労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

録画してあった「あゝひめゆりの塔」を観たが、感想としてはとても複雑。しかし二度と政府や軍の暴走を許してはならないと、噛みしめた。

2020-09-18 | いい映画観てますか?(邦画)

【18 💪部屋5-45 DBentOverRaw20kg RearDertoidRaize6.25kg DShoulderPress15kg Crunch BallLegRaize】 1968年9月21日に公開された日本の映画である「あゝひめゆりの塔」が、終戦記念日の頃にテレビで放映されていたので録画して先日観た。
監督は舛田利雄、主演は吉永小百合、日活制作で、日活青春スター総出演の作品であり、明治百周年記念芸術祭参加作品である。


 昭和十八年。太平洋戦争は各戦地で米軍の反攻がはじまりつつあったが、沖縄はまだ戦争感は薄く、沖縄師範女子部の与那嶺和子は、級友の比嘉トミらと運動会を楽しんでいた。そして師範男子の西里順一郎と知り合ったのは、青く澄みきった秋の空の下だった。昭和十九年、沖縄も戦場としての体制下となり、和子や西里ら学生も一日の半分を陣地構築の作業に従事した。このころ、二人はお互いにかすかな愛情を感じはじめていた。サイパン島が玉砕し、小学校の学童は内地に疎開が決まった。小学校教員の母ハツは和子や弟・武に別れを告げ、輸送船・対島丸に乗った。その対馬丸が潜水艦に撃沈され、永遠の別れになろうとは。姉弟は、母の分まで生きぬこうと誓いあった。十月、米グラマン機がついに襲ってきた。那覇市は炎上し、師範の校舎は焼けた。空襲は連日続き、軍は全島に非常戦時体制をしき、女子学生は臨時看護婦として南風原陸軍病院に、男子学生は鉄血勤皇隊となって陸軍と行動を共にすることになった。昭和二十年三月、和子たちのために証書も賞状もない小さな卒業式が開かれた。校長は訓辞の途中で絶句し、先生たちも、和子もトミも泣いた。そして四月、ついに米軍が無血上陸に成功した…。


 ひめゆり学徒隊を描いた映画。
ひめゆり学徒隊とは、1944年12月に沖縄県で日本軍が中心となって行った看護訓練によって作られた女子学徒隊のうち、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の教師・生徒で構成されたものの名前。
「幾度となく映画化された“ひめゆりの悲劇”の中でもひときわ異彩を放つ、ダイナミックな演出が映える傑作。」だと評価されていたようだ。
たしかに自分自身が「ひめゆり平和祈念資料館」で学んだこと、あの当時の沖縄戦の惨状として見聞きしてきた状況からいうと、この映画の内容や惨状は、ずいぶん違っているように感じる。
この映画が制作された当時、まだ多くの国民に戦争の記憶はあったわけで、しかしすでに終戦から20年以上経っていて戦争は遠くなりつつあるという時代ということで、その距離感を、この映画の若い出演者が戦争を知らない世代であることも含め、リアルさは置き去りにしつつの大胆な演出に反映させているようにも感じた。


 戦争映画でもなく、反戦映画でもない、前半部分や戦局が逼迫した後半部分で時折差し込まれるふとした日常や会話を観るともしかしたら青春映画なのかも知れない。
救いようのないラストシーンの描き方も含めて、制作者には、当時の時代と世相に対する大きな迷いがあって、この作品となったのではなかろうか。
ことさら強調して描いてはいないが、当時の大日本帝国政府や日本軍の狂いぶりには、辟易させられるし、そして二度と政府や軍の暴走を許してはならないと、噛みしめた。


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糸 中島みゆきの楽曲から紡ぎ出された物語はちょっとベタすぎかな、平成ながら昭和やんっww

2020-08-27 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦22 うち試写会1】 北海道で暮らす13歳の高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)は、互いに初めての恋に落ちるが、ある日突然葵の行方がわからなくなる。彼女が養父の虐待から逃れるために町を出たことを知った漣は、夢中で葵を捜し出し駆け落ちしようとする。だがすぐに警察に保護され、葵は母親と一緒に北海道から出て行ってしまう。それから8年、漣は地元のチーズ工房に勤務していた。

 中島みゆきの楽曲「糸」を基に描くラブストーリー。菅田将暉と小松菜奈が主演し、日本やシンガポールを舞台に、平成元年生まれの男女の18年を映し出すという映画。
」は中島みゆきの35枚目のシングル曲として平成10年(1998年)リリース、糸を人に見立てて出逢いの奇跡と絆の大切さを歌った楽曲で、もともとは知人の結婚を祝して制作されたという。
その「めぐり逢い」をテーマに、楽曲から着想を得た物語が描かれれている。


