労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

新聞記者 「この国の民主主義は形だけでいいのだ。」 良いわけない!

2019-07-03 | いい映画観てますか?(邦画)

【20 試写会4】 ジャーナリストの父親が誤報のために自殺した東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、総理大臣官邸における記者会見でただ1人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ、社内でも異端視されていた。
そんなある日、吉岡は上司の陣野から大学新設計画に関する調査を任される。極秘情報が記された匿名のファックスが社会部に届いたためだ。彼女が調査を進めた結果、内閣府の神崎という人物が浮上してくるが、その矢先、神崎は自殺してしまう。
神崎の死に疑問を抱いた吉岡はその調査の過程で、内閣情報調査室の若手エリート官僚・杉原拓海(松坂桃李)と巡り会うが、彼は現政権に不都合なニュースをコントロールする立場でありながら、神崎の死に疑問を持っていた。神崎は彼の元上司だったのだ。立場の違いを超えて調査を進める2人の前に、ある事実が明らかになる。


 東京新聞記者・望月衣塑子の著書「新聞記者 (角川新書)」を原案にしたサスペンスドラマ、国家の闇を追う記者と若手エリート官僚が、それぞれの正義を貫こうとするという映画。


 首相肝いりの大学新設の極秘文書流出を巡るサスペンス劇、劇中に出てくる疑惑や事件の元ネタは誰が見たって一目瞭然で、フィクションであるが現政権批判は明らか。

 NHKが大本営発表の政府広報に成り下がり、大手報道機関の多くが政府の御用メディアへとなり、政権批判が日増しに困難となっていく昨今の日本。
意を決して、真実を話す、正義を貫く、悪を暴く、そんな官僚や政治家、公務員、ジャーナリストは、ある大きな力で、干され、更迭され、社会的に抹消され、または死に追いやられる。
またはスキャンダルをねつ造されたり、ファクトニュースを流されてしまったりする。


 「君なら自分の父親にどっちを選択して欲しい?」

 一方で、その大きな力に忖度すれば、高級国民へと昇華していく、または大きな利権を得る。
しかしその裏側に堂々とメスを入れようとしている本作の持つ意義は大きい。
今この国で良心に従って行動することの難しさを映し出しつつ、国民一人一人の持つべき良識が問われる映画だ。

 「この国の民主主義は形だけでいいのだ。」、良いわけない!

 菅官房長官との記者会見におけるバトルを展開し官房長官のメディア弾圧を受けている望月衣塑子記者。
「行政がゆがめられた」として、一連の加計学園問題について「告発」に踏み切った前文科事務次官の前川喜平氏。
権力と新聞の大問題 (集英社新書)」「米国人ジャーナリストだから見抜けた日本の国難 (SB新書)」の著書で知られる元ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏。
そして南彰新聞労連委員長が、本人として劇中のテレビ座談会のメンバーとして出演している。

 7月21日(日)投開票で、明日(7月4日)、参議院選挙が公示される。
「この国の民主主義は形だけでいいのだ。」と思っている政治家や政権を倒すための参議院選挙となりますように。
 
     
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空母いぶき 原作にはない設定とラストだったがそこが…

2019-05-07 | いい映画観てますか?(邦画)

【16 試写会4】大阪に帰ります(仕事やで)、孫には会えないけど😢

 20XX年。日本最南端沖で国籍不明の漁船20隻が発砲を開始し、波留間群島の一部を占領して海上保安庁の隊員を捕らえる。日本政府は、航空機搭載護衛艦いぶきをメインにした艦隊を派遣。お互いをライバルとして意識してきた航空自衛隊出身のいぶきの艦長・秋津竜太(西島秀俊)と海上自衛隊出身の副長・新波歳也(佐々木蔵之介)は、この未曽有の事態を収束しようとする。

 「沈黙の艦隊」「ジパング」などのかわぐちかいじのコミック「空母いぶき(ビッグコミックス)」を原作にしたミリタリーサスペンス、波留間群島の一部占領を受け、現場に向かう航空機搭載護衛艦の乗組員の運命を多角的に映し出すという映画。
原作は未読ながら、ミリタリー系の専門知識の深さと人間関係の機微を描かせたらすばらしいかわぐちかいじさんは大好き。
日本に他国が侵攻してきたときに、憲法の下、日本は、自衛隊は、どう対応するのかということは、今の日本がおかれている周辺国との関係の中では、まさに目の前にある危機的な状況であり、フィクションだとは言い切れない設定。


 「これは戦争映画ではない、平和のための映画だ」、子どもたちの未来にいかに平和を引き継ぐか、そのことが物語の軸として描かれている。
そのために、日本の平和のために命を賭して戦う自衛隊員が描かれている。
これまで一人も戦死者を出していない自衛隊員(同時にこれまで一人も戦闘で人を殺していない自衛隊員)。
この戦闘で、自衛隊員の命を守るのか、自衛隊の犠牲があっても国民の命を守るのか、という葛藤があり、しかし報復や敵(かたき)をとる、やり返すという感情は徹底的に排除しなければならない、そうしないと戦争になる、とする姿勢が貫かれる。
だから戦術的に不利となっても戦闘による双方の犠牲者の人命を可能な限り守る。
この映画の政府も行政も、これは「戦争」「戦さ」ではなく、あくまでも自衛権行使であるという一線で踏みとどまることにこだわり、武力での解決に固執するのではなく、外交による解決の可能性を必死で模索する。


 ちなみに今の自衛隊は空母を持っていない。
しかし、防衛省は海上自衛隊最大の護衛艦である「いずも」型2隻を改修して、短距離離陸・垂直着陸戦闘機を搭載できるようにする事実上の「空母化」に向けた検討を本格化させているというのが現状だ。
これは「専守防衛からの逸脱」であるし、自衛隊の現場からも費用対効果を疑問視する声が上がる。
そして、将来の小型空母の取得に向けた布石という側面や米軍支援の拡大に備える政府の思惑も透けてみえるという見解もある。

