労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

ナイトメア・アリー キーワードは「temporary」、さすがデル・トロ、かなりの問題作であり名作だ!

2022-03-30 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦13 2022/03/26鑑賞】 ショービジネスでの成功を目指す、野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力で駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた…。

 ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー 悪夢小路 (扶桑社BOOKSミステリー)」を原作に描くサスペンス、ショービジネスの世界で成功した野心家の青年の運命が、ある心理学者との出会いによって狂い始めるという映画。
原題は同じ「NIGHTMARE ALLEY」、NIGHTMAREは悪夢、ALLEYは路地で、原作では「悪夢小路」と訳されていて、字幕でもそうなっていた。


 1930年代の猥雑な空気を感じると同時に妖しげな幻想美を醸し出しつつ、場面場面ではかなり悪趣味なグロテスクさもあって…。
特に、前半の移動式遊園地や見世物小屋は、ポスターも小道具も妖しく禍々しいのに、どこか夢幻的な甘さを宿しているのは画面の色彩の使い方のせいなのか。
撮影と美術がとってもギレルモ・デル・トロ監督らしく、あとで知ったが、撮影も編集も衣装も『シェイプ・オブ・ウォーター』と同じだそうで、納得。


 主人公は同じながら、前半と後半で物語や色彩はくっきりと分かれていて、2つの別もののストーリーを観ているかのよう。
因果応報の皮肉なクライマックスの際に気付いたが、後半はこのショッキングなクライマックスのために「赤」という色が極力使われていなかったのだ!
そしてそして最後の最後の数分間のシーン、150分という長尺の映画ながら、この140分ほどの時間はすべてこのラストの数分のためのプロローグにしか過ぎないのか…。

 狂気と人間の本能のスレスレの境界を表現したブラッドリー・クーパーの演技、ケイト・ブランシェットが抜群の存在感もすごいのだが、ルーニー・マーラが物語の軸を微動だにさせなかったという意味で、敢闘賞だ。



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ナイル殺人事件 1978年のオリジナル作品とは何かと違っていて…

2022-03-25 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦12 2022/03/19鑑賞】 エジプトのナイル川をめぐる豪華客船内で、新婚旅行を楽しんでいた大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される。容疑者は、彼女とサイモン(アーミー・ハマー)の結婚を祝いに駆け付けた乗客全員だった。リネットに招かれていた私立探偵ポアロ(ケネス・ブラナー)が捜査を進めていくうちに、それぞれの思惑や愛憎が絡み合う複雑な人間関係が浮き彫りになっていく。

 アガサ・クリスティの推理小説「ナイルに死す」を、2017年の『オリエント急行殺人事件』の続編としてケネス・ブラナーが監督・主演を務めて映画化、エジプトのナイル川をめぐるクルーズ船を舞台に、名探偵ポアロが密室殺人の解明に挑むという映画。
英題は「DEATH ON THE NILE」、製作にはリドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグらが名を連ね、否応なく期待感は高かったが、コロナ禍で公開延期にとなって約2年塩漬け状態、ようやくの公開となった。


 1978年のイギリスのミステリ映画であるオリジナル作品はテレビで何度か観たし、原作も二度ほど読んだが、詳細はほとんど覚えていない。
今作は、アメリカ映画でディズニー。
原作に登場しないポアロの友人ブーク、口髭に隠された過去の秘密、ポアロの過去と愛、設定変更による主要キャラの整理や多様化などなど、新解釈なのか、より原作に近づけたのかわからんが、とにかくいろいろと新しいりメイク版。
三角関係、略奪愛、失った愛、親子愛、同性愛などなど、愛憎のエピソードを徹底的に濃くしたことによって、作品の解釈的には原作に忠実だと言えるのかも。
一方で犯人と疑われる登場人物の数が減ったことで、最後の謎解きはわかりやすくなった(苦笑)


 エジプト・ナイル川を舞台にした豪華で贅沢さに溢れた映画…だと思っていたが、ナイル川クルーズの船はしょぼかったし、クルーズってほどの移動でもなかったし、そこちょっと残念。
前作の「オリエント急行殺人事件」同様に、78年の名作を如何に超えるかという重い命題を抱えている映画であったが、「オリエント急行殺人事件」で感じた斬新性と疾走感が、今作では感じられず、平凡な映画になってしまってたなあ、ってのが感想。





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ゴヤの名画と優しい泥棒 ロジャー・ミッシェル監督の英国愛溢れる遺作であり、爽快な映画で最高っ❗

2022-03-18 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦11 2022/03/14鑑賞】 1961年、イギリス・ロンドンにある美術館ナショナル・ギャラリーで、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの絵画「ウェリントン公爵」の盗難事件が起きる。犯人である60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)は、絵画を人質に政府に対して身代金を要求する。テレビが娯楽の大半を占めていた当時、彼は絵画の身代金を寄付して公共放送BBCの受信料を無料にし、孤独な高齢者たちの生活を救おうと犯行に及んだのだった。


