。ドラマ化されたのか、前に一度読んでいたのか、何となく知っている話しだったってのもあって。

あなたみたいな明治の女(ひと)あなたみたいな明治の女(ひと)
読了日:01月14日 著者:群 ようこ
嫁姑問題に悩んだ森鴎外の母・峰子、愛鶏家としての高群逸枝、東京初の女性校長になった木内キヤウ、とんでる女・宮田文子…。現代女性と同じような感覚を持って恋に仕事に、そして教育に悩みながら、激動の明治期を生き抜いた8人の女性たちを、身近な感覚でユーモラスに紹介する評伝集。☆★★ 明治の女のイメージが根底から覆ってしまったっ!

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)
読了日:01月16日 著者:恩田 陸
舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿―共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。★★★ あり得んな。リアリティがなさすぎて…。

危険なビーナス (講談社文庫)危険なビーナス (講談社文庫)
読了日:01月21日 著者:東野 圭吾
独身獣医の伯朗のもとに、かかってきた一本の電話―「初めまして、お義兄様っ」。弟の明人と最近、結婚したというその女性・楓は、明人が失踪したといい、伯朗に手助けを頼む。原因は明人が相続するはずの莫大な遺産なのか。調査を手伝う伯朗は、次第に楓に惹かれていくが。恋も謎もスリリングな絶品ミステリー。☆★★ ドラマが面白かったから原作本を。設定がいろいろ違うが、どちらも甲乙付けがたく良い!

初恋温泉 (集英社文庫)初恋温泉 (集英社文庫)
読了日:01月21日 著者:吉田 修一
初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。☆☆★ すべてのエピソードにとっても感情移入してしまったが、ほろ苦くもあり怖い物語もあり…。

8年 (集英社文庫)8年 (集英社文庫)
読了日:01月26日 著者:堂場 瞬一
オリンピックで華々しい活躍をし、当然プロ入りを期待されたが、ある理由から野球を捨ててしまった投手・藤原雄大。8年後、30歳を過ぎた彼は、突然、ニューヨークのメジャー球団に入団する。あの男ともう一度対戦したい!その悲願のためだけに…。一度は諦めた夢を実現するため、チャレンジする男の生き様を描くスポーツ小説の白眉。☆☆★ 日本人野手の大リーガーがまだ存在しない頃の架空のお話を、今読んだから作者の想像力に驚愕した。

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)
読了日:01月29日 著者:東野 圭吾
命がけの学生時代!抱腹絶倒の青春記。小学校から大学まで、疾風怒濤の学生時代をパワフル&赤裸々に語る爆笑エッセイ。☆☆★ いやはや、自分もあの頃ほんまアホでしたわ~(T-T)

帰郷 (集英社文庫)帰郷 (集英社文庫)
読了日:01月30日 著者:浅田 次郎
戦争は、人々の人生をどのように変えてしまったのか。帰るべき家を失くした帰還兵。ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。戦後できた遊園地で働く、父が戦死し、その後母が再婚した息子…。戦争に巻き込まれた市井の人々により語られる戦中、そして戦後。時代が移り変わっても、風化させずに語り継ぐべき反戦のこころ。戦争文学を次の世代へつなぐ記念碑的小説集。第43回大佛次郎賞受賞作。☆☆★ 戦争に運命を引き裂かれた名もなき人々を描いた物語の短編集。あの戦争がどれだけ馬鹿げていて狂気の沙汰だったのかがしみじみわかる。今のコロナ対策で迷走する日本政府(自民党・公明党政権)も同じ轍を踏んでいるのが恐怖だが…。
読書メーター

コメント

2020年12月に読んだ本

2021-01-18 | いい本読んでます?
【🏃Run5-5 7.05km 44:38 福岡縣護国神社】【18 💪部屋8-8 TableCrunch SideCrunch Plank】 12月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3825

ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)
読了日:12月03日 著者:宮部 みゆき
霧の城が呼んでいる、時が来た、生贅を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は「生贅の刻」が来たら、霧の城へ行き、城の一部となり永遠の命を与えられるという。親友トトによって特別な御印を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立するが―。☆☆★「ボツコニアン」と違って、ちゃんとしたファンタジーやった(笑)

競馬どんぶり (幻冬舎アウトロー文庫)競馬どんぶり (幻冬舎アウトロー文庫)
読了日:12月05日 著者:浅田 次郎
30年という競馬歴と、競馬に対するひとかたならぬ情熱をもつ作家・浅田次郎が、競馬とは何か、馬券とはいかなるものかという面から競馬の魅力を語った雑誌の連載インタビューを一冊にまとめる。★★★競馬をしないからよくわからん…。

二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
読了日:12月08日 著者:デイヴィッド・ゴードン
残忍な手口で四人の女性を殺害したとして死刑判決を受けたダリアン・クレイから、しがない小説家のハリーに手紙が届く。死刑執行を目前にしたダリアンが事件の全貌を語る本の執筆を依頼してきたのだ。世間を震撼させた殺人鬼の告白本!ベストセラー間違いなし!だが刑務所に面会に赴いたハリーは思いもかけぬ条件を突きつけられ…アメリカで絶賛され日本でも年間ベストテンの第1位を独占した新時代のサスペンス。 ☆☆☆日本で映画化されていたのを途中まで読んで思い出した。いや、面白かった。深いっ!映画もまた観てみよう。

([ま]1-6)今ごはん、昔ごはん (ポプラ文庫)([ま]1-6)今ごはん、昔ごはん (ポプラ文庫)
読了日:12月12日 著者:松井 今朝子
江戸時代にもポップコーンがあったって本当?歌舞伎や近世文学に通じた時代小説作家ならではの視点で、京都と東京、古今東西の味や料理法の違い、四季折々の食の愉しみを、クールかつ温かいまなざしでユーモラスにつづったエッセイ集。読めば「食ツウ」になれる一冊! ☆★★関西と関東の味覚の違いの歴史的根拠がよく理解出来た!しかしお腹が空く本だわ。

【文庫】 その時までサヨナラ (文芸社文庫)【文庫】 その時までサヨナラ (文芸社文庫)
読了日:12月13日 著者:山田 悠介
別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとする。ところが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はたして彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは?ホラーの鬼才が切り拓く愛と絆の感動ミステリー。 ☆☆★早いうちに結末が読めたが、そんなことはどうでもいい、予想通りのラストやったが涙は止まらない。

罪の声 (講談社文庫)罪の声 (講談社文庫)
読了日:12月18日 著者:塩田 武士
京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それは日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め―。圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。 ☆☆☆映画が素晴らしかったので原作も読みたくなった。映画とは構成が違うが、原作の方がより説得力がある!

ICO-霧の城-(下) (講談社文庫)ICO-霧の城-(下) (講談社文庫)
読了日:12月19日 著者:宮部 みゆき
断崖絶壁に建つ夢の城にやってきたイコは、鳥篭に囚われた一人の少女・ヨルダと出逢う。「ここにいちゃいけない。一緒にこの城を出よう。二人ならきっと大丈夫」。なぜ霧の城はニエを求めるのか。古のしきたりとヨルダの真実とは。二人が手を取り合ったとき、この城で起きた悲しい事件の幻が現れ始める。 ☆★★「上」の手に汗握る感じが失速してしまったのが残念だが、作者の想像力のすごさに驚嘆。

梅もどき (角川文庫)梅もどき (角川文庫)
読了日:12月27日 著者:諸田 玲子
太閤秀吉の従弟で家臣であった青木勘七の一人娘・お梅。関ヶ原合戦で徳川勢に敗北し、逃亡生活を余儀なくされていた。そんな中、身を寄せていた商家で、家康の寵臣・本多弥八郎(正純)に出会う。凛々しく誠実な武士に、お梅は心惹かれてゆく。その矢先、自分が徳川家の血縁であると知り、さらに家康の側妾となる話が持ち上がる…。すべてを失いながらも自身の使命を見出し、数奇な運命に立ち向かう女性の生涯を描く感動作。☆☆★あまり知られていない本多正純の半生を、妻の目を通して描かれる。

新潮記 (新潮文庫)新潮記 (新潮文庫)
読了日:12月29日 著者:山本 周五郎
高松の松平家は水戸の徳川家と互いに養子を交換する本枝不離の関係にあったが、水戸藩が幕末動乱の策源地となるとともに藩内は尊皇佐幕に二分される。高松藩の尊皇派の中心人物の庶子である早水秀之進は、その生まれのゆえに屈折し、文武に秀でているにもかかわらず時流を冷ややかに眺めるだけであったが、水戸藩への密使に立ち、生死の間をくぐりぬけることで己れのなすべき事を悟る。☆☆★山本周五郎の当時の尊王攘夷運動に対する考え、日本人の特徴藤田東湖の言葉で語らせる。日本人の宗教に対する捉え方も興味深い。