 平成元年生まれの男女の人生を平成史の変遷と重ねて描写していくのだが、なぜかとっても昭和な風情をまとっている物語になっている。
めぐり逢いや、すれ違い、別れの運命など、ちょっとどっかで見たことある~的なベタなエピソードと、ありえね~的な展開のせいだろうか、平成を駆け巡る物語ながら、妙に昭和。
平成の名曲をモチーフにした映画は2006年公開の「涙そうそう」、2010年公開の「ハナミズキ」などがあったが、そういえばそれらも相当ベタだった(笑)


 でもね、泣くよ、強制的に泣かされるシーンあるよ、人によって違うかも知れないけど、泣けるシーン、泣けるエピソードあるよ。
役者が上手いんやね、そうそうたるメンバーやし。
菅田将暉演じる高橋漣、小松菜奈演じる園田葵が主人公で、榮倉奈々演じる桐野香、斎藤工演じる水島大介が重要な役回りで、山本美月演じる高木玲子、成田凌演じる竹原直樹が絡みの脇役、そのほか、高杉真宙、馬場ふみか、倍賞美津子、永島敏行、竹原ピストル、
二階堂ふみ、松重豊、田中美佐子、山口紗弥加などなど。
主人公の少年・少女期を演じた南出凌嘉、植原星空も良かったよ~、イケメン役者の幼少期総なめの南出凌嘉くん、もし俺の自伝映画が撮影されたら、俺の少年期をぜひ演じてね!


 「平成」1989年(平成元年)1月8日から2019年(平成31年)4月30日まで。
バブル景気、ベルリンの壁崩壊、天安門事件、湾岸戦争、ソ連崩壊、バブル経済、グローバル資本主義、失われた10年、就職氷河期、55年体制崩壊、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、ノストラダムスの大予言、2000年問題、アメリカ同時多発テロ事件、実感なき経済成長、リーマンショック、アラブの春、派遣切り、格差社会、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故、アベノミクス…。
戦争がなかった平和な時代ではあったが、あまりいいことがなかった時代という印象だが、皆さんにとってはどうなんだろう。


 ⤴️このPVの編集がすごい、映画観たあとに見たら、また泣けてくる…😫



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コンフィデンスマンJP プリンセス編 「今回は詐欺じゃない」ってことだったが、たしかに「おぉそうきたか」!

2020-08-19 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦21 うち試写会1】 世界屈指の大富豪として知られるレイモンド・フウ(北大路欣也)が逝去し、彼の子供たちのブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)が遺産をめぐってにらみ合うが、相続人として発表されたのは所在のわからない隠し子のミシェル・フウだった。すると、10兆円とされるばく大な遺産を狙うため、世界各国から詐欺師たちが集まりミシェルを装う事態になり、信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)もフウ家に潜り込む。

 2018年に放映されたドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版シリーズ第2弾、香港でし烈なだまし合いを繰り広げた詐欺師たちが、今度は大富豪一族が抱える遺産を狙うという映画。
コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子・ボクちゃん・リチャードが、悪徳企業のドンやマフィアのボスなど欲望にまみれた金の亡者達から、あらゆる手段を使って金を騙し取る、一話完結型ドラマとして、フジテレビ系「月9」枠にて11話放送された。


 その後、SPドラマ・運勢編、劇場版第1作・ロマンス編を経ての劇場版第2作がこの作品。
世界有数の大富豪一族を騙すべくマレーシアへ向かった詐欺師ダー子たちが、思いがけずお家騒動に巻き込まれて絶体絶命のピンチに陥るということで、前宣伝では「今回は詐欺じゃない」ってことだったが、たしかに「おぉそうきたか」!

 テレビドラマとSP版までは全部見たが、劇場版の「ロマンス編」はそう言えば見なかったが、ルパン三世的なノリもあるキャラクタードラマで、伏線回収がこの作品の妙であり、無理矢理感強い展開も目に付くものの、かなり痛快なお話しになるのでけっこう大好き。
今回も大風呂敷の広げ方が半端なく、時系列を交差させながら、しっかり収拾させるあたりはさすがで、なんぼなんでもそりゃ都合よ過ぎやろってなどんでん返しの連続も、これだけ次々に畳みかけられるとむしろ納得。
とにかくあまり緻密さを求めず、この世界観に馴染めればハマってくるのがほんま不思議な作品だ。




 キャストは、長澤まさみ(ダー子)、東出昌大(ボクちゃん)、小手伸也(五十嵐)、小日向文世(リチャード)、織田梨沙(モナコ)、関水渚(コックリ)、瀧川英次(ちょび髭)、前田敦子(鈴木さん)、ビビアン・スー(ブリジット・フウ)、白濱亜嵐(アンドリュウ・フウ)、古川雄大(クリストファー・フウ)、滝藤賢一(ホテルの支配人)、濱田岳(ユージーン)、濱田マリ(ヤマンバ)、デヴィ・スカルノ(元某国大統領夫人)、石黒賢(城ケ崎善三)、生瀬勝久(ホー・ナムシェン)、柴田恭兵(トニー・ティン)、北大路欣也(レイモンド・フウ)、竹内結子(スタア)、三浦春馬(ジェシー)、広末涼子(韮山波子)、江口洋介(赤星栄介)…。
いい作品で主役を張れる役者が脇役でそろい踏み、というのは、ちょっと前なら三谷幸喜の作品でそういうのを楽しめたが、三谷幸喜映画に勢いがなくなった今、ストーリーに関係あるのかないのか(多くはそれが伏線となる)小ネタで、大物役者の意外なコメディアン・コメディエンヌぶりの発揮を期待できるのは、これからはこの映画の独壇場となるのかも。
三浦春馬くん、なぜ死を選んだのか、溢れる才能と隠しきれないよき人間性、ほんとに惜しいことをしてくれた、悲しい、残念でならない。



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ステップ お互いに真正面から向き合うことで共に成長していく親子の姿を綺麗に描ききった!

