【29 💪NAS10-61 VerticalChestPress64kg PeckDeckFly34kg OverHeadPress39kg RearDertoidM30kg SitUp】
令和5年の労働災害発生状況によると
〇労災死亡者に占める60歳以上の割合は38.4%
〇死亡者と休業4日以上を合わせた労災死傷者に占める60歳以上の割合は29.3%
⇒労災死亡者の3割、労災死傷者の4割が60歳以上
⇒雇用者全体に占める60歳以上の高齢者の割合は18.7%であるから、60歳以上の労災発生率は高いことがうかがえる
〇令和5年の全体の死傷年千人率が2.36人であるのに対して、60歳以上は4.022人
〇60歳以上の男女別の労働災害発生率(死傷年千人率)を30代と比較すると、男性は約2倍、女性は約4倍となっている
〇休業見込み期間は、年齢が上がるにしたがって長期間となっている
⇒高年齢者は身体機能の低下等により労働災害の発生率が高く、長期的には上昇のトレンドにある
※死傷年千人率=労働災害による死傷者数/平均労働者数×1,000
〇墜落・転落では、男性の場合、60歳以上(平均0.93)は、20代平均(0.26)の約3.6倍
〇店頭による骨折等では、女性の場合、60歳以上(平均2.41)は、20代(平均0.16)の約15.1倍
⇒「墜落・転落」、「転倒による骨折等」では、特に、年齢や性別により労働災害発生率(千人率)が大きく異なる
〇第14次労働災害防止計画のアウトカム指標
⇒増加が見込まれる60歳代以上の死傷年千人率を令和9年(2027年)までに男女ともその増加に歯止めをかける。
〇エイジフレンドリーガイドライン(高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン)⇒chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000815416.pdf
◎転倒災害について
近年、事故の型のうち最多となっている「転倒」(による死傷災害)の件数は36,058件で、前年比763件(2.2%)の増加となった◎ 男女別・年齢別の転倒災害発生件数、労働者数、死傷年千人率は表16~18のとおりで、高年齢労働者の増加(特に中高年齢の女性労働者の増加)が転倒災害増加の主要因となっている。
また、令和5年の「転倒」による平均休業見込日数は48.5日(令和4年:47.5日)であった。
(厚生労働省の取組)
第14次労働災害防止計画に基づき、「労働者(中高年齢の女性を中心に)の作業行動に起因する労働災害への対策」として、令和6年度は令和5年度に引き続き、次の事項を中心に取り組む。
○ 中高年齢の女性労働者に多い転倒災害の発生状況の周知を行うとともに、転倒災害防止のための基本的事項(チェックリスト)の周知指導を行う。
○ エイジフレンドリー補助金等により、転倒災害防止等に資する装備や設備の導入のほか、理学療法士や健康運動指導士等の専門家による労働者の身体機能の維持改善のため取組の支援を行う。
○ アプリ、動画等を活用した効率的・効果的な安全衛生教育(転倒防止教育を含む)の手法の普及啓発を行う。
○ 事業者による自発的な転倒災害防止対策の取組の促進のため、転倒災害等による損失額の「見える化」及びその周知啓発を進めるほか、ナッジによる転倒災害防止対策等の行動経済学的アプローチについて引き続き研究を進める。
◎新型コロナウイルス感染症への罹患による労働災害による死傷者数は 33,637人(前年比122,352人・78.4%減、死者数4人)となった。
※令和4年の新型コロナウイルス感染症への罹患による労働災害による死傷者数は155,989人(前年比136,657人・706.9%増、死者数17人)
※令和3年19,332人(死者数89人)、令和2年6,041人(死者数18人)