花の鎖 (文春文庫)花の鎖 (文春文庫)
読了日:12月29日 著者:湊 かなえ
両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。 ☆★★湊かなえお得意の複雑な構造を同時進行させて行くが、伏線の回収は巧みながら、ちょっと納得出来ない結末にちょっとがっかり。
読書メーター

コメント

2020年11月に読んだ本

2020-12-14 | いい本読んでます?
11月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:3162

ハードラック (講談社文庫)ハードラック (講談社文庫)
読了日:11月07日 著者:薬丸 岳
二五歳にもなって日雇い仕事する失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜおれを嵌めた?信じられるのは誰だ?手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。☆☆★ やりきれない話しなんだが、しかし構成が巧みでのめり込む。そして思いもかけないどんでん返し、面白かった。

耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前 (だいわ文庫)耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前 (だいわ文庫)
読了日:11月08日 著者:風野 真知雄
六二歳で町奉行に大抜擢された根岸肥前守鎮衛。肩には、無頼時代に彫った赤鬼の刺青が光る。綽名は「大耳」。さまざまな人脈からもたらされる裏情報が最大の武器なのだ。その大耳に入った奇談を集めた『耳袋』の著書でも知られる根岸だが、極秘版の『耳袋秘帖』をひそかに記していた。江戸に起きる怪事件の謎を次々解き明かす痛快お裁き帖。 ☆★★ リアリティはないのやけど、この時代の江戸の風俗が様々に垣間見えてそっちが楽しい。

光媒の花 (集英社文庫)光媒の花 (集英社文庫)
読了日:11月11日 著者:道尾 秀介
一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界―。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束…。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。☆☆★ とある小さな街で起こったちょっとした6つのエピソードが、巧みに絡み合って、そして納得感が広がる。さらっと描かれているが個々のお話しはかなり怖いまさかのサスペンス小説。読み応えあり。

老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)
読了日:11月12日 著者:ジョン スコルジー
ジョン・ペリーは75歳の誕生日にいまは亡き妻の墓参りをしてから軍隊に入った。しかも、地球には二度と戻れないという条件で、75歳以上の男女の入隊しか認めないコロニー防衛軍に。銀河の各惑星に植民をはじめた人類を守るためにコロニー防衛軍は、姿形も考え方も全く異質なエイリアンたちと熾烈な戦争を続けている。老人ばかりを入隊させる防衛軍でのジョンの波瀾万丈の冒険を描いた『宇宙の戦士』の21世紀版登場!☆☆★ さまざまな宇宙人との遭遇ものSFの中でかならずついて回る矛盾を逆手にとっての物語は評価出来る。しかしあまりにもアメリカ中心主義で、宇宙でもそうなんかいって鼻持ちならないねん。しかしよくもまあこんな物語を思いつくわ。

世界でいちばん熱い島 (新潮文庫)世界でいちばん熱い島 (新潮文庫)
読了日:11月19日 著者:小林 信彦
街も人も変わりつづける東京から、逃れるように渡ってきた南の島―。そこは政情の不安に揺れていた。秘密警察の暗躍、ゲリラの跳梁、そしてうさん臭い日本人の来島…。一触即発の危機的情況のなかで外部との連絡も断たれ、「理想の女性」と2人だけの奇妙で純粋な愛の時が。だが…。太平洋に浮かぶ小国を舞台に、笑いとサスペンスいっぱいに繰りひろげる〈陰謀と熱愛と冒険〉の物語。☆☆★ 架空の島の物語やけど、パラオに何度か行ったことがあるだけに、とってもフィクションだとは思えない、ありそうな物語。

シューカツ! (文春文庫)シューカツ! (文春文庫)
読了日:11月19日 著者:石田 衣良
大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。目標は最難関マスコミ全員合格!クールなリーダー、美貌の準ミスキャンパス、理論派メガネ男子、体育会柔道部、テニスサークル副部長、ぽっちゃり型の女性誌編集志望と個性豊かなメンバーの、闘いと挫折と恋の行方。直球の青春小説。 ☆★★ 読み始めではこりゃビジネス啓発本かと感じて嫌になりそうだったが、いい意味で青臭い青春小説感が心地よく最後にはすっきり読み切れた。

最終退行 (小学館文庫)最終退行 (小学館文庫)
読了日:11月26日 著者:池井戸 潤
都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。☆☆★ 池井戸作品おなじみのバブル後の大田区の物語。M資金絡みで銀行内部抗争ってなテーマに最初は「?」やったけど面白かった。かなり初期の作品なのかな。

黄金の時 (文春文庫)黄金の時 (文春文庫)
読了日:11月30日 著者:堂場 瞬一
亡くなった父親の遺品を整理中、作家の本谷は意外なものを発見する。1963年、日本初のメジャーリーガーが誕生する以前、マイナーリーグのサクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父が写った一枚の写真。厳格で仕事一筋、自分と相容れなかった父の過去を知るべく、本谷はアメリカへ―。 ☆☆★ 親子の確執の部分の掘り下げが足らなかったように感じたが、マイナーリーグでの物語がとても読み応えあり。のめり込んで集中的に一瞬で読み切ってしまった。
読書メーター

コメント

2020年10月に読んだ本

2020-11-11 | いい本読んでます?
10月の読書メーター 読んだ本の数:14 読んだページ数:4689

ここはボツコニアン 3 二軍三国志ここはボツコニアン 3 二軍三国志
読了日:10月01日 著者:宮部 みゆき
ボツの世界「ボツコニアン」では、三国志も二軍!?おなじみ三国志のメンバーに、小説やゲームで軽視されがちなキャラたち、そしてなぜか怪獣やロボットも入り乱れる、誰も見たことのない「赤壁バトル」!!脱力系ファンタジー、シリーズ最高潮!! ☆★★ うちの職員に1巻あげたら気に入ってしまって続編を図書館ですべて借りてきて、俺にも読めって。ゲームが解らんからただでさえ難しいのに、さらに三国志と来てしまうと難解を極めてしまった…。

ここはボツコニアン 4 ほらホラHorrorの村ここはボツコニアン 4 ほらホラHorrorの村
読了日:10月02日 著者:宮部 みゆき
長靴の戦士ピノとピピが迷い込んだのは、三角錐の頭をした人々が支配する、怖いような怖くないようなホラーゲームのボツの世界!村を脱出した二人が向かうのは、住民がすべて偽者になっている街。大人気“ユルユル系”PRGファンタジー!第4巻もホラーからSFまで、禁断と掟破りのてんこ盛り!巻末ふろく・宮部みゆきのトリセツに逆インタビュー! ☆★★ 3の三国志が読みにくかったが、4では単純明快だったので読みやすかったながら、なんか物語の崩壊の兆しが気になるぞ!

新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫)
読了日:10月05日 著者:司馬 遼太郎
官兵衛を信長に取りついでくれた荒木村重が信長に謀反を起こし毛利についた。翻意させるべく伊丹を訪れた官兵衛は囚われてしまう。信長は官兵衛も裏切ったと錯覚し、子の松寿丸を殺せと命じた。竹中半兵衛の策で救われるが、官兵衛が牢を出た時は、半兵衛、既に病死。牢を出てからの官兵衛は身も心も変る。☆☆★ 官兵衛がもっとも苦しかった頃の物語。読んでる方としても感情移入しすぎてしまって苦しんだ…。

津軽 (新潮文庫)津軽 (新潮文庫)読了日:10月05日 著者:太宰 治
太宰文学のうちには、旧家に生れた者の暗い宿命がある。古沼のような“家"からどうして脱出するか。さらに自分自身からいかにして逃亡するか。しかしこうした運命を凝視し懐かしく回想するような刹那が、一度彼に訪れた。それは昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼され3週間にわたって津軽を旅行したときで、こうして生れた本書は、全作品のなかで特異な位置を占める佳品となった。☆☆★ 太宰治の違った一面が見れる作品で(自分が勝手に作り上げていたイメージを覆すという意味において)、難解な文章ながら面白かった。

疑装―刑事・鳴沢了 (中公文庫)疑装―刑事・鳴沢了 (中公文庫)
読了日:10月06日 著者:堂場 瞬一
西八王子署管内で言葉を喋らない少年が保護された。だがある日、彼は失踪。調査を進めると少年は日系ブラジル人で、父親がひき逃げ事件を起こしたことが判明する。そしてその被害者は、少年の親友だった――。日本人と日系人の埋まらない溝、長閑な町に潜む闇。少年の行方を追う了を待ち受ける、あまりに悲しい事実とは……。☆★★ 現代社会で余り目立たないが深刻な闇を取り上げていたのだが、ちょっと説得が足りない点が残念。鳴沢了自身もパンチがこの巻では物足りないし。

どこから行っても遠い町 (新潮文庫)どこから行っても遠い町 (新潮文庫)
読了日:10月13日 著者:川上 弘美
捨てたものではなかったです、あたしの人生―。男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ主婦と姑、両親の不仲をみつめる小学生、そして裸足で男のもとへ駆けていった女…。それぞれの人生はゆるくつながり、わずかにかたちをかえながら、ふたたび続いていく。東京の小さな町を舞台に、平凡な日々の豊かさとあやうさを映し出す連作短篇小説。☆☆★ づってことない静かな物語が、微妙に絡まってとても各々が掘り下げれていく。巧い!

