労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2022年6月に読んだ本

2022-07-09 | いい本読んでます?
【🏃Run2-47 5.16km 32:47 高槻芥川あたり】 6月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3588 1日のページ数:119ページ

ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)
読了日:06月01日 著者:辻村 深月
 一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。 ☆★★ 伏線の回収の仕方は巧みながら、何が訴えたかったのかがぼやけてしまったようで、少し盛り足りなかったなぁ。けっこう辛辣なのは気に入ってはいたんやけど。

i (ポプラ文庫)i (ポプラ文庫)
読了日:06月05日 著者:西 加奈子
 「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる、ある「奇跡」が起こるまでは…。 ☆☆☆ 深すぎて刺さりすぎて、怖いくらいに感動しながら一気に読んだ。自分は57年も生きていて、そんなこともわかっていなかったのかとわからされた…。

永遠の仔(四)抱擁 (幻冬舎文庫)永遠の仔(四)抱擁 (幻冬舎文庫)
読了日:06月06日 著者:天童 荒太
 笙一郎と梁平の三人だけで母の葬儀を終えた優希は、悲しみを振り払うように再び病院に戻っていた。失踪を続けていた聡志は笙一郎の前に現れ、事件の真相と姉への思いを語り始めるが、捜査の手が伸びたことで再度逃走を図り、交通事故に遭い病院に搬送される。意識を取り戻した聡志に、優希は長年抱えてきた秘密を告白する決意を固めたが…。 ☆☆★ いよいよ激しい展開が見られる中で、悲劇は起こる。どう考えても救いようがない展開なんだが、半端に描写力で、読んでる方を置き去りにしない。さて、ラストはどうなるのか…読みたくない気持ちもあるのだが…。

永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)永遠の仔(五)言葉 (幻冬舎文庫)
読了日:06月09日 著者:天童 荒太
 母に続き弟まで喪ってしまった優希、母と優希への愛情にもがき苦しみ続けた笙一郎、そして恋人を殺害されてしまった梁平。三つの無垢なる魂に最後の審判の時が訪れる―。十七年前の「聖なる事件」、その霧に包まれた霊峰に潜んでいた真実とは?“救いなき現在”の生の復活を描き、日本中に感動の渦を巻き起こした永遠の名作、衝撃の最終章。 ☆☆☆ 最後の展開はさすがに自分には想像できなかった。長い小説だったが、入ったら出られないような作品た。この作品をどう受け止めるかは、ひとりひとり読者の問題なのだろうが、自分の中ではすっと落ちた。

限界集落株式会社 (小学館文庫)限界集落株式会社 (小学館文庫)
読了日:06月12日 著者:黒野 伸一
 起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。 ☆★★ 農業の未来や、限界集落の問題は、そう簡単に解決策がみつかるものではないが、巧く物語にはしている。しかし、上っ面をなめているだけで、細かな話の流れに脈絡がなく、ご都合主義的な点が残念だった。

([な]13-5)ズッコケ中年三人組 それいけズッコケ40歳 (ポプラ文庫)([な]13-5)ズッコケ中年三人組 それいけズッコケ40歳 (ポプラ文庫)
読了日:06月15日 著者:那須 正幹
 小学校を卒業して28年。花山町商店街でコンビニ店長をつとめるハチベエ、母校の中学の社会科の先生になった独身のハカセ、就職した会社が倒産して職探し中のモーちゃん。いまいちパッとしない不惑の三人に、あの怪盗Xが再び挑戦してきた。三人は挑戦を受けるのか…? ☆★★ 児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズってのがあってこの作品のようだが、その元のシリーズを読んでないので、あかんかったわ~。

北緯四十三度の神話 (文春文庫)北緯四十三度の神話 (文春文庫)
読了日:06月18日 著者:浅倉 卓弥
 雪深い町で育った桜庭菜穂子、和貴子姉妹。姉の菜穂子は地元の大学に進学し、そのまま大学の助手を、妹・和貴子は東京の大学を卒業後、故郷に戻り、ラジオ局でDJをしている。姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメート・樫村と和貴子が婚約したことを発端に二人の心の溝は広がっていったが―。雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた感動の物語。 ☆★★ 一人の男性を巡って溝ができてしまった姉妹の関係が、二人の成長によって和解していくしみじみとしたお話ながら、なんかわざとらしくて、もひとつ入っていけんかった。

獅子吼 (文春文庫)獅子吼 (文春文庫)
読了日:06月19日 著者:浅田 次郎
 「けっして瞋るな。瞋れば命を失う」父の訓えを守り、檻の中で運命を受け入れて暮らす彼が、太平洋戦争下の過酷に苦しむ人間たちを前に掟を破る時―それぞれの哀切と尊厳が胸に迫る表題作ほか、昭和四十年の日帰りスキー旅行を描く「帰り道」、学徒将校が満洲で奇妙な軍人に出会う「流離人」など華と涙の王道六編。 ☆★★ 浅田節がいつもより緩くてかなり残念っ!

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
読了日:06月25日 著者:カズオ イシグロ
 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。 ☆☆☆ 映画がとても素晴らしかったので読んでみたかった原作。実話ではないけど、どこかで実際にありそうな、起こりそうな話。青春小説のようでそうで無い話。淡いトーンで書かれているがとても怖い話。

物語のおわり (朝日文庫)物語のおわり (朝日文庫)
読了日:06月27日 著者:湊 かなえ
 病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。 ☆☆☆ なんとまぁよくもこんなお話を考え出すものだと…。深い、とてもとても深い。

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2022年5月に読んだ本

2022-06-19 | いい本読んでます?
5月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:2676 1日のページ数:81ページ

戦雲の夢 (講談社文庫)戦雲の夢 (講談社文庫)
読了日:05月01日 著者:司馬 遼太郎
 土佐二十二万石の領主・長曾我部盛親は、関ケ原の戦いで西軍にくみしたため一介の牢人の身に落ちた。謫居の地を京都に定められた盛親は、再起への野望を密かに育み、旧臣五千人とともに大坂夏ノ陣に立ち上がったが…。大きな器量を持ちながら、乱世の流れに乗れなかった悲運の武将を鮮やかに描く傑作。 ☆☆★ 高知人と大阪人のハーフの自分としては、長宗我部か山内かのどっちかってのはめっちゃ難しい問題だ…しかし、息子「盛親」でこれだけの物語を生み出す司馬遼太郎ってほんますごいわ。

ため息の時間 (新潮文庫)ため息の時間 (新潮文庫)
読了日:05月08日 著者:唯川 恵
 愛したことが間違いなんじゃない。ただ少し、愛し方を間違えただけ──。完璧に家事をこなす妻を裏切り、若い女と浮気する木島。妻が化粧をするのを許さなかった原田。婚約寸前の彼女がいるのに社内で二股をかけた洪一。仕事のために取引先の年上女性に近づく孝次…。裏切られても、傷つけられても、性懲りもなく惹かれあってしまう、恋をせずにいられない男と女のための恋愛小説9篇。 ☆☆★ 馬鹿でどうしようもない男の物語だらけで、読んでてどんだけ落ち込んだか…

三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)
読了日:05月14日 著者:原田 ひ香
 「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説! ☆☆★ 現在の自己責任を強いられている一般国民の葛藤を、軽いタッチでノウハウを含めて問題提起している、という自分の読み方は違っているか?痛みのある改革の痛みは一般国民へ、利益と利権は上級国民へ、と言う政治を変えないとあかん、そのためには選挙に行こう!

強襲: 所轄魂 (文芸書)強襲: 所轄魂 (文芸書)
読了日:05月15日 著者:笹本 稜平
 江東区で立て籠もり事件が発生した。犯人は三年前まで立て籠もり事件を専門に扱う特殊犯捜査係(SIT)に所属していた元警察官・西村國夫。膠着状態が続く中、葛木の携帯に西村から一本の電話が。「この国の警察を自殺に追い込みたい。警察組織の浄化を要求する」と言う。いったい何が犯人を駆り立てるのか。犯罪を防ぐことを正義とする葛木と所轄の面々、そして葛木の息子のキャリア警視・俊史が、立て籠もり犯と対峙する! ☆★★ 前作でこのシリーズはもう読みたくないと思っていたのにうっかり読んで、またまたイライラ…。問題として取り上げているテーマは共感するんやけど、書きぶりが自分に合わないねん。

昨日がなければ明日もない (文春文庫 み 17-15)昨日がなければ明日もない (文春文庫 み 17-15)
読了日:05月24日 著者:宮部 みゆき
 「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。中篇3本からなる本書のテーマは、「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。 ☆★★ シリーズものを途中から読んだ置いてけぼり感で気持ちが入り切れなかったのが残念。

日本の「運命」について語ろう (幻冬舎文庫)日本の「運命」について語ろう (幻冬舎文庫)
読了日:05月24日 著者:浅田 次郎
 日本の未来を語るには、歴史を知らないと始まらない! 特に現代生活に影響を与えているのは江戸以降の近現代史。「アメリカのペリー来航が一週間遅ければ国際関係は全く違っていた」「第二次世界大戦終結後にもソ連との戦闘は続いていた」等、秘話満載。歴史という過去を見つめ続けた小説家がこれからの日本が歩むべき道を照らす、現代人必読の書。 ☆☆☆ ロシアのウクライナ侵攻が現在進行中の今、自民党や維新らのリーダーたちの狂ったかのような振る舞い・言動こそ、浅田次郎さんが指摘する問題の結果なのだな…。

ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)
読了日:05月26日 著者:村上 春樹,安西 水丸
 まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい気持のよい、1961年の春の日の午後、川岸の芝生に寝ころんで空を眺めていた。川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふれた―。夢あふれるカラフルなイラストと、その隣に気持よさそうに寄り添うハートウォーミングなエッセイでつづる25編。 ☆★★ その当時に読みたかった。