 この映画で葛藤となったところ。

 戦争…主に国家による、軍事力を用い、他国ないし敵対勢力に対して組織的に行われる軍事活動や戦闘行為、および、それによって引き起こされる対立状態のこと。
戦闘…たたかうこと。特に、兵力を用いて敵に対し、攻撃・防御などの行動をとること。

 その上で、
防衛出動とは、日本に対する外部からの武力攻撃が発生した事態または武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態、もしくは、我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態に際して、日本を防衛するため必要があると認める場合に、内閣総理大臣の命令により、自衛隊の一部または全部が出動すること。
自衛隊法第6章「自衛隊の行動」のうち第76条に規定されている。
一種の軍事行動と解される。
ただし、戦時国際法上の宣戦布告には該当せず、自衛権を行使することはできても、交戦権は認められない。

自衛権…外国からの違法な侵害に対して自国を防衛するために緊急の必要がある場合、それに反撃するために必要な限度で武力を行使する権利。
交戦権…国家が戦争を行う権利または戦争において交戦者として行使できる権利(敵の殺傷・海上捕獲の権利など)。日本国憲法九条二項は国の交戦権はこれを認めないとするが、憲法学上、自衛権の発動としての交戦権の行使の可否については意見が分かれている。


 まだ結論が出ていない原作だが、この映画はどうやって物語を終わらすのが、もっとも注目していたが、「あ~あ、そう来たか…、残念」。
それと、原作には登場しない、この映画オリジナルのキャラクター達がキーとなる、とのことだったが、「あ~あ、そこか…、残念」。
ネタバレしたらいけないし、あくまでも映画(フィクション)なんだから、これ以上、踏み込んでは書かないけれど…。
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七つの会議 「悪いものは悪い、命より大切なものはない」

2019-02-06 | いい映画観てますか?(邦画)

【7 試写会2】【D3-11 ChestPress75kg ShoulderPress45.40.35kg LatPullDown60kg SitUp】 都内の中堅メーカー、東京建電の営業一課で係長を務めている八角民夫(野村萬斎)。最低限のノルマしかこなさず、会議も出席するだけという姿勢をトップセールスマンの課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)から責められるが、意に介することなく気ままに過ごしていた。営業部長・北川誠(香川照之)による厳格な結果主義のもとで部員たちが疲弊する中、突如として八角がパワハラで坂戸を訴え、彼に異動処分が下される。そして常に2番手だった原島万二(及川光博)が新課長に着任する。

 池井戸潤の小説「七つの会議」を原作にしたミステリードラマ、部下によるパワハラ告発を機に起こる波乱をスリリングに映し出すという映画。
原作は、会議の中で役職や職種の違う平凡な社員たちの不作為が作り上げていく不祥事を、社員たちは立場の違いから異なる方法でそれに対峙し、不祥事の全容が明らかになっていくという構成になっている。
原作の7つの会議というのは、①定例会議、②ネジ六との取引を検討する会議、③環境会議、④計数会議、⑤編集会議、⑥取締役会、⑦御前会議、なんだが、映画では①③⑤⑥⑦が取り上げられている。
映画の尺(今作は119分)で描くのは絶対に無理やろ、空飛ぶタイヤみたいになるやろって思っていたが、いやいや、いやいや、ドラマティックにまとまっていた!


 主役の八角民夫演じる野村萬斎をはじめ、香川照之、及川光博、片岡愛之助…、ってほんま書き切れないくらいに濃過ぎるキャスト、誰か一人でも充分やのに。
そんな濃厚役者らを、歌舞伎を意識した演出だけにとどまらず、顔芸ともいえる過剰な芝居をさせ、そしてドラマ性を煽りまくるってのはもはや確信犯!
日曜劇場での、半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲーム、下町ロケット、陸王で池井戸潤に馴染んだ人たちは、拍手喝采やろうな!(笑)


 119分の作品にまとめながら、きちっと話を仕上げるために、原作とは違う点は多々あるが、それはそれで問題なしで、原作読んでいる人も、読んでいない人もちゃんと納得出来る作品になっているので安心してください!


 自分的には、原作の中では、第2話「ネジ六奮戦記」と第3話「コトブキ退社」の物語が好きだったのだが、そこは割愛されていたのはしかたない。(スピンオフでこの配役で描いて欲しいな~って思うねん)
ラストの、「なぜ不正が起こるか」と問われた主人公の長口舌を、安倍晋三総理大臣、麻生副総理はじめ政府、官僚にぜひ聞いていただきたい!
「悪いものは悪い、命より大切なものはない」、せめてそのことを皆が言い続ければ、この日本から少しでも不正(改竄・隠蔽・欺瞞なども含めて)は減るのかも知れない。
コンプライアンスって言葉は、「法令遵守」ってことではなくて、「倫理に背かない」ってことやと思うねんけど。

   
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十二人の死にたい子どもたち ソリッドシチュエーションスリラー、正攻法の謎解き映画、見応えあり

2019-01-28 | いい映画観てますか?(邦画)

【4 試写会1】 それぞれの理由で安楽死を望み、廃病院の密室に集まった12人の少年少女は、そこで死体を見つける。死体が何者で自殺なのか他殺なのか、集まった12人の中に殺人犯がいるのか。やがて、12人の死にたい理由が明らかになっていく。

 冲方丁の原作「十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)」を、堤幸彦監督が映画化、集団安楽死をするため廃病院に集まった12人の少年少女が、死体を見つけたことで疑心暗鬼に陥るという映画。

 謎の死体は誰でなぜそこにあるのか。集まった12人はどんな人物でなぜ死にたいのか。彼らは自殺を決行するのかしないのか。
様々な疑問を並行して描く重層的なストーリー展開で、息を吐く暇もない。