2020-07-22 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦19 うち試写会1】第152回労働政策審議会職業安定分科会の帰り、外食してから事務所に戻るつもりが、早く終わりすぎてまだ店が開いてない。
で、高輪台駅そばの、ガテン系の人が大満足なボリュームの中華料理屋さんのお弁当550円を買ってきたが…。
お弁当もギッシリ詰まってて量がハンパない💦完食ならず🐷

 妻を亡くした30歳の健一(山田孝之)に、妻の両親が幼い娘・美紀を引き取ろうと提案するが、健一は自分で育てることを決断。亡き妻との思い出のある家で、育児に励む日々が始まる。健一はシングルファーザーとしてさまざまな壁にぶつかりながら、子育てに奮闘する。

 重松清の小説ステップ (中公文庫)>を映画化、オーディションで選ばれた中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が主人公の娘の2歳から12歳までを演じ、妻に先立たれた主人公が、男手一つで娘を育てる10年間の軌跡を描くという映画。

 なんやねん、このお話は、だれがどんな風に描いても、陳腐なお話になるはずやんか。
しかしながらこのストーリーに真実味を与えたのは、脚本よりも役者達の演技のたまものなのだろう。
物語のそれぞれの人物を、それぞれの役者が奇を衒うことなく、繊細な芝居で丹念に汲み取っていく、そして演出家がちゃんと支えていった、からこそこの映画になったのだろう。


 性役割はってのが根強い日本社会で、片親が子育てすることの難しさを織り交ぜつつ、男親目線で鋭く切り裂きつつ、そんな片親を支えるってことも周りにもありつつながら、その支えに素直に気付くことが出来るのか、受け入れることが出来るのか。

 亡き妻の家族ら、残された者たちに優しく寄り添う目線や説教臭くないメッセージが、かなりのベタさや分かりやすさが気になるが、そこを重視していることも理解。
とにかくくせ者系な役をやらせたら今一番巧みな山田孝之に、今までになく受けに回った感じの演技をさせて、そして演じきったことに拍手!


 お互いに真正面から向き合うことで共に成長していく親子の姿。
性役割のステレオタイプが根強い日本社会で片親が子育てすることの難しさを織り交ぜつつ、彼らを支える親族や友人の存在を通じて社会全体が子供を育てることの大切さも知らしめる。



 一歩間違えると綺麗事になりかねない物語に真実味を与えるのは、ごく普通のお父さんを驚くほどナチュラルに演じる山田孝之をはじめとする役者陣、そして奇をてらうことなく彼らの素朴な演技を支えた演出の力であろう。
娘を演じ分けた子役3人はみな、本当に可愛いが、ま、この映画の評価は、自分自身が「じいじ」やからとってもとてもじいじ目線、映画の主題への評価とはちょっと違ってまうねんけどな~🤣

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MOTHER マザー 長澤まさみにとって新たな意欲作ではあるが「演技してます感」が残念。でもたいへんな問題作である。

2020-07-15 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦18 うち試写会1】【🏃Run4-53 11.05km 1:09:10 皇居】 男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異常に執着する。秋子以外に頼れる存在がいない周平は、母親に翻弄(ほんろう)されながらもその要求に応えようともがくが、身内からも絶縁された母子は社会から孤立していく。やがて、17歳に成長した周平(奥平大兼)は凄惨な事件を引き起こしてしまう。

 「大人に対しては、疑う心しかありません。自分(少年)に対して得なことを差し出してくる時は、その後、相手にはもっと大きな得があり、そのための小さな損をしているとしか考えられない」
2014年、埼玉県川口市で祖父母を刺殺し、金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた少年(事件当時17歳)は、裁判で大人に対する絶望的なまでの不信感をあらわにした。幼いころから母親らに金を得るための道具のように扱われ、虐待を受け続けてきた。



 実際に起きた祖父母殺害事件をベースに、社会の底辺で生きる母親と息子を取り巻く過酷な現実を描いた原作「誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか (ポプラ文庫)を映画化した人間ドラマ。

