労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

LION/ライオン ~25年目のただいま~ 幼少期のサルーを演じたサニー・パワーが素晴らしすぎ

2017-04-28 | いい映画観てますか?(アジア)

【19うち試写会1】予定が変わって、明日のメーデー中央集会は出ずに、今夜、大阪に戻ります。

 オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー(デヴ・パテル)には、隠された驚愕の過去があった。彼はインドで生まれ、5歳のとき迷子になり、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子に出されたのだ。成人し幸せな生活を送れば送るほど、インドの母と兄への想いは募る。人生を取り戻し未来への一歩踏み出すため、そしてあの日言えなかった“ただいま”を伝えるため、サルーは家を探し出すことを決意する。おぼろげな記憶とGoogle Earthを手がかりに、1歩ずつ近づくことに記憶のカケラが少しずつ蘇り、次第にこれまで見えなかった真実が浮かび上がってくる……。

 イアン・カニングが製作に名を連ねた実録ドラマ、幼少時にインドで迷子になり、オーストラリアで育った青年が Google Earth を頼りに自分の家を捜す姿を追うという映画。
原題はシンプルに「LION」、この邦題は、ダサすぎるしネタバレしすぎで最悪だ。
なお、LIONの意味についてはエンドロールのあたりで、さらっと説明される。


 こういう映画って、過去と現代をシンクロさせていきながらストーリーが進むというのが多いが、この作品では、前半は幼少期の、母と兄妹との暮らしぶり、兄とはぐれてしまいノンストップで回送列車で遙か遠くのカルカッタまで運ばれてしまうシーン、孤児となって都会を流離うシーン、引き取られた施設での生活、そしてオーストラリアでの生活までのシーンが、淡々と描かれている。
そして後半に入っての何不自由ないオーストラリアの生活から、突然に、彼がインドの母と兄への想いを馳せるきっかけとなるシーンがあって、そこからは彼の葛藤とふるさとの地を特定させるための苦労がさらっと描かれて(いや、ちょっとぐだぐだかも)、そして最後のほんの少しの時間を使ってのクライマックス。


 幼少期のサルーを演じたサニー・パワーが素晴らしすぎて、物語は絶対にはずさない感動ものだが、その感動度合いを数段上げてしまったのは彼の演技で間違いなし。
逆に青年期を演じたデヴ・パテルが、せっかく上がった感動度合いを何段か下げたかもってのは皮肉。
第89回アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞(パテル)、助演女優賞(キッドマン)、脚色賞、撮影賞、作曲賞の6部門にノミネートされたが、受賞は逃している。(作品賞ならムーンライトよりこっちの映画の方がいいけどな~)
デヴ・パテルが助演男優賞ノミネートなのに、主演男優賞にサニー・パワーがノミネートされていないのが不思議かも。
サルーの恋人であるルーシーの葛藤を演じるルーニー・マーラ、サルーの養母スーのぶれない心を演じるニコール・キッドマン、さすがだ!
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疾風スプリンター 自転車レースのルールや駆け引きなんかに知識が無いから、もう一歩踏み込めない

2017-01-06 | いい映画観てますか?(アジア)

【51 うち試写会13】うちの組織は本日から始動で~す。

 チョン・ジウォン(チェ・シウォン)をエースとする、自転車ロードレースの強豪チーム「チーム・ラディアント」に、アシストメンバーとしてチウ・ミン(エディ・ポン)とティエン(ショーン・ドウ)が加入する。誰よりも速く走ることを目指して、血のにじむような努力を重ね絆を育み、力を合わせてチームをけん引していく三人。だが、ライバルの「チーム・ファントム」と激しい攻防を繰り広げる中、チームが資金難に陥ってしまう。

 自転車ロードレースの世界を舞台にしたドラマ、固い絆と友情を育みながらも激しく競い合う、プロロードレーサーたちの姿を追うという映画。
試写会にて鑑賞、原題は「破風」、英題は「TO THE FORE」、ほんで邦題は「疾風スプリンター」と、なぜかバラバラ。
台湾映画かと思って観ていたが香港の映画だった。


 お話しはいたってベタ、スポ根ものなんやけど、中途半端に笑いを狙い過ぎて、毒の散りばめ方も微妙で、完璧なB級風味。
自転車レースのルールや駆け引きなんかに知識が無いから、もう一歩踏み込めない上に、一生懸命そのあたりを説明しようとする実況中継が饒舌すぎて臨場感をスポイルしてしまい、のめり込めない。
迫力はあるんやけど…。


 ワン・ルオダン(王珞丹)は可愛かったな~、自転車レースやっているのにあの太ももの可憐さがちょっと笑えたけど、ま、別にそこはリアルで無くていい。
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ディーパンの闘い スリランカの内戦ってのは自分的にリアルやねん

2016-03-15 | いい映画観てますか?(アジア)

【10 うち試写会3】最近ちょっと忙しすぎて、波乗りのこと以外、今日や昨日のネタをちゃんと日記として記事に出せなくて、けっきょく暇なときに書きためておいた記事を、旬が過ぎてから出している今日この頃、webrogが成り立っていない~(ToT)

 主人公は、内戦下のスリランカを逃れ、フランスに入国するため、赤の他人の女と少女とともに“家族”を装う元兵士ディーパン。辛うじて難民審査を通り抜けた3人は、パリ郊外の集合団地の一室に腰を落ち着け、ディーパンは団地の管理人の職を手にする。日の差すうちは外で家族を装い、ひとつ屋根の下では他人に戻る日々。彼らがささやかな幸せに手を伸ばした矢先、新たな暴力が襲いかかる。戦いを捨てたディーパンだったが、愛のため、家族のために闘いの階段を昇ってゆく──。