ここはボツコニアン 5 FINAL ためらいの迷宮ここはボツコニアン 5 FINAL ためらいの迷宮
読了日:10月14日 著者:宮部 みゆき
長靴の戦士ピノとピピは、莢ニンゲンの支配するSFチックな世界から、ラスボスの待ち受けるダンジョンまで、長く厳しい試練の旅の果てに、ボツコニアンと魔王の謎を明かせるのか?壮大にしてお気楽!人気RPGファンタジー、シリーズついに完結!☆★★ やっと読み終えた~(笑)ちょっと先細りしたかな。「聞け万国の労働者ぁ~♪」とか「万国の労働者に捧げるレッドライジング・大パンチ!続いて資本家粉砕回し蹴りで浮かせてからの下克上踵落とし!」ってなんで!?

新装版 播磨灘物語(4) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(4) (講談社文庫)
読了日:10月15日 著者:司馬 遼太郎
信長が殺された。秀吉は「主の仇」光秀を山城山崎で討ち、その二年後には、豊臣政権を確立した。官兵衛は自分の天下構想を秀吉という素材によって、たとえ一部でも描きえたことに満足だっただろう。この戦国の異才が秀吉に隠居を許され、髪をおろし入道し「如水」と号したのは、四十八歳のときであった。 ☆☆☆ 物語の佳境。韓米の最も輝いた頃の物語。夢中で読んだ!

明日の子供たち (幻冬舎文庫)明日の子供たち (幻冬舎文庫)
読了日:10月20日 著者:有川 浩
三田村慎平は転職先の児童養護施設で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を固く閉ざしてしまったのだ。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日がやってくる。先輩職員らに囲まれて成長する日々を優しい目線で描くドラマティック長篇。☆☆★ 知らない世界だったが、知っておかなければいけない場所だ。一通の手紙から出来た作品だということに驚き。「自分たちを可哀想だと思って欲しくない」という言葉には、はっとさせられた。

中臈隠し候: 盗人奉行お助け組(三) (光文社時代小説文庫)中臈隠し候: 盗人奉行お助け組(三) (光文社時代小説文庫)
読了日:10月22日 著者:吉田 雄亮
大奥から将軍手付きの中臈が次々に消えた。幕閣から依頼を受けた北町奉行の早川右京亮は、自らの「お助け組」を指揮して探索にあたることに。その結果、浮かび上がってきたのは、大奥と出入りの商人をつなぐ不審な糸だった。中臈たちはどこへ消えたのか?そして、中臈の一人に入っていた元許婚を右京亮は救えるのか。涙なくしては読めない感動のシリーズ最終作。文庫書下ろし長編時代小説。☆★★ ちょっと出来過ぎなキャラで設定に無理がありすぎて、ツッコミどころ満載なのが逆に面白かった!

二千七百の夏と冬(上) (双葉文庫)二千七百の夏と冬(上) (双葉文庫)
読了日:10月26日 著者:荻原 浩
ダム工事の現場で、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに向き合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第に謎にのめりこんでいく―。紀元前七世紀、東日本。谷の村に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれてもいた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。☆☆☆ 作者の想像力に驚愕!縄文時代がとっても身近になって、大好きな時代となってしまった!

二千七百の夏と冬(下) (双葉文庫)二千七百の夏と冬(下) (双葉文庫)
読了日:10月29日 著者:荻原 浩
“コーミー”は暮らしを豊かにする神の実か、それとも災いの種なのか。禁忌の南の森に入ったウルクのピナイ追放が決まった。だが裏ではコーミーを手に入れてくれば帰還を許すという条件がつけられる。初めて目にする村の外、ウルクは世界の大きさを知る。しかし、そんな彼を執拗につけ狙う存在がいた。金色の陽の獣・キンクムゥ。圧倒的な力と巨躯を持つ獰猛な獣に追い詰められたウルクは、ついに戦いを決意する―。一方、新聞記者の佐藤香椰は、死してなお離れない二体から、ある大切な人を思い出していた。第5回山田風太郎賞受賞作。☆☆☆ 金色の陽の獣・キンクムゥとの死闘で手に汗握り、縄文人と弥生人の男女の出会いと恋にときめいた!

辺境・近境 (新潮文庫)辺境・近境 (新潮文庫)
読了日:10月30日 著者:村上 春樹
久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。☆★★ 辺境の地にてハードボイルドな旅、自分自身ももうこんな旅は出来ないなってな旅があって、またとても呑気な旅もあって、エッセイと言うよりも読み物として面白かった。

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)コンビニ・ララバイ (集英社文庫)
読了日:10月31日 著者:池永 陽
小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。温かさが心にしみる連作短編集。☆☆★ なぜかそんなはずはないのにとってもエロチックな作品と感じたのが一貫した不思議。じわっと何度か泣けた。

読書メーター

コメント

2020年9月に読んだ本

2020-10-04 | いい本読んでます?
9月の読書メーター 読んだ本の数:11 読んだページ数:3836

峠しぐれ (双葉文庫)峠しぐれ (双葉文庫)
読了日:09月03日 著者:葉室 麟
岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。小柄で寡黙な半平という亭主と、「峠の弁天様」と旅人に親しまれる志乃という女房が、十年ほど前に老夫婦より引き継ぎ慎ましく営んでいる。ところが、ある年の夏、半平と志乃を討つために隣国の結城藩から屈強な七人組の侍が訪ねてきた。ふたりの過去に何があったのか。なぜ斬られなければならないのか。話は十五年前の夏に遡る―。辛い過去と哀しみを背負いながらも、真摯に生きる夫婦の姿が胸を打つ、傑作時代小説。☆☆★葉室 麟さんの時代小説は平易で非常に読みやすくて、しかも軸がしっかりしているから好き。しかもこの作品は珍しくさほど嫌なやつが出てこなかった。

その女アレックス (文春文庫)その女アレックス (文春文庫)
読了日:09月05日 著者:ピエール ルメートル
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。☆☆★臨場感あふれるスリリングで予想不可能な展開とひねりを利かせたプロット、どんどん読んでる方の認識が覆されていく完成度の高いサスペンス小説。面白かった。が、なかりグロいので気を付けて…。

ルール 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)ルール 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)
読了日:09月10日 著者:堂場 瞬一
クロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰した。二大会連続で五輪金メダルを獲得、国民的英雄と祟められ引退した竜神。彼の評伝執筆に取り組む新聞記者で旧友の杉本直樹は、復帰の真意を探って取材を重ねるうち、ある疑念を抱く。竜神は“致命的なルール違反”を犯したのではないか―。記者の使命と友情の狭間で、杉本は真実に迫るが…。☆☆★堂場瞬一さんのスポーツ小説は、その競技のいい意味でも悪い意味でも深層部をあぶり出していて興味深いが、この作品については読んでてとても辛かった。

超高速! 参勤交代 (講談社文庫)超高速! 参勤交代 (講談社文庫)
読了日:09月10日 著者:土橋 章宏
東北の湯長谷藩は、ある日お上から謂われのない難癖をつけられ、急遽5日以内に江戸へ参勤せよと命じられる。叛けばお取り潰し必定。―時間がない。財政難の小藩には費用も、行列を組む人手もない。心優しき藩主内藤政醇は知恵者の家老と共に策をこらす。妙案と頓智で難所を切り抜けていく殿と家臣の爽快劇! ☆☆★映画は観て無くて、この作品を読んでからテレビで放送された映画版を見たが、先にこの原作を読んでおいて良かった。参勤交代に「!」が付いている意味がわかるわ~。爽快時代劇!続編「リターンズ」も読まなきゃ(笑)

誰にも書ける一冊の本 (光文社文庫)誰にも書ける一冊の本 (光文社文庫)
読了日:09月15日 著者:荻原 浩
疎遠だった父の死に際して故郷に帰った「私」に手渡されたのは、父が遺した原稿用紙の束。気が乗らぬまま読み進めるうちに、過去にまつわるいくつかの謎が浮かび上がる。果たしてこれは、父の人生に本当にあったことなのだろうか?次第に引き込まれるうち、父と子の距離は、少しずつ埋まっていく―。父親の死を通して名手が鋭く描き出す、生きる意味と、親子の絆。☆☆☆荻原浩作品としてはとても異色。泣けた。それ以上の感想を書けない…。

リバース (講談社文庫)リバース (講談社文庫)
読了日:09月16日 著者:湊 かなえ
深瀬和久は平凡なサラリーマン。自宅の近所にある“クローバー・コーヒー”に通うことが唯一の楽しみだ。そんな穏やかな生活が、越智美穂子との出会いにより華やぎ始める。ある日、彼女のもとへ『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が届く。深瀬は懊悩する。遂にあのことを打ち明ける時がきたのか―と。☆☆★これ、ドラマでやってて見たかなってな既視感を感じながら読んでたが、ラストは「!?」、さすがの湊かなえ!