永遠の仔(三)告白 (幻冬舎文庫)永遠の仔(三)告白 (幻冬舎文庫)
読了日:05月28日 著者:天童 荒太
 弟の行動に動揺を隠せない優希を悲劇が襲う。優希の実家が焼失。その焼け跡から母の死体が発見され、容疑をかけられた弟は失踪する。動転する優希を支えようとする笙一郎と梁平だが……。 ☆☆☆ 前作で感じた不穏さはやはりそういうことだったのか…そしてこのあとの悲劇なのか破局なのか解らないが、どう展開していくのか…読まざるを得ない。

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2022年4月に読んだ本

2022-05-13 | いい本読んでます?
4月の読書メーター 読んだ本の数:6 読んだページ数:2515 1日のページ数:83

永遠の仔(一)再会 (幻冬舎文庫)永遠の仔(一)再会 (幻冬舎文庫)
読了日:04月02日 著者:天童 荒太
 霊峰の頂上で神に救われると信じた少女・久坂優希と二人の少年は、下山途中優希の父を憑かれたように殺害する。十七年後、再会した三人を待つのは……。 ☆☆★ 文庫版全5巻の長編小説だが、まずは不穏にも静かに始まった…もはや引き込まれている。

<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)
読了日:04月09日 著者:宮部 みゆき
 新作3篇をひっさげて、茂七親分が帰ってきた! 茂七とは、手下の糸吉、権三とともに江戸の下町で起こる難事件に立ち向かう岡っ引き。謎の稲荷寿司屋、超能力をもつ拝み屋の少年など、気になる登場人物も目白押し。鰹、白魚、柿、菜の花など、季節を彩る「初もの」を巧みに織り込んだ物語は、ときに妖しく、哀しく、優しく艶やかに人々の心に忍び寄る。ミヤベ・ワールド全開の人情捕物ばなし。 ☆☆★ 宮部みゆきらしい人情江戸下町時代物語へじわじわと心に沁みるねん。

浅草文豪あやかし草紙 (メゾン文庫)浅草文豪あやかし草紙 (メゾン文庫)
読了日:04月10日 著者:大橋 崇行
 現代に転生した作家の樋口一葉。前世と同じく浅草で和雑貨屋を営む彼女のもとには、怪奇小説家の泉鏡花に、森鴎外の娘・茉莉など転生者が集まり、にぎやかな毎日を送っていた。ある日、茉莉の同級生で蔵前女子高校に通う菊池優奈が店にやって来る。聞けば、彼女が所属する水泳部で怪我人が続出する事件が起きているという。そこにあやかしの気配を感じた鏡花は、一葉に「水泳部を調べたい」と切り出して……。転生した文豪コンビが織りなすあやかし怪異譚。 ☆★★ 設定は興味深いながらちょっと物足りんのはなんでやろうか。

ブルータスの心臓 新装版 (光文社文庫)ブルータスの心臓 新装版 (光文社文庫)
読了日:04月15日 著者:東野 圭吾
 最新ロボットの研究者であり野心家の末永拓也は、勤務先の創業者令嬢・星子との結婚を目論んでいた。だがある日、遊び相手の康子から妊娠を告白される。困惑する中、星子の兄・直樹から、康子殺害計画を持ちかけられる。直樹もまた康子と男女関係にあり、妊娠をネタに脅迫されていたのだ。綿密に計算された完全犯罪は、無事成功するかに思われたが、驚愕の事態が発生する! ☆★★ かなり古い作品で、その頃に読んでいたらもうちょっと感動できたのかも…。

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:04月21日 著者:アガサ クリスティー
 美貌の資産家リネットと夫サイモンのエジプトでのハネムーンに暗雲が垂れこめていた。サイモンのかつての婚約者が銃を隠し二人を付け回しているのだ。不穏な緊張感が高まるなか、ナイル川をさかのぼる豪華客船上に一発の銃声が轟く。それは嫉妬ゆえの凶行か? 船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外な真相とは?  ☆☆★ たぶん読んだのは3度目。先日リメイクされた映画を観たところだからすんなりと場面が入ってきて読みやすかった。ただ、本が古くて読んでる最中に次々に落丁していきナイル川バラバラ殺人事件になってしまった。

永遠の仔(二)秘密 (幻冬舎文庫)永遠の仔(二)秘密 (幻冬舎文庫)
読了日:04月30日 著者:天童 荒太
 十七年後、優希は看護婦に、少年は弁護士・長瀬笙一郎と刑事・有沢梁平になっていた。再会直後、優希の過去を探る弟の行動と周囲に起きた殺人事件により彼女の平穏な日々は終わりを迎える……。 ☆☆★ 物語が静かに動き出したが先の読めない展開でのめり込む…。
読書メーター


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2022年3月に読んだ本

2022-04-21 | いい本読んでます?
3月の読書メーター 読んだ本の数:7 読んだページ数:2971 1日のページ数:95

失踪都市: 所轄魂 (徳間文庫)失踪都市: 所轄魂 (徳間文庫)
読了日:03月04日 著者:笹本 稜平
 老夫婦が住んでいた空き家で、男女の白骨死体が発見された。行方不明になっていた夫婦の銀行口座からは二千万円が引き出されていることが判明。捜査を進めると、他に高齢者夫婦が三組、行方不明になっていることもわかった。立て続けに起った高齢者失踪事件。しかし、上層部の消極的な姿勢が捜査の邪魔をして……。警部補の父親とキャリア警視の息子である葛木父子の所轄魂に火がついたとき、衝撃の真相が明らかになる! ☆★★ 台詞だらけなうえに説教じみたのが多くて、読んでてほんまめんどくさい、本筋は良いのに…

新編 風の又三郎 (新潮文庫)新編 風の又三郎 (新潮文庫)
読了日:03月06日 著者:宮沢 賢治
 「やっぱりあいづ又三郎だぞ」谷川の岸の小学校に風のように現われ去っていった転校生に対する、子供たちの親しみと恐れのいりまじった気持を生き生きと描く表題作や、「やまなし」「二十六夜」「祭の晩」「グスコーブドリの伝記」など16編を収録。多くの人々を魅了しつづける賢治童話の世界から、自然の息づきの中で生きる小動物や子供たちの微妙な心の動きを活写する作品を中心に紹介。 ☆☆★ いやいや、残酷な話しがとっても多くて驚きっ!グリム童話といい、実は怖いんやなぁ。

幾千の夜、昨日の月 (角川文庫)幾千の夜、昨日の月 (角川文庫)
読了日:03月12日 著者:角田 光代
 かつて私に夜はなかった―長じて、友と夢中で語り明かした夏の林間学校、初めて足を踏み入れた異国の日暮れ、終電後恋人にひと目逢おうと飛ばすタクシー、消灯後の母の病室…夜は私に思い出させる。自分が何も持っていなくて、ひとりぼっちであることを―知らない場所にひとり放り出されたような心細さと非日常感。記憶の中にぽつんと灯る忘れがたいひとときをまざまざと浮かび上がらせる名エッセイ。 ☆☆★ あらあら、角田光代さんて意外とアグレッシブな方だったのね!

花紋 (新潮文庫)花紋 (新潮文庫)
読了日:03月19日 著者:山崎 豊子
 ろうたけた美貌とたぐいまれな才を宿し、大正歌壇に彗星の如く登場し、束の間の輝きを放って突如消息を断った幻の歌人御室みやじ。河内長野の大地主の総領娘として、苛酷な因襲に抗いながら、国文学者荻原秀玲との宿命の恋に全てを賭け、略伝に夭逝と記されたように、自らの生をまで世間から葬り去った、激しい情熱と苦悶に貫かれたその半生を重厚な筆致でたどった長編小説。 ☆☆★ 短歌ってのはあまり分からんが、戦前・戦中・戦後間近の関西の人の暮らしぶりや風景が自分には面白かった。

チャイナ・レイク (ハヤカワ・ミステリ文庫)チャイナ・レイク (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:03月22日 著者:メグ・ガーディナー
 親友の母の葬儀に狂信者集団〈レムナント〉のデモ隊が押しかけてきたのが最初だった。弁護士にしてSF作家のエヴァンは彼らと対決する。だが敵の本当の狙いはエヴァンの六歳の甥ルークだった。兄ブライアンの離婚した妻が〈レムナント〉に入信していたのだ。執拗な嫌がらせ、ルークに対する誘拐の試み。だがその背後には陰謀が…… ☆☆★ 結局は宗教問題なんだけど、サスペンス的要素が弱くてちょっと…やったな、残念。

影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5 (講談社文庫)影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5 (講談社文庫)
読了日:03月26日 著者:堂場 瞬一
 北多摩で起きた交番襲撃事件。被害者は定年を間近にした益田巡査部長、銃による射殺だった。被害者遺族のケアのために現地に向かう村野たち支援課員だが、益田巡査部長の息子・智樹は捜査一課の刑事でもあった。捜査に参加したいと主張する智樹だが、冷静さを失っている彼を捜査一課は担当から外した……。 ★★★ 支援課のシリーズはどうも自分は飽きているようだ。

それもまたちいさな光 (文春文庫)それもまたちいさな光 (文春文庫)
読了日:03月30日 著者:角田 光代
 デザイン会社に勤める悠木仁絵は35歳独身。いまの生活に不満はないが、結婚しないまま1人で歳をとっていくのか悩みはじめていた。そんな彼女に思いを寄せる、幼馴染の駒場雄大。雄大と宙ぶらりんな関係のまま恋愛に踏み込めない仁絵には、ある理由があった…。2人の関係はかわるのか? ☆☆☆ ほろ苦い恋愛物語。自分の生き方とはぜんぜん違うにも関わらずなぜかとっても感情移入。
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2022年2月の読んだ本

2022-03-22 | いい本読んでます?
2月の読書メーター 読んだ本の数:5 読んだページ数:2343 1日のページ数:83

悪寒 (集英社文庫)悪寒 (集英社文庫)
読了日:02月03日 著者:伊岡 瞬
 大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。“家の中でトラブルがありました”数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。殺した相手は、本社の常務だった―。単身赴任中に一体何が? ☆★★かなり複雑で入り組んだミステリながら、しかし「これはありえないやろ」すぎて説得力がない気がして…。

一豊の妻 (文春文庫 な 2-15)一豊の妻 (文春文庫 な 2-15)
読了日:02月09日 著者:永井 路子
 仲人口にのせられ夫婦になった二人は互いに呆れた。戦国の山内一豊夫婦を描く。「御秘蔵さま物語」「お江さま屏風」「お菊さま」「あたしとむじなたち」「熊御前さまの嫁」「一豊の妻」収録。 ☆★★再読。あれ?こんな話やったっけ!ってな感じやったけどやっぱり面白い。なおかつ、今回は司馬遼太郎さんの「関ケ原」を読んでるのと並行やったから、全ての物語がお腹に落ちた!