 1961年にイギリス・ロンドンのナショナル・ギャラリーで起きた絵画盗難事件に基づくコメディー、60歳のタクシー運転手が、盗んだ絵画を人質にイギリス政府に身代金を要求した事件の真相を描くという映画。
英題は「THE DUKE」、公爵という意味だ。
197年の歴史を誇る世界屈指の美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」で起きた、フランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件。


 政府は貧しい人々や僅かな年金で暮らす高齢者からも高い税金を取るうえに、庶民の娯楽であるテレビの公共放送BBCには受信料という税が課される。
それで自宅のテレビを改造しBBCが映らないようにしたり、街中で署名活動をやったり…と細かい抵抗を試みていた矢先、政府は海外流出しそうになっているゴヤの絵画を、国宝としてウォルフソン財団と財務省の特別補助金の援助を得て14万ポンドという高額で買い戻したニュースに、タクシー運転手であり自称戯曲家のジム・ブロードベント演じる主人公ケンプトン・バントンは、頭に来て、その名画を強奪し人質に取って政府へ身代金14万ポンドを要求。
それを基金として自分のためではなく、年金生活者のBBC受信料に充てるべく立ち上がる!


 という社会派にも振れる題材のはずなのに、この映画は、ひと味違う仕上がりになっている。
英国の北方ヨークシャーの街並みから、建物の内装、お茶の時間の家族のちょっとした会話まで、英国気質がにじみ出てきて、豪華ではないがとってもお洒落。
仲良し息子との掛け合い、タクシー運転手としての仕事ぶり、妻にやり込められつつ仲むつまじい、主人公は、作中、自身の理念を曲げない超偏屈なじいさんとして描かれていながら、前半ではそこをコメディにしてテンポよくストーリーを展開させていく。
しかしクライマックスの法廷シーンでは、そのバントンの信念を、ウィットに富んだ切り返しのなかにフォーカスすることによって、明るくハートウォーミングでありながらもメッセージ溢れる映画にしてしまった。
昨年65歳で死去した「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督の英国愛溢れる遺作となっていて、最高の結末と共に、軽妙かつ深い味わいを堪能させてもらった。


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ドリームプラン 強い家族の絆を絶妙でポジティブで明るい映画に仕立て上げてて絶賛したい❗

2022-03-08 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦10 2022/02/26鑑賞】 ビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹が生まれる前、父のリチャード(ウィル・スミス)は優勝したテニス選手が多額の小切手を手にする姿を見て、子供を最高のテニス選手にすることを思い立つ。自身はテニス未経験だったが独学で指導法を研究し、世界王者を育てる計画書(ドリームプラン)を作る。治安の悪いアメリカ・ロサンゼルス郊外コンプトン市の公営コートで、彼は周囲からの批判やさまざまな困難を乗り越えながら、娘たちを史上最強の選手に育て上げていく。

 テニス史に名を残すビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹の父親リチャード・ウィリアムズ氏を描く伝記ドラマ、テニス未経験の彼が娘たちを最強の選手に育て上げるため、独学で指導プランを作成し世界の頂点を目指すという映画。
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹のテニス界における功績は言うまでもないが、書いておく。
姉のビーナスはシングルス・ダブルス・混合ダブルスでのグランドスラム優勝合計は23回で、特にセリーナ・ウィリアムズと組んだダブルスの優勝回数は、オープン化以降チーム歴代2位タイの14回。
妹のセリーナは、男女を通じてシングルス・ダブルスともに「キャリア・ゴールデンスラム」を達成した唯一の選手であり、生涯獲得賞金は8000万ドルを超え、すべての女子プロスポーツ選手を含めて史上1位、グランドスラム合計優勝回数(39回)は男女通して現役1位・歴代3位、シングルス優勝回数(23回)は歴代2位、オープン化以降では歴代1位。
ビーナス・ウィリアムズと組んだ優勝回数はチーム歴代3位、2002年から2003年及び2014年から2015年に史上5人目のグランドスラム4大会連続優勝達成。またダブルスでも2009年から2010年にかけて達成している。
姉妹のオリンピック金メダル4個獲得は、男女通して歴代1位タイ。


 娘たちのテニスの才能を信じ、独学でテニスを学んで指導に当たるが、劣悪な環境下で娘たちを育ててながら、娘達の実力を誇示しつつ一流のコーチを探し出す。
ややもすれば、自分と、自分の家族の成り上がりを目指して才能豊かな娘を利用するという、そんな動機なサクセスストーリーなのかと鼻白む…はずが。

 先日開催された北京冬季オリンピックで、15歳のワリエラを襲った悲劇があったが、その反面として、この父親の「その年代での時間と経験、勉強などを優先させる」「急がず待つ」「大人の都合でプレッシャーを与えたくない、燃え尽きさせたくない」というこだわりの育成に共感してしまった。
この映画が描く天才を「作る側」の奇跡をじっくり体感しつつ、そんな父であったから、テニス界だけではなく、人としても偉大なビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹が生まれ育ったかと納得してしまう。
そして、母親の存在も忘れてはいけないし、姉妹の絆も見逃してはいけない。