 ただ「お母さんを好きだから」と、言いなりになる息子、共依存の悲惨なかたち。
母の病的な浪費癖や破たんしたパーソナリティであるモンスターマザーであるが、子どもはそんな母親であっても愛されたい、離れたくない。
観ながら終始、いたたまれない気持ちになる映画であるが、いかんせん、こんな親子関係があるのかと驚愕しつつも、理解し辛い部分があるのは、自分の少年から青年時代への育ち方が違ったからか。
当時の報道記事を読むと、この映画で描かれた以上に凄惨な状況だったようだが、しかし、この映画はたいへんな問題作であることは否めない。



 自由奔放すぎるモンスターマザーと子どもとの関係性をダークな世界観の中で演じなければならないという、長澤まさみにとって、新たな意欲作ではあるが、「虫コナーズ」のCMがチラチラしてしまってどうも「演技してます感」が残念だ。
魔性の女感はあるのだが、子どもを完全支配しているモンスターマザーという点では、演技にどうも説得力が足らん。
一方、息子役の周平を演じた奥平太兼、そして周平の幼少期を演じた郡司翔の、息子視点の物語のなかで、母に依存するしかない切実さ、不安定なムードを醸し出す演技が素晴らしく、大器の片鱗を示しており、乞うご期待だ。

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一度死んでみた こういうバカバカしいだけの作品って嫌いではないけどね~

2020-03-26 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦12 うち試写会1】会議や出張がどんどん中止・延期・持ち回りになっていて、今週はめっちゃ暇やと思っていたら、いろんな会議などが国会対策中心に急遽設定されて(なんせ第201回国会(常会)は普通にやってるし、重要法案目白押しやし、COVID-19対策もあるし)、なんかめっちゃ頭も身体も忙しい今週になっている不思議。

 製薬会社の社長を務める父の計(堤真一)と一緒に暮らす大学生の七瀬(広瀬すず)は、研究に打ち込むあまり母の死に際にも現れなかった仕事人間で口うるさい父が嫌でたまらず、顔を見るたびに死んでくれと毒づいていた。ある日計は、一度死んで2日後に生き返る薬を飲んだためにお化けになってしまう。何も知らずに動揺する七瀬は、遺言により社長を継ぐことになり、計の会社に勤める松岡(吉沢亮)から真相と聞かされる。

 auのCM「三太郎」シリーズなどを担当してきた浜崎慎治がメガホンを取ったコメディー、ある特殊な薬を飲んだ父と、彼のことが大嫌いな娘が起こす騒動を映し出すという映画。


 しかし、笑いと感動・・・なんて微塵も感じなかったってのは、自分が呆けてるのかってずっと自問自答していた。
テンポとノリは良かったんだけど、ストーリーはありきたりで、目を見張るような仕掛けもなく、細かい伏線は張ってあるのだけど、どれもどうでもいい伏線なので、回収されたからといってスカッとするもんでもない。
俳優陣に関しては、「まじか!」って思うくらいに豪華、もうむちゃくちゃ豪華、しかしとっても無駄遣いが過ぎて、単に無駄遣いを「どや!?」って誇っているだけのようだ。


 おそらく酒飲みながら「広瀬すずがデスメタルやらしたら面白いよな~」って会話から作られた映画なんやろうな~。
こういうバカバカしいだけの作品って嫌いではないし、堤真一とリリー・フランキーの「日野の2トン」寸止めな掛け合いだけは、未だに思い出し笑いしてしまうので、ま、「金返せ!」とはならんねんけど、しかしもうちょっとなんとかならんのか~。
テレビの地上波での2時間特番ドラマでええやんか~、これなら…でもこんなネガティブな今日この頃にはいい映画デスッ(T-T)

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グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~ 懐かしさも感じる素敵な素敵な日本喜劇に仕上がっている

2020-02-20 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦9 うち試写会1】【🏃Run4-9 7.06km 45:17 湘南銀河大橋】 戦後の混乱期を経て、復興へと舵を切った昭和の日本。雑誌の編集長を務める田島周二(大泉洋)には、何人も愛人がいた。一念発起して愛人たちと別れようと決意するが、彼女たちの顔を見るとなかなか別れ話ができない。そこで田島は、美人だががめつい永井キヌ子(小池栄子)に妻のフリをしてもらうことを思いつく。

 太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化した舞台を、成島出監督が映画化、互いの目的が合致した男女が偽りの夫婦を演じるという映画。
昭和23年、小説「グッド・バイ」は、太宰治が新聞連載を予定し13回分まで書いた時点で入水自殺を遂げ、絶筆となった作品で、未完と言われているが、ほぼほぼ冒頭部しか書かれていないので、太宰がどんな話しにしたかったのはまったくわからん状態。
だからのこの映画は面白い解釈やな~、というかまったく想像だにもしなかった解釈やな~、って感心していたら、エンドロールで知ったが、ケラリーノ・サンドロヴィッチが2015年に脚本・演出した舞台の映画化だったのだ。