関ケ原(下) (新潮文庫)関ケ原(下) (新潮文庫)
読了日:02月10日 著者:司馬 遼太郎
 天下取りの見果てぬ夢を追い求めて関ヶ原盆地に群れ集った10数万の戦国将兵たち…。老獪、緻密な家康の策謀は、三成の率いる西軍の陣営をどのように崩壊させたか?両雄の権謀の渦の中で、戦国将兵たちはいかにして明日の天下に命運をつなぎ、また亡び去ったのか?戦闘俯瞰図とも言うべき雄大な描写の中に、決戦に臨む武将たちの人間像とその盛衰を描く、波瀾の完結編。 ☆☆☆そうかそうだったのか関ケ原の合戦。ってことで断片的に知っていた知識が全部つながった、さすがの司馬遼太郎の筆致だ。

騙し絵の牙 (角川文庫)騙し絵の牙 (角川文庫)
読了日:02月18日 著者:塩田 武士
 出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。笑顔とユーモア、ウィットに富んだ会話で周囲を魅了する男だ。ある夜、上司から廃刊の可能性を匂わされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業タイアップ…。飄々とした「笑顔」の裏で、次第に「別の顔」が浮かび上がり―。 ☆☆★映画を先に見てしまったが、そういうことやったのかと納得の原作。本の買い方をちゃんと考えないと…って改めて考えさせられた…。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)ゴールデンスランバー (新潮文庫)
読了日:02月20日 著者:伊坂 幸太郎
 衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。 ☆☆☆再読。こないだ韓国版の映画を見たので、改めて読んでみたが、さっぱりとお話を忘れているおかげで、再びで楽しめた。やっぱすごいわ、伊坂幸太郎。



 22春闘での職場オルグに行くときに、阪神電鉄武庫川線に乗車。
甲子園歴史館リニューアルオープンを記念しての特別仕様列車。
車内放送も、甲子園球場場内アナウンス担当者によるもの。
とってもタイガース🐅


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2022年1月に読んだ本

2022-02-14 | いい本読んでます?
1月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3929 1日のページ数:126

関ケ原(上) (新潮文庫)関ケ原(上) (新潮文庫)
読了日:01月04日 著者:司馬 遼太郎
 東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。☆☆★ 関ヶ原の合戦という、日本の現在に至るまでの大きな起点となった天下分け目の決戦に至るまでの心理戦が、じりじりと沁みる…。

木暮荘物語 (祥伝社文庫)木暮荘物語 (祥伝社文庫)
読了日:01月07日 著者:三浦 しをん
 小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心作。☆☆☆ 一筋縄ではいかないストーリーが手強いながら、それぞれのエピソードの絡み方が秀逸で、コメディのはずが泣いてまうやんか!

オーパーツ 死を招く至宝 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)オーパーツ 死を招く至宝 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:01月09日 著者:蒼井 碧
 貧乏大学生・鳳水月の前に現れた、自分に瓜二つの男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、オーパーツ―当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品―の、世界を股にかける鑑定士だと自称した。水晶髑髏に囲まれた考古学者の遺体に、密室から消えた黄金シャトルなど、謎だらけの遺産をめぐる難攻不落の大胆なトリックに、変人鑑定士・古城と鳳の“分身コンビ”の運命は?★★★ マニアックすぎて好きな人は楽しいんやろうけど、俺は無理やったわ。なんで「このミス」やったか不思議

富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)
読了日:01月12日 著者:太宰 治
 太宰治が短篇の名手であることはひろく知られているが、ここに収めた作品は、いずれも様々な題材を、それぞれ素材に適わしい手法で描いていて、その手腕の確かさを今更のように思い起こさせる。表題作の他、『東京八景』『女生徒』『きりぎりす』『駈込み訴え』『魚服記』『ロマネスク』『満願』『八十八夜』を収録。☆★★ 「富嶽百景」が読みたくて。しかし「女生徒」の瑞々しさに、太宰治の違う面を見てしまった!

川あかり (双葉文庫)川あかり (双葉文庫)
読了日:01月18日 著者:葉室 麟
 川止めで途方に暮れている若侍、伊東七十郎。藩で一番の臆病者と言われる彼が命じられたのは、派閥争いの渦中にある家老の暗殺。家老が江戸から国に入る前を討つ。相手はすでに対岸まで来ているはずだ。木賃宿に逗留し川明けを待つ間、相部屋となったのは一癖も二癖もある連中ばかりで油断がならない。さらには降って湧いたような災難までつづき、気弱な七十郎の心は千々に乱れる。そして、その時がやってきた―。武士として生きることの覚悟と矜持が胸を打つ、涙と笑いの傑作時代小説。☆★★ かなり緩い時代小説で、泣けそうなはずやのに、どうしても泣くに泣けんかったのが残念。

関ケ原(中) (新潮文庫)関ケ原(中) (新潮文庫)
読了日:01月22日 著者:司馬 遼太郎
 秀吉の死後、天下は騒然となった。太閤の最信任を獲得した能吏三成は主君の遺命をひたすら堅守したが、加藤清正、福島正則ら戦場一途の武将たちは三成を憎んで追放せんとする。周到な謀略によって豊家乗っ取りにかかった家康は、次々と反三成派を篭絡しつつ、上杉景勝討伐の途上、野州小山の軍議において、秀頼の命を奉ずる諸将を、一挙に徳川家の私兵へと転換させてしまう。☆☆★ いよいよ家康が動き出し、物語が佳境に!

森に眠る魚 (双葉文庫)森に眠る魚 (双葉文庫)
読了日:01月22日 著者:角田 光代
 東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心をかよわせるが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎ合い、それぞれが追いつめられてゆく。凄みある筆致で描きだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。渾身の長編母子小説。☆★★ あかん、こういうお母さんの心理戦的お話は苦手で…

彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
読了日:01月24日 著者:沼田 まほかる
 八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。☆☆★ まさかの思いも寄らないラスト!

宴の前 (集英社文庫)宴の前 (集英社文庫)
読了日:01月28日 著者:堂場 瞬一
 安川は、4期16年を務めて県知事を引退すると表明。だが、政治路線を託す予定の副知事が急死し、後継選びは難航する。一方、元五輪メダリストの中司涼子が、突然出馬宣言し、勢力を増してゆく。危機感を覚えた安川は、秘策に打って出るが……。地元フィクサーや新聞記者、利権を争う県民達、各々の忖度や思惑が交錯する熾烈な選挙戦が始まる。"地方の王様"を決める戦いの行方は!☆★★ 選挙に関わることが多い自分の場合、選挙ものはリアリティの点で残念な感じが多いがこれもご多分に漏れず。

なでしこ日和―着物始末暦〈7〉 (ハルキ文庫)なでしこ日和―着物始末暦〈7〉 (ハルキ文庫)
読了日:01月30日 著者:中島 要
 着物の始末をする職人・余一は、ついに一膳飯屋の看板娘・お糸と夫婦になることを決めた。長年の思いが実り、喜んで父に伝えにいったお糸だったが「やつと一緒になるなら、おめぇとは親子の縁を切る」と頭ごなしに反対されてしまう。なぜ父はふたりの仲を認めてくれないのか? 母の形見である撫子色のきものを着て、祝言を挙げたかったのにと、困惑するお糸の前に、意を決した様子で、風呂敷包みを腕に抱えた余一が現れた。余一が手にしているものとは? 果たしてふたりの仲は認めてもらえるのか!?☆★★ 読み出していきなり大量の登場人物で面食らっていたら、なんや、これ「7巻」やったんや(汗)

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2021年12月に読んだ本

2022-01-04 | いい本読んでます?
12月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:3314 1日のページ数:108
ちなみに、2021年1年間に読んだ本の数:114、読んだページ数:40943、1日のページ数:112

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)
読了日:12月02日 著者:東野 圭吾
 8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。 ☆★★ 今読むと設定があり得なくて白けるが、1995年頃の推理小説ってこんなもんやなあ。

犬の張り子をもつ怪物 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)犬の張り子をもつ怪物 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:12月03日 著者:>藍沢 今日
 巨大な犬張り子が何匹も現れて、人間の腸に噛み付き、振り回し、叩き付けて、殺す―。事件現場となった小学校で刑事・夏木が見たのは、そんな地獄絵図だった。警察はその犬張り子を操る女・アリアの逮捕に成功するが、それらは夏木以外の捜査員には見えていない、思念物体だと判明する。科学的に証明できない殺人を法廷で裁くことはできるのか!?前代未聞のホラー×法廷サスペンス!☆☆☆ 突拍子もない設定の法廷サスペンス。文章はまだまだ稚拙ながら、話しが凄くて面白い!