少女時代 (双葉文庫)少女時代 (双葉文庫)
読了日:09月16日 著者:片岡 義男
少女たち―夢を見る力がもっとも強い人たち。彼女たちをスキャンすると、彼女たちの夢が見える。ここではないどこか別の場所に、一度だけ咲く夢。☆★★実際にあった事件から書き起こした小説らしいが、「死」にあこがれる少女たちにどうしても共感できず…。

ここはボツコニアン 2 魔王がいた街ここはボツコニアン 2 魔王がいた街
読了日:09月22日 著者:宮部 みゆき
宮部みゆき、話題のお気楽極楽ファンタジーが本格度・ドキドキ度200%アップ(当社比)で帰って来た! 魔王伝説、美少女連続失踪事件、浮遊する冷凍モンスター、魔王を奉じる古代宗教、回廊図書館と伝道の書…。おなじみピノとピピの二人が、魔王のいた街〈アクアテク〉を舞台に数々の冒険に挑む!☆★★うちの職員に1巻あげたら気に入ってしまって続編を逆に貸してくれた(笑)ゲームが解らないから難しい…

新装版 播磨灘物語(1) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(1) (講談社文庫)
読了日:09月24日 著者:司馬 遼太郎
黒田官兵衛。戦国時代末期の異才。牢人の子に生まれながらも、二十二歳にして播州・小寺藩の一番家老になる。だが、「この程度の小天地であくせくして自分は生涯をおわるのか」という倦怠があった。欲のうすい官兵衛だが、「広い世界へ出て、才略ひとつで天下いじりがしてみたい」という気持ちは強かった。☆☆★明治維新前後と戦国時代の頃の司馬遼太郎が大好きなので、読み始めて数ページで没入してしまう。大河ドラマ「軍師官兵衛」は見ていないしドラマの原作であったわけではないが、黒田勘兵衛という人物があの時代でいかに奇異であったのかよくわかる。

新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫)
読了日:09月28日 著者:司馬 遼太郎
官兵衛は信長に新時代が出現しつつあるというまぶしさを感じていた。「だからこそ織田家をえらんだ」のだ。信長に拝謁した官兵衛は、「播州のことは秀吉に相談せよ」と言われ秀吉に会う。秀吉は官兵衛の才を認め、官兵衛も「この男のために何かせねばなるまい」と感じた。ふたりの濃密な関係が始まった。☆☆★豊臣秀吉や竹中半兵衛との関係が生々しく描かれていて、この時代の主従関係の枠外だった3人3様の生き様が興味深い。

夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)
読了日:09月29日 著者:東野 圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。☆☆★昔の大好きだった頃の東野圭吾作品のように、「そら小説やからそんな偶然も重なると思うけど…」ってな不納得感が少なくて、白けずにちゃんと読めた(笑)ラストも身も蓋もなくてよかったよ。

読書メーター

コメント

2020年8月に読んだ本

2020-09-11 | いい本読んでます?
8月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:3075

ここはボツコニアン 1 (集英社文庫)ここはボツコニアン 1 (集英社文庫)
読了日:08月03日 著者:宮部 みゆき
“ボツ”になったゲームネタが集まってできた、できそこないの世界“ボツコニアン”。そんなダメダメな世界をより良くするために、「長靴の戦士」に選ばれた少年ピノと少女ピピ。黄色い花の植木鉢の姿をした、しゃべる取扱説明書・トリセツに導かれ、二人は夢と笑いの溢れる壮大な冒険に出る!あの宮部みゆきが、書きたくて仕方がなかった抱腹絶倒のNEWファンタジーシリーズ。ついに、開幕! ☆☆★ゲームの没ネタが集まる世界という事で、ゲーム全般の前提知識は求めらるはずだが、残念ながら俺ゲームやらない…。やけどファンタジーとしてめっちゃ面白かった。とはいえ全5巻、続きを読むのか、俺?

アキラとあきら (徳間文庫)アキラとあきら (徳間文庫)
読了日:08月11日 著者:池井戸潤
零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。☆☆☆池井戸ワールド完璧!2人のあきらそれぞれの育ち方が大きな伏線で、そしてこの結末、納得。経済小説って難しいはずなのに、人間ドラマが軸なので、すらっとバンカーの世界に入っていけるのが妙。

偽装 越境捜査 (双葉文庫)偽装 越境捜査 (双葉文庫)
読了日:08月18日 著者:笹本 稜平
三年前に新宿で起きた傷害致死事件の容疑者と目される男が横浜のマンションの一室で死体となって発見された。男は、大手金属加工機メーカーの創業者一族の御曹司・木崎乙彦。警視庁捜査一課特命捜査二係の鷺沼友哉は、事件の真相を明らかにしようと乙彦の周辺を洗い直していくが、捜査が進むにつれて見えてきたのは、一代で財をなした権力者が君臨する大企業の影。犯罪スレスレの捜査で犯人に肉迫していく鷺沼と宮野のはみだし刑事コンビが辿り着いた真実とは―!?大人気警察小説『越境捜査』シリーズ第5弾! ☆★★様々なプロットが絡み合っていくが、絡んだ糸のほどき方が巧だが、このシリーズはキャラがそれぞれちょっと好きになれないのが難点。

コンビニ人間 (文春文庫)コンビニ人間 (文春文庫)
読了日:08月18日 著者:村田 沙耶香
「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。 ☆☆★いろいろな生き方があって、いろいろな自己肯定や社会適用や働き方があって、価値観も違うわけで、認め合って共生できる社会が必要だと思っているが、ほんとに「俺はわかっているのか?」「俺は普通だとして他をカテゴライズしていないか?」と自問自答しながら読んだ。ぜんぜんできてない…。

侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)
読了日:08月23日 著者:司馬 遼太郎
壮大、そして人間を活写した史劇で読者を魅了し続けている司馬遼太郎は、小説の醍醐味を感じさせる短編や中編の傑作も発表している。本書の主役は男たちだが、各編に登場する女たちには、不思議な存在感がある。「女性というものの、時代を超えた偉大さが淡い色調でたくみに描かれている」(解説より)。初期に雑誌で発表されたままの、初めて本になる短編集!☆☆★生々しい。ほんと司馬遼太郎ってタイムマシンを持っていて実際に見てきてるんとちゃうやろうか。この短編集の主人公は一般的には知られていない人のほうが多いが、そんな侍たちがその時代を確実に生きていたのだ、と史実に残している。

物のかたちのバラッド (Ameba story)物のかたちのバラッド (Ameba story)
読了日:08月24日 著者:片岡 義男
私の裸をあなたは見てないのに、よくこれだけそっくりに描けるわね。どこに秘訣があるの?絵を描く青年が主人公の八編のストーリー(書き下ろし三編)。 ☆★★絵を描ける人を主人公にして、1960年代の東京を切り取る。逆説「三丁目の夕陽」だ。

牛乳アンタッチャブル (双葉文庫)牛乳アンタッチャブル (双葉文庫)
読了日:08月27日 著者:戸梶 圭太
雲印乳業西日本支社のお客様相談センターに一本の電話がかかってきた。低脂肪牛乳を飲んで食中毒をおこしたという。やがてその数は一気に増え対応に追われるセンターだが、会社の上層部は真剣に取り合わない。開いた記者会見では社長と工場長が真っ向から対立し大混乱に陥る。こんな会社に未来はあるのか?そのとき、無責任な俗物経営陣を倒すため、立ち上がった社員がいた!痛快無比の企業エンターテインメント。 ★★★2000年に発生した雪印集団食中毒事件を題材にした、スラップスティックノベルだが、あまりに酷すぎる。社会派フィクションだと読み始めたが、人間に対して失礼すぎて反吐が出そうだ。読み終わった瞬間に駅のゴミ箱に捨てた。

ホワイトラビット (新潮文庫)ホワイトラビット (新潮文庫)
読了日:08月29日 著者:伊坂 幸太郎
兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付けられ、自由を奪われ、さらに家族には秘密があった。連鎖は止まらない。ある男は夜空のオリオン座の神秘を語り、警察は特殊部隊 SIT を突入させる。軽やかに、鮮やかに。「白兎事件」は加速する。誰も知らない結末に向けて。驚きとスリルに満ちた、伊坂マジックの最先端!☆☆★伊坂作品にしては、伏線が弱く回収がもたついて、無駄に複雑になって、理解するのに脳みそが汗だくで、すっきり感がスポイルされたのが残念。でも二~三回読んだら、「ここか~!」ってことに気付けそう。作品の随所に小説「レ・ミゼラブル」のオマージュが散りばめられているが、そっち未読の方は先に読めば、本書をもっと楽しく読めると思うよ!

読書メーター
コメント

マカロニほうれん荘 今、読んでも強烈炸裂っ!面白すぎる!

2020-08-25 | いい本読んでます?