 サトシ(1番):高杉真宙・・・安楽死の集いの主催者、冷静沈着、ケンイチ(2番):渕野右登・・・いじめられっ子、空気が読めない、ミツエ(3番):古川琴音・・・ゴスロリ、大ファンのバンドマンはゲリ閣下、リョウコ(4番):橋本環奈・・・芸名:秋川莉胡、天才子役から人気女優へ、大人びて冷静、シンジロウ(5番):新田真剣佑・・・推理好き、クスリや医療機器に詳しい、メイコ(6番):黒島結菜・・・ファザコン、利己主義、アンリ(7番):杉咲花・・・全身黒、高度な知性、タカヒロ(8番):萩原利久・・・吃音、クスリを常用、ノブオ(9番):北村匠海・・・爽やかな青年、学校で人気者、セイゴ(10番):坂東龍汰・・・不良キャラ、弱者には優しい親分肌、マイ(11番):吉川愛・・・ギャル、難しいことがわからない、ユキ(12番):竹内愛紗・・・おとなしい。、目立つことが嫌い、???(ゼロ番):とまん。

 登場人物が12名(+1名)だけで、みんな若者やから、おっちゃんにちゃんと区別が付くか不安だったけど、しっかりみんな個性的でキャラが立っているので、その心配は杞憂に終わった。


 こういう映画を、ソリッドシチュエーションスリラーというのだそうだ。
主人公や登場人物が未知の空間に閉じ込められたり、意図しない状況に立たされたり、そのシチュエーションをどう打開するのかを描いた映画のことで、調べてみると、自分の観たことある映画で言うと、SAWシリーズ、リミット、パニックルーム、127時間、フライトプラン、アンノウンなどがこの分野になるそうだ。

 まったくノーチェックだったし、ほとんど内容についての予備知識もなく鑑賞、周りで観ている人は、ほとんどが高校生くらいの子供ばっかで(しかも女の子率高い)で、スクリーンを、ほかの「恋いバナ」映画と間違えたのかと、焦って一度廊下に出て確認し直したくらい。
ほんで始まってからは、最初、ホラー映画やったかもと思ってしまい心底びびりながら観ていたが、そうではないサスペンス。
正攻法の謎解き映画、とっても見応えがあり面白かった。
エンドロールまでちゃんと観てね~。
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この道 題材的にものすごく期待していた、期待しすぎていたのかもしれない…(´・ω・`)

2019-01-22 | いい映画観てますか?(邦画)

【Run6 5.14km 36:15】【D5 LatPullDown50kg LatPullDownNarrowGrip50kg ShoulderPress40kg SideLateralRaise9kg FrontRaise5kg DragonFlag】 【3 試写会1】 大正7年(1918年)、独創的な作風で天才詩人と称される北原白秋(大森南朋)は、児童文学誌「赤い鳥」の刊行者・鈴木三重吉(柳沢慎吾)を介して音楽家の山田耕筰(AKIRA)と出会う。当時、子供たちのための歌がドイツ童謡を日本語訳したものか伝承のわらべうたしかなかったため、鈴木は二人に童謡を創作するよう持ち掛ける。彼らは衝突を繰り返しながらもお互いの才能を認め、「からたちの花」「この道」「待ちぼうけ」「鐘が鳴ります」などの童謡を生み出す。

 詩人・北原白秋と音楽家・山田耕筰の伝記ドラマ、彼らが出会い、「からたちの花」などの童謡が生まれた背景を描くという映画。
試写会に当選したが都合が合わなくなって観に行けず職場の人に譲ったが、とっても期待していた作品だったので当然ながら劇場にて鑑賞。
なんせ、「あめふり」「ペチカ」「この道」など数々の童謡を残した詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生を音楽家・山田耕筰との友情とともに描いていくヒューマンドラマになるはずで、どうしたっていい映画でしょう、と、確信していたが…。


 しかし、とっても残念だった。
とにかく軽い、脚本も演出もとにかく軽い、ダメ人間である北原白秋を描くからことさらそうしたのかも知れないが、物語自体は決して軽いお話になるわけないから、そこは軽さは北原白秋演ずる役者の演技に任せて、お話自体はちゃんと作ればいいのに。
映像が、低予算ドラマ並みにちゃっちくて、「これ、ほんまに映画?」って思われるくらい、かきわり的で、「この道」が出来上がるのにもっとも重要な場面のロケーションに共鳴出来ない上に、3回出てきたその「この道」から臨む小田原の風景が、安っぽいCGで、しかも3回とも使い回しって、なんなん!
ほんで、申し訳ないが山田耕筰を演じるAKIRAがひどすぎた、ま、AKIRAに課せられた役どころやメイク、演出が酷いから、彼の責任でもない気もするけど(可哀想に)。


 貫地谷しほり、松本若菜、羽田美智子ら主要な役を演じる女優陣は素晴らしかったのにな~。
関東大震災や軍歌を作ることの葛藤など、2人の天才がぶつかりながら溶け合いながら、強い絆で結ばれて数々の名曲が誕生する秘話が語られる、という映画にはならなかったので、鑑賞される場合にはご注意を。

 実は、上映時間を間違えて、最初の数分間が観れなかったんやけど、ちゃんと最初から観てたら、松本若菜さんのおっぱい眼福できたかもってことが、ずっともやもやしててん…( ̄0 ̄)
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かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発- こんな先輩のおかげで日本の公共交通の安全安心は守られているのよっ!