桜と日章 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)桜と日章 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:12月10日 著者:神家 正成
 千葉県警の警備部長が誘拐され、公安警察のマル自(自衛隊監視班)捜査官の全リストを警察庁のウェブサイトで公開しろという脅迫状が小指とともに届いた。柏警察署に特別捜査本部が設置されるものの、自衛隊から出向中の副署長・植木は事件から閉め出されてしまう。自衛隊発足以来続く、警察との水面下での確執が表面化する中、植木は補佐の女性警察官とともに、事件に関わっていく―。☆★★ お話しは悪くないのだが、著者がマニアックな知識をひけらかそうとしすぎていて鼻白むってのが減点。この作品を、同じ自衛隊マニア(笑)の有川浩が書いたらもっといい味が出るだろうな。

古事記 (岩波文庫)古事記 (岩波文庫)
読了日:12月15日 著者:倉野 憲司
 8世紀初めに成立した現存するわが国最古の歴史書・文学書。数多い口伝えを、天武天皇が稗田阿礼に命じて覚えさせ、元明天皇が太安万侶に書きとめさせたもの。天地開闢に始まり、伊邪那岐命、伊邪那美命の国生み神話、須佐之男命の大蛇退治等、神代より推古天皇に至る皇室の系譜を中心に、わが国古代の神話・伝説・歌謡を広範囲に収録。★★★ 貴族の中の長でしかない天皇という官職を国内統治のために「神」と崇めるために、いつの時代も苦労していたんやろうな…。で、現在は、明治に作ったイメージの呪縛でこんがらがっているし。

きみの正義は 社労士のヒナコきみの正義は 社労士のヒナコ
読了日:12月18日 著者:水生 大海
 社労士は誰の見方なの?割り切れない世の中でも、信念をもってはたらく2年目社労士の朝倉雛子(まもなく28歳)。究極のお仕事小説。☆☆★ 前作よりさらにお仕事小説感が強まった。

平成猿蟹合戦図 (朝日文庫)平成猿蟹合戦図 (朝日文庫)
読了日:12月19日 著者:吉田修一
 歌舞伎町のバーテンダー浜本純平は、ある日、ひき逃げ事件を目撃する。だが逮捕されたのは、まったくの別人だった。真犯人への恐喝を目論むうちに、世界的なチェロ奏者のマネージャー園夕子と知り合った純平は、いつの間にか地元東北から国政選挙に出馬することになり…。☆☆☆ 主人公級の登場人物が複数名いて、それぞれの視点、語り口調で物語が進み、それぞれがそれぞれに複雑に絡み合っていくが、土台がしっかりしているので最後までまったく混乱することなく読める。かつ、説得力ある筆致で最高に面白かった!

書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)
読了日:12月23日 著者:碧野 圭
 吉祥寺に出店する大手書店チェーンに転職を果たした理子と亜紀。しかし、大型書店の店長という、いままでと違う職責に理子は戸惑っていた。一方、文芸書担当として活躍する亜紀にも問題が。妊娠をきっかけに起こった夫との確執、書籍の回収騒動―。そんな忙しい日々の中、本と本屋の力を信じる二人が考え出した新たな挑戦とは?書店を舞台とした痛快お仕事エンタテインメント第二弾。☆☆★ たしか前作読んだときも、ブックオフで古本を買うのは止めよう、新書はともかく文庫本をネットではなく書店で買おうと反省したが…。

銀翼のイカロス (文春文庫)銀翼のイカロス (文春文庫)
読了日:12月25日 著者:池井戸 潤
 出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。☆☆★ もちろん痛快で面白いねんけど、当時の民主党政権に期待し応援していた自分としては複雑だ。実際は当時国土交通副大臣だった辻元清美さんやったからJAL再生が果たせたと思うねんけど。

空中ブランコ (文春文庫)空中ブランコ (文春文庫)
読了日:12月27日 著者:奥田 英朗
 伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?☆☆★ 読み始めて前作を読んでいたことに気付いた。爆笑しながら泪がポロッと溢れるんやなあ、不思議に。
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2021年11月に読んだ本

2021-12-13 | いい本読んでます?
11月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:3214 1日のページ数:107

夜のピクニック (新潮文庫)夜のピクニック (新潮文庫)
読了日:11月04日 著者:恩田 陸
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。☆☆☆ 本屋大賞を受賞しただけある、爽快な青春小説。ほんとほろ苦い。自分にはそんな高校青春生活ってなかったからな…😅

地層捜査 (文春文庫)地層捜査 (文春文庫)
読了日:11月08日 著者:佐々木 譲
無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。☆☆★ 東京って歴史は浅い土地ながら深いねんなあ。この推理小説のなんといっても秀逸なのは、独特の余韻だ。

新選組血風録 新装版 (角川文庫)新選組血風録 新装版 (角川文庫)
読了日:11月14日 著者:司馬 遼太郎
勤皇か佐幕か、血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京都に、その治安維持を任務として組織された剣客集団、新選組。名刀の真贋を軸に近藤勇の不敗神話を描く「虎徹」、赤穂浪士討ち入り以来の屈折した心情に迫る「池田屋異聞」、悲恋に涙する剣士の素顔を綴る「沖田総司の恋」など、「誠」の旗印に参集した男たちの内面を通して、歴史小説の第一人者がその実像を浮き彫りにする。☆☆★ 自分的には壬生義士伝の浅田次郎作品以外、新撰組というと司馬作品ばっか。やから、自分の寝具未曾有が正しいのか正しくないのか、少し疑問を持ちだしている今日この頃。

ひよっこ社労士のヒナコ (文春文庫)ひよっこ社労士のヒナコ (文春文庫)
読了日:11月17日 著者:水生 大海
「退職理由を自己都合から解雇に変えて!」元社員が怒鳴り込んできた。嫌がらせで異動させられたと言う彼女と会社の主張は平行線、やがて会社の不正が明らかに…(「五度目の春のヒヨコ」)。新米社労士の朝倉雛子(26歳、恋人なし)が様々な事件で奮闘。読めば心がほっこり、労務問題の勉強にもなる人気シリーズ第1弾!☆★★ 物語としては弱いものの、お仕事小説で「社会保険労務士」を取り上げてくれることの新鮮さ!


真夜中のマーチ (集英社文庫)真夜中のマーチ (集英社文庫)
読了日:11月22日 著者:奥田 英朗
自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指すが……!? ☆☆★ ありきたりな展開っていえばそうやねんけど、しかし設定やら展開やら、とにかく筆致の素晴らしさで、わくわくどきどき。で、けっきょく痛快クライム・ノベルの傑作。さすが!

慟哭 (創元推理文庫)慟哭 (創元推理文庫)
読了日:11月24日 著者:貫井 徳郎
痛ましい幼女誘拐事件の続発。難航する捜査。その責めを負って冷徹な捜査一課長も窮地に立たされた。若手キャリアの課長をめぐる警察内部の不協和音,マスコミによる私生活追及。この緊迫した状況下で,新しい展開は始まった!★★★ 一方、こっちは無駄に、読み仮名なくては読み切れない難解漢字や四文字熟語、表現を、使い倒してて、そして二つのシチュエーションを代わりばんこに展開させる技法を駆使ししているのだろうが、そのどちらもが、読むリズムを阻害していて、さらに最悪なのは、うっかり途中で自らネタバレしてしまった筆致の悪さ。最低。

あかんべえ(上) (新潮文庫)あかんべえ(上) (新潮文庫)
読了日:11月27日 著者:宮部 みゆき
江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―。この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか。☆☆★ お~っ、めっちゃ宮部 みゆきワールドや~ってワクワクしながら読んでいたが…

あかんべえ(下) (新潮文庫)あかんべえ(下) (新潮文庫)
読了日:11月30日 著者:宮部 みゆき
「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男。亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるだろうか? ☆★★ って、上巻のわくわく感から、後半の展開がちょっと自分的には違ってて…。でも充分面白かってんけど。

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2021年10月に読んだ本

2021-11-19 | いい本読んでます?
10月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:3231 1日のページ数:104

古道具 中野商店 (新潮文庫)古道具 中野商店 (新潮文庫)
読了日:10月04日 著者:川上 弘美
東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。 ☆☆★ どうってことも無いお話しながら、どんどん引き込まれる秀作。

マスカレード・ナイト (集英社文庫)マスカレード・ナイト (集英社文庫)
読了日:10月13日 著者:東野 圭吾
練馬のマンションの一室で若い女性の他殺体が発見された。ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れるという密告状が警視庁に届く。新田浩介は潜入捜査のため、再びフロントに立つ。コンシェルジュに抜擢された山岸尚美はお客様への対応に追われていた。華麗なる仮面舞踏会が迫るなか、顔も分からない犯人を捕まえることができるのか!?ホテル最大の危機に名コンビが挑む。☆☆★ 物語は秀逸やねんけど、キムタクと長澤まさみがちらちらして。前作は映画化前に読んだから穏やかに読めたが、今作はそれが邪魔したわ。

旅猫リポート (講談社文庫)旅猫リポート (講談社文庫)
読了日:10月20日 著者:有川 浩
野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。☆☆☆ 映画化されたのを観たけど映画の出来は悪かった。しかしこの原作はやばかった!予定調和的な物語でここまで泣かすか❗あかんやろ❗❗

ぐうたら道中記 (1955年)ぐうたら道中記 (1955年)
読了日:10月23日 著者:佐々木 邦
中学一年生の「僕」が、お舅さんに『ぐうたらべえ』と呼ばれている父親と、その親友である英語教師の三輪さん、建築技師の団さん、団さんの娘田鶴子さんの四人と一緒に旅行する。☆★★ 今だと大問題になりかねないほどのシニカルさで描いているが、大正期の街の人の風潮がリアルに伝わってきて面白かった。