 ウィル・スミスのリチャード役はもちろんよかったが、ビーナスとセリーナを演じたサナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンが素晴らしすぎた。
この二人の好演がなければこの映画の説得力は、どれほどスポイルされてしまい、ややもすればB級映画に成り下がってしまったかも知れないというのは言い過ぎかもしれないが、それほどキャスティングが見事であり、彼女らの演技が最高だった。


 「黒人はテニスをするなんて」ってな時代に、しかも裕福とはほど遠い家庭では普通なら不可能なことをどうやって達成してしまったのかという実話に基づく「サクセスストーリー」を描きつつ、この作品は、人種的な問題、階級的な問題をも主張しているのかも知れない。
しかしながら、その辺はさらっと扱いつつ、とにかく強い家族の絆を軸としてポジティブで明るい映画に仕立て上げたところが、制作者の力量であって、絶妙であり絶賛したい。

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アンチャーテッド 王道アドベンチャー・アクションな展開は懐かしさもあって、そしてスピード感溢れすぎる展開が最高❗

2022-03-01 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦9 2022/02/20鑑賞】 バーテンダーとして働く、ネイサン・ドレイク(トム・ホランド)。器用な手さばきをトレジャーハンターのビクター・サリバン(マーク・ウォールバーグ)に見込まれた彼は、一緒に50億ドル相当の財宝を探さないかと持ち掛けられる。サリバンが消息を断った兄について知っていることもあり、行動を共にするネイサン。財宝を狙うサンティアゴ(アントニオ・バンデラス)率いる組織との争奪戦の末、二人は手掛かりとなる十字架を手にする。やがて彼らは、500年前に消えた海賊船を発見する。

 ゲームシリーズ「【PS5】アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」を原作にしたアクションアドベンチャー、トレジャーハンターからスカウトされた青年が、50億ドル相当の財宝を探し求めるという映画。


 インディアナジョーンズやら、パイレーツオブカリビアンやら、もっと言えば過去数々の、胸躍らされた秘宝アドベンチャーの魅力をふんだんに盛り込み、冒頭のつかみ完璧な超絶スペクタルシーンから、クライマックスバトルまで、ドキドキな演出にチャレンジ精神が溢れまくる。
そこにダ・ヴィンチ・コード的な暗号解読まであるんやから、もう完璧な映画のはずだが…。


 職業はバーテンダーのはずのトム・ホランド演じる主人公ネイサン・ドレイクや、謎は多いがでも古物商であるマーク・ウォールバーグ演じるビクター・サリバンは、格闘シーンでは強すぎて、身体能力が高すぎて、銃や剣の取り扱いもお見事で、ボートやらヘリコプターの操縦も出来てスカイダイビングまでこなして、いったい何処でそんな訓練や経験を積んできたんだ!?
「いやいやそれ普通死んでるでしょ」ってなツッコミをいちいちしていたら前に進まないというか許されないというか…。
そもそもそんなことを考えてる隙さえ与えてくれないこのスピード感溢れすぎる展開は、きっと目くらましなんだと笑える。
一方で、そんなスーパーマンな主人公は、ネクタイだけは結べないからうける!


 絵にもセリフにもとてつもないほどの情報量があり、ストーリー展開があまりの高速度ゆえに、ドラマがほとんど頭に残らないという欠点があって、それ故に、深い意味があるはずやからここは少し噛みしめる時間をくれって場面でも、置き去りにされる。
それでいて結局は整然と観客に理解させるフライシャー監督の演出は、凄いと言わざるを得ない。
いろいろと脚本の粗さは否めない気もするが、王道アドベンチャー・アクションな展開は懐かしさもあって、何も考えずに、ただただ映画を浴びるようにして観ていればいいってのは嫌いではない。


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ウエスト・サイド・ストーリー オリジナルのミュージカルも映画も観ていないが、この作品単品で大感動❗❗

2022-02-24 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦8 2022/02/12鑑賞】 1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。貧困や差別による社会への不満を抱えた若者たちは同胞の仲間たちとグループを作り、それぞれに敵対し合っていた。ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)と、対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が出会い、一瞬で恋に落ちる。その禁断の恋は、多くの人々の運命を変えていく。


 1961年に映画化もされたブロードウェイミュージカルを、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化、1950年代のアメリカ・ニューヨークを舞台に、移民系の二つのグループが抗争を繰り広げる中で芽生える恋を描くという映画。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を基に、アーサー・ローレンツ、レナード・バーンスタイン、スティーヴン・ソンドハイムが1957年に発表したブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」の2度目の長編映画であるとのこと。
当時のニューヨークの社会的背景を織り込みつつ、ポーランド系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人との2つの異なる少年非行グループの抗争の犠牲となる若い男女の2日間の恋と死までを描いている。