 舞台も映画も永井キヌ子を演じるのは小池栄子だが、無頼では仲村トオルが演じた田島周二は大泉洋が演じている。
映画の大泉が抑え気味の演技だと感じたが、舞台の映像をネットで見たら、仲村トオルの弾けっぷりに驚いた。
小池栄子の見事なコメディエンヌぶりは突き抜けていて、それがちょっと映画では過剰に感じたけど(特に原作通りな「鴉声」がww)、その原因は大泉洋だったのかも知れない。


 原作部分を忠実に描く冒頭部では、演出・美術・脚本が完璧で、キヌ子の過去を演じる小池栄子も見事、作品全体で登場人物のセリフ回しや立ち振る舞いにも時代考証が行き届いている。
花屋の店員青木保子役の緒川たまき、イラストレーター水原ケイ子役の橋本愛、女医大櫛加代役の水川あさみなど、大泉を翻弄する女優陣がまた開き直った演技を披露し、男女の妙味が上手く伝わる。
ちなみに原作では、一人目の女性は美容室の先生である青木さん、二人目は水原ケイ子という洋画家、水原恵子にアポイントを取ろうとするところで作品は途切れた。


 戦後のどさくさを独力で生き延びる女性を怪演する、小池栄子のその演技に尽きるこの映画、懐かしさも感じる素敵な素敵な日本喜劇に仕上がっていて、とっても楽しかった。
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サヨナラまでの30分 予想以上にいい映画!劇中バンド"ECHOLL"のナンバーが、ストーリーにドはまりで、そして素晴らしいのよ!

2020-02-13 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦7 うち試写会1】【🏃Run2-7 5.23km 33:02 🌊チェックがてら生コン】 南風がおさまって生コンサイズアップして🌊整ってきているみたい。
社会保険審査会、今日は早く終わる予定やったからもしかしたら日暮れ前にギリ間に合うかと期待していたが、けっきょく長引いてしまって、平塚に帰ってきたのは日暮れ後やった…😱

 他人と関わることが苦手で就職活動もうまくいっていない大学生の颯太(北村匠海)は、ある日1年前に他界したバンドミュージシャンのアキ(新田真剣佑)が遺(のこ)したカセットテープを拾う。テープを再生してみると、その30分の間だけ颯太の中身がアキになる。アキは颯太の体を借りて、恋人やバンドのメンバーとの再会を果たす。

 『OVER DRIVE』で共演した新田真剣佑と北村匠海主演によるラブストーリー、亡きミュージシャンが遺したカセットテープが再生されている間に起こる不思議な出来事から始まる物語を描くという映画。


 今は懐かしいカセットテープがキーポイントとなる、映画のためのオリジナルストーリー。
とは言え、カセットテープとプレーヤーの取り扱いについてはツッコミどころ満載ながらそこは、ま、気にしないでいいだろう。
W主演の新田真剣佑と北村匠海の二人三役ともいうべき各々の演じ分けの絶妙さが素晴らしい。
二人とも演技力は十分な上に、二人の歌唱力も、「吹き替えかな」と思うほど説得力があって、そこも見所になっていた。


 バンド仲間もキャラが立っていて、新田真剣佑演じる宮田アキとそれぞれの人間関係がさりげなく描かれている点と、北村匠海演じる窪田颯太とアキが入れ替わっている際にフラッシュバックされるシーンが、ストーリーの骨格を緻密に補完しているところが巧み。
アキの影がちゃんとない細やかさも良。
そしてそして劇中バンド"ECHOLL"のナンバーが、またストーリーにドはまりで、そして素晴らしいのよ!

ECHOLL 「もう二度と」 (MV Short ver.)


リード曲「瞬間(sayonara ver.)」特別映像
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屍人荘の殺人 ちょっとライトな密室殺人の話かと思ったら、まさかのゾンビ映画😅

2020-01-07 | いい映画観てますか?(邦画)

【🎦1】 ミステリー小説が大好きな大学生・葉村譲(神木隆之介)は、ミステリー愛好会の会長を務める明智恭介(中村倫也)に強制的に入会させられ、学内で起きる事件に首を突っ込む毎日を過ごしていた。ある日、同じ大学に通いながら私立探偵としても活躍している剣崎比留子(浜辺美波)が、犯行予告が届いた音楽フェス研究会の夏合宿に行こうと彼らを誘う。三人は山奥の合宿地・紫湛荘を訪れる。

 第27回鮎川哲也賞、第18回本格ミステリ大賞など国内ミステリーランキング4冠を達成した今村昌弘の小説「屍人荘の殺人 (創元推理文庫)」を実写映画化。大学生たちが山奥のペンションで起こる連続殺人に挑む。


 妻が観たいというので嫌々ながらの鑑賞、2020年映画初めがこれ(^0^;)
ちょっとライトな密室殺人の話かと思ったら、まさかのゾンビ映画😅
「程よいポップさとその中に隠された本格ミステリーとしての要素のバランスが絶妙」と言いたいところやけど、漫画過ぎて笑けるっ!
しかもこの雑ななんでもありの展開をどう回収するのか、いや絶対に無理やろ~と思いきや、まさかのミステリー面目躍如のクライマックスで、ゾンビなんて小道具でしか無かったのか~と納得させられたから、侮れない(爆)