ナツコ 沖縄密貿易の女王 (文春文庫)ナツコ 沖縄密貿易の女王 (文春文庫)
読了日:10月25日 著者:奥野 修司
1946年から51年まで、沖縄はケーキ(景気)時代と呼ばれていた。誰もがこぞって密貿易にかかわる異様な時代。誰にも頼れないかわりに、才覚、度胸ひとつで大金をつかむことができた時代であった。彼らから「女親分」と呼ばれた夏子は、彼らの上に君臨したわけではない。貧しかったが夢のあった時代の象徴だった。十二年におよぶ丹念な取材で掘りおこされた、すべてが崩壊した沖縄の失意と傷跡のなかのどこか晴れ晴れとした空気。大宅壮一ノンフィクション賞に輝いた占領下の沖縄秘史。☆☆★ 終戦直後の、米軍統治下の沖縄の状況って、日本復帰前後の頃のことしか知らなかっただけに、とても興味深く読めた。米軍統治下でも、日本に復帰しても、沖縄は沖縄なんだ。

妖精が舞い下りる夜 (角川文庫)妖精が舞い下りる夜 (角川文庫)
読了日:10月28日 著者:小川 洋子
人が生まれながらに持つ純粋な哀しみ、生きることそのものの哀しみを心の奥から引き出すことが小説の役割りではないだろうか。書きたいと強く願った少女が成長しやがて母になり、芥川賞を受賞した日々を卒直にひたむきに綴り、作家の原点を明らかにしていく、珠玉の一冊。☆★★ この作家の作品を読んだことが無いのに、作品への思いなどを綴ったエッセイを読んでどうするんだ…と思いつつ、この人の作品を読みたくなった。

over the edge (ハヤカワ文庫JA)over the edge (ハヤカワ文庫JA)
読了日:10月28日 著者:堂場 瞬一
NY市警のエリート警官ブラウンと警視庁刑事崩れの探偵・濱崎が、東京を舞台に世界的IT企業重役失踪事件を追って、反発し合いながらも互いの正義を信じて闘うハードボイルド。人種や立場、善悪の境(エッジ)を越え辿りついた真実にご注目ください。★★★ 作者の悪い特色だけが凝縮された作品で、読んでてなんど腹が立ったか(笑)

検屍官(講談社文庫)検屍官(講談社文庫)
読了日:10月31日 著者:パトリシア・コ-ンウェル
襲われた女性たちは皆、残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。バージニア州都リッチモンドに荒れ狂った連続殺人に、全市が震え上がっていた。犯人検挙どころか、警察は振回されっ放しなのだ。最新の技術を駆使して捜査に加わっている美人検屍官ケイにも魔の手が――。☆★★ 面白かってんけど、中途半端に昔の作品過ぎて、当時の世相が思い出せなくて大混乱してしまったのが残念だ。

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2021年9月に読んだ本

2021-10-10 | いい本読んでます?
9月の読書メーター 読んだ本の数:8 読んだページ数:2393 1日のページ数:80

シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)シャッター通りの死にぞこない (双葉文庫)
読了日:09月01日 著者:福澤 徹三
潰れかけたシャッター商店街に、三千万円を持ち逃げした元ヤミ金の男が流れついた。さびれた店と老人だらけの「子鹿商店街」はバンビロードというよりゾンビロード。イベント会社の社長という嘘の肩書きを信用した住人たちに、町おこしに協力してくれと頼まれるが、男にできるはずがない。ヤクザの大親分に助けを求めたところ、事態はますますややこしい方向に…。☆★★ 糞な男の物語りながら軽いタッチの展開にうっかり妙な説得力を感じてしまうコメディ。

ダーティ・ワーク (集英社文庫)ダーティ・ワーク (集英社文庫)
読了日:09月06日 著者:絲山 秋子
もう一度、会いたい人がいる――不器用で自分をもてあましているギタリストの熊井。ずっと会っていないが、今でも思いを寄せている相手がいて……。いくつもの出会いと別れが若者たちをつなぐ、胸に迫る物語。☆☆★ 物語が行ったり来たりしても、構成の妙は大きいからか、すとんと腑に落ちた。いい余韻を感じる作品だった。

お茶席の冒険 (知恵の森文庫)お茶席の冒険 (知恵の森文庫)
読了日:09月13日 著者:有吉 玉青
「自分の中の奥底にある何かが微妙に振れた、そんな不思議に心地よい感覚。…たぶんそれがおもしろくて、私はお茶を続けているのだと思う」(「はじめに」より)。静寂の中、湯の沸く釜の音に耳を傾け、季節の花を愛で、茶をいただき、そして、自分もまた点てる。お茶の教室は未知の世界への扉。その扉の向こうをちょっと覗いてみませんか。☆☆★ お茶の作法なんてまったく解らないがなぜか妙に引き込まれた。映画「日々是好日」を観る前に読んでおけばよかったな~。

新装版 軍師二人 (講談社文庫)新装版 軍師二人 (講談社文庫)
読了日:09月18日 著者:司馬 遼太郎
戦国の英雄たちの中で群を抜いて輝く二人の武将―天稟の智将・真田幸村と、千軍万馬の勇将・後藤又兵衛。名将なるが故の葛藤と互いの深い洞察を語る『軍師二人』。徳川家康の女性観を描く『嬖女守り』。他、争乱の時代を生きた、戦にも、女にも強い、生き物の典型としての男たちを描く、興趣尽きない短編集。☆☆★ 再読だった。やはり表題の作品がもっとも感動的だ。

山月記山月記
読了日:09月23日 著者:中島敦
昭和初期に活躍したが惜しくも早世した小説家、中島敦の代表作とされる短編小説。1942(昭和17)年の「文學界」に、「文字渦」とともに「古譚」と総題して発表された。中国唐代の伝記「人虎伝」に基づき、詩に執心して、ついに虎に変身してしまった男のすさまじい宿命の姿を描いて、作者の自嘲と覚悟を語る作品。☆☆★ ザ・万字固め (文春文庫)を読んでいたら重要な要素でこの作品が出てきたので読んでみた。狂気じみた自己愛、名声への執着を描いた壮絶な短編だ。

ザ・万字固め (文春文庫)ザ・万字固め (文春文庫)
読了日:09月24日 著者:万城目 学
ひょうたんへの限りなき愛。城崎温泉で構想した「タオル本」小説。台湾で「しゅららぼんコール」の不意打ちに出くわし、大阪市営地下鉄を戦隊ヒーローになぞらえる―。文庫化で、ブラジルW杯観戦記、畏敬する作家・車谷長吉への追悼など10篇を新規収録。迷想する。旅する。栽培する。縦横無尽!奇才マキメのエッセイ集!☆☆★ 万城目ワールド全開の爆笑エッセイ!大阪市営地下鉄戦隊ヒーロー、戦国武将から選ぶサッカー日本代表で笑ったわ~。

川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:09月28日 著者:ジョン・ハート
「僕という人間を形作った出来事は、すべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。☆☆☆ まさに映画を観ているように映像が鮮明に展開し、深い深いサスペンスの迷路をさまよい、そしてしっかりお腹に落ちるラスト。完璧すぎる!!

病む月 (集英社文庫)病む月 (集英社文庫)
読了日:09月30日 著者:唯川 恵
美人で金持ちで傲慢で、あの女は昔からいやな女だった。その女の美しい夫を寝取った「私」は…(「いやな女」)。年に一度の逢瀬には、必ず新調した着物を着る「私」。その日だけは、特別の存在になるのだから(「雪おんな」)。月が満ちては欠けるように、女もまた変化する。おもての顔の裏に別の顔を隠しもって。金沢を舞台に、せつないほどに「女」に満ちた10人10話。☆☆★ 出てくる女性みんなが妖艶すぎて取り憑かれそうになる怖さ…。

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2021年8月に読んだ本

2021-09-18 | いい本読んでます?
8月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3390 1日のページ数:109

民王 (文春文庫)民王 (文春文庫)
読了日:08月03日 著者:池井戸 潤
夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生――。「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ。☆☆★ 遠藤憲一×菅田将暉のテレビドラマをずいぶん前に見たが、原作よりドラマのほうがおもしろかった!?今の総理大臣は誰と入れ替わってるんやろ?

紫式部の欲望 (集英社文庫)紫式部の欲望 (集英社文庫)
読了日:08月06日 著者:酒井 順子
日本で最も古く、最も有名な恋愛長編小説、『源氏物語』。30歳を過ぎて原文で読み始めた著者は、ある時、思う。「これは、作者である紫式部が、秘めた『欲望』を吐き出すために書いた物語なのでは」と。「秘密をばらしたい」「ブスを笑いたい」「専業主婦になりたい」などなど、20の「欲望」から読み解く、まったく新しい『源氏物語』解説書。古典がぐっと身近になる、笑いとうなずきに満ちたエッセイ集。 ☆☆★ 年度も何度もチャレンジしては途中で挫折している「源氏物語」を改めて読みたくなった。が、やはり読了する自信がない…。

新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)
読了日:08月11日 著者:司馬 遼太郎
慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。―時勢はこの後、坂を転げるように維新にたどりつく。しかし竜馬はそれを見とどけることもなく、歴史の扉を未来へ押しあけたまま、流星のように…。☆☆☆ 竜馬が生きていたら、明治はもっと違う時代になっていたし、現在の日本も変わっていたのだろうな…。