 LINEのスタンプで「マカロニほうれん荘」を見つけたんで購入、トークでたまに使うが、「なんじゃこれ?」ってな反応ばっかでとっても悲しい。
それで、ずいぶん以前に購入していた文庫本版の「マカロニほうれん荘 (1) (秋田文庫)」を大阪の家から持ってきて再読。
そして、引き続き、マカロニほうれん荘 (2) (秋田文庫)マカロニほうれん荘 (3) (秋田文庫)も購入してしまった。

 この漫画は、「週刊少年チャンピオン」にて、1977年から1979年まで連載されていたスラップスティックギャグ漫画で、スピード感とリズム感を伴った、息もつかせぬギャグの応酬、巧緻なタッチと描写、そして垣間見える芸術性など、今見ても色あせない斬新さで、そこにミリタリー、音楽、古典ドラマなど広範囲に引用されるネタなどがとてもマニアック、従来にないスタイルで当時一世を風靡した作品だった。


 主人公の沖田そうじは、都内の高校「ピーマン学園」に入学した1年生。その入学式の日、校庭で同学園のOBらしき2人組を目撃する。式が終了して教室に入ると、なぜかさっきの2人組が教室の中にいた。実は2人は同学園の究極の落ちこぼれ、落第生として学園内で知らない者はいない金藤日陽と膝方歳三であった。「あんな人たちと同じクラスだなんて…」と落ち込みながらも、そうじは学校終了後、下宿先となるアパート「菠薐荘」(ほうれん荘、設定上の所在地は「杉並区井草」方面)へと向かう。そこで管理人の娘である姫野かおりから、このアパートに住んでいる"変な2人"の存在を教えられ、「絶対に関わらないように」という注意を受ける。そして2人で部屋へと向かうと、その部屋の中に勝手に入っていたのは何とその"変な2人"だった。こうして、沖田そうじと落第生2人組による奇妙な同居及び学園生活は幕を開ける。


 連載の毎回16ページはほとんどがギャグに費やされていて、ストーリーといえる部分は僅か、あとはテンポよいギャグの応酬で展開し、軽くオチがついておしまいになるというパターンばっかで特にお話になってない、(笑)
当時、英米で盛んになったポップアートの要素を、多分に含んだ画風が特徴であり、さらにはシュールレアリスムの要素をも含んだ画風で、スラップスティックなテンション高いギャグ漫画を描く。


 怒濤のように押し寄せてくるギャグにはパロディが多く含まれているが、当時の1970年代のポップカルチャー・サブカルチャーがそのモチーフとされ、ハードロックやパンクロックなどの洋楽、当時たくさん放送されていた特撮作品、そしてミリタリーが特に数多く盛り込まれている。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが、「ほうれん荘」の大家の娘・かおりが経営する喫茶店で、かおりにクイーンの『華麗なるレース』をリクエストするシーンは印象的だった。


 きんどーちゃんやトシちゃんたちが怪獣や特撮ヒーローに変身して大暴れするシーンも多いが、それも結構マニアックなものがおおく、ガメラやキングギドラ、そしてアンギラスとか、電人ザボーガーとかもあったりで、楽しすぎる。
しかもこれはすべて、実際に着ぐるみを着用しているという設定のようで、たくさんの着ぐるみを虫干ししている場面が登場するエピソードもある(どこに隠しいるのだ、あのそうじの狭い下宿の部屋で…ww)


 ミリタリーは航空機や戦車、銃器などがとっても巧妙にギャグに使われているが、珍しく物語がちゃんと展開する「第一次”暁”戦争」を筆頭に、ストーリーそのものがミリタリーパロディになることもある。
このミリタリーに関しては、史実や装備品のあつかわれ方などかなり正確なものだそうで、ミリタリーマニアにも一目が置かれていたとのこと。
自分の購入した文庫本版では、3巻で57話しか収録されていないが、全部で120数話以上あるそうで、連載が終わって40年以上経っても未だに重版されている単行本でさえ未収録作品があるそうだ。

 自分が中三の時の受験の際に、「大同小異」と回答を求める問題があったが、実はその単語は中学の授業では習ってなくて、しかし「真理への挑戦!!」のなかにこの四文字熟語が出てきて、辞書を引いて覚えたってことがあって、受験にも役立つ漫画だった。
そして、時々散りばめられる「エロさ」にも中学生はドキドキさせられたが、しかも今読み返しても、やはりええ感じで適度にエロイ、すばらしいっ(笑)

 しかしほんま今読んでもほんとうに強烈炸裂っ!面白すぎる!
作者の鴨川つばめさんは、これだけの作品をアシスタントを使わず一切の妥協をせずに書いていたため、心身共にぼろぼろになり、最後にはほとんど燃え尽きていたそうだ。
文字通り作者が命を削って残した不朽の傑作、当時には「早過ぎた」かもしれないが…。

コメント

2020年7月に読んだ本

2020-08-22 | いい本読んでます?
7月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:3473

新装版 あ・うん (文春文庫)新装版 あ・うん (文春文庫)
読了日:07月03日 著者:向田 邦子
つましい月給暮らしの水田仙吉と軍需景気で羽振りのいい中小企業の社長門倉修造との間の友情は、まるで神社の鳥居に並んだ一対の狛犬あ、うんのように親密なものであった。太平洋戦争をひかえた世相を背景に男の熱い友情と親友の妻への密かな思慕が織りなす市井の家族の情景を鮮やかに描いた著者唯一の長篇小説。 ☆☆★ 戦前という時代は庶民にとってとても瑞々しい時代であって、その中で暮らす人情溢れる人々を瑞々しく描いている秀作だ。

韃靼疾風録〈上〉 (中公文庫)韃靼疾風録〈上〉 (中公文庫)
読了日:07月05日 著者:司馬 遼太郎
なぜか九州平戸島に漂着した韃靼公主を送って、謎多いその故国に赴く平戸武士桂庄助の前途になにが待ちかまえていたか。「17世紀の歴史が裂けてゆく時期」に出会った2人の愛の行方を軸に、東アジアの海陸に展開される雄大なロマン。第15回大仏次郎賞受賞作。 ☆★★ これは学術書なのか?物語なのか?海洋民倭寇の話しに始まり、同じく海の民、浙江や福建の海獠、さらには海に縁がない狩猟民女真や遊牧民蒙古、文明と形式を重んじる明と朝鮮。難しすぎたのだが…。

七月の水玉七月の水玉
読了日:07月10日 著者:片岡 義男
ファインダーのなかで、彼女は美神になった-。1960~70年代を背景に、青年と美しい年上の女性とがすごす濃密な時間。女性のエロティシズムを印画紙に焼きつけるように描いた6つの物語。 ☆★★ モチーフは先月読んだ「東京青年」と同じながら、こちらの方がリアリティがあるかも。

時給三〇〇円の死神 (双葉文庫)時給三〇〇円の死神 (双葉文庫)
読了日:07月15日 著者:藤まる
「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。曰く「死神」の仕事とは、成仏できずにこの世に残る「死者」の未練を晴らし、あの世へと見送ることらしい。あまりに現実離れした話に、不審を抱く佐倉。しかし、「半年間勤め上げれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話などを聞き、疑いながらも死神のアルバイトを始めることとなり―。死者たちが抱える、切なすぎる未練、願いに涙が止まらない、感動の物語。 ☆★★ お話としてはとても面白いねんけど、主人公の性格が掴みきれなくて、ネガティブすぎて、感情移入しづらかったのが難点だ。

韃靼疾風録〈下〉 (中公文庫)韃靼疾風録〈下〉 (中公文庫)
読了日:07月16日 著者:司馬 遼太郎
女真人来り去る明末清初。激動期の様々な人間の運命。野蛮の勃興こそ歴史の跳躍台である。文明が衰退した明とそれに挑戦する女真との間に山海関の激しい攻防が始まる。世界史を切り開く動乱に翻弄される女真の公女(ひめ)と平戸武士の愛の流転の物語。  ☆☆★ 上巻の終わりくらいまで本当に難しくてたいへんだったが、物語の中盤から終盤に掛けてはのめり込んでしまった!明から清朝への世界史を切り開く動乱に翻弄される壮大な歴史ロマンだった。

赤猫異聞 (新潮文庫)赤猫異聞 (新潮文庫)
読了日:07月22日 著者:浅田 次郎
火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人―繁松・お仙・七之丞。鎮火までいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。信じられない怪事が待ち受けているとは、知る由もなく。―幕末から明治へ。激変の時をいかに生きるかを問う、最新長編時代小説。  ☆☆☆ 幕末から明治へ、激動の時代をいかに生きるか…。人語りで物語を書かせたら、この人の右に出るものはいない!