2018-12-10 | いい映画観てますか?(邦画)

【37 うち試写会5】 奥薗晶(有村架純)は急死した夫の連れ子を伴って、夫の故郷・鹿児島で鉄道の運転士をしている義父・節夫(國村隼)を訪ねる。節夫は、長い間顔を合わせていなかった息子の死、初めて会う嫁、そして孫の存在に困惑するが、行くあてがないという二人を家に住まわせることにする。生活のため仕事を探す晶は、亡き夫の夢でもあった鉄道運転士の試験を受ける。


 地方のローカル線を舞台にしたヒューマンドラマ『RAILWAYS』シリーズの第3弾、夫の突然の死によってシングルマザーになった晶(有村)が、連れ子の小学生男子と共に、夫の故郷である鹿児島で義理の父・節夫(國村)のもと運転士を目指しながら、不可思議な関係の家族を築いていく姿を描いた映画。
『RAILWAYS』シリーズの最初は中井貴一主演で一畑電車を舞台とした「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語、第2作は三浦友和主演で富山地方鉄道を舞台とした「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」。
前2作は男性の電車運転士を主人公にしていたが、今作は初めてディーゼルカーを運転する女性運転士を主人公に取り上げ、肥薩おれんじ鉄道を舞台にした作品。
肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線新八代 - 鹿児島中央間の開業に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)から経営移管された元の鹿児島本線八代 - 川内間の運営を行っている、第三セクター方式の鉄道会社だそうだ。(前2作の会社の労働組合はうちの加盟だったが、ここに労働組合があるのかどうかはわからない)
営業キロは営業キロは116.9km、映画の中心となった駅は、「薩摩大川駅」だ。


 親と死別してしまった小学生の男の子、その子の継母となった若い女性、鹿児島で運転士をする男の子の祖父、その3人が紆余曲折を経ながら家族としてまとまっていく。
複雑な事情を抱えた家族が、自分たちなりの絆と幸せを模索していくってな話しの軸で、昭和の香り漂うベタな人情ドラマになっているってのは、過去の2作品を良くも悪くも踏襲している。
そのうえで、旧態依然とした家族概念がまだまだ根強い日本社会にあって、その型に当てはまらない人々の抱く孤独感や疎外感を丁寧に汲み取ろうとしているようでもある。
しかし、家族ってなんだろう、ということを考えさせようとしているようであって、ちょっと上っ面で滑っている感が強く、そのあたりは受け手側に託されているような押しつけが強いところが気にかかる。
一方で、近い将来の日本って、おそらく「家族」というのは、一部の人のものになるような気がしていて、そう考えると、家族というものがこの映画のように築くというやり方もありかなと思ったら、新しい切り口の映画だとまで思ったら考えすぎ?


 有村架純ちゃんの、顔真ん丸ポニーテール姿や、鉄道運転士の制服姿に萌えてる人多いはず、さらにいくつかの場面でのむき出し太ももにドキドキしている人も多いはず!(ってな点は、お話とは関係がない。)
でも、不器用で頑固な日本のお父さんを体現する奥薗節夫を演じる國村隼はハマリ役、なんせ、私たちの鉄道・バス・タクシーの職場には、いるのよ、こんな國村隼のようなかっこいい先輩がっ、こんな先輩のおかげで日本の公共交通の安全安心は守られているのよっ!(ここは、お話しにはものすごく重要!)
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ビブリア古書堂の事件手帖 原作>テレビドラマ>この映画、だったのが残念、黒木華は良かったのに。

2018-12-03 | いい映画観てますか?(邦画)

【36 うち試写会5】 北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」。夏目漱石の直筆と推察される署名入りの「それから」を持ち込んだ五浦大輔(野村周平)は、持ち主である亡き祖母の秘密を解き明かした店主・篠川栞子(黒木華)の推理力に驚く。その後栞子を手伝うことになった大輔は、彼女が所有する太宰治の「晩年」の希少本が、「人間失格」の主人公と同じ「大庭葉蔵」を名乗る人物に狙われていることを知る。

 古書にまつわる謎を解き明かす若くて美しい古書店主が主人公の人気小説を、三島有紀子監督で映画化したミステリー、古書店主のヒロインと彼女の推理力に心酔する青年が、希少本を狙う謎の人物の正体に迫るさまを描くという映画。
原作「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)」はシリーズ全部読んだ。
2013年1月14日から3月25日まで、フジテレビ系列の月9枠にて連続テレビドラマ化された「ビブリア古書堂の事件手帖」も全部観た。
このドラマでは、栞子を演じた主演女優は剛力彩芽がちょっと原作とは不一致なキャスティングやったが、それはそれとしてお話は原作にとっても忠実で、いい出来だった。
で、この映画、栞子が黒木華ってことなら、まさにキャライメージとしてはばっちり、ぜひ観たいと思っていたが、劇場と上映時間がなかなか合わず、なんとか上映終了ギリギリでようやく観れた!


 この映画では、第1巻のプロローグは割愛されていて、大輔と栞子の出会いは、漱石全集を持ち込んだ時とされている。
使われたエピソードは、第1巻の第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)、第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)、第3巻 第三話 足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房)。
基本的には、栞子と大輔の現在の物語、大輔が持ち込んだ祖母の若い頃の物語を、行ったり来たり。
あっさりさっぱりと物語が進んでいく現在パートとは対照的に、過去パートは、切実で濃密な愛を見事に奏でていて、なかなか面白い描き方になっている。


 しかしながら、徐々に作品のテーマや芯のポイントがブレていく感があったのがとっても残念、監督は、どうして終盤をあんな風にしてしまったのだろうか、ってことがとっても残念。
もう一つ残念だったのが、北鎌倉が舞台な物語なのに、ロケ地のほとんどが、西伊豆と伊豆の伊東ってこと。
原作の世界観にとって「北鎌倉」ってことがとっても重要な要素なのに。
主題歌がサザンオールスターズの「北鎌倉の思い出」、そこまで拘るならロケ地にはもっと気を遣ってほしい!
期待感が強かっただけに、自分的には、とっても残念な出来上がり、ミステリー感が薄まりすぎていたことと、終盤のドタバタが酷過ぎたし。
原作の栞子は、人見知りだがほんとはとっても聡明で本の話しをする時には饒舌になるというとっても特異なキャラで、そこはほんとに黒木華がマッチしているやけど。
原作の栞子は、実はとってもおっぱいが大きいの…、黒木華、かなり盛っていたが、ちょっと足りんってのがとっても残念…(涙)