 これほどまでも有名なミュージカルであり映画作品について、知ってはいるが映画もちゃんと観てないし、もちろんミュージカルも観ていない。
楽曲とか、有名なシーンは知っているので、観た気になっていたが…。
しかし、あの楽曲はこういうシチュエーションで使われていたのか、あの振り付けはそういう意味だったのか、あの場面はそういうことだったのか、と、とても納得で、そもそも「ロミオとジュリエット」からのインスパイア作品だったと言うことも、観ていてやっと知った。


 人種、移民、民族、性自認、男女、貧富、それらから発生する差別と対立と暴力と搾取、そして産み出され繰り返される不幸。
1950年代の時代背景が、現在でも少しも解決しておらず、いや、むしろ根深くなっていることへの憤り。
けっして、そんなテーマを押しつけようとしているわけではないが、しかし…。


 今さらのリメイクだなあって思っていて、観ないでもいいかなと思ったが、アカデミー有力候補であると言うことだしってこともあって思い直して観ておいてよかった。
オリジナルのミュージカルも映画も観たとか観ていないか、そんなことは関係なく、この作品単品で大感動❗❗


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355 女性がカッコイイと思う女性スパイ映画ってのはええんやけど、せっかくのアイデアとキャスティングを使い切れてない…

2022-02-15 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦6 2022/02/06鑑賞】 ある秘密兵器の存在を追う、CIAのメイス(ジェシカ・チャステイン)。彼女は同じように秘密兵器を捜すドイツ連邦情報局のマリー(ダイアン・クルーガー)、MI6のコンピュータースペシャリストであるハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)、コロンビアの諜報組織に所属する心理学者グラシー(ペネロペ・クルス)、中国政府で働くリン・ミーシェン(ファン・ビンビン)と出会う。スパイチーム「355」を結成した彼女たちは、第3次世界大戦勃発をもくろむ国際テロ組織に戦いを挑む。

 アメリカやドイツなどの諜報組織に所属する女性たちがチームを結成し、第3次世界大戦を引き起こそうとたくらむテロ組織に立ち向かうという映画。
タイトルの「355」とは18世紀のアメリカ独立戦争時代に実在したパトリオット側の女性スパイエージェント355にちなむそうだ。

 「ミッション:インポッシブル」や「ジェームズ・ボンド=007」といったシリーズと同じ精神で、女性主導によるスパイ映画を作りたい…と思った主演のジェシカ・チャステインが監督脚本ってところがこの映画の味噌。
で、アメリカCIAのエージェント、イギリスMI6の元エージェント、ドイツBNDのエージェント、中国MINISTRYのエージェントに、コロンビア諜報機関 (DNI) のセラピスト、という5人が絡み合ってのスパイ映画となる。
仕掛け人のジェスカ・チャスティン以下、キャリア抜群の頼れる多国籍キャストが見事に揃い、そんな彼女たちが世界を股にかけて活躍するということで、ゴージャス感満載のはずが…。


 たしかに登場するのは、女性がカッコイイと思う女性スパイたちであって、それぞれ得意分野を持ち、バイクの名手もITオタクもいて、格闘能力も高いし、そして美しくて、エレガントなドレスアップも得意で、パーティでの社交術には女性ならではのテクニックも駆使するという、クールだがタフすぎない、このさじ加減が程よいのだろうという魅力的なキャラが揃っている。
男優の配役や恋愛の描き方にも、きっと、女性陣の意見が反映されているのだろう。


 しかし男目線で見たらなんか物足りないねんなぁと言うと、この映画の批評としては「そういうことではない!」とお叱りを受ける気がするがと思いつつ…。
しかし、リアリティやら迫力やら深みやらで、このキャスティングなら、もっともっと上のレベルで責められたのではないだろうか、ってな意味では、ただただ残念だ。
なんでそこでそっちの路線に行くのんってなとこ満載で、どうも「B級」路線の王道を突き進んでしまっているように感じた。
しかも男目線にとっては最後の救いである「お色気」もあるようでなかってんなあ(苦笑)


 久しぶりに出会えたペネロペ・クルス😍
この映画の予備知識が少なくて出てるの知らなかったから、登場した瞬間からめっちゃテンション上がったが、いや~、彼女も47歳なんや~💦
しかし美しいものは美しいねんって❗❗

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クライ・マッチョ イーストウッド作品にはついつい重厚な作品を期待してしまうが、彼ならではの芳醇な味わいを醸し出すってことでは染みる。

2022-01-19 | いい映画観てますか?(洋画)

【🏃Run5-5 5.36km 31:24 枚方大橋】【🎦4 2022/01/15鑑賞】 ロデオ界の元スターのマイク・ミロ(クリント・イーストウッド)は、落馬事故をきっかけに家族とも別れ、今は競走馬の種付けの仕事をしながら一人で暮らしている。ある日、彼は元雇用主にメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。マイクは少年ラフォと出会い、二人でテキサスを目指すが、その道のりは困難なものだった。