化学探偵Mr.キュリー3 (中公文庫)化学探偵Mr.キュリー3 (中公文庫)
読了日:07月23日 著者:喜多 喜久
体調不良を引き起こす呪いの藁人形、深夜の研究室に現れる不審なガスマスク男、食べた者が意識を失う魅惑の“毒”鍋。次々起こる事件を、Mr.キュリーこと沖野春彦と庶務課の七瀬舞衣が解き明かす―が、今回沖野の前に、かつて同じ研究室で学び、袂を分かった因縁のライバル・氷上が現れた。彼は舞衣に対し、沖野より早く事件を解決してやると宣言し!? ☆☆★ ようやくキャラ立ちしてきて、面白くなったが、これで完結?沖野春彦と七瀬舞衣の今後の展開も気になるねんけど!

道順は彼女に訊く (角川文庫)道順は彼女に訊く (角川文庫)
読了日:07月27日 著者:片岡 義男
新聞社の調査部に勤める美しい才媛、後藤美代子が五年前のある夜失踪した。状況に不審な痕跡は何もない。ではどうして彼女は姿を消したのか?ノンフィクション・ライターの日比谷昭彦は彼女の失踪に関心を抱き、真相を探り始める。追うほどに、彼女の魅力は鮮やかな像を結びはじめ、日比谷はそのミステリアスな背景に引き込まれていく…。凛とした美しさと孤高な精神を描く長編小説。 ☆☆★ 片岡義男としては珍しいミステリー調な作品。どんな解釈でも出来る…、とにもかくにも「途方にくれる」作品だ。

独走 (実業之日本社文庫)独走 (実業之日本社文庫)
読了日:07月31日 著者:堂場瞬一
国家に管理・育成されるアスリートの苦悩。オリンピック柔道金メダルを花道に引退した沢居弘人は、スポーツ省から特別強化指定選手「SA」の高校生・仲島雄平のサポートを命じられる。陸上長距離で日本記録を更新する反面、メンタルが弱い仲島の意識改革が狙いだった。次回五輪での金メダル倍増計画を国策に掲げ、アスリートを管理育成する体制に違和感を覚えながら、仲島は練習に励むが…。 ☆☆☆ 彼のスポーツものは、ほんまドキュメンタリーを読んでいる感じがして好きだが、この作品はいつものと趣が少し違ったながら、面白かった。
読書メーター

コメント

2020年6月に読んだ本

2020-07-19 | いい本読んでます?
6月の読書メーター 読んだ本の数:12 読んだページ数:3984 133/日

王妃の館 下 (集英社文庫)王妃の館 下 (集英社文庫)
読了日:06月04日 著者:浅田 次郎
ひと癖もふた癖もある「光」と「影」のツアーメンバーたちは、ドタバタ騒ぎとニアミスをくりかえしながらも、それぞれのパリの旅を楽しんでいた―かに思えたが、ついにツアーの二重売りがバレそうになって、さあ大変。さらに「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ十四世の愛の行方をからめて、物語は十七世紀と現代とを縦横無尽に駆けめぐる。思いっきり笑って泣いて、ついに感動の大団円。 ☆☆☆ 内容を結構忘れていた。めっちゃ人情話だと記憶はしていたがこんなラストやったっけ!

神の起源(下) (ソフトバンク文庫)神の起源(下) (ソフトバンク文庫)
読了日:06月06日 著者:J・T・ブラナン,J.T.Brannan
九死に一生を得たリンは、南米大陸へとたどり着く。彼女はヘリの爆破について政府の関与を疑い、元夫のマットに暗号メールで助けを求める。しかし、謎の組織はそのメールを傍受。リンが爆発を逃れて生きていることを知る。マットは同組織の執拗な追っ手を逃れ、南米へと向かうが…。ビルダーバーグ会議、エリア51、CERN(欧州原子核研究機構)など、実在の組織をベースに、壮大なスケールで描かれる超大作スリラー! ★★★ やはりアクションシーンの描写が長々と続くばっかで、ストーリーの掘り下げがなく、またからくり的にもお腹に落ちない。

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)
読了日:06月10日 著者:田中 経一
第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。彼はそれを”再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー! ☆☆★ 映画は観たが、原作だとこんなにも深い物語だったのか!

山本周五郎傑作選 泥棒と若殿・秋の駕篭・萱笠 (大活字文庫)山本周五郎傑作選 泥棒と若殿・秋の駕篭・萱笠 (大活字文庫)
読了日:06月14日 著者:山本 周五郎
若殿が監禁されている廃屋同然の屋敷に忍び込んだ泥棒と若殿との、奇妙な共同生活と友情を描く「泥棒と若殿」、嘘が真実の愛に昇華してゆく感動作「萱笠」他、友情もの「秋の駕篭」を収録。 ☆☆★ 泣けるなあ~、いいお話やな~。

経済特区自由村 (徳間文庫)経済特区自由村 (徳間文庫)
読了日:06月16日 著者:黒野 伸一
養鶏場を経営するも、借金まみれ。あげくに追加の設備投資を勧める営業マンを突き飛ばし、鈴木明男は軽トラックで逃亡した。たどり着いたのは神山田という人里離れた山村。昔からの村民、こなたばあちゃんの家で厄介になりつつ、そこで明男が目にしたのは、お金を使わず自給自足、義務や強制のない暮らしを提唱する男、民人がつくった共同体だった。彼らの目的は? 本当のエコロジーって何? 『限界集落株式会社』の著者が贈る野心作! ☆★★ あり得ない、問題意識は理解出来るけど、こりゃないわ。お話の入り方はよかったんやけどな。

時限捜査 (集英社文庫)時限捜査 (集英社文庫)
読了日:06月18日 著者:堂場 瞬一
太陽の塔、USJなど、大阪の名所で連続爆破が発生。府警が混乱する現場に出動するなか、大阪駅で人質を盾にした立て籠もり事件が起こる。犯人は現金10億円と逃走用ヘリを要求。駅を封鎖した管轄署長の島村は、早急な解決を目指すが…。膠着した現場に、東京の神谷刑事から、驚愕の情報が入る。島村はある策を得て、巧妙に計画された犯罪に挑む!「検証捜査」の魂を継ぐ書き下ろし警察小説。 ☆☆☆ いやはややばい。署長退任まで1日というタイムリミットの中で緊張感のあるスリリングなストーリー展開。「検証捜査」の後日譚的要素もあって一気に読んだ。

合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫)合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫)
読了日:06月19日 著者:柚月 裕子
不祥事で弁護士資格を剥奪された上水流涼子は、IQ140 の貴山をアシスタントに、探偵エージェントを運営。「未来が見える」という人物に経営判断を委ねる二代目社長、賭け将棋で必勝を期すヤクザ……。明晰な頭脳と美貌を武器に、怪人物がらみの「あり得ない」依頼を解決に導くのだが――。美貌の元弁護士が、知略をめぐらす鮮烈ミステリー! 『孤狼の血』、『慈雨』の著者、渾身作!! ☆★★ ちょっと切れ味が悪いし説得力が弱いし。で、活躍するのは上水流涼子でもないし…。期待外れやった。

若草物語若草物語
読了日:06月19日 著者:ルイーザ・メイ オルコット
19世紀アメリカの作家であるルイーザ・メイ・オルコットの代表的作品。南北戦争の時代を背景として、ニュー・イングランドで暮らすマーチ家を舞台に、従軍牧師である父親の留守を守る四人姉妹、母親、乳母たちの日常を描く。それぞれの個性を持つ四人姉妹が「小さな婦人」をめざして努力する過程での、喜びや悩み、夢を生き生きと描写している。作家志望の次女ジョーは、作者自身の投影であると言われている。 ☆☆★ 映画を観たら原作が読みたくなった。原作とは映画の切り口は違ったのだな。永遠に読み継がれる物語の重みに納得。

警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意 (宝島社文庫)警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 5グラムの殺意 (宝島社文庫)
読了日:06月24日 著者:吉川 英梨
六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きた。警視庁「女性犯罪」捜査班の面々はさっそく現場へと赴くが、肝心の原麻希は休暇中で連絡がつかず、妊娠八カ月の圭子を捜査へと駆り出すことに。そのころ、たまがわ市に住む女子中学生が二人死亡していることが判明。麻希の娘の葉月はいち早くそれが連続殺人事件であることに気づくが―。天才捜査官・原麻希が難事件に挑む、文庫書き下ろし長編ミステリー。ハラマキ捜査官シリーズ。 ☆☆★ 伏線の張り方と回収は巧みながら、いつも通りちょっと軽くて説得力が落ちるねん、残念ながら。

ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)
読了日:06月24日 著者:北川恵海
「なーんの面白味もない人生やったなあ」―病床にある祖父の言葉が頭から離れないコンビニ店員の修司・26歳は、ある日、借りのある同僚から『ヒーローはキミだ!』という胡散臭い求人広告のアルバイトを持ちかけられた。その会社にいたのは、ちょっと癖のある人たち。いきなり任された仕事は、今をときめく人気漫画家の“お守り”?わけがわからないながらも真面目に仕事をこなす修司は、次第に信頼を得るように。しかし、そんな修司の前に過去のトラウマが立ち塞がる―。 ☆☆☆ 斬新な切り口で、丁寧な文章で、ほんといいお話。心が温まり、元気にもなる作品だ!