 過去パートは、大輔の祖母の「五浦絹子」による、夏目漱石の『それから』に纏わる物語なのだが、その中で、東出昌大演じる田中嘉雄が、夏帆演じる五浦絹子にいろいろな本を薦めているが、その中に、太宰治の「グッド・バイ (新潮文庫)」があった。
夏帆は、BSテレ東の「真夜中ドラマ」での「グッド・バイ」(2018.7.15 - 9.30)ってドラマで主役で演じていたから、それって、なんかつながりとか意味とかがあったのだろうか、ってことがとっても気になった。


 ちなみに「切通し」(きりどおし)とは、山や丘などを掘削し、人馬の交通を行えるようにした道のこと。
源頼朝が、鎌倉に幕府を開いた最大の理由は一方は海に臨み、三方は山に囲まれて、敵の攻撃を守る軍事的要害の役割を果たせるからで、いわば、ここは自然の城塞都市だった。
しかしながら、人や物が行き交う必要もあって、鎌倉には、切通しが相当数作られたそうだ。
鎌倉の切り通しのうち、主要な七つの切通しのことを「七口(ななくち)」とか「七切通し(ななきりとおし)」と呼んでいるそうだ。
この映画の過去パートでの絹子らが密会していた切り通し、北鎌倉から近いと言うことであれば、おそらく亀ヶ谷切り通しかな。
とっても素敵な場所だ、一度、いい季節の時に行ってみたいな。

   
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人魚の眠る家 人間の尊厳や生死問題について、思わず思考停止させられてしまう

2018-11-28 | いい映画観てますか?(邦画)

【35 うち試写会5】会社経営者の播磨和昌(西島秀俊)と妻の薫子(篠原涼子)は2人の子供を授かるが、現在は別居している。ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になり、医師に脳死と診断される。臓器提供を希望するか、このまま死を待つかの選択を迫られる夫婦は、悩んだ末に臓器提供を決意するが、薫子が一瞬だけ瑞穂の手が動いたのを見てそれを撤回する。和昌の会社が開発した最先端技術を駆使した延命治療が始まり、彼女は眠ったまま成長していくが……。

 東野圭吾の小説人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)を原作にしたミステリー、事故で重体に陥った少女の両親が過酷な選択を強いられるという映画。


 幼い娘が脳死状態となった夫婦の選択から浮かび上がるさまざまな人間模様や人間関係。
脳死は死なのか?
目は覚まさないけれど、肉体は健やかな状態の娘を必死で守る母親、娘を通じて家族を取り戻そうとする夫、純粋さゆえに盲目的になる研究員、祖母、妹、姪、研究員の恋人…ら、彼女に巻き込まれていく者たち。


 人間の尊厳や生死問題について、思わず思考停止させられてしまう、自分ならどうするのかなんて、ミリとも想像が出来ない。
意識不明の娘への愛ゆえに狂気に走っていく篠原涼子の演技に圧倒されっぱなしだった。
そして、ずっと目を瞑ったままの演技に挑んだ稲垣来泉ちゃんがすごい、すごすぎる!
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あいあい傘 とにかく、造り込みがハンパない、 リアルさよりもファンタジック感が心地いい、いい映画だった

2018-11-15 | いい映画観てますか?(邦画)

【33 うち試写会5】 高島さつきは、25年前に生き別れた父親の六郎を捜し出し一緒に帰るため、年に1度の祭りでにぎわう恋園神社を訪れる。一方境内では苗字を変え、妻と娘と新しい家庭を築いている東雲六郎が、横浜に残してきた娘と妻をひそかに思って静かに手を合わせていた。祭りの盛り上がりがピークを迎えたころ、さつきは再会を待ち望んでいた父親を見つけ……。

 2012年に解散した「東京セレソンデラックス」が2007年に上演した舞台「あいあい傘」を映画化、25年前に姿を消した父親を捜す娘が、新しい家族と暮らす父親と再会する姿を描き出すという映画。


 予告編を観てもさほど惹かれたわけではなかったけど、どういうわけかなんとなくどっかに引っかかっていて、それを解明したくての鑑賞。


 まんま舞台のような絶妙な雰囲気とテンポ、特に導入部の、高橋メアリージュン演じる福田日出子とやべきょうすけ演じる竹内力也の掛け合いが秀逸で、その後に、こいつらに市原隼人演じる雨宮清太郎が絡んできたら、その台詞の醸し出す疾走感がとんでもない!
そして、高橋メアリージュンの初めて見たネイティブ関西弁が素敵すぎる!


 ドタバタ群像劇になりがちながら、東雲六郎を演じる立川談春と、松岡玉枝を演じる原田知世が、物語を演技で引き締める。


 とにかく、造り込みがハンパない。
リアルさよりもファンタジック感が心地いい。
映像の綺麗さも極めている。
前ピン、奥ピン、1カットでのこの使い分けが、情景を深く描く。
そして何よりも、人物を丁寧に描くことで言動に説得力を持たせる。


 主人公である高島さつきを演じる倉科カナの演技力が秀逸、きっと彼女の代表作になるだろう。


 そして最優秀助演女優賞は、高橋メアリージュンのコメディエンヌぶりも感動したが、トミーズ雅演じる車海老貫一の彼女の、短い登場場面ながらやばい関西弁を披露した、エレーナを演じるサブリナ・サインであることは言うまでもない!
ところで、政治家の不正を被って自殺することを受け入れる議員秘書なんていないと思う(自分が大きく関与していたら別だけど)、時々、「私にすべての責任があります」なんて遺書を残して議員秘書が自殺ってな事件があるけど、あれって殺されてるんとちゃうん?