森家の討ち入り (講談社文庫)森家の討ち入り (講談社文庫)
読了日:08月16日 著者:諸田 玲子
津山森家の改易後、備中国西江原森家の当主となった長直に、弟・式部衆利から文が届く。そこには、吉良邸に討ち入った赤穂四十七士に、森家に縁のある三人の浪士がいると記されていた。彼らはかつて式部のもとで、御犬小屋の築造に従事していた。信念を貫き気高く生きた男女の姿が胸を打つ、新たな忠臣蔵の傑作。☆☆☆ ほんとうに忠臣蔵は奥深い!津山藩森家出身の赤穂義士、神崎与五郎・茅野和助・横川勘平をめぐる女性たちの3話が中心だが、その前後の森家改易後の当主となった森長直と妻・お道の話が泣かせる。

([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)([い]4-2)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)
読了日:08月18日 著者:伊吹 有喜
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。 ☆☆★ ラストは想像がつくねんけど、そんなことは関係なく、ほっこりしながら楽しく読み進んだ。泣きそうになる寸前で寸止めされるから…。

全身麻酔 (ぶんか社文庫 き 2-1)全身麻酔 (ぶんか社文庫 き 2-1)
読了日:08月21日 著者:霧村 悠康
国立O大学医学部付属病院。閉ざされた空間・手術室で一人の患者が執刀されていた。「この患者は誰なんだっ?」執刀医以下、その取り違えを知っているのは病院関係者たちのみ。全身麻酔の術中に覚醒してしまっていた患者を除いては…。医療現場の闇と権力抗争、そして生と死の狭間にゆれる患者を、現役医師が描き出した衝撃の本格医療サスペンス。☆☆★文章とか描写とか構成はもう一つながら、お話自体はリアリティがあってサスペンスフルで。いい脚本家がドラマにしてくれたらいいのに。

花嫁衣裳~江戸屋敷渡り女中 お家騒動記~ (だいわ文庫)花嫁衣裳~江戸屋敷渡り女中 お家騒動記~ (だいわ文庫)
読了日:08月22日 著者:桑島かおり
時は天保、武家屋敷も苦しい台所事情を抱えるご時世。必要な時だけ呼ばれる渡り女中・菊野。亭主は無職、姑は口やかましい。おまけに台所は火の車。べっぴんではないが愛嬌はある。気は小さいが背は高い。奉公先では次から次へとお家騒動が。イケメン切れ者の亭主、元敏腕女中の姑を巻き込んで…。シリーズ第一弾! ☆★★ 江戸版「家政婦は見た!」って、まんまやん。軽く読める時代劇コメディ(+微妙に人情もん)って感じ。

伊豆の踊子 (新潮文庫)伊豆の踊子 (新潮文庫)
読了日:08月25日 著者:川端 康成
旧制高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆へのひとり旅に出かける。途中、旅芸人の一団と出会い、そのなかの踊子に、心をひかれてゆく。清純無垢な踊子への想いをつのらせ、孤児意識の強い主人公の心がほぐれるさまは、清冽さが漂う美しい青春の一瞬……。ほかに『禽獣』など3編を収録。☆★★ 孫と一緒に図書館に行ったから借りてみた。何度も伊豆に行ったり天城越えしているのに、この作品は読んでなかったから。しかし、こんなお話だったとは!まったく想像していたものと違う。

生還 (角川文庫)生還 (角川文庫)
読了日:08月29日 著者:ニッキ・フレンチ
目覚めた時、アビーは正体不明の男に監禁されていた。暗闇で手足は縛られ、死を待つ獲物さながらに。どうして囚われたのか、恐ろしいことに記憶もない。悪夢、だがこれは現実。理性を振り絞り、命からがら脱出するが、悪夢はまだ終わらない―事件の真相も犯人も闇の中なのだ。失われた平穏と記憶を取り戻すため、孤独と恐怖に抗いながらアビーは犯人を追い始める。心理サスペンスの名手が圧倒的筆致で魅了する緊迫の500頁。☆★★ たしかに心理的サスペンスのジャンルなのだろうけど、その設定がちょっとお腹に落ちにくい。う~ん…。

ママの狙撃銃 (双葉文庫)ママの狙撃銃 (双葉文庫)
読了日:08月31日 著者:荻原 浩
「もう一度、仕事をしてみないか」。二人の子どもにも恵まれ、ささやかながら幸せな日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。幼い頃にアメリカで暮らした曜子は、祖父エドからあらゆることを教わった。格闘技、護身術、射撃、銃の分解・組立…。そう、祖父の職業は暗殺者だったのだ。そして、曜子はかつてたった一度だけ「仕事」をしたことがあった。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。 ☆☆★ とんでもなく悲惨で劇的な話を、日常生活の描写によってコミカルにさ読ませてしまう、この、荻原ワールドは恐ろしい。

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2021年7月に読んだ本

2021-08-19 | いい本読んでます?
7月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:2970 1日のページ数:95

かばん屋の相続 (文春文庫)かばん屋の相続 (文春文庫)
読了日:07月02日 著者:池井戸 潤
池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。☆☆★ 池井戸作品では初期の頃のもの。長編もいいが短編ならではの鋭さがあってこっちもこっちでいい。どれも人情味溢れてい、それぞれそのまま長編作品にして欲しいと思ってしまう。

垂れ込み 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と)垂れ込み 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と)
読了日:07月05日 著者:堂場瞬一
「十五年前の通り魔殺人事件の犯人を知っている。直接会って話したい」。未解決事件を扱う追跡捜査係に、山岡と名乗る男から垂れ込みが入った。たまたまその電話を受けた沖田は待ち合わせ場所に向かうが、男は現れなかった。山岡との接触をしつこく試みる沖田をよそに、追っても無駄だと、十年前の別の事件の資料を掘り返す同係の西川。果たして、事態は予想外の方向へ転がっていく。情報提供者の男と絡み合う複数の事件…☆☆★ 久しぶりの追跡捜査係、沖田と西川の迷コンビぶりは盤石。

新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)
読了日:07月09日 著者:司馬 遼太郎
同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。そして竜馬は、思い切った奇手を思いついた。それが大政奉還だった。内乱を避け、外国に侵食する暇をあたえず一挙に京に新政府を樹立する無血革命方式であった―司馬文学の金字塔、第7巻☆☆★ いよいよ龍馬によって時代が動きだす!

小暮写眞館I (新潮文庫nex)小暮写眞館I (新潮文庫nex)
読了日:07月12日 著者:宮部 みゆき
築三十三年、木造二階建て。臨死状態の古びた商店街にひっそりと佇む「小暮写眞館」。都立三雲高校に通う花菱英一は、両親の趣味により、この写真館に住むことになる。そして、弟を含めた家族四人の暮らしが始まった矢先、ひとりの女子高生が持ち込んだ不思議な写真をめぐる謎に、英一自身も関わることになり…。写真に秘められた物語を解き明かす、心温まる現代ミステリー。☆★★ ちょっとだけ…ちょっとだけ怖いのよ…。

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
読了日:07月16日 著者:万城目 学
大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声が鹿が話しかけてくるまでは。「さあ、神無月だ―出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは?古都を舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。☆☆☆ 久しぶりに万城目。ってか、こんな作品があったのか!ほんでこの作品が東日本大震災の前に書かれていたとは驚きだ。ドラマ化もされていたんだ、震災の前に…。

黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)黒書院の六兵衛 上 (文春文庫)
読了日:07月23日 著者:浅田 次郎
江戸城明け渡し迫る中、開城のため、官軍のにわか先遣隊長として、送り込まれた尾張徳川家・徒組頭の加倉井隼人。勝安房守に伴われ宿直部屋で見たのは、無言で居座る御書院番士だった。ここで悶着を起こしては江戸が戦に。腕ずくで引きずり出してはならぬとの西郷隆盛の命もあり、どうする、加倉井。奇想天外の傑作ここにあり。☆☆★ 「竜馬がゆく」を読んでる最中にこれを読むとはタイムリーだ。歴史描写の説得力は浅田次郎の方が司馬遼太郎より上の気がするが、しかしそれは舞台が江戸であったばあいに限る。

黒書院の六兵衛 下 (文春文庫)黒書院の六兵衛 下 (文春文庫)
読了日:07月26日 著者:浅田 次郎
御書院番士・的矢六兵衛はもとの六兵衛にあらず!?正体を探る中見え隠れする的矢家の事情。その間も六兵衛は、次第に居座る部屋を格上げし、ついに最も高貴な御座敷、黒書院へ。果たして六兵衛は何者なのか?天朝様ご到着まであと数日―。笑って泣いて物語は感動の結末へ。比類なき武士の物語ここにあり。☆☆☆ 武士とは、男とは…。まさかの落とし方で、もう、泣いてまうやろ!

小暮写眞館II: 世界の縁側 (新潮文庫nex)小暮写眞館II: 世界の縁側 (新潮文庫nex)
読了日:07月28日 著者:宮部 みゆき
写真の謎、君に解ける? 高校の先輩に呼び出された花菱英一は、当事者に話を聞くことなく、三年前に撮影された写真の謎を解明するよう言い渡される。困惑する英一だったが、親友の店子力や同級生の寺内千春の助力を得て、当時の出来事を調べ始める。唐突に破棄された婚約。父親の病死。涙を流す家族。一枚の写真に隠された物語とは? ☆★★ いや、だからちょっとだけ怖いねん。

心
読了日:07月29日 著者:姜 尚中
「人はなぜ生まれ、死んでいくのでしょうか」青年は深い悩みを抱えてわたしの前に現れた。一瞬、わたしは息をのみ、思わずあの子の名前を口走りそうになった―。親友の死に直面することで生きる意味を見失った学生と、ある哀しみを胸に秘めた先生。ふたりの濃やかな交流を通して描く、喪失と再生の物語。☆★★ 青年のメールの文章が読みづらくてなんども挫折しそうになった…。
読書メーター

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2021年6月に読んだ本

2021-07-05 | いい本読んでます?