東京青年東京青年
読了日:06月29日 著者:片岡義男
舞台は一九五〇年代の東京。かつてこんなにも魅力的で、鮮やかな風景があった…。高校生のヨシオはある日、校内のパン店の女性に目を奪われた。すばらしい出来ばえの横顔、完璧なまでに端正なスタイル。ヨシオはしばしば授業を抜け出し、彼女とふたりだけの時間を過ごすようになる。ふたりの少年が、成熟した大人の女性たちに出逢い、自分が進むべき道を見つけだしていく。爽やかな青春小説。 ☆★★ 世の中絶対にこんなに上手くいかないって…。高校生の頃には夢中になってんけどな、片岡義男。

ザ・万歩計 (文春文庫)ザ・万歩計 (文春文庫)
読了日:06月30日 著者:万城目 学
『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』…奇想天外なストーリーで読者を驚かせ続ける奇才・万城目学の初エッセイ集! 大阪で“阿呆”の薫陶を受けた少年時代、作家を志すキッカケ、“黒い稲妻”ことゴ○ブリとの仁義なき戦い、噛みまくるラジオDJに執筆を阻まれ、「昔にタイムスリップしたらどうしよう?」とマジメに夢想するマキメ。どの話も、作品世界に通じる飄々とした可笑しみに溢れている。自著の意外な元ネタ話も読み逃しなく! ★★★ あれ?万城目、エッセイはつまんないぞ!?
読書メーター

コメント

2020年5月に読んだ本

2020-06-01 | いい本読んでます?
5月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:2801
家にいるとついつい映画やドラマをテレビで観てしまうので、通勤や出張などの移動が少ないと、あまり本が読めない。
本日からうちの職場も、原則在宅勤務となっていたのが解除されたので、今月はもう少し読めるかな。

四万十食堂 おかわり! (アクションコミックス)四万十食堂 おかわり! (アクションコミックス)
読了日:05月10日 著者:安倍 夜郎,左古 文男
 『四万十食堂』の続編。高知県中村市(現・四万十市)生まれの著者2人が、清流・四万十川周辺に点在する極ウマグルメや立ち寄りスポットを食べ歩く第2弾。安倍夜郎氏の新作書き下ろしなど漫画数作を収録。ドラマ&映画化の影響でアジア中を席捲している『深夜食堂』の原点が、ここにある! ☆☆★ 第2弾のこの本では知っているお店がたくさん紹介されていた!

化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)
読了日:05月11日 著者:喜多 喜久
 鉄をも溶かす“炎の魔法”、密室に現れる人魂、過酸化水素水を用いた爆破予告、青酸カリによる毒殺、そしてコンプライアンス違反を訴える大学での内部告発など、今日もMr.キュリーこと沖野春彦准教授を頼る事件が盛りだくさん。庶務課の七瀬舞衣に引っ張られ、嫌々解決に乗り出す沖野が化学的に導き出した結論は…!?大人気シリーズ第二弾。文庫書き下ろし。 ☆☆★ ガリレオシリーズの二番煎じっぽいがお話が軽いのでこれはこれで佳い。

ミス・ジャッジ (実業之日本社文庫)ミス・ジャッジ (実業之日本社文庫)
読了日:05月12日 著者:堂場 瞬一
 レッドソックスの先発投手として、メジャーデビューを果たした橘。暗い過去を秘めた日本人初のMLBアンパイア竹本。高校・大学時代の確執を引きずるふたりの人生が、大リーグを舞台に再び交錯する。たった1球の判定が明暗を分ける熾烈な世界で、因縁の闘いに決着はつくか―強烈な自負心と深い孤独を抱えた男たちのドラマを描く、傑作野球エンターテインメント。 ☆☆★ 二人の人間模様の絡まりが粘着質で引き込まれてしまった。

あの頃誰か (光文社文庫)あの頃誰か (光文社文庫)
読了日:05月13日 著者:東野 圭吾
 メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。名作『秘密』の原型となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。 ☆★★ 読み出して二回目だったことに気付いたが面白いから再読。バブルの頃をリアルで知らんと面白くないかも。

贄沢貧乏のマリア贄沢貧乏のマリア
読了日:05月21日 著者:群 ようこ
 父森鴎外に溺愛されたご令嬢が、安アパート住いの貧乏暮らしへ。独特の美意識の中に生き、永遠の夢みる作家森茉莉の想像を絶する超耽美的生き方を、憧れとため息とともにたどる新ノンフィクション。 ☆★★ 森鴎外の娘である森茉莉の作品を読んでいないので、ちょっと解りにくいが、読み物としては面白かった。

踊るジョーカー (名探偵音野順の事件簿 ) (創元推理文庫)踊るジョーカー (名探偵音野順の事件簿 ) (創元推理文庫)
読了日:05月21日 著者:北山 猛邦
 類稀な推理力を持つ友人の音野順のため、推理作家の白瀬白夜は仕事場の一角に探偵事務所を開設する。しかし当の音野は放っておくと暗いところへ暗いところへと逃げ込んでしまう、世界一気弱な名探偵だった。依頼人から持ち込まれた事件を解決するため、音野は白瀬に無理矢理引っ張り出され、おそるおそる事件現場に向かう。新世代ミステリの旗手が贈るユーモア・ミステリ第一弾。 ☆★★ 今時こんな名探偵はありえないな~と思いつつ、とっても昭和感満載で軽~く読めたな。

王妃の館 上 (集英社文庫)王妃の館 上 (集英社文庫)
読了日:05月26日 著者:浅田 次郎
 パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。 ☆☆☆ 再読。浅田次郎が大好きで今ではほとんどの作品を読んでいるが、これが初めて読んだ浅田次郎だった。やっぱ面白すぎるわ、これ。

神の起源(上) (ソフトバンク文庫)神の起源(上) (ソフトバンク文庫)
読了日:05月27日 著者:J・T・ブラナン,J.T.Brannan
 南極で気候調査をしていたNASAのチームが、氷の中から男の遺体を発見した。見かけこそ現代人と変わりなかったが、防寒服らしき衣類には誰も見たことのない複雑な繊維が使われていた。埋もれていた地層から推測すると、男が死んだのは4万年前。この事実をNASAに報告すると、なぜかアメリカ陸軍が遺体の回収に現れる。同時に調査チーム全員も帰国を命じられるが、その途上でヘリが爆発。リーダーのリンを除く全員が謀殺される―。彼らを亡き者にしてまで謎の勢力が守ろうとする秘密とは何か?謎の組織の正体とは? ★★★ アクションシーンをだらだらと描写していて、物語がちっとも動かない。

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)
読了日:05月31日 著者:畠中 恵
 きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。 ☆☆★ シリーズ第2弾だったんだ。でも世界観は明快なので違和感なく読める。人情長屋的なお話でユーモア溢れてて、読了感よし。
読書メーター

コメント

続 四万十に行きたい!中村や土佐清水で波乗りしたい!でも今は行けない!😫 なんで「四万十食堂 おかわり!」

2020-05-18 | いい本読んでます?

 四万十食堂の続編は「四万十食堂 おかわり! (アクションコミックス)
前作と同様、安倍夜郎さんは、書き下ろしであろう「春はイタドリ」と、深夜食堂の「第183夜 白菜と豚バラの一人鍋」、「第237夜 カツオのタタキ」の3篇と、対談でだけ絡んでいて、ほぼほぼ佐古文夫さんのコラム・挿絵、そしてこの本のテーマと関係あるような無いような漫画。



 しかしこの「おかわり」ではお店の紹介がたくさんあって、しかもかなりマニアック。
「四万十町の名物丼」として、四万十ポークどんぶりのお店を16、「黒潮町のカツオが旨い飲み食い処」として、藁焼きカツオのたたきのお店を4、「中村の塩たたき」として10のお店を紹介。
四万十町中央ICのすぐそばにある洋食が美味い「洋食屋cafeケルン」、昔はよく行ったがそういえば最近行ってないがやはり名店である「味劇場ちか」、清水サバがとっても美味しいがなかなか予約の取れない「食酔亭元屋」、お寿司が無性に美味くてしかもCPがめっちゃ高い「季節料理たにぐち」などが紹介されている!


 「居酒屋喜八」は、畠中さんご夫妻の迫力あるイラストで登場!(奥さんは大阪出身のこてこてながら、なんか可愛く描いて貰ってるわww)
ここは、清水港や以布利港で大将が毎朝自ら仕入れてくる鮮魚が安く美味しく食べられるお店。
塩タタキなら、ここが高知で一番美味しいのではないかと自分は信じている!(喜八より美味しい塩タタキは高知市内も含めて食べたことがない!)
酒の肴も豊富で、すべての料理に他店とは違う上品な一手間があって、目と舌で楽しめるお店、しかも安いよ!