 クリント・イーストウッドが監督と主演などを務め、N・リチャード・ナッシュの小説を原作に描くヒューマンドラマ、落ちぶれた主人公が、少年と二人でメキシコを横断しながら心を通わせていくという映画。


 自身の監督作品での出演は2008年の「グラン・トリノ」で、たしかもう俳優はしないってなことを昔言ってた気がするが、前言撤回したのが「運び屋」で、まさかもう今度こそ終わりやろうと確信していたのに、またこの映画で監督・主演という 91歳。
ま、監督50周年、監督40作品目という節目の一本だということで、気持ちよく受け止めておこう。


 元ロデオの花形スター、妻に先立たれたカウボーイ、生き方の違う年少者との交流、老人の国境超え、立ち寄った先での絆…いやはや、まんまクリントイーストウッドの大得意分野が満載のこの映画。
ついつい重厚な作品を期待してしまって、観ている最中は拍子抜けしている自分だったが、そう言えば彼の監督・主演作には、さらっと人間ドラマを描くケースも少なくないことに思い至る。


 そういった意味では、少年の成長劇であると同時に、自分の居場所を見つける老アウトサイダーの物語ということでは、派手な展開にもならんし重厚なテーマではないのやけど。
しかしもう一方の彼の作品スタイルであるのだとしたら、酸いも甘いも知り尽くした老人目線があいまって、彼ならではの芳醇な味わいを醸し出す仕上がりだってことで納得。
イーストウッドにとって老いとは進化でしかないのだなとも思いつつ、彼以外にはなかなか難しいやんな…そんな生き様。
とは言え、なんで彼がこの映画で無理して監督・主演をした意味が分からなかったなぁ。



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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム【IMAX】 タイトルの意味が切ない…。ジョン・ワッツ監督版はこれで見納めだそうだ…

2022-01-12 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦3 2022/01/08鑑賞】オミクロン株感染拡大で、1月19日の大阪での講演と、1月24日の高知での講演がキャンセルに。
東京か先方に、緊急事態宣言かまん防が発令されないと、JALで安く買った航空券のキャンセル料は免除されないねんなあ…、ギリギリまで様子見か。

 スパイダーマンの正体がピーター・パーカー(トム・ホランド)だという記憶を世界から消すため、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)はある呪文を唱えるが、それがドック・オク(アルフレッド・モリナ)らヴィランたちを呼び寄せてしまう。ヴィランの攻撃によって、ピーターのみならず恋人のMJ(ゼンデイヤ)らピーターの大切な人たちにも危険が及ぶ。

 トム・ホランドが主人公ピーター・パーカーにふんする『スバイダーマン』シリーズの第3弾となるヒーローアクション、スパイダーマンであることが世界中に知れわたってしまい、平穏な生活を送ることができなくなったピーターが、自らの宿命と向き合うと言う映画。


 サム・ライミ監督とトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズが、①スパイダーマン(Spider-Man、2002年)、②スパイダーマン2(Spider-Man 2、2004年)、③スパイダーマン3(Spider-Man 3、2007年)。
マーク・ウェブ監督にアンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』シリーズが、④アメイジング・スパイダーマン(The Amazing Spider-Man、2012年)、⑤アメイジング・スパイダーマン2(The Amazing Spider-Man 2、2014年)。
そして、スパイダーマンの「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」デビュー作となった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)を経て、新シリーズ(MCUシリーズ)が、⑥スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming、2017年)、⑦スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(Spider-Man: Far From Home、2019年)、そしてこれが⑧スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(Spider-Man: No Way Home、2021年)となる。


 このように、スパイダーマンは最も人気があり特別な素材でありながら、15年の間に2度もリブートされていて、観客はそのたびに同じ話を聞かされてきているという、映画の世界では異端で奇妙な存在だ。
ジョン・ワッツ監督は、その事実を見事、逆手に取り、ほかのヒーローでは決してできない映画を作り上げた。


 自分勝手すぎるやろってな要望を押し通したあげく、事態を混乱させるピーター・パーカーで、子供ゆえに責任感に欠け、判断がその場の感情に流される前2作と同様とはいえ、「スパイダーマン映画=青春劇」、または「俳優トム・ホランドの成長物語」でもあったのがジョン・ワッツ監督版だ。
グリーンゴブリン、ドクター・オクトパス、エレクトロと歴代ヴィランたちが集結するってのはやりすぎなファン感謝祭状態であり、ドクター・ストレンジの使い方や、やりすぎなアクションはかなり乱暴だと思うし、ネタバレ禁止部分も…まじか!?
しかし、悲劇を経て「大いなる力には大いなる責任が伴う」というおなじみの哲学にいたる展開が見事であり、サブタイトルの回収に至るまで完璧、そして最後にはほろりとさせてくれる。
タイトルの意味が切ない…。



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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ おまえら「ど根性ガエル」のピョン吉とひろしかっ❗❗