 昨日は、この映画と違う映画を観に、東京ミッドタウン日比谷へ。
都会やな~、って思うこの光景、ってか、昨日の有楽町~日比谷の電車も含めての人の多さには辟易…、なんか今日は祭りなん!?って思うのは田舎者なんやろか…。




 映画のあとは、2回目の「韓豚屋」(東京都千代田区有楽町2-1-5)。
前回は「サムギョプサル食べ放題with B(ベジタブル)コース4200円(9品)飲み放題付 宴会、女子会に!」にチャレンジして、まったく食べ放題の意味がなかった…。
反省して今回は「《お仕事終わりに》【毎日20時半から限定!!】おつかれハンテジコース★飲み放題付 7品2980円」を選択。
カクテキともやしナムル、野菜チャプチェ、お姉さんが真心込めて焼いてくれるサムギョプサルセット、ヤンニョムチキン、チヂミ、これは追加のケランマリ 明洞スタイル(韓国式たまご焼)甘~い甘過ぎてまるでお菓子( 。-_-。)、仕上げはユッケジャンクッパ又はラーメンを選べるがうっかりラーメン選択。
ここのお店、入店した瞬間から思いっきり韓国へ旅行に来た気分になるお店で、お客さんのほとんどが女の子♪
しかも大阪などの軟水と違って、東京圏は水が硬水やから、沖縄料理同様、韓国料理が現地と同じような味が出るのかもってことで美味しく感じるねんな。
Run 4.89km
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スマホを落としただけなのに 意外と見応えある作品になっていたから不思議。(あくまでも原作の悪評価と比較して)

2018-11-12 | いい映画観てますか?(邦画)

【32 うち試写会5】 派遣社員・稲葉麻美(北川景子)の恋人が、スマートフォンを落としてしまう。そのことを知らずに恋人に電話をかけた彼女は、「あなたが稲葉麻美さんだってことは、分かりますよ」と見知らぬ男から電話越しに言われ、絶句する。拾い主の男から恋人のスマホを受け取りホッとする麻美だったが、その日から彼女の周囲で不穏な出来事が起こり始める。同じころ、山中で身元不明の女性の遺体が次々と発見され……。

 文学賞2016年の第15回『このミステリーがすごい!』大賞で、最終候補に残るも落選したが、隠し玉(編集部推薦)として、加筆修正を加えた後に2017年4月に宝島社文庫より刊行されたという曰くある志駕晃のサイバーミステリーを実写映画化、恋人がスマートフォンを紛失したことで、事件に巻き込という作品。
原作「スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」は既読、自分としての評価は☆★★だった。


 その原作ではスマホから個人のプラバシーを暴きそしてその個人の日常をいかにコントロールしていくのかという「技術」的な部分には驚いたが、その上で、連続殺人事件というクライムサスペンスを展開していくという肝心要の物語の展開があまりにも稚拙で評価を落とした。
この映画では、技術的な部分はさらっと流し、原作の弱い部分であったミステリーとしてのドラマ性を上手く補完し、さらにめんどくさくなる部分は上手くそぎ落とし、なんとかかんとかがんばったという映画だ。


 原作が残念だっただけに観るつもりはなかったのだけど、ちょうどすっぽり空いた時間にぴったり合う上映時間の映画がこれしかなかったってことでの鑑賞だった。
しかし、主人公の稲葉麻美を演じる北川景子の演技がすこぶる良く、そのことが幸いして、脚本で物語をブラッシュアップしていたことと相まって、意外と見応えある作品になっていたから不思議。(あくまでも原作の悪評価と比較して)
さすが、北川景子、4分間まばたきしないチャレンジをコンプリートしただけあるww
無難な配役が、北川景子をさらに引き立てていた、あ、でも千葉雄大が大減点やったが…

 ちなみに原作では、犯人は、けっして黒髪だけではなくって、拾った彼氏のスマホにあった主人公稲葉麻美の、一糸まとわぬ、あそこもここもさらけ出した写真を見て、彼女を狙いだしたわけなんで、そこ重要やったのに!
ま、北川景子でそんな写真は出てこないやろうなと期待もしていなかったなが、でももうちょっときわどい写真にしてくれてもいいでしょ、ってのは心の叫びです…、しかし背中だけかいっ!(*`Д´*)
しかし、プラネタリウムでは、映画鑑賞同様、おしゃべりはやめましょう!

-D- ChestPress,Fly,LatPullDown,ShoulderPress,SitUp,AbCrunch
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旅猫リポート 猫好き必見、犬好きの自分も泣けた~( 。-_-。)

2018-11-08 | いい映画観てますか?(邦画)

【31 うち試写会5】大阪に帰ります@羽田空港第1ターミナルさくらラウンジ。
社会保険審査会があまりにも早く終わりすぎて、飛行機までの時間、ありすぎ!
🍺へべれけになるやん(T_T)

 野良猫だったナナは交通事故に遭ってしまい、猫好きの人のいい青年・悟(福士蒼汰)に救われる。その後5年間、ナナは家猫として悟と仲良く暮らしてきたが、ある事情から彼は愛猫を手放す決意を固める。そして新たな飼い主を見つけるため、彼らは悟の親友や初恋の相手などを訪ねる旅に出る。

 有川浩のベストセラー小説「旅猫リポート (講談社文庫)」を映画化したドラマ。
とある事情から猫を飼えなくなった若者・悟が、愛猫ナナの引き取り先を探すため、ナナを連れて車に乗り懐かしい旧友たちのもとを訪ねる。
だが、友人たちもそれぞれ悩みや問題を抱えており、さらに悟がナナを飼えなくなった理由も明かされていくという、人間と猫のロードムービー。