 女の子達が可愛いからおじさんはそっちで萌えていたので満足さ~💕
しかし中村倫也演じる明智恭介の扱いが想像を絶するひどさで、今後、続編があった場合、彼は大丈夫なのやろうか…😱

   
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カツベン! 監督の映画愛とリスペクトが溢れてまくっている。

2019-12-19 | いい映画観てますか?(邦画)

【43 試写会8】 偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった。

 周防正行監督が、映画が「活動写真」と呼ばれていた時代に独自のしゃべりで観客を沸かせた「活動弁士」を主人公に据えた青春活劇、約100年前を舞台に、活動弁士を目指す青年と彼を取り巻く人々を描くという映画。
周防監督の「舞妓はレディ」以来5年ぶりとなるオリジナル映画作品、監督の映画愛とリスペクトが溢れてまくっている。


 映画黎明期、活動弁士=カツベンが、無声映画の時代にどのように作品の魅力を伝えていたか、その仕事ぶりを知るうえで、教科書のような誠実さが伝わってくる。
劇中の無声映画は、昔のものを使ったのかと思いきや、35mmフィルムでわざわざ撮ったモノクロ無声映画だったのは、エンドロールで気が付いた。


 作品全体ののんびり感とバタバタ感が織りなすムードと流れ、共演陣のオーバアクトな演技なども含めたコミカルさなど、あえてレトロな演出がなされていて、なんか懐かしい映画を観ているような感覚になる。
自分にとって、最も印象に残っている邦画のコメディ映画は「パコと魔法の絵本」だったけど、もしかしたらそれを凌いだかも!

 100年前、まだ映画が「活動写真」という名で呼ばれ、声もなくモノクロだった時代、海外においてはオーケストラの演奏をバックに多彩な才能を発揮したチャーリー・チャップリンやバスター・キートンといった人気俳優が絶大なる人気を誇っていた。そんな中で日本の活動写真といえば、楽士の奏でる音楽に合わせて、活動弁士(通称:活弁)と呼ばれる喋りの達人たちが配役のすべての声を担当し、その軽妙洒脱なお喋りは観客の心を鷲掴みにし、たちまち人気を博すことになった。現在の声優に近い立場にあった活動弁士にはそれぞれにファンがついており、人気の活動弁士と契約することは正に映画館にとっては存在自体を問われるほどの重要課題でもあった。
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マチネの終わりに 原作は未読ながら、そもそも123分の尺に納めることが無謀だったのではないか?

2019-11-29 | いい映画観てますか?(邦画)

【40 試写会8】 クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)とフランスの通信社で働く小峰洋子(石田ゆり子)は、出会ったときから運命のようなものを感じていた。しかし洋子には婚約者がいて、さらに二人とも世界を飛び回っていたことから、関係は途絶えてしまう。

 芥川賞作家・平野啓一郎の小説を原作「マチネの終わりに (文春文庫)」にした恋愛ドラマ、日本、パリ、ニューヨークを舞台に、共に40代の男女が惹かれ合う姿を描くという映画。
「マチネ」は、もともとフランス語で「午前中」を意味する言葉だそうだが、現在は演劇などの世界で「昼の公演」という意味で広く使われていて、この映画の「マチネの終わりに」は、昼公演が終わる午後3時から4時ごろと、人生の後半が始まる40代ごろとを重ね合わせてつけられた題名だそうだ。


 未来は過去を変えることができるっていうテーマ、大人のプラトニックなラブストーリー。
原作は未読ながら、そもそも123分の尺に納めることが無謀だったのではないか?
どのエピソードも取って付けたようなものばかりで、どうしてもお腹に落ちない、心に響かない。
福山雅治と石田ゆり子という組み合わせだからこそ映画として成立した作品なのかもと思いながら、二人の実際の年齢が、ストーリーとかみ合わない。
あとで調べたら、原作での年齢設定は、男性が38歳、女性が40歳、これなら納得が出来るが…。


 でも、映画では主人公二人を軸に描いていたが、本当の主人公は違う疑惑が…。
桜井ユキが演じた蒔野のマネージャーである三谷早苗、秘めた想いが爆発する狂気がストーリーを動かしていたんではないかと思うと、そもそも物語の主題を勘違いしていたのかも、自分は。
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ひとよ 血がつながっているからこそ割り切ることのできない家族の呪縛を描く

2019-11-15 | いい映画観てますか?(邦画)

【38 試写会8】【15 N5-66 ShoulderPress35kg UpLightRow30kg RatelalRaize9kg SitUp LegRaize】 ある雨の夜、稲村家の母・こはる(田中裕子)は3人の子供たちを守るため夫を殺害し、子供たちとの15年後の再会を誓って家を後にした。事件以来、残された次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)は、心に傷を抱えたまま成長する。やがてこはるが帰ってくる。