 ジャック・オーディアール監督がメガホンを取って放つヒューマンドラマ、内戦中のスリランカからフランスにたどり着いた他人同士の3人が、偽装家族として見知らぬ土地で新しい第一歩を踏み出す姿を丁寧に描くという映画。
去年5月のカンヌ映画祭では、最高賞のパルムドールに輝いたということと、スリランカの内戦が絡んでいるという点で興味を持っていたが、なかなか上映時間が合わず、「縁なかったかな~」と思っていたが、ひょんなことから思いがけない時間が出来て、ようやく鑑賞できた。


 物語の背景になっているのは、移民政策の失敗が深刻な社会問題と化した欧州の今。
主人公であるディーパンを演じたアントニーターサン・ジェスターサンは、実際に16歳から3年間、タミル・イーラム解放の虎(LTTEIの少年兵として戦い、(タイを経由して)フランスに移住している。
昨年11月のパリ同時多発テロ事件以降、この映画の現実の混沌はさらに関心を持たれる事実となっていて、移民社会を描くのはフランス映画ではよくあるが、この映画ような描き方がある意味の新しいフランス映画の系譜となるのだろう。
偽装家族であるディーパンら(この名もすでに無くなった家族の名前を騙っている)は、管理人として職と住居を得たが、その郊外の団地は、移民の若者によるギャング団がのさばり、白昼堂々と銃撃戦が繰り広げられる無法地帯、暴力から逃れた先で暴力に苦悩するという皮肉が物語の拡であり、綺麗事では済まされない移民問題の現実。
家政婦となった偽装妻ヤリニが心を通わす密売組織のボスは名前からするとアルジェリア系の移民だし。

 少しネタバレになるかも知れないが、映画のクライマックスは、まるで任侠映画のよう。
とにかく展開の一貫性のなさがこの映画の特徴であり、奇しくもよい作品になった主因なのかも。
そしてラストのラストの場面は、現実とは思えない唐突さで、人によって解釈が分かれるであろうという思いっきり「謎」、自分でも未だに腑に落ちないようでいて、お腹に落ちるようでいて…。


 スリランカ内戦とは、1983年から2009年にかけて展開されたスリランカ政府とタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) による紛争であり、2009年5月、スリランカ政府軍がLTTE支配地域を制圧して、26年の長きにわたって5万人とも7万人とも言われている戦死者を出したスリランカの民族紛争は終結したというもの。
自分は、1991年にスリランカ南部のヒッカドゥアという街にサーフィンをしに行ったことがあるが、現地で仲良くなった地元のサーファーの若者たちもこの内戦に従軍した経験を持っていた。
またスリランカ東部で現在はサーフリゾートで人気を博すアルガンベは、当時、政府軍とタミル・イーラム解放のトラが拮抗している激戦地であって非常に危険な地であり、「いい波がある」という話しを聞き「もしそこで波乗りが出来たら日本人最初のサーファーとなれる」という話しも聞き、興味津々であったけど、みなから厳しく制止され行ってみることを断念したということもあり、この内戦は現地で間接的に体験したという実感がある。
そもそもは、対テロ戦争だというスリランカ政府の喧伝に世界は乗せられていたが、内戦が終わって、どうもシンハリ人政府によるタミル民族に対する虐待(虐殺も含む)に関するレジスタンスであって民主化運動だったのではないのだろうか、というのが自分の印象だ。
その背景を知っているだけに、自分には、思いが強い映画でもあった。
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ビューティー・インサイド あり得ない設定を押し通した潔さの力業!おもしろかった♪

2016-02-13 | いい映画観てますか?(アジア)

【7 うち試写会3】 ウジンは18歳を境に、目覚めると年齢や性別や国籍を問わず、それまでとは全然違う外見に変化する奇妙な運命を背負うことに。一人の人物としてのルックスが定まらない彼は、インターネットを駆使して家具デザイナーとして働いていた。ある日、ウジンは家具店で働くイス(ハン・ヒョジュ)を見初め、毎日一見客のフリをしてその店に通い詰めるが……。

 ハン・ヒョジュや、日本から上野樹里らが出演したラブストーリー、日々外見が変化する主人公が思い悩む根本的な恋愛問題を、さまざまな視点から描き出すという韓国映画。
映画館にあったフライヤーを観て、一体全体どんな映画なのかって興味津々になり、自分としては珍しく積極的に韓国映画を、そして恋愛映画を観てしまった、という珍事。


 いやはや、朝起きたら、男だったり女だったり子供だったり大人だったり老人だったり、韓国人だったり外国人であったりとあり得ない設定ながら、しかもモンタージュを含む123人の俳優が1人のキャラクターを演じるという奇想天外すぎる演出でありながら、ちっとも破綻することなく、すっきりと物語が成り立っている!
あり得ない設定を、無理にあり得るようには言い訳もしないで、押し通した潔さの力業!

 毎日姿が変わる主人公のウジンをイスが見分けられなかったり、子供に変わったウジンがイスや周囲の人からタメ口を注意されたり、という奇妙奇天烈な設定から来るおもしろだけではなく、2人がお互いを知り、愛し合うようになる過程を通じて、「愛はどこから生まれるのか?」という根本的な問いが投げかけられている点が深い。


 イス役のハン・ヒョジュ、身体を張った演技と役作りで、心と体の変化を見事に演じきっていたのが、鬼気迫る迫力だった。
やのに、ハン・ヒョジュに対してごめんなさいなのは、上野樹里が妙に美味しいところを持って行きすぎたってところ。
しかし、あそこを持って行かれても、やっぱハン・ヒョジュが素晴らしすぎる!!
んで、♪では、自分も昔から大好きな「アマポーラ」が、効果的に散りばめられていて、また~涙を誘うのだ。
おとぎ話として、素直に鑑賞して欲しい映画、よかったよ~。
で、少しネタバレ、毎日顔が変わる人間がどうやってパスポートを作って、そして出入国が出来たのだろう…、そこはいくらなんでも無理が通らんって。
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西遊記~はじまりのはじまり~ 観客が笑うかどうかは気にせずに怒濤のギャグ連発~!