 「白波大王夫妻からの40日くらい遅れのBirthday🎁」にブックカバーも含まれていた、ブックカバー好きにはめっちゃ嬉しい😀
イ草香る ブックカバー 文庫本 サイズ【松葉畳店】 (水玉赤)」ってのやけど、ほんとい草の香りに癒やされるかっこいいブックカバーだ。
静岡県焼津市にある「松葉畳店」ってところが、「イ草という天然素材の心地良さを身近な生活雑貨という形で」作っている雑貨の一つで、このブックカバーは「イ草の吸湿効果で大切な本を湿気から守り、手に汗をかいても吸ったり吐いたり、どこか懐かしいイ草の香りに癒される。」というもの。
栞が付いていないのが残念やから、なんか手を考えようっと。

6月の読書メーター 読んだ本の数:11 読んだページ数:3913 1日のページ数:130

探偵の探偵 (講談社文庫)探偵の探偵 (講談社文庫)
読了日:06月04日 著者:松岡 圭祐
中堅調査会社が併設する探偵養成所に、決して笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という彼女には、自分から言えぬ過酷な過去があった。調査会社社長・須磨は玲奈の希望を汲み、探偵を追う“対探偵課”の探偵として彼女を抜擢した。☆★★ 「探偵の鑑定➊」を読んだら前があったんやってことで読んでようやくいろいろ腑に落ちた。が、この続きをどうしても読みたいってことではない。

大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)
読了日:06月07日 著者:堂場 瞬一
公立の進学校・新潟海浜と、私立の強豪・恒正学園との夏の甲子園決勝戦は延長15回でも決着がつかず、再試合にもつれこんだ。両チームの監督は大学時代のバッテリー。中心選手はリトルリーグのチームメイト。互いの過去と戦術を知り尽くした者同士の壮絶な闘いのなかで、男たちの心は大きな変化を遂げていく。☆☆☆ この人、なんでこんなにスポーツ選手の心理描写が上手いんやろ。手に汗握って一気に読んだ。

そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)
読了日:06月10日 著者:歌野 晶午
影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは? しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より)“雪の山荘”“孤島”など究極の密室プラスαの、ひと味違う本格推理の傑作!☆★★ トリックがずるいんでこういうのあんまり好きくない…。

新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)
読了日:06月11日 著者:池井戸 潤
帝都銀行で唯一、行内の不祥事処理を任された指宿修平。顧客名簿流出、現役行員のAV出演疑惑、幹部の裏金づくり。腐敗した組織が罠を用意しているとも知らずに、指宿は奔走する。「総務特命担当者」の運命はいかに!? ☆☆★ 「花咲舞が黙ってない」ドラマ化エピソードが収録されている。銀行ってたいへんやな~ってしみじみ。

新装版 アームストロング砲 (講談社文庫)新装版 アームストロング砲 (講談社文庫)
読了日:06月16日 著者:司馬 遼太郎
幕末随一の文明藩、佐賀藩の鍋島閑叟(かんそう)は、若い秀才たちに極端な勉学を強いた。近習・秀島藤之助は、世界最新の高性能大砲の製造を命じられ、頭脳の限り努力する。酷使された才能は斃(たお)れたが、完成したアームストロング砲は、彰義隊を壊滅させ、新時代を開いた。風雲の中に躍動する男達を描く、傑作9編を収録。☆☆☆ 明治維新の裏話がどっぷりたっぷりと。司馬遼太郎は短編こそ面白い!

浮かぶ飛行島(少年倶楽部文庫)浮かぶ飛行島(少年倶楽部文庫)
読了日:06月19日 著者:海野 十三
欧州から帰航する途中の練習艦明石が、南シナ海のほぼ中央あたりにさしかかった。南シナ海には欧米中が出資した巨大な飛行島が建設中で、明石の乗組員も二十四時間上陸して見学する事になっていた。明石に乗船中の川上機関大尉も又飛行島に上陸した。しかし二十四時間後の点呼時、川上は帰艦しなかった。川上の行方は?そして飛行島の正体とは?★★★ 後に日本SFの父とも呼ばれる作者。これを読んだ子供は自分の未来にどんな夢をもち、どんな日本にあこがれたのか…。今の子どもには勧められない。

瑠璃の雫 (角川文庫)瑠璃の雫 (角川文庫)
読了日:06月22日 著者:伊岡 瞬
母と弟の3人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母のアルコール依存によって、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、あまりにも哀しい真実を知る。家族とは何か。赦しとは何か。☆☆☆ 自分は人を許せるのか、そして自分は自分を赦せるのか。複雑に絡み合っていく様々なエピソードで読み進めるのに頭を使うが、作者の筆力のおかげで一気に読んだ!

夜の橋 (文春文庫)夜の橋 (文春文庫)
読了日:06月22日 著者:藤沢 周平
博奕に溺れたせいで夫婦別れしたおきくが、半年ぶりに訪ねてきた。再婚話の相談で、もう自分には関係ないと一旦は突き放す民次だったが、相手がまぎれもないやくざ者と分かるや、危険を顧みず止めに出る…雪降る江戸深川の夜の橋を舞台に、すれ違う男女の心の機微を哀感こめて描いた表題作他八篇を収録。☆☆★ 舞台を時代劇にしているだけで、現在と通じる人情話がほろりとさせられる、秀作粒ぞろい!

【映画ノベライズ】女子ーズ (宝島社文庫)【映画ノベライズ】女子ーズ (宝島社文庫)読了日:06月23日 著者:百瀬 しのぶ
名字に色が入っているだけで、ヒロイン戦隊・女子ーズのリーダーにされてしまった赤木直子。しかし、恋、仕事、美容などで忙しいことから、戦いの場にメンバーが集合しない。そう、女子とは、そういうものだから…。直子たちは地球の平和を守れるのか!?爆笑必至の脱力系戦隊ヒーロームービー、まさかの小説化!!☆★★ なんだ、映画ノベライズやったのか。面白かったけど、名前と色がややこしいんで、映画観た方が早い(笑)

ぼくは勉強ができないぼくは勉強ができない
読了日:06月26日 著者:山田 詠美
「ぼくは思うのだ。どんなに成績が良くて、りっぱなことを言えるような人物でも、その人が変な顔で女にもてなかったらずい分と虚しいような気がする」―時田秀美は17歳、サッカー好きの男子高校生。勉強はからっきしだが、めっぽうモテる。発表から四半世紀、若者のバイブルであり続ける青春小説の金字塔。☆☆☆ 山田詠美がこんな青春小説も書けるんや!めちゃくちゃおもしろかってんけど!!

宴のあと (新潮文庫)宴のあと (新潮文庫)
読了日:06月30日 著者:三島 由紀夫
もはや恋愛と無縁だと思っていた料亭の女主人福沢かづは、ある宴席で、独り身の野口雄賢に強く惹かれた。熱情と行動力を備えたかづと、誇り高き元外相の野口は、奈良への旅を経て、結婚する。野口は請われて革新党候補となり、夫妻は選挙戦に身を投じることに。☆☆★ 高級料亭「般若苑」の女将・畔上輝井と、元外務大臣・東京都知事候補の有田八郎をモデルにした作品で、後に、三島と新潮社が訴えられ、長期の裁判沙汰となり、「プライバシー」と「表現の自由」の問題が日本で初めて法廷で争われたそうだ。日本の政治とそれに係わる日本国民の民族性の本質も絶妙に捉えられていて非常に興味深い作品だった。
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2021年5月に読んだ本

2021-06-08 | いい本読んでます?

 ブログで取り上げたからか、なんと「[Les Toiles du Soleil]ブックカバーをプレゼントされてしまった🎁
嬉しい、やはり手触り感も使いやすさも、慣れているだけに馴染む。
ただ、ペンホルダーが追加されていて、これがちょっと邪魔。
ついでになぜだかルーペまで付いているが、これは使わないな💦

5月の読書メーター 読んだ本の数:11 読んだページ数:3948 1日のページ数:127

風神の門(上) (新潮文庫)風神の門(上) (新潮文庫)
読了日:05月03日 著者:司馬 遼太郎
関ヶ原の合戦によって豊臣家が大坂城にとじこめられてしまった時期、伊賀の忍者の頭領、雲隠才蔵は人ちがいで何者かに襲われたことから、豊臣・徳川の争いに次第にまき込まれてゆく。生来、いかなる集団にも属することを嫌った才蔵であったが、軍師・真田幸村の将器に惹かれ、甲賀の忍者、猿飛佐助とともに、豊臣家のために奮迅の働きをし、ついには徳川家康の首をねらうにいたる。☆★★ この頃の司馬遼太郎作品は、まだまだ時代物の読み物だったのだな…。

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)
読了日:05月08日 著者:浅田 次郎
五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか”が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り”で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。☆☆☆ 再読でも、やはり涙腺がぼろぼろ~。

新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (6) (文春文庫)
読了日:05月11日 著者:司馬 遼太郎
幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。☆☆★ このあたりから龍馬がほんまに活躍しだして維新が本格的に動き出すのでおもしろくなってくる。

チーズと塩と豆と (集英社文庫)チーズと塩と豆と (集英社文庫)
読了日:05月14日 著者:角田 光代,井上 荒野,森 絵都,江國 香織
あたたかな一皿が、誰かと食卓で分かちあう時間が、血となり肉となり人生を形づくることがある。料理人の父に反発し故郷を出た娘。意識の戻らない夫のために同じ料理を作り続ける妻。生きるための食事しか認めない家に育った青年。愛しあいながらすれ違う恋人たちの晩餐―。4人の直木賞作家がヨーロッパの国々を訪れて描く、愛と味覚のアンソロジー。☆★★ ヨーロッパの4つの場所を舞台にした物語りながら、なんとも心理描写が日本人的で、腑に落ちない。

探偵の鑑定1 (講談社文庫)探偵の鑑定1 (講談社文庫)
読了日:05月14日 著者:松岡 圭祐
美女目当てに大金が舞う秘密交際クラブで、超高級バッグのバーキンを囮にした連続詐欺事件が発生。対探偵課探偵・紗崎玲奈は、証拠品のバーキンを鑑定する万能鑑定士・凛田莉子の危機を救う。バーキン詐欺女の驚くべき正体とは?二大ヒロインが並外れた探偵力と鑑定眼を駆使して立ち向かう。☆☆★ この作品の前に「探偵の探偵」というシリーズがあったようで、過去のエピソードが絡んでくるから読みづらい。しかし探偵のテクニックってすごいな!