 劇作家・桑原裕子が主宰する劇団KAKUTAの代表作を実写映画化、ある事件で運命を狂わされた家族が再会し、絆を取り戻そうとするという映画。
血がつながっているからこそ割り切ることのできない家族の呪縛を描くが…。


 子供たちのためを思い、正しさを信じた過激な行為の揺るぎない母の信念、しかし十字架を背負った兄妹3人。
それから15年、子供を護るために暴力夫を殺め、その十字架を負いながらも飄飄と生きていく母が、15年経ってから約束通り、殺人者の子供というレッテルと闘い育った3兄弟のもとに帰ってきた。
それぞれの個性を露わにし、誰も悪くないのに、容赦なくぶつかり合う様はあまりにもグロテスク。
しかしながら、家族関係や地域社会の暗い側面に斬り込んではいるが、希望を感じさせるような味わいを醸し出してくれていたのが救いだった。
「自分のしたことを疑ったら 子供たちが迷子になっちゃう」という台詞は重い。


 田中裕子の演技が、歳を重ねたもののふてぶてしさ、覚悟、つらさを見事に体現したふてぶてしさに脱帽!(ちょっとやりすぎやろ~って思ったけど)
そして松岡茉優のポテンシャルに驚く、万引家族の時にもめっちゃ褒めたが、この作品でも上手い、いろんなキャラの演じ分けがすごい!
そして地方都市での家族敵経営の零細タクシー会社がリアル~、「それ、あかんやろ」だらけ~(笑)
ちなみにキーワードは「デラべっぴん」やで~、長老~(爆)
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蜜蜂と遠雷 クラシック音楽もピアノも、さほどわからんのやけど、見終わってしばらく立ち上がれなかった…

2019-10-31 | いい映画観てますか?(邦画)

【35 試写会6】 年ごとの芳ヶ江国際ピアノコンクールは今年で6回目だが、優勝者が後に著名コンクールで優勝することが続き近年評価が高い。特に前回に、紙面だけでは分からないと初回から設けられた書類選考落選者オーディションで、参加した出場者がダークホース的に受賞し、翌年には世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝したため、今回は大変な注目を集めていた。だが、オーディションの5カ国のうちパリ会場では、「不良」の悪名の審査員3人は凡庸な演奏を聴き続け、飽きて来ていた。だがそこへ、これまでにない今年逝去の伝説的な音楽家ホフマンの推薦状で、「劇薬で、音楽人を試すギフトか災厄だ」と、現れた少年、風間塵は、破壊的な演奏で衝撃と反発を与える。議論の末、オーディションに合格する。
そして日本の芳ヶ江市での2週間に亘るコンクールへ。塵は師匠の故ホフマン先生と「音を外へ連れ出す」と約束をしていて、自分では、その意味がわからず、栄伝亜夜に協力を頼む。亜夜は塵の演奏を聴いていると、普通は音楽は自然から音を取り入れるのに、彼は逆に奏でる音を自然に還していると思った。マサルは子供のころピアノに出会わせてくれたアーちゃん(亜夜)を出場演奏者に見つけ再会する。3人の天才と年長の高島明石のピアニストたちが、音楽の孤独と、競争、友愛に、さまざまに絡み、悩みつつ、コンクールの1次2次から3次予選そして本選へ、優勝へと挑戦し、成長して、新たな音楽と人生の地平を開く。



 直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の小説「蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)」を実写映画化、若手ピアニストの登竜門とされる国際ピアノコンクールを舞台に、4人のピアニストたちの葛藤と成長を描くという映画。


 この映画が、2時間という適切な時間内で収まったことにまず感動!
凡人には計り知れない領域にいる人々の葛藤を描く、って映画はよくあるが、それは観ている方にしてはいかんせん知らない・関係ない世界で、ちょっと間合い遠く見がちながら、人間としての喜怒哀楽で描くという手法によって、とてもリアルで濃密な作品に仕上がった!


 コンクールに懸けるピアニストのそれぞれのいろんな想いが、まるでドキュメンタリーなのかと錯覚する、強靭な生々しさで伝わる。
天才三人を演じた、栄伝亜夜役の松岡茉優、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール役の森崎ウィン、風間塵役の鈴鹿央士、秀才を演じた高島明石役の松坂桃李、ジェニファ・チャン役の福島リラ、そして彼らを客観的に見る仁科雅美役のブルゾンちえみらの「自然な演技」にみえる演技が素晴らしかった。
田久保寛演じる平田満が重い、が、しかしその他のベテラン俳優の演技がとっても見劣りしたのがとっても悲しい、重鎮過ぎて監督は上手く使えなかったのかな?