2014-11-26 | いい映画観てますか?(アジア)

【51 うち試写会5】 若き妖怪ハンター玄奘(ウェン・ジャン)は、“わらべ唄 三百首”を武器に妖怪たちの善の心を呼び起こそうとするがいつもうまくいかない。ある日、彼が半魚半獣の妖怪に襲われた川辺の村で、村人たちと協力して陸に上げた魔物が人間の姿に変身する。玄奘が歌うわらべ唄は全然効果がなく、逆に攻撃された彼を女性妖怪ハンターの段(スー・チー)が救う。

 「少林サッカー」のチャウ・シンチー監督・脚本、中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師と孫悟空ら4人が出会う以前の物語を、チャウ・シンチー流ユーモアを交えて活写するという映画。
三蔵法師が実は妖怪ハンターだったという設定のもと、西遊記の予測不可能な前日談、チャウ・シンチー流の自由奔放な発想と、ベタベタなギャグと、一昔前的特殊効果と、京劇風カンフーが、間隙与えずの大連発で、とにかく賑やかでさいこ~っ♪


 ジョーズへのオマージュだろう的な、平和な村を怪魚が襲う冒頭からドタバタアクション全開、コラーゲンでお肌ぴかぴかの猪八戒も抱腹絶倒、いや、そもそも玄獎三蔵法師が妖怪ハンターって設定はどうよ!
脈略無視で唐突でウケるかどうかなんてまったく気にしてないギャグのつるべ打ち、ノンストップ過ぎるノリの良い演出、突っ込まれることが演出の目的なんだってな開き直り、真面目に観たら損するで!


 女性妖怪ハンターの段を演じるスー・チーが、最初、ヒロインとして弱いなあって感じたけど、お話しが進むにつれ、彼女の魅力にどっぷり。
とくに孫悟空と段(スー・チー)の掛け合いで、彼女が素で笑っているように見えたあたりが最高にキュート!
役名も役者さんの名前もわからへんねんけど、この左の女の子もすっげー可愛くて!
しかし続編が作られても、スー・チーも、この子もで出番はないねんな~と思うと、続編の魅力が激減するやん!

 まさかのGメン75は、ツボにはまりすぎて、鑑賞後、腰抜けてしまったのか、しばらく席を立てなかったわ~(爆)
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マルティニークからの祈り 涙が止まらなくて止まらなくて…(T_T)

2014-09-02 | いい映画観てますか?(アジア)

【39うち試写会2】 2004年10月、経済的に困窮する家族を救うためある荷物をフランスへ運んだ韓国人主婦ジョンヨン(チョン・ドヨン)は、オルリー空港で突然逮捕される。夫の友人から金の原石と聞かされていた荷物の正体は、何と麻薬だった。言葉も通じない異国の地でろくに弁解もできないまま、彼女は祖国から1万2,400キロも離れたマルティニークの刑務所に送られ……。

 2006年に韓国のドキュメンタリー番組で紹介された衝撃の実話を基に、麻薬密輸容疑で逮捕され、投獄された主婦と家族の絶望と奮闘の日々を描くドラマ、言葉も通じない異国の地で地獄を味わい家族のもとへ帰るため闘う主人公を、『シークレット・サンシャイン』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したチョン・ドヨンが熱演。
旦那が連帯保証人になってて破産し、生活苦から、「課税を逃れるために金の原石を密輸する仕事をしてほしい。もし見つかってしまっても税金を払えばいいだけなので問題ない」という儲け話に乗ってしまったら、実は運んでいたのは大量の覚醒剤、という、日本人でも知ってか知らずに密輸に関与してしまい、その国の法律で重罰を受けてしまうという、とってもリアルな(いや、このお話は実話を元にしている)ストーリー。


 最初は旦那のあほさ加減に怒り、そのうち主人公である妻に怒り、次はフランスの政府や刑務所や看守に腹が立ち、そして韓国のフランス通商代表部に怒りの矛先が行き…ととにかくずっと誰かに対して怒りまくっていた。
すべてがすべて「さもありなん」で(いや、ほんとうにあった話なんだってば)、ほんま腹が立って腹が立ってしかたがない!
普通に旅行しているときだって、何かトラブルがあったりして困ったときに、言葉が通じないことへのドキドキったらありゃしないのに、犯罪に巻き込まれてしかも自分が犯人だなんて(知ってか知らずかはさておき)そのときの不安って想像を絶する。
ましてや、取り調べを受け、投獄されて、裁判すら受けさせてもらえない、通訳も付かない、これからどうなるのかもさっぱりわからない状況に自分が置かれるなんて…と、ストーリーが進むにつれ、主人公ジョンヨンにどっぷりと感情移入していく。
といって、この映画を観て、韓国政府がどうのこうのと批判する気は無い、どこの国でもこんな公務員っているだろうし、新聞の社会面の片隅の小さな記事で、日本人がどっかの国で麻薬の不法所持や密輸で捕まったって記事を読んでも、「ふ~ん」ってな程度の反応しかせず、その背景やその後の裁判とか待遇にまで思いをはせないってのは日本国民も同じだろうし。


 夫婦愛、家族愛に感動し、ジョンヨンの強さに感動し、そしてジョンヨンを演じたチョン・ドヨンの演技に感動した。
ほんと、涙が止まらなくて止まらなくて…そしてクライマックスでは涙がどばーっ(T_T)
2点だけ気になったところを書くとすれば、韓国の作品らしくちょっとしたところにちょっとした笑いをあっちゃこっちゃに散りばめる点、その場面がものすごくシリアスなところでもなのだ。
それと、ジョンヨンを演じたチョン・ドヨンの容姿が、化粧や衣装ではぼろぼろになってはいくが、肉体的にはちっともやつれていかないこと、撮影期間がどのくらいだったのかは知らないが、もうちょっと肉体改造も(激やせ)してくれたらさらにリアリティが出ただろうにってのが残念だった。

 8月29日の日本での封切りの時点で、東京1館、神奈川2館、愛知1館、京阪神3館、福岡1館の上映のみ、それがたまたまTOHOシネマズ川崎で掛かっていてよかったよ、ほんまにいい映画を観させてもらった。