2022-01-10 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦2 2022/01/03鑑賞】若いからかな~、もう股関節の怪我は治ったようなので、今日も仕事ながらせっかく痛くなくなったのでその前に朝一波乗りしようと企んでいたけど、波がないねん…ほぼほぼ湖😱
諦めて二度寝して、本で杉並区まで仕事に行って、それから島根県出雲への出張に旅立ってしまったわ😫

 地球外生命体のシンビオートは、ジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)に寄生したものの、食欲を制限されてストレスを溜め込んでいた。そんな折、未解決事件を追うエディは、刑務所に収監中の死刑囚クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)と再会する。猟奇殺人を繰り返し、死刑執行が迫るクレタスは突然エディの腕にかみつき、彼の血液が普通の人間とは違うことに気づく。

 マーベルコミックに登場するキャラクター、ヴェノムを主人公にした「ヴェノム」の続編、原作では凶悪なヴィランとして描かれているカーネイジが覚醒したことにより、世界が闇に包まれていく様子を映し出すという映画。


 主人公エディとヴェノムのひとつの体で共同生活を送るという二重自覚的な葛藤はユーモラス。
ツンデレ感満載な掛け合いを繰り広げるエディとヴェノムって、お前ら、まるで「ど根性ガエル」か、夫婦漫才やんかってなツッコミを何度入れたかわからんわ。


 と言いつつ、お互いに相手の欠点が気に触って袂を分かってしまうものの、より狂暴かつ凶悪な敵と戦うために再びタッグを組む。
まぁいえば、倦怠期のカップルが喧嘩別れしたところ、「やっぱ俺にはお前が必要だ」と気付いてヨリを戻すというお話ってのは、ほんま「はいはい…」や。
ひとつの肉体を共有する2つの人格の奇妙な絆は、もはや究極の「愛」と化し、観ているこちらの心を萌えさせるってのは、この作品の狙いやったのだろうか…😅


 何かと長尺化が当たり前となりつつある最近の映画の中、前作より15分短い97分というのはかなりポイントが高い、「映画は90分がベスト」という法則を証明するかのようだ。
そして、バトルに関しても、そこに見せ場を置かないのも、ほんとうに好感が持てるってことで、すっきりとして潔くて、映画自体は充分に楽しめた❗❗
まぁな、本編には関係ないが、お約束のエンディングロールに挟まれる続編の予告では、そう絡むのかって、ちょっと期待感が持てないが…。



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キングスマン:ファースト・エージェント 個人的には断崖のヤギのシーンがツボ❗

2022-01-02 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦39】【🏃Run1-1 5.20km 29:59 出口一周】 2021年はこの映画が最後の鑑賞で、トータル39本と、コロナ禍の中でも例年程度の鑑賞。(ちなみに2020年は42本でうち試写会2本、2019年は43本でうち試写会8本)
緊急事態宣言が解除された頃に1本だけ試写会が当選していたが、その日、急な仕事で都合が悪くなって観られず、ってことで試写会はなし。

 イギリス、ドイツ、ロシアといった大国間の陰謀が渦を巻き、第1次世界大戦勃発の危機が迫ろうとしていた。そんな中、コンラッド(ハリス・ディキンソン)は父親のオックスフォード公(レイフ・ファインズ)に連れられ、高級紳士服テーラーを表向きの顔にしたスパイ組織キングスマンの一員として迎えられる。世界に迫る危機を回避しようと動き出す二人だが、その前に怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス)が立ちはだかる。


 『キングスマン』シリーズの第3弾、第1次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、スパイ組織キングスマンの誕生秘話と、彼らが巨大な陰謀に立ち向かう姿が描かれるという映画。
前2作の前日譚となるシリーズ第3作、しかし自分は1作目「キングスマン」(原題:KINGSMAN:THE SECRET)⇒キングスマン 古き良き英国流スパイアクションの魅力満載)は観ているが、2作目「キングスマン:ゴールデン・サークル」はなぜだか観ていない(原題: Kingsman: The Golden Circle)。
で、この作品の原題:は「The King's Man」で、一作目のスピンオフとしか思えないのに、この命名には「?」となるんやけど。


 同じマシュー・ヴォーン監督によるシリーズ前日譚だが、過剰なまでの英国紳士ぶり”に重点を置いているこのシリーズにおいて、舞台が第一次世界大戦ということで、英国貴族文化の部分が際立つものの、テイストはかなり違う。


 とはいえ、あり得ないほど偶然に頼ったつっこみどころ満載のアクションシーンは健在。
コサックダンスを舞いながら戦うラスプーチン様のスピード感満点のアクションには大感動の大爆笑。
そして、個人的には断崖のヤギのシーンがツボ❗



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ラストナイト・イン・ソーホー 最後までなんとか観ることができたが…やっぱ何度かおしっこちびりそうになった😱

2021-12-22 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦38】 ファッションデザイナー志望のエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学するが、寮生活に向かず一人暮らしをすることに。新しいアパートで暮らし始めた彼女は、1960年代のソーホーにいる夢を見る。エロイーズは夢の中で、歌手を夢見るサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)と出会い、肉体的にも感覚的にも彼女と次第にシンクロしていく。