 そして我らが「居酒屋なかひら」も登場、しょうくんがちょっと彼の優しさが醸し出て無くて残念ながら佐古文夫さんのイラストで大将としょうんくが着ている今のスタッフTシャツ(たしか3代目のデザイン)の胸元の大将似替絵は、安倍夜郎さんが来店時に描いてくれたのだから笑ける!(やっぱ安倍夜郎さんの方が、大将の性格を良く表している)
なかひらのカツオは、大将命名「びりびりカツオ」で、夕方まで泳いでいて水揚げされて間もないカツオが食せるが、そこを「弾力のある食感がクセになる」と的確に紹介してくれている。
ま、なかひらでは、カツオは塩タタキでも普通のタタキでもなく、自分のお勧めはお刺身かカツオマヨやねんけどね(笑)

 あ~っ、四万十に行きたい!中村や土佐清水で波乗りしたい!なかひらや喜八で飲みたい!でも今は行けない!😫


コメント

2020年4月に読んだ本

2020-05-10 | いい本読んでます?
4月の読書メーター読んだ本の数:6 読んだページ数:2028
 COVID-19で出張が全部なくなって、緊急事態宣言が出て、基本在宅勤務になり、外の会議も中止・延期・書面持ち回りとなって、ほとんど通勤の機会がなくなって、そうすると移動時間が少なくなり本があまり読めない。

5分で驚く! どんでん返しの物語 (宝島社文庫)5分で驚く! どんでん返しの物語 (宝島社文庫)
読了日:04月07日 著者:
大人気の「ひと駅ストーリー」シリーズと「10分間ミステリー」シリーズから、“最後の1ページ”“最後の1行”にこだわった、どんでん返しの物語を厳選!秘境にある幻の珍味「仙境の晩餐」、鬼と呼ばれる優秀な外科医の秘密を描く「断罪の雪」、飼い猫をめぐる隣人とのトラブル「隣の黒猫、僕の子猫」など、バラエティに富んだ25作品を収録。驚きの展開に…読めば必ず騙される! ☆★★ このシリーズはやはり紙数が中途半端で飽きが来たな。

生存確率: バイタルサインあり (新潮文庫)生存確率: バイタルサインあり (新潮文庫)
読了日:04月15日 著者:久間 十義
学病院に医療事故の罪を着せられて放逐された麻酔医鶴見耀子は、米国に渡り最先端の心臓カテーテル術を身につけて七年後、帰国した。難手術を次々と成功させ、古巣の大学病院から教授招聘の声が掛かった。それと同時だった、幼い一人息子に対する脅迫電話があったのは…。大学病院の権力闘争に巻き込まれた女医の波瀾の運命を描く感動の傑作医療小説。 ☆★★ 医学問題と経済問題が絡んだおとぎ話ってとこか。なんか薄ぺらかったのが残念。

海上タクシー<ガル3号>備忘録 (創元推理文庫)海上タクシー<ガル3号>備忘録 (創元推理文庫)
読了日:04月15日 著者:多島 斗志之
16ノットで1時間、これで尾道に着くことはできますか。瀬戸内で海上タクシーを営む寺田のもとに、殺人事件の容疑者が主張するアリバイを崩すべく、刑事が知恵を借りにきた。容疑者は熟練の同業者。寺田は物理的に不可能な壁を破れるか。驚愕のアリバイ崩し「見えないロープ」ほか、海上タクシー“ガル3号”船長の寺田と助手の弓が遭遇する7つの事件を収録。『二島縁起』姉妹編。 ☆☆☆ 海上タクシーを使った推理小説って斬新!7つの事件、すべてが良く出来てて引き込まれた!

四万十食堂 (アクションコミックス)四万十食堂 (アクションコミックス)
読了日:04月18日 著者:安倍 夜郎,左古 文男
累計400万部を誇る漫画『深夜食堂』作者の安倍夜郎と漫画家・ライターの左古文男。高知県四万十出身の2人が同県西南の幡多地方独自の郷土料理と旨い酒を紹介するイラストエッセー。高知の食を扱った同漫画の2作と書き下ろし『四万十食堂』を収録。大人気漫画の原点といえる究極グルメ・故郷の味を綴る『深夜食堂』副読本。☆☆★ これをここに並べていいのかどうか迷うところながら。読み物としていいが、あまり美味しくはなかった(笑)

仏果を得ず (双葉文庫)仏果を得ず (双葉文庫)
読了日:04月21日 著者:三浦 しをん
高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。以来、義太夫を極めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく―。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。 ☆☆★ 浄瑠璃の世界ってあまり解らないが、しかし深くて面白いものなんだな!三浦しおんってこんなジャンルもありなのか。

戦国の女たち 司馬遼太郎・傑作短篇選 (PHP文庫)戦国の女たち 司馬遼太郎・傑作短篇選 (PHP文庫)
読了日:04月29日 著者:司馬 遼太郎
戦国乱世の時代、戦場を駆けた男だけでなく、女たちもまたそれぞれに「闘いの日々」を送っていた。異例の出世を遂げた豊臣秀吉の妻・北ノ政所、夫の異常なまでの嫉妬にさらされ続けた細川忠興の妻・伽羅奢(ガラシャ)から、戦上手で変わり者の侍大将に思いを寄せる人妻の由紀、夫を徹底して働かせた遊び好きの小梅まで、有名無名六人の女性が戦乱の中で咲かせた「花」を描いた珠玉の短篇集。 ☆☆★ 戦国時代をこの切り口は興味深いし、まるで女達の戦国時代、闘っているんだ!

読書メーター

コメント

四万十に行きたい!中村や土佐清水で波乗りしたい!でも今は行けない!😫 なんで「四万十食堂」ってな本を読んで、ちょっとガス抜き…

2020-04-24 | いい本読んでます?

【🏃Run11-28 5.29km 33:23 ビーチパーク】 ここ数年の恒例になっていてGW高知西部波乗りトリップは先輩の都合で中止。
でもメーデー中央集会はCOVID-19によって一般の人は参加しないことになったので、では大阪への帰省の前に独りでトリップ行こうかと企んだが、もうそれどころではない!
昨年の夏にも行けなかったし、悲しい!
風光明媚で波も良くて食い物も美味しくて心身深々とのんびり出来て大好きな土地なのだが…。
そして、「小松柚粋園の柚酢の粋」が、こっちの部屋、大阪の家、長女の家、次女の家、すべて在庫がなくなりそうなんよ…やばい!
居酒屋なかひらの美味しい、さっきまで泳いでいた鰹の刺身や(今なら初鰹やねん!)、旬の地元の食材を使った巧みな料理が、禁断症状やけんっ!
なかひらの大将とお母ちゃんに会いたい!
ぐーっ、流星ラーメンが食いたい!ほうばいのうどんが食いたい!喜八の酒盗が食いたい!民宿中村の女将の顔が見たい!とっしーさんの老衰ぶりを確認したい!!



 そんな高知幡多郡禁断症状から、この本「四万十食堂 (アクションコミックス)」を買ってしまったのよ…とほほ😧
実は、深夜食堂の四万十バージョンでの漫画だと思っていたのやけど、違うかった。
どっちかと言うと、佐古文夫さんのコラム・挿絵が主体で、対談とか漫画・イラストでさくっと安倍夜郎さんが絡む感じな読み物やった。
あくまでも、観光スポットや、人気の飲食店やショップなどを取りあげる旅行ガイドとは違ってて、とにかく幡多郡愛が強い、地元民の地元自慢になりすぎない感じのガイドブックだ。
挿絵に味があってレイアウトが見ていて楽しいながら、フォントサイズが妙に小さいページが多くて、しかもイラストの色調に埋没してしまって、読みにくいのが難点。
そしてちょっと自分の幡多郡好きなこだわりとは、酒とか店でずれているってにも微妙。
って言いながら、取り上げられている食材はすべてにLOVEっ💖
次は引き続き、「四万十食堂 おかわり! (アクションコミックス)」を読むことは言うまでもない!!



 昨日今日は、事務所で連勤、昨日の業務終了後、なぜか単身赴任者ばっかだったので、親分が作ったカレーと餃子を囲んで、そのまま3階食堂での飲み会がスタート🍻
久しぶりに仲間と飲んだ~、楽しい!
そして、自分は翌日も仕事なので、通勤での感染リスク1往復回避のために職場の宿泊部屋泊まった、枕カバー、今回は間違えなかった。



 緊急事態宣言後、うちの職場も基本的に在宅勤務としたが、それでも何日かは(今日もだが)出勤しなくてはならない。
で、「たまごや」の給食弁当の配達はお断りしたし(人数が少なくて迷惑かけるので)、近所の飲食店に食べに行くのもどうかと思うので、出勤のたびに、平塚駅にあるおにぎり権米衛で買ってきて昼食としてきた~、FB上で定点観測的になってたが、それもGW前としては、昨日で終了。(今日のお昼は昨夜のカレーだったので)
GW開けてからはどんな状況になるんだろう(おそらくもっと酷くなっているのだろうな…😫

コメント