気をつけよう!今日から私も麻薬密輸犯…
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グランド・マスター 自分を知り 世間を知り 人生を知る

2013-06-05 | いい映画観てますか?(アジア)

=31 うち今年の試写会5】 20代の時に初めて香港に行って独りでぶらぶらしていたら人気の無い公園に迷い込んだ。
前から1人雰囲気の良くない男が歩いてくる、何気に後ろを振り返ると不良っぽい若い男が2人組で歩いてくる。
俺の柔道と子どもの頃から培ってきた喧嘩術(?)が、カンフーの使い手に通用するのか、そもそも中国の皆さんは老若男女みんなブルースリーやジャッキーチェンのように強いのか、ってか酔拳とかみたいなあんなカンフーの技ってのはフィクションで無くてまじで実践的なものなのか、いや、待て、そんなことはどうでもいい、俺はこの公園から無事に出れるのか・・・・(;゜ロ゜)

 20世紀初めの中国。北の八掛拳の宗師・宝森は、流派統一を任せられる継承者として、弟子の馬三と南の詠春拳の宗師・葉問(トニー・レオン)のどちらから選ぼうとする。六十四手の達人にしての宝森の娘でもある宮若梅(チャン・ツィイー)も候補者として手を挙げる中、馬三が宝森の命を奪うという謀反を企てる。それを機に、宝森の敵(かたき)を討つ復讐(ふくしゅう)と後継者の座を奪い合うすさまじい戦いの火ぶたが切って落とされる。

 いやいや考えすぎでした、なんもなかったです、なんも起こらなかったです・・・( ̄。 ̄;)、でも、ってなことをマジで考えるくらい、中国人って強そうに見えるやん、映画とかの影響で。
まさにこの映画でも、中国の皆さんはほんま強いんですから。


 いや~、凄い映画でした。
中国拳法の中でも有名な詠春拳の達人にして、ブルース・リーの師匠としても知られる実在の武術家イップ・マンが織り成す激闘の数々を活写する、1930年代の日本に侵略されるすこし前から、太平洋戦争終結を経て中華人民共和国になるちょっと前の頃までの20数年間、非常に激動が凝縮された時代のお話し。
「八卦掌、詠春拳、形意拳、洪家拳、八極拳などなどの流派のもっとも強い人を(もっとも強い流派)を選ぶ闘い」的な映画の宣伝がなされていたけど、そういう映画ではなく、現在のカンフーの流派の流れを、歴史的に考証するための映画であって、そこに、詠春拳の達人として知られる武術家の葉問を描いた伝記ドラマとしつつ、映画的エンターテインメント的手法を絡めたってな映画だったようだ。
むちゃくちゃ中身の濃い、緊張感ばりばりの、おもしろい映画だったのだ!


 ブルースリーのドラゴンシリーズを観た時には思いっ切り影響を受けて、歩き方からブルースリーの真似をしたし、中学生の頃には友達たちとブルースリーの截拳道(せっけんどう)の通信教育を受けたりした(今思えば通信教育って胡散臭いな、ちっとも強くならなかったし)。
ちなみに截拳道とはブルースリーが幼少期より学んだ詠春拳、節拳(弾腿門)などのカンフーの技術をより実践的にアレンジした流派だそうだ。
截拳道は、型を重視したそれまでのカンフーとは違い、より実践的なものだと言うことだった。
アクロバット的なカンフー映画っていっぱいあるやん、だから実際のカンフーとアクションとしてのカンフーの境目が自分的にはよくわからない。
だから「型を重視したそれまでのカンフー」というのもどこまでのことを言っているのか、それは弱いのか強いのかってこともよくわからない。
でも、この映画を観ると、型の美しさはそのまま強さなんかなとは思った。
とにかく格闘シーンは凄い迫力だったし、撮影技術も演出も非常に高度でその格闘シーンの迫力を増していた。
トニー・レオンとチェン・チェンはむちゃくちゃかっちょいいし、チャン・ツィイーとソ・ヘギョンは、むちゃくちゃかわいいし、で、男女共々、目の保養も完璧やし、ほんま見応えあった。

 武道を極めるためには、「自分を知り 世間を知り 人生を知る。」、う~ん、深い。

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ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

2013-02-22 | いい映画観てますか?(アジア)

=15 うち今年の試写会2】 今日と明日は滋賀県大津市でお仕事、この週末は波乗り出来そうにないので、出張出発前に地元の海で1ラウンドやっておきたかったので昨日寝るのが遅かったにも関わらず、今朝頑張って早起きしたが、あいにく波無かった、しばらく塩分不足になりそうだ…(T_T)

 モントリオール在住のインド系カナダ人のパイ・バテルの元に、新作に行き詰まった若いライターが訪ね、パイから驚くべき体験談を聞く。1960年代、パイはインドで動物園を営む一家の元に生まれた。パイが16歳の時、一家はカナダへ移住する事になるが、家族の乗る船は太平洋上で嵐に見舞われ、沈没してしまう。必死の思いで救命ボートにたどり着いたパイだったが、そこには船から逃げて来た他の動物たち、そしてベンガルトラもいた。

 小説のネタを探していた作家が、カナダのモントリオールに住むパイ・パテルという男を紹介され、彼から話を聞くところから物語が始まる。
すぐに船の遭難シーンから漂流シーンまで行くのかと思いきや、このパイという男の生い立ちがインドっぽい独特な回想シーンを織り交ぜながら延々と続く。
その中で、彼の名前の由来、水泳力、宗教感と哲学、知性、そして動物に対する思いなどが後々の伏線となるように、明らかにされていく、無駄にくどいと思っていたんだけど、ここが重要だったのだ。