 原作は未読ながら、大好きな有川浩作品の映画化なので、観にいかなあかんわなと思っての鑑賞、ちなみに自分は犬派で猫はちょっと苦手。
「ナナ」という名は尻尾が「7」の形に曲がっていることから、ってなとこがとっても有川浩的(*^O^*)
主人公の子供時代、サトルがかつて飼っていた猫「ハチ」の思い出と(8?だから7?)、子供の頃の両親や叔母、友人たちとの思い出が、現在のそれぞれの情景と上手くシンクロしながら、物語が進んでいく。


 けっしてドラマチックなお話でもないし、「泣かせてやる」的な映画でもなく、誰にでもありえそうなエピソードを淡々と紡いでいく。
まだるっこさがあるが、ナナの毒舌がいいスパイスになって、いいテンポで、意外と小気味よく物語が展開していく。
その愛猫ナナの独白は、文字で読むなら自分なりに調理して解釈出来るだろうけど、具体的にセリフとして耳に入ってくることと、ちょっと現実離れ感となってしまうのは映画としては辛い。
しかし脚本が的確なので、あえて「そんなもん」って割り切れればちゃんと感情移入出来るから、そこは心がけ次第か(笑)
とにかく、途中でネタバレしていたが、やっぱり泣くわな、号泣やわな、こういう映画は…( 。-_-。)
自分自身、小っちゃい頃からまるで兄弟のように過ごした犬(3代目テリー)を中学生の時になくしてしまって、それ以来、あの悲しさを二度と味わいたくなくて、絶対に犬が飼えなくなったから。
ところで悟演じる福士蒼汰、千佳子演じる広瀬アリス、杉演じる大野拓朗の高校生時代が、さすがに厳しいかも!
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散り椿 物語の背景が複雑なので、説明が多すぎてめんどくさかったが…

2018-10-17 | いい映画観てますか?(邦画)

【30 うち試写会5】 享保15年、藩の不正を告発した瓜生新兵衛(岡田准一)は、追放の憂き目に遭う。藩を追われた後、最愛の妻・篠(麻生久美子)は病魔に侵され、死を前に最後の願いを夫に託す。それは、かつては新兵衛の友人で良きライバルでもあり、篠を奪い合った恋敵でもあった榊原采女(西島秀俊)を助けてほしいというものだった。

 葉室麟の小説「散り椿 (角川文庫)」を基に、誰にも恥じない生き方を貫こうとする実直な武士たちの姿を描く。
原作は読んだが、「藩の不正の告発」という重要な背景の全体像がなかなか掴めなかった。
映画化されてもやはり同じ状況で、冒頭部では、説明のために無理ある長台詞だらけになってしまっていた。


 監督は「劒岳 点の記」の木村大作だけあって、映像はとっても綺麗。
時代劇としては珍しく、セットを用いるのではなく、すべてロケーション撮影で撮影が行われたそうで、そのロケ地についても、京都のような他の映像作品でしばしば使用されている場所を避けて、あえて富山を選び、重要文化財の浮田家住宅などを使用したそうだ、さすが。


 しかし「殺陣」がなんかとっても変てこりんなのが多くて、なんでなんだろうと不思議に思っていたら、エンドロールで判明。
なんと殺陣に岡田准一本人が加わっていったんやって!?受け狙いかっつうの。
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カメラを止めるな! ネタバレ厳禁なんで、感想が書きにくいったらありゃしない、ってか書けないやん!(`´)

2018-09-21 | いい映画観てますか?(邦画)

【29 うち試写会5】 人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。

 監督・俳優養成の専門学校「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾となる異色ゾンビムービー、ゾンビ映画を撮っていたクルーが本物のゾンビに襲われる様子を、およそ37分に及ぶワンカットのサバイバルシーンを盛り込んで活写するという映画。


 予備知識なして観た方が楽しめると思う、ほんとうに予備知識なしで挑めば最高の映画体験となる。
うちの奥さんと鑑賞したが、しかし、うちの奥さん、あまりにも予備知識なさ過ぎて鑑賞してしまったせいで、冒頭のシーンで気持ち悪くなってしまって、トイレに走って行った!


 観始めて37分。長回し撮影に新味はあるか…それにしても演技も演出も脚本もとても素人っぽい…、だが典矢継ぎ早に繰り出される伏線の回収、なんなんだ、この映画は!
脚本またはアイデアの点で盗作かという争いがあるようだが、それはそれとして…。
まったくもって面白い、とっても魅力的な作品にして、なんとも奇昨中の奇昨、ありえないがある!
ネタバレ厳禁なんで、感想が書きにくいったらありゃしない、ってか書けないやん!(`´)
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響 -HIBIKI- この子、警察沙汰になっていないのが、不思議すぎる(笑)

2018-09-19 | いい映画観てますか?(邦画)

【28 うち試写会5】 突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。

 マンガ大賞2017で大賞に輝いた、柳本光晴のコミック「響~小説家になる方法~」を実写化したドラマ、突如として文壇に現れた10代の作家が、さまざまな人たちに影響を与えるさまが描かれるという映画。
試写会にて鑑賞、ちょうどその少し前に初めて予告編を劇場で観た際に、あまりのはちゃめちゃぶりにちょっと興味を持ったが、ま、お金を払ってまでは観ないかなって思っていたので、試写会当選はラッキーだった。


 15歳のこの作品が芥川賞・直木賞同時受賞ってのはけっしてあり得ない設定では無い、綿矢りささんが「インストール」で文壇デビューしたのは17歳、その後、「蹴りたい背中」で19歳の時に芥川賞を受賞したし。