 ロンドンで別々の時代を生きる二人の女性の人生がシンクロするサイコスリラー、現代と1960年代のロンドンで暮らす女性たちが、夢を通して互いに共鳴し合うという映画。
ホラーやらサイコやら、とにかく怖い映画は絶対に嫌ながら、タイムリープ・サイコ・ホラーだと知っていながら、興味が勝ってしまってついつい劇場鑑賞してしまった。


トーマシン・マッケンジー演じるエロイーズ・ターナーは、ロンドン・ソーホー地区の専門学校に入学したファッションデザイナー志望の女性で、奇妙な第六感を持ち、夢の中でサンディとして1960年代のロンドンへ行ってしまう。
アニャ・テイラー=ジョイ演じるサンディは、歌手志望の女性、夢の中でエロイーズが憧れている1960年代の歌手でサンディは愛称、本名はアレクサンドラ。
魅惑のロンドンの夜に夢と現実が混ざり合うスリル、そして陶酔、基本は戦慄スリラーだが、60年代ロンドンがスタイリッシュに再現されることで、おとぎ話の世界に入ったようでもある。



 60年代後半のサイケデリックの波が押し寄せる直前、ギラギラした輝きといかがわしさに満ちたロンドンの夜の匂いが、画面から濃厚に漂ってくるという、スタイリッシュで、ビジュアル的に刺激たっぷりな映像。
というのは最初のうちだけで、夢と現実、そして過去と現在のボーダーが曖昧になるうちに、恐怖の焦点がミステリーとサイコに絞られていく展開がとっても妙味であり、怖い。
イギリス古典映画が好きな人には、マニアックな様々なオマージュが散りばめられているようだが、そこまではわからんながらも、イギリスらしい伝統的な、60~70年代の鮮血に彩られた暗い暗いホラー映画の放つ匂いを醸し出しつつ、おしゃれな青春映画の甘酸っぱさをも漂わせているから始末が悪い。


 ホラー、心理スリラーでありながら、キャリアへの野心をもつ若い女性が搾取される暗い現実についても語り、そして精神疾患者への偏見に対する皮肉もさらっと差し込む。
主人公のエリーと、サンディは一人二役かと思うくらいにシンクロしているのが、観ている方の幻惑を増幅させる。
怖い映画大嫌いなチキンな自分でも最後までなんとか観ることができたが…やっぱ何度かおしっこちびりそうになった😱
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マトリックス レザレクションズ 「マトリックス」初心者も気後れしなくて観ても良いのかもと…。

2021-12-21 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦37】 ネオ(キアヌ・リーヴス)は自分の生きている世界に違和感を覚え、やがて覚醒する。そして、マトリックスにとらわれているトリニティーを救出するため、さらには人類を救うため、マトリックスと再び戦うべく立ち上がる。

 斬新なアクションや映像表現でポップカルチャーに影響を与えた『マトリックス』シリーズのその先を描くSFアクション、再び、仮想世界=マトリックスから覚醒した主人公ネオが、マトリックスにとらわれているトリニティーを救うため、新たな戦いに身を投じるという映画。


 The Matrix 1999年9月、The Matrix Reloaded 2003年6月、The Matrix Revolutions 2003年11月公開で、そこからまさか18年も経過しての第4作。
THE MATRIX RESURRECTIONS resurrection 【名】 生き返り、よみがえり、蘇生、〔死からの〕復活 復興、再生。
「21世紀初頭に人工知能が誕生し、自我を持った機械たちが地球を支配する未来が描かれている」という設定で、今では当たり前の認識であるヴァーチャルな世界が、このマトリックスという映画において、「仮想現実の世界」としておそらく初めて登場した観念ではなかろうか。
それだけ斬新な映画だった。


 「人工知能の誕生により、自我を持った機械が誕生し、人類は仮想現実システム『マトリックス』に幽閉され、動力源として利用されていた。」という、前3作の設定の再確認はもはや無理、忘れてしまってるし…。
あれほど夢中になってみた映画だったが、細部を残念ながら思い出しきれない。
しかしながら、前三作と比較すると、何とも不思議な立ち位置の作品であって、もしかすると「マトリックス」というもの自体を、ウォシャウスキー姉妹自身が、再定義・再構築しようとした映画なのかもしれない。
したがって、むしろすべて忘れて没入する方がいいかもだ、どうせ基本的に観る者を混乱させる設定やし、それならそのまんま、主人公の目線でそのカオスに巻き込まれたらええのかも。
つまり「マトリックス」初心者も気後れしなくて観ても良いのかもと…。


 で、この映画の感想は…ってな点に関しては、どうも書けない。
アクションにしたってストーリーにしたって、ええねんけど、こっちとしては、作品の出来具合よりも、どうしても元々のマトリックスとの18年経過した現在との接続性ばっかが気になってしまって…😅