 話題になっていたとおり、映像の美しさが素晴らしい、自分は2Dで鑑賞したのだけど、これなら3Dで鑑賞する価値もあったかも知れないと珍しく感じた。
船が沈没する嵐のシーンの迫力、いろいろな表情を見せる大海原、夜光虫や発光するクラゲとそしてジャンプする鯨のシーン、ミーアキャットの住む島。(虎も含めてほとんどがCGなんだろうけど、それはそれとして)
とは言え漂流生活は過酷だ、ただでさえ過酷な漂流生活なのにこの漂流のお供が凶暴なベンガル虎やねんから・・・。
頭を使い、根性を出し、情に流され、神頼みをし、パイがこの虎との共生をいかに選択しながら漂流生活を続け、そしてサバイバルするのか、最初に時間を割いて描いたパイの生い立ちの伏線がここに見事に収斂されていく。


 この映画は、好き嫌いが大極端に分かれているようだ。
そうだろうな、単純なアドベンチャー映画という娯楽作品として楽しみたかった人には「????」だったろうな。
でも自分はラストに示唆されたことを含めて、「生きる」ということについていろいろとメッセージがあって、見事な映像が相まって、かなり分厚い映画だったと感動した。
「パイは運よく救命ボートに乗り込み、避難できたのだが、そのボートには足を折ったシマウマ、ハイエナ、途中で助けたオランウータンが同乗し、さらにそこに“リチャード・パーカー”という名の獰猛なベンガルトラが・・・」
少なくともこの映画は、大きなスクリーンで観ないことには、魅力が98%ほどスポイルされてしまうということに注意!

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新少林寺/SHAOLIN リメイクだと思っていたらまったく別物だ!

2011-11-24 | いい映画観てますか?(アジア)

=63 -11-】 自分たちの世代は、小学生の時にブルース・リー、中学生の時にジャッキー・チェン、そして極めつけはジェット・リーの「少林寺」で、中国武術の影響を思いっ切り受けた!
なんかしょっちゅう「あちょーっ」ってやってた、その少林寺のリメイクだと思ってワクワクドキドキしながら、この新少林寺を見に行ったのだ、帰り道にすり足の横歩きにならないように気を付けなきゃなと思いつつ・・・。

 1912年の中国。清王朝が倒れた後、外国の列強に浸食され、国内は戦乱によって荒れ果てていた。そんな中、少林寺の僧侶たちは難民や負傷した兵士たちを助けようとしていた。ある日、登封城の将軍・霍龍を追って、馬に乗った軍人たちが少林寺に踏み込んできた。将軍侯杰は、少林寺に逃げ込んだ霍龍の命乞いを無視して殺害し、僧侶たちを愚弄する。そんな無慈悲な侯杰も、美しい妻・願夕と愛娘の勝男には人一倍の愛情を注いでいた。

 映画が始まってすぐにわかった、時代背景がまったく違う、少林寺はたしか「隋」の時代、だがこの新少林寺はこないだ観た「1911」のちょっと後、中華民国の時代の当初の頃だ。
ということは、隋の時代と違って相対する敵は銃とか機関銃とか果ては砲弾まで、「おいおい、そんな敵に武術だけでどうやって闘うねん!」。


 昔の少林寺で一番ワクワクした、武術訓練のシーンはこの映画ではかなり少なかったのが残念だった(屋内屋外の差があるがこの木の上に乗ってのシーンだけはかろうじてあった)が、しかしそれはそれで、この映画ならではの修練シーン(?)が随所に散りばめられていてそこはしっかりと引き込まれたのが嬉しかった。
善と悪、話の本筋とアクションシーン、人間ドラマとお笑い、などでしっかりメリハリが効いていて、至って単純なストーリーながら、娯楽性は十分、テンポも良く、131分の上映時間はあっという間だ。


 とにかく悪い奴は徹底的に悪い、いい人は徹底的にいい人、その中でアンディ・ラウ演じる侯杰将軍の心の変化は「変わり過ぎやろ~!」って突っ込みたくもなるが、この映画の中では妙に説得力があって、ついつい突っ込み忘れてしまったほどだ。
少林寺の料理係悟道を演じるジャッキー・チェン、彼はこうでなくっちゃという持ち味のコミカルなアクションを発揮、ここんとこのジャッキーの役はなんか自分的に微妙なのが多かったので、久しぶりに留飲を下げた気がした。
実は勝手に「実はこのジャッキー演じる料理人が少林寺を救うのだ!」というラストを想像していたのだけど、これはやっぱり考えすぎ・・・(汗)


 侯杰将軍の妻を演じるファン・ビンビン、新宿インシデントでむちゃくちゃ可愛くて癒されたが、この映画でも難しい演技をうまくこなしながらも、彼女の魅力はふんだんに振りまく、なんかいい意味で小悪魔的なのが好き。
そしてニコラス・ツェー演じる裏切り者曹蛮に憎たらしさといったらありゃしない、けどちょっと演技過剰気味、けっきょく奴は改心したのか!

 この映画では、肉体と棍と刀だけで(一度だけ鞭もでていた)、もうちょっといろいろな武器を使った器械武術や酔拳などの拳種をいろいろ見せて欲しかったなあ。
前述のとおり敵は銃とか機関銃とか砲弾なんだから、そもそも勝ち目がないというのが悲しかった・・・どんなに強い使い手でもみんな結局、銃弾に倒れていくのだから。

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1911 この映画を見てあらためてなぜ中国はあーなの?と素朴な疑問が・・・

2011-11-13 | いい映画観てますか?(アジア)

=60 -10-】 前売り券を買っていたのに、先週は唯一の鑑賞のチャンスを強引に飲みに連れて行かれて潰してしまい、今週も観に行ける日がない、と困っていたが、昨日、波乗りから帰ってきた時間が、ちょうどTOHOシネマズ伊丹の上映時間とぴったんこかんかんっ!
初めてイオンモール伊丹、そしてTOHOシネマズ伊丹に行ったけど、オープンした頃は周辺に大渋滞を勃発させていたことが思い出せない程に落ち込んでいる(映画館も土曜の夜やのにがらがら)・・・もっとがんばってくれ!