探偵の鑑定2 (講談社文庫)探偵の鑑定2 (講談社文庫)
読了日:05月19日 著者:松岡 圭祐
暴力団・獅靭会の罠に玲奈たちが気づいた時はもう遅く、莉子は鑑定店から誘拐されていた。古巣の獅靭会に敢然と立ち向かう須磨。莉子も人の死なない世界から、玲奈と同じ正義も悪もない世界に引きずり込まれてしまうのか。☆★★ 前巻はマニアックな内容と斬新な物語でなかなか面白いと思ったが、ちょっと都合が良すぎてバッタバタで白けてしまう。

魔球 (講談社文庫)魔球 (講談社文庫)
読了日:05月22日 著者:東野 圭吾
9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。☆★★ 1998年の作品なんで、今となると一昔前のお話になってしまうねんな。まだまだ若い東野圭吾が逆に新鮮。

風神の門(下) (新潮文庫)風神の門(下) (新潮文庫)
読了日:05月27日 著者:司馬 遼太郎
大坂冬の陣に西上してくる徳川家康の首をねらうため、雲隠才蔵らは駿府城下に潜入し、徳川の忍者、風魔獅子王院たちと血闘をくりひろげる。そして、駿府城内にしのび込んだ才蔵は、家康の寝所の天井裏に立つのだが……。☆☆★ 忍者の物語として読むより、真田幸村の物語としての観点で読んだ方が面白い。

逃がし屋トナカイ (実業之日本社文庫)逃がし屋トナカイ (実業之日本社文庫)
読了日:05月28日 著者:名取 佐和子
目釜市岬新町―寂れた海辺の倉庫街にて「トナカイ運送」を営んでいる神則道と矢薙圭介。凸凹コンビの裏の稼業は、ワケあり客OKの逃がし屋だ。あるクリスマスの夜、産婦人科医・田巻毬子から「夫の暴力に苦しむ妊婦を助けてほしい」と依頼が入り…。DV・借金・ストーカーまでクライアントの悩みは多種多様。心が震える新感覚バディエンタメ!☆☆★ それぞればらばらなエピソードだと思っていたら、実は繋がっていて。しかし繋がっていることが明らかになってから画、とても陳腐になったのが残念。

溺レる (文春文庫)溺レる (文春文庫)
読了日:05月29日 著者:川上 弘美
一緒にいても、ひとりびとりであることが、さびしい。「アイシテルンデス」、肝心なときに言えないのは、なぜだろう―『蛇を踏む』の芥川賞作家が描く大人の恋、八景。待望の傑作掌篇集。☆★★ 難しい、何が面白いのかわからなかった、男には無理?

火口のふたり (河出文庫)火口のふたり (河出文庫)
読了日:05月31日 著者:白石 一文
結婚式を控えて、従兄の賢治と久しぶりに再会した直子。しかし彼は、かつて快楽のすべてを教わった、直子の初めての男でもあった―。挙式までの五日間、理性と身体に刻まれた記憶の狭間で、ふたたび過去へと戻っていくふたり。出口の見えない、いとこ同士の行きつく先は?恋愛小説の名手・白石一文が描く、極限の愛。☆☆★ 東日本大震災のすぐあとに書かれていた物語で、当時のことを、当時何が怖かったのか、そんなことすら忘れてしまっていることに気付かされた。

読書メーター

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2021年4月に読んだ本

2021-05-12 | いい本読んでます?
【🏃Run5-33 5.41km 32:19 須賀漁港】【12 💪部屋5-26 DBenchPress22.5kg DFly17.5kg WidePushUp SitUp】
4月の読書メーター 読んだ本の数:9 読んだページ数:3464 1日のページ数:115

落花流水 (集英社文庫)落花流水 (集英社文庫)読了日:04月03日 著者:山本 文緒
甘ったれでわがままな7歳の少女、手毬。家族に愛され、平穏な日々をおくるはずだったのに…。17歳、かつては姉だった人を母親と呼ぶ二人だけの暮らし。27歳で掴んだ結婚という名の幸せ。その家庭を捨て幼なじみと駆け落ちした37歳。そして…。複雑に絡みもつれる家族の絆、愛と憎しみ。運命に流されるひとりの女性の歳月を、半世紀にわたって描く連作長編小説。☆☆★ 主人公の7歳から67歳まで10年刻みの物語の構成が巧みで、各章では誰の語りなのか知るまでのドキドキ感と、どんな展開になっていくのか、ワクワクして読めた。

パーフェクト・プラン (宝島社文庫)パーフェクト・プラン (宝島社文庫)読了日:04月04日 著者:柳原 慧
第2回『このミス』大賞においてダントツで賞賛を受けた大賞受賞作がついに文庫化!代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある“犯罪”を企てる。そして始まる「身代金ゼロ!せしめる金は5億円!」という前代未聞の誘拐劇!幼児虐待、オンライントレード、ES細胞、美容整形…現代社会の危うさを暴きつつ、一気に読める面白さ。予想を裏切り続けるノンストップ・誘拐ミステリー、ここに登場。☆★★ 着想は斬新ながら、作者に文章力と説得力がもう少しあれば…。

すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)読了日:04月07日 著者:川上 未映子
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。☆★★ 「校正」というお仕事に興味津々なもんで、そっちでおもしろかった。ま、恋愛ってのは小っちゃい世界の話しやしな。

20 (実業之日本社文庫)20 (実業之日本社文庫)読了日:04月09日 著者:堂場 瞬一
低迷に喘ぎ、売却が決定した名門球団“スターズ”。本拠地でのシーズン最終戦、プロ初先発のルーキー有原はノーヒットノーランのまま9回を迎えた。スターズのリードは1点。快挙達成へのアウト3つを奪うため、ルーキーが綱渡りで投じる20球を巡り、両軍選手や監督ほか関係者の思惑を、1球ごとに語り手を替えて濃密に描き出す。堂場野球小説の真骨頂、渾身の書き下ろし! ☆☆☆ 最終回の20球で長編小説一冊分を構成させる作者の筆力に脱帽!野球漫画とかアニメでは平気で1球の攻防で1~2週間を平気で費やすが、小説でもそれが出来るのか!

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)読了日:04月19日 著者:浅田 次郎
小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。☆☆☆ 「竜馬が行く」を人生何度目かに読んでいる最中だが、ふと本作にも坂本龍馬の暗殺について書かれていた下りがあったなと気になって、これも確か3度目くらいの再読。

ガリバー旅行記 (角川文庫)ガリバー旅行記 (角川文庫)読了日:04月22日 著者:ジョナサン・スウィフト
小人たちの国、巨人たちの国、空飛ぶ島の国、馬たちの国…イギリスに妻子を残し、懲りずに旅を続けたガリバー。彼が出会ったおとぎの国々を、誰もが一度は夢見たことがあるだろう。子供の心と想像力で、スウィフトが描いたこの奇想天外、ユーモアあふれる冒険譚は、けれどとびきり鋭く辛辣に、人間と現実社会をみつめている。読むたび発見を新たにする、冒険旅行小説の歴史的名著。抜群に読みやすい新訳版。 ☆☆☆ 最初のこびとの国のことは鮮明に覚えている。巨人の国のこともなんとなく知っている。「ハウル」と呼ばれる空飛ぶ島の国の話し以降はまったく知らなかった。風刺小説であり政治的思想小説でもある冒険小説なんだ、おもしろかった!

嗤う名医 (集英社文庫)嗤う名医 (集英社文庫)読了日:04月23日 著者:久坂部 羊
脊柱管狭窄症で尿道に管を入れられ自宅で寝たきりの状態を強いられている男性は、嫁に浣腸を頼むのが憂鬱だ。あげくに嫁は看護婦や医師にわたしが痴呆だと嘘をついて嫌がらせをしている。きっと施設送りにしようと企んでいるに違いない。そんなことはさせないと叫ぶが―「寝たきりの殺意」。豊胸手術に失敗した運の悪い女を描いた「シリコン」他、現役医師による背筋が凍るミステリー全6篇。☆★★ むかつく話もあったが、しかし身にもつまされるブラックミステリーだ。

ファイアファイト偽装作戦 (ハヤカワ文庫NV)ファイアファイト偽装作戦 (ハヤカワ文庫NV)読了日:04月23日 著者:クリス ライアン
CIA最高のスパイ、アフメドが裏切り、ロンドンへの大規模なテロを計画している。陰謀を阻止するため、力を貸してほしい。元SAS隊員のウィルは、MI5とCIAから極秘任務を依頼された。ウィルの妻子が死んだ二年前の爆弾テロ事件がアフメドの仕業だと聞かされて、彼は依頼を受諾、SASの精鋭たちと行動を開始する。だが、アフメドは想像を遥かに超えた強敵だった!知力・体力の限りを尽くした死闘を描く冒険アクション。 ☆☆★ 今の世界の暴力の混沌を生み出したのは、とどのつまりアメリカなんだ…。暴力の連鎖を断ち切れる日が来るのか。

ユートピア (集英社文庫)ユートピア (集英社文庫)読了日:04月29日 著者:湊 かなえ
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。☆★★ 前半の緩慢な展開をすーっと乗り越えられるかどうか、が問題だ。おもしろかってんけど。

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