 主人公の響は、歯に衣着せぬ物言いや冗談の通じない性格、自分の考えたことを思いとどまることなく(多くは暴力という表現方法)実行するという性格、しかしこんだけ酷い暴力事件を起こしまくっていながら(多くは大衆の面前で)、警察沙汰になっていないのが、不思議すぎる。
生真面目な公務員の父親と能天気な専業主婦の母親とともに、神奈川県の一軒家に住んでいるというごく平凡な家庭の設定、素顔は(家庭では)素直な読書好きな女の子なので、いったいどういう育ち方でこんなエキセントリックな子ができあがってしまうのか、どうもお腹に落ちない。

 鮎喰響を演じる平手友梨奈(欅坂46)の演技はあちゃ~で、そこに祖父江凛夏を演じるアヤカ・ウィルソンが絡むと、もう目も当てられない(笑)
しかし平手打ちに顔面蹴りにドロップキック、ありえへんくらいの迫力で、かなりがちに見える、おいおい、そこはちゃんと「演技」にしなあかんやろ~って(爆)
山本春平を演じる小栗旬、もうちょっと救いようがあったのではないの…、花井ふみを演じる北川景子さん、役的にも演技的にもほんとお疲れ様でしたwww
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SUNNY 強い気持ち・強い愛 ママたちにも青春時代があったんやで~!(笑)

2018-09-10 | いい映画観てますか?(邦画)

【27 うち試写会4】大坂なおみさんの優勝、すごいね!
でも、優勝後のインタビューでの「こんな試合の終わり方ですみません。」は、訳し方が間違っている気がする。(I know everyone was cheering for her and I'm sorry it had to end like this.←「私は誰もが彼女のために応援していたことを知っている。私はこれのように終了しなければならなかったことが残念だ」ではないだろうか。)
もう一つ、「日本のテニス史上初めて四大大会のシングルス制覇を果たした」ってのも、なら車いすテニスの国枝さんはどうなるのって気がする。

 90年代、仲良しだった女子高生グループ「SUNNY」のメンバーたち。あれから20年以上経ち大人になった彼女たち6人はそれぞれに問題を抱えながらも生活をしていた。その中の一人、今は普通の主婦となった奈美は同じメンバーの芹香が末期がんに冒され、余命1ヶ月を宣告されている事を知る。実は、ある事件をきっかけに疎遠になってしまった彼女たちだったが、芹香のもう一度SUNNYのメンバーに会いたいという願いをかなえるため、奈美はSUNNYのメンバーを捜し始める。

 2011年の韓国映画『サニー 永遠の仲間たち 』を、大根仁監督がリメイクした人間ドラマ、舞台を韓国から日本に移し、仲の良かったコギャルたちの22年後の姿を、1990年代の音楽やファッションを交えて描くという映画。


 元映画の設定は25年前、1980年代後半の韓国。
「田舎の漁村からソウルの女子校に転校して来たイム・ナミ(シム・ウンギョン)は環境の変化に戸惑うも、義理人情に厚いリーダー格のチュナ(カン・ソラ)、二重まぶたに憧れるチャンミ(キム・ミニョン)、口の悪いジニ(パク・チンジュ)、凶暴な文学少女のクムオク(ナム・ボラ)、ミス・コリアを夢見るポッキ(キム・ボミ)、美少女で雑誌のモデルのスジ(ミン・ヒョリン)とすぐに仲良くなる。当時流行していたボニーMの「Sunny」から7人のグループ名を「サニー」と名付け、青春の日々を過ごすナミたちだったが、7人でダンスを披露する文化祭当日のある「事件」をきっかけに7人は離れ離れになってしまう。」となっていて、ちょっと違うが、現在の設定は、ほぼほぼ同じ。


 ってわけで、90年代カルチャーでもあるコギャルを主人公にすることにした本作。
絶妙な時代設定、なんせ、元映画の設定の頃は、日本では「何とかクリスタル」で女子大生がもてはやされた頃で、90年代は、女子高校生がもっとも輝いていた頃(笑)
自分と同年代あたりは、女子大生ブームの頃、女子高生は日陰で、やっと女子大生になったら、コギャルブームで、女子大生は日陰の時代だったが、そんなことは映画には関係ない(爆)
とにかく、設定が、とっても日本らしい青春映画になっていて、リメイク成功!

 あの頃のカルチャー、音楽(久保田利伸、アムロちゃん、小室系など)、小道具やファッション、風景(テレクラの看板に大爆笑!)、そしてセリフのすみずみに時代を感じさせる単語、制作陣の懲り方が半端ないから!
篠原涼子演じる阿部奈美の女子高生時代は広瀬すず、白目演技も含めてさすがすず!
小池栄子演じる裕子と女子高生時代の野田美桜、AカップとJカップ!!
板谷由夏演じる伊藤芹香と女子高生時代の山本舞香、この子がこの映画の作品性を上げていた!
渡辺直美演じる梅、女子高生時代の富田望生、脚本の都合かも知れないが、まさか渡辺直美が子役に食われるとは(笑)
ともさかりえ演じる心(女子高生時代)田辺桃子、奈々を演じた池田エライザ、脚本と編集上で報われなかった、一番、掘り下げてほしかったのに!!


 お話的には予定調和ながら、しかし、作品自体の爆発的な魅力によって、のめりこむ。
「遺言」という法的な解釈が韓国と違う(のかな?)にもかかわらず、そのまま使ってしまったこと、せっかく丁寧に物語を掘り下げてきたのに、その前後でバタバタになってしまったことがとっても残念だったが、ま、許容範囲。
とにかく泣けるけど、元気になる作品だった!
お~い、ママたちにも青春時代が(青春時代が死語か…、なら燦めく時代が)あったんやで~!
ところで、奈美のおばあちゃん、そして奈美ちゃん、「ケツの穴から手~つっこんで奥歯がたがたいわせたろか?」、口からではあんま怖くないから。
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