 清朝末期の中国。ホノルル留学中に近代思想を学んだ孫文は、衰退する祖国の現状を憂い、革命を志すが、武装蜂起に失敗して日本に亡命。そこで義に厚く実直な黄興や張振武と出会い、同志の絆を結ぶ。1908年に溥儀が宣統帝として即位すると、1911年に張振武らの指導によって武昌で武装蜂起が発生。やがて各地に飛び火し、全土規模の辛亥革命へと発展してゆく。黄興は、米国から帰国した孫文に合流。援軍として奮闘、軍司令官として孫文を支える。しかし、総督府の占拠に失敗すると、大勢の部下を失った上に黄興自身も負傷。悲しみに打ちのめされるが、献身的に彼を看病する女性、徐宗漢や同志たちの勇気ある行動に励まされ、再び立ち上がるのだった……。一方、滅び行く清朝内部でも虎視眈々と権力の座を狙う軍人の袁世凱や、隆裕皇太后がそれぞれの思惑を持って動いていた……。

 原題は「辛亥革命」、清朝が打倒され、古代より続いて来た君主政治を終わらせ、アジアでも初の共和制国家である中華民国が樹立した、あの中国の歴史には画期的な1911年の革命を描いている。
その革命から今年はちょうど100年、中東やアフリカで民主化を求めて独裁政権を倒すということが頻発していて、また「たった1パーセントの富裕層が残りの99パーセントを搾取している」と叫ぶ人々による抗議行動「ウォール街を占拠せよ」が展開され、その運動が世界的に拡大しているような今に、この映画だ。


 歴史の時間に学習した程度の知識しかない「辛亥革命」だが、本編上映前に日本語で背景を説明してくれるというご親切があったので、映画導入部への気合いを削がれてしまったが、しかし学生時代の歴史での学習をすっかり忘れている身としては助かった。
なんせこの革命で覚えている名前は「孫文」「袁世凱」「隆裕皇太后」「愛新覺羅溥儀」、といいながらラストエンペラーのイメージによる「満洲国皇帝時代の溥儀」とごっちゃになっていて自分の中では時代が錯綜していたことを確認、1911年のお話なのだとあらためて納得。
孫文役のウィンストン・チャオ、袁世凱のスン・チュンが歴史の教科書に出てくる写真そのもの、最近、こういうリアリティって皆さん追求しはるのね。
戦闘のシーンは、凄まじくてものすごく痛そう、こっちもリアルすぎて(いや、誇張しすぎかな)・・・。
2時間の尺で、革命の端緒となる1911年10月10日夜に発生した武昌起義から、1912年2月12日の宣統帝(溥儀)の退位までの期間をすっぽりと納めてしまうのは無理があるようで、人物の掘り下げが浅く、感情移入がし辛いし、おそらくジャッキー演じる張振武をもっともクローズアップしたいというのがねらいのはずだったのにそれがボケボケになっていた。
しかし、テンポの早い展開で、時々、チェンジアップも織り交ぜながらというのは逆に見やすかったとは言える。


 ジャッキー・チェンはこの映画が出演100本目だという(でも本人は正確かどうかわからないと言っていたそうだが)、ジャッキー・チェンって最近、自分の今までのキャラを封印するような役に積極的に取り組んでいるのかな?
でもどうもぎこちない、嫌いではないけど、もう少し自然にすればいいのに、1回だけくすっと笑えるジャッキーがいたし、1回だけジャッキーらしいアクションがあった、でもあとは至ってまじめで見ている方としてなんかジャッキーがかわいそう(笑)
ジャッキーらしいジャッキーはもうすぐ公開の少林寺の方で楽しむか。

 辛亥革命のスローガンは「駆除韃虜、恢復中華、建立民国、平均地権(打倒清朝、回復中華、樹立民国、地権平等)」。
100年たった今、孫文が、あの革命の同志たちが目指したのは、まさか今の中国ではないだろうなと思う。

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シャンハイ 戦史ものでありスパイものであり恋愛ものであり・・・上海租界さながらに複雑~

2011-08-23 | いい映画観てますか?(アジア)
 今日は先日購入した製本機(なんと40万円もするねんで!)を使って、明後日のうちの労組の一つ上のローカルセンターとしての位置づけの労組連合会の、定期大会の議案書を作った。
86ページの冊子、コツがわからず10冊くらい失敗したけど、コツがわかってからは印刷屋さんに出した並の議案書が出来上がった!
すごい!・・・がこれでまたどっかで仕事が無くなって雇用が減るのだ・・・複雑・・・o( ̄ー ̄;)ゞ


=47 -8-】 予告編で、この映画は絶対に観ておかなくてはならないと確信していた、うん、期待は裏切られなかった。

 1941年の上海には、イギリス、アメリカ、日本など列強各国が租界を置き、覇を競っていた。上海に赴任したばかりの米国諜報員のポール・ソームスは、親友でもある同僚・コナーが日本租界で殺されたとの知らせを受ける。コナーにはスミコという日本人の愛人がいて、上海三合会のボスのランティンを調査していた。あるパーティーで新聞記者と偽ってランティンに接触したソームスは、妻のアンナや日本軍大佐のタナカと出会う…。 


 アヘン戦争の代価として1842年に誕生した上海租界、この映画の頃には英米列強の租界を纏めた共同租界と、フランスのフランス租界、そして力ずくで認知させた日本租界があったと映画では解説していた。
租界(そかい)は行政自治権や治外法権をもつ清国(のちに中華民国)内の外国人居留地のことを言うらしく、この映画で知った。
ネットの和英辞典で調べたら「a concession; a settlement」となっているが、この映画ではsectorとされていた。
セクターっがそれっぽいな。

 アメリカ代表はジョン・キューザック、中国代表のコン・リー、香港代表のチョウ・ユンファ、日本人代表は渡辺謙と菊地凛子(このスケールになると急に偉大な女優だと感じる俺?)、国際色あでやかにキャスティング濃いね~渋いね~、つーってなんてったてデヴィッド・モースが渋い!