 自分の見た映画館は音響が劣るので、もっと音響がいい映画館で観るべきだったことも後悔。
自分は、クラシック音楽もピアノも、さほどわからんのやけど、見終わってしばらく立ち上がれなかった。
自分以外のほとんどの人も、しばらく身じろぎもしてなかった…、やばい。

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楽園 不穏な空気、得体の知れない不安、集団の正義や善意が狂気に変わっていく心理の生臭さが怖い…

2019-10-25 | いい映画観てますか?(邦画)

【33 試写会6】 12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。事件が起こる直前までその幼女といたことで心に傷を負った紡(杉咲花)は、祭りの準備中に孤独な豪士(綾野剛)と出会う。そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。1年後、Y字路へ続く集落で暮らす養蜂家の善次郎(佐藤浩市)は、ある出来事をきっかけに、村八分にされてしまう。


 吉田修一の短編集「犯罪小説集 (角川文庫)」の一部を、瀬々敬久監督が映画化、ある村で起こった幼女誘拐事件、少女行方不明事件、養蜂家にまつわる事件を通して、人々の喪失と再生の物語が描かれるという映画。
5つの物語のある短編集から、「青田Y字路」と「万屋善次郎」をミックスして映画化されたようだ。

 今、身近にあるニュースのように見えるリアリティがありながら、しかしフィクションやんな、って自分に言い聞かせるが、そこが微妙に揺さぶられ、リアルなんかどうかのつかみどころのなさが、ある意味、魅力の吉田修一小説だ。
そこをじっくり醸成させていく脚本が、嫌なカメラワークと演出で、じわじわ染みこまされていく…。
不穏な空気、得体の知れない不安、集団の正義や善意が狂気に変わっていく心理の生臭さが怖い。


 どのようなラストになろうが、絶対にすっきり行かないストーリー、やはり観る者に想像力を要求されているようだ。
自分的には落ちたようで落ちてない…。
一つだけ残念だったのはキャスティング、久子を演じた片岡礼子さんのような役者で観たかった、少なくともあの役が柄本明ってのは違和感があった。

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人間失格 太宰治と3人の女たち 実話からインスパイアされたフィクション作品だが、実話以上にリアル!

2019-09-30 | いい映画観てますか?(邦画)

【30 試写会6】 ベストセラーを連発する人気作家の太宰治(小栗旬)は、妻子がいながら作家志望の弟子・太田静子(沢尻エリカ)、夫を亡くした山崎富栄(二階堂ふみ)とも関係を持ち、さらに自殺未遂を繰り返すという型破りな生活を送っていた。そして太宰は、二人の愛人から子供がほしいと迫られる中、夫の才能を信じる妻・美知子(宮沢りえ)に支えられ、「人間に失格した男」をめぐる新作の執筆に取り掛かる。

 作家・太宰治の「人間失格」誕生に迫るドラマ、蜷川実花がメガホンを取り、酒と女に溺れながらも圧倒的な魅力を持つ男の生涯と、太宰をめぐる正妻と2人の愛人との恋模様を描くという映画。
太宰治というと、小学校6年生の時に「走れメロス」を読んだがそれが太宰作品とは知らず、しかし映画「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」を観て自分第一次太宰ブームになり読みあさって、次はテレビドラマ「グッド・バイ」を見たのと同じ頃に映画「ビブリア古書堂の事件手帖 」で「グッド・バイ 」のことを触れていたのもあって、それ以来、ちょうど自分第二次太宰ブーム中。

 小説「人間失格」を原作としたものではなく、鎌倉・腰越の海での田部シメ子との入水自殺未遂の場面から始まり、妻美知子、「斜陽」のモデルとなった太田静子、後に玉川上水で心中した美容師の山崎富栄の3人の女性と太宰治との関係における実話からインスパイアされたフィクション作品となっている。
当時、日本中を騒然とさせた文学史上最大のスキャンダルの真相に迫りながら、太宰がいかにして、この不世出の傑作を完成させるに至ったのかを描いている!


 蜷川実花らしい、ケバケバしい極彩色に彩られた鮮やかなビジュアル表現により、昭和レトロ感漂うがあくまでも異世界を舞台としているようで、そこでの美男美女の艶めくような愛の戯れが描かされている。
カメラワークも毒であり斬新、まさにファンタジー的な仕上がりになっており、ある意味、なんとなくリアリティがない演出によって、なんかよりリアルになっている。
史実を踏まえて理論武装されていながらもエンタテインメント性を損なわぬ脚本も素晴らしく、人間失格も斜陽も読んだが、この二作品のバックボーンがこうなのか~ってとても興味深かった。


「人間は恋と革命のために生まれて来た」
「愛されない妻より、ずっと恋される愛人でいたい」
宮沢りえ演じる津島美知子、沢尻エリカ演じる太田静子、二階堂ふみ演じる山崎富栄、それぞれのキャラも演技も際立っており存在感が半端ない、そしてそれぞれがたくましい。
太宰を取り巻く重要な3人の女たちなのだが、役者が、女性の持つ恐ろしさを嬉々とした面持ちで体現していて、見ていて変な汗が流れ薄ら寒い思いを感じてしまうのは、自業自得?(二階堂ふみってめちゃくちゃエロイ!)
そしてやはり小栗旬、こんな凄い役者やったのか~!!
ちらっと出てきた、高良健吾演じる三島由紀夫、次は彼の物語を観てみたい!

   
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