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最後の決闘裁判 とことん打ちのめされる153分…

2021-11-15 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦35】東京に戻ってきた。
V3はにこにこと玄関で見送ってくれたが、2号は寝起き悪くてご機嫌斜めで号泣…。
起こされたことで泣いているのか、じいじが出勤してしまったから泣いているのか。
やから無理して起こさなくていいって言ったのに。

 中世のフランスで、騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、夫の旧友であるル・グリ(アダム・ドライヴァー)から暴力を受けたと訴える。事件の目撃者がいない中、無実を主張したル・グリはカルージュと決闘によって決着をつける「決闘裁判」を行うことに。勝者は全てを手にするが、敗者は決闘で助かったとしても死罪となり、マルグリットはもし夫が負ければ自らも偽証の罪で火あぶりになる。


 エリック・ジェイガーによる「最後の決闘裁判 (ハヤカワ文庫NF)」を原作に描くミステリー、600年以上前にフランスで行われた、決闘によって決着をつける「決闘裁判」の史実を基に、暴行事件を訴えた女性とその夫、そして被告の3人の命を懸けた戦いを映し出すという映画。
英題は「THE LAST DUEL、153分間の長尺で、チャプター1として夫である「ジャン・ド・カルージュの真実」、チャプター2としてかつての親友である「ジャック・ル・グリの真実」、そしてチャプター3としてジャンの妻である「マルグリット・ド・カルージュの真実」と、三部構成となっている。


 14世紀のフランスで実際に起きた決闘裁判。
由緒正しい名門一族出身の騎士に嫁いだ美しい妻が、かつて夫の親友だった成り上がり者の宮廷家臣にレイプされ、その審議は神の裁き=決闘に委ねられることとなる。
その過程を夫・妻・友人それぞれの視点から描いているが、三者三様のちょっとしたズレ(人間心理の機微)が、不穏な空気感を生み出していく脚本が素晴らしい。
三つの物語は、まったく違うわけではなく、ごくごく微妙に異なり、それでいて決定的に別もので、三者それぞれの真実は、どれもが真実。


 男尊女卑の本質的な構造の歪みを、700年前の出来事に投影した作品、男性の所有物とされた女性の苦悩や「男はかくあるべし」という固定概念に縛られた男の哀れを炙り出す。
父長制的な男性社会において、ないがしろにされる女性の尊厳と人権、今だからこそ描くテーマだとガッツリ向き合ったリドリー・スコット監督。


 勇気をもって声をあげた妻の怒りや悲しみなど誰も理解しないどころか、セカンドレイプが延々と行われる課程も含めて、胸糞悪さが持続するラストに至るまで、とことん打ちのめされる153分だった。




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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ もしかしたらクレイグ版の“有終の美”であって、007シリーズとしては、もしかしたら続くのかも知れない

2021-10-17 | いい映画観てますか?(洋画)

【🎦34】 諜報員の仕事から離れて、リタイア後の生活の場をジャマイカに移した007ことジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、平穏な毎日を過ごしていた。ある日、旧友のCIAエージェント、フェリックス・ライターが訪ねてくる。彼から誘拐された科学者の救出を頼まれたボンドは、そのミッションを引き受ける。


 イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描く人気シリーズの第25弾、諜報の世界から離れていたボンドが、再び過酷なミッションに挑むという映画。
当初は2020年2月14日に全世界公開とアナウンスされていたが、COVID-19パンデミックによる数回の延期の後、最終的にイギリスでは2021年9月30日、日本では10月1日、アメリカでは10月8日に公開、待ちに待った007最新作。


 亡くなった恋人ヴェスパーとの関係から物語は始まる。
そもそも、ダニエル・クレイグ版の「007」は、それ以前のシリーズ20作とは、まったく違う路線であって、それは物語の連続性や、恋愛や家族にドラマのポイントが置かれ、そして際だったハードボイルドタッチでとっても泥臭かったりなどなど…。
以前のシリーズは子どもの頃には夢中になったが大人になったらちょっとあほらしくなって…ってな感じだったし。
しかし、今、この時代にジェームズ・ボンドを描くならこうなる、というのは言い過ぎかも知れないが、生身の人間らしさが魅力なシリーズだった5作目。


 163分という、シリーズ最長の上映時間の作品だ。
血縁、復讐、バイオ兵器といったなんとも有機的要素が多用されていて、映像の質感も生っぽい。
「007」の長い歴史へのオマージュネタがこれでもかと散りばめられているのもほんまに感慨深い。


 この映画がシリーズ最終版となるという理解で鑑賞したが、もしかしたらクレイグ版の“有終の美”であって、007シリーズとしては、もしかしたら続くのかも知れないという気もした。
が、ある意味大きな達成感を感じてしまったので、これで終わってもいいんちゃう(笑)
とにかく、163分という長さはこれっぽっちも感じさせない。
っていうか、原題は「No Time to Die」で007って冠は付いていないのやな。
そういえば、この映画の中での「007」というコードネームの取り扱いは極めて軽かったし!

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