 歴史的な背景に絡めたリアルなサスペンス、そこで躍る日本軍人・米国人スパイ・中国人商人・反日レジスタンスなどの微妙で複雑に絡み合う駆け引き、リアルで大規模なセット・美術・衣装が複雑でかつ深い深いストーリーをリアルに彩る、という映画だ。
あんな主人公(ジョン・キューザック演じるポール・ソームス)がなんでそんなにもてるねんって個人的なつっこみどころがあったけど、でも、時間を忘れる展開といい感じで頭を使わせていただけて、けっして意地悪しないストーリーは、良かった!
テレビかレンタルで、もう一度、いろんな細かいところを確認しながら観たい。
もし、あそこであーなってこーなっていたら日本軍の真珠湾攻撃はなかったのか!

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ラストブラッド 日米韓の美女達(。-_-。)ポッ

2009-06-02 | いい映画観てますか?(アジア)
【 33 -8-】 昨日は自宅からすぐ近くで仕事が終了でせっかく早く家に帰れるのに、妻が「友人とこに子供が産まれて見舞いに行ってくるから遅いよ」って言うので、特に見たいというわけでなかったが、わざわざ梅田に戻ることにして、ファーストディということでもあるし映画を見に行くことにした。前日にネットでチケットを買ってしまっていたんだけど、昨日仕事が終わったら思いの外クタクタで、チケット買ったことに後悔しながら、重い足を引きずって映画館へ。これでくだらない映画だったらむちゃくちゃ腹が立つか後悔をするんやろうな・・・という思いを胸に抱えての映画鑑賞。(おおげさか)

 セーラー服に身に包み、孤独とともに生きる16歳の少女サヤは、父親を殺したオニゲンへの復讐を胸に、たった一人で生きてきた。今はオニ殲滅のために作られた組織、カウンシルの協力を得ながらオニの処刑人としての日々を送っていた。カウンシルのリーダー、マイケルは、サヤをアメリカ軍基地内の高校に潜入させる。そこでは、女子生徒に化けた2匹のオニが、クラスメイトのアリスに襲いかかろうとしていた…。

 原題は「Blood ~The Last Vampire」だそうで、もともとは日本のアニメが映画版とテレビ版であって、それの実写でのリメイクらしい。日本が舞台のお話やねんけど、監督はクリス・ナオンというフランスの人、エンドロールで確認したロケ地はロサンゼルス・フランス・中国・アルゼンチン、時代設定は1970年となんともサイケデリックな時代、というわけでとても日本のお話とは思えない画像、不思議な絵。


 日米韓美女の競演、といってもアメリカ代表のアリソン・ミラーちゃんは演技らしい演技はあまりなし、ぎゃーぎゃー言ってただけやけど若くて可愛いからそれだけで充分(#^_^#)ポッ..韓国代表のチョン・ジヒョン、彼女の鬼気迫る表情、怖い、すごい迫力!そしてあのアクションや刀捌き、もちろん特撮やしワイヤーアクションなんだろうけど、しかし基本的な身体能力が高くなければとてもじゃないけどあの身体の動きは無理なのはもちろんのこと、ほんとにすごい。(ただしそのCGやワイヤーアクションの技術的レベルは低いと感じたけどね)そして英語が上手い、彼女は英語圏からの帰国子女なのか?日本語も上手くて、いくらなんでもあれは吹き替えかな?


 残念だったのが日本代表の小雪、与えられた役柄が気の毒でいいとこなし、英語も下手すぎて、けっして彼女が悪いわけでないけどひとり学芸会。上映時間は91分と短いんやけど(しかも3分の2くらいはアクションシーン)、もう少し長くしてもいいから、設定のなにもかもをクドクドと台詞で説明さすんやなくて、掘り下げたシーンをもう少し入れてくれた、もっと厚みのある映画になったような気がするし、小雪も活きたかも。リーアム・カニンガムと倉田保昭、笑いをこらえながら演技していたのかな? (というより倉田保昭、あのひともちっとも衰えんな。和製ドラゴン。)さらにやけど、GLAYは俺らしくないといわれるけど好きなアーティスト、そやけどこの映画のエンドロールで、I am XXXが流れることはどうなん?いい曲やけど、映画のエンドロールで聴く曲は映画の余韻に浸るために超重要やのに。
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ウォーロード/男たちの誓い 睡魔と戦うおつむでは難しかった

2009-05-10 | いい映画観てますか?(アジア)
【 27 -7-】 海から早く帰ってきた昨日、あまりにも早い時間だったので仕事の妻にメール。「はよ帰ってこい、腹減った!それとも明日は休みやしレイトショー見に行くか?」というわけで妻が「金城武 」が出演しているというだけで観たがっていた「ウォーロード/男たちの誓い」を。

 中国・清朝末期。太平天国の乱が巻き起こる中、敗軍の将となった清将軍のパンは、リィエンという女に助けられ、一夜を共にした。その後食糧を求め街へ立ち寄った際青年ウーヤンと出会い、彼の村へと招かれる。しかしウーヤンたちは盗賊で、官兵のパンは村のリーダーでウーヤンの兄・アルフに拒絶されてしまう。しかもリィエンはアルフの妻だと知り、パンはショックを受ける。そんな中、村は清軍の略奪に遭ってしまい……。

 難しかったのです史実があってそれがベースのお話みたいだが、そもそも「太平天国の乱」がわからん。『中国、清朝末期の大反乱(1851〜1864年)。洪秀全がキリスト教に接して始めた宗教結社上帝会と、農民たちの伝統的な秘密結社がむすびついた。広西省で清をほろぼし漢民族の国をつくるとして兵をあげ、1853年に南京を占領。ここを首都に長江中下流域に勢力をふるった。政治・経済の平等主義をとなえ、土地改革や男女平等制度などを部分的に実施した。しかし、変革の不徹底と1856年以降の内紛激化により弱体化し、1864年に清朝側に立った外国人の指揮する義勇軍に攻め込まれ、鎮圧された。』らしい

 原題は「投名状」。「投名状」とは、組織に仲間入りする際に、忠誠を示す証書のようなもので水滸伝の故事に由来するんだそうで、これが物語の重大な要素だったんだが、その意味すらわからなかったそしてこの映画の題材は清末四大伝奇事件の一つで「馬新貽総督殺人事件」だそうで、映画自体が昔の映画のリメイクなんだそうです難しかったのです


 徹夜で走って波乗りしてきた身体、モノトーンな映像、ロングショットが多くカット割りも長め、台詞のない戦闘シーンが多く、台詞は独特の言い回しで難解で言葉少なめで物静かで、綺麗な女の人もあんまし出てこないし。。。で、お話は難しいときたもんやから、もう睡魔との戦いが酷くて、映画の奥深いところへどうしても入っていけないまま、予想だにしなかったラストシーンにいっちまった。(あのラストはこの映画特有の解釈なのか、それとも歴史上一般的な解釈なのか?)そのラストに大きく絡んでしまうシュー・ジンレイは、新宿インシデントとは打って変わっての、化粧っけの無い地味な感じだったが、でもやっぱり雰囲気あったなあ


 しかしレッドクリフにしてもこの映画にしても、戦闘シーンの凄さは(スケール感とか迫力とか緻密さとかCGとの融合とかいろんな意味で)、ぜったいにハリウッドを超えてるぞ、いやハリウッドの追随を許さないぞって思うぞ映画が終わって妻に「映画どうやった?」って聞いたら、「金城武かっこよかった~」って、それだけかいっ
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スラムドッグ$ミリオネア 圧倒的なパワーとうんち!?

2009-04-24 | いい映画観てますか?(アジア)
【 24 -7-】 草薙くん、やっちゃったねえしかし飲酒量を酒気帯び運転の基準と比較するのって無意味だと思うし、なんで家宅捜査までされるんよ、おかしいやんそれに『鳩山邦夫総務相(60)は「最低の人間だ!」と大激怒』って、あんたになんでそこまで言われなあかんねん一緒に飲んでた友達、なぜ彼を一人にしたんや~っ草なぎくん、がんばれーといつも気を失うまで飲んでしまう俺は「あまりにも人ごとでない」んで徹底的に応援するぞー

 インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。

 世界中でローカライズされている「クイズ$ミリオネア」、あのみのもんたの濃い顔のアップによるしつこいためがどうしても俺には耐えられなくて、クイズ番組は好きなんだがあまり見なかった。でも、「ミリオネア」という魅惑的な言葉、ほんとうにほんとうに出演してみたかったなあ。それはやはりインドでも同じなんだ。


 スラム出身の少年ジャマール、彼の「クイズ$ミリオネア」での場面と、警察で取り調べられる場面と、そしてジャマールと彼の生命力溢れる兄サリームと少女ラティカの三人が紡ぐ物語、この三つの場面が非常に巧緻に絡ませていって、なぜ彼が難問の続くこのクイズ番組で最後の1問までたどり着けたのかを描いていく。インド政府はこの映画で描かれた「インド観」に対してかなり遺憾なようだが、しかしほんとうにとんでもないくらいとんでもない映画だ。貧困・児童虐待や児童からの搾取・ヒンドゥとイスラムの宗教間の争い・腐敗しきった国家権力・裏社会。。。混沌とした背景の中で、圧倒的な迫力とパワー、溢れんばかりの生命力が描かれていて、お口あんぐり120分の映画だけど、まったく時間の長さは感じることはなかった、というかそんな暇もなかった。


 ラストは「は~良かった~」って嬉しい終わり方、音楽もすごく良かった、サントラ盤を買ってしまうかも(あっだめだ今おれ貧乏・・・)。最優秀作品賞・最優秀監督賞(ダニー・ボイル)・最優秀主題歌賞-「Jai Ho」-・最優秀作曲賞・最優秀編集賞・最優秀録音賞・最優秀撮影賞・最優秀脚色賞とアカデミー賞8部門を総なめしただけの映画だったとは思う。(作品賞と監督賞では『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』、『フロスト×ニクソン←俺これしか見てないや』、『ミルク』、『The Reader 愛を読むひと』と競ったのだ)しかし、ラストの後のエンドロールの前のオーラスで・・・え゛ぇぇぇぇぇぇっこんなんでいいのんってなったんだけど、どうもボリウッドでは普通のことらしいちなみに2000万ルピーは、約4000万円だそうです。
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レッドクリフPartII-未来への最終決戦

2009-03-25 | いい映画観てますか?(アジア)
【17 -4-】 レッドクリフ PartIも試写会で観れたんやけど、なんとPartⅡも試写会が当たった実は、数人の友人から「試写会当たったから行く?」「試写会のチケットもらったけど行く?」と誘われていたけど、「いや~うちも当たってるねん」どんだけ試写会バラ撒いているねんやろ?でもほんとうに楽しみにしていたのでものすごく嬉しい


 曹操の元へ男装して潜入していた孫権の妹・尚香は、疫病で亡くなった兵士たちの死体が船に積まれ、連合軍のいる対岸へ流されていく光景を目撃する。死体に触れた連合軍の兵士から次々と疫病が感染し、曹操の非情なやり方に周瑜をはじめ、連合軍は憤りを感じ、劉備軍は自軍の兵と民のために撤退を決意するが、孔明はただひとり戦地に残るのだった。劉備たちが4万本の矢を持っていったことの責を問われた孔明は、三日で10万本の矢を調達すると周瑜に宣言。一方、周瑜も水上戦に長けた曹操軍の武将二人を排除すると宣言する。お互いの首をかけた発言に周囲は冷や冷やするが、当の本人たちは涼しい顔をしているのであった。連合軍が曹操軍を撃退するための作戦を練っているその時、自分が戦争の発端であることを知った小喬は、一艘の舟に乗って曹操のもとへと向かっていた…。圧倒的な戦力差の連合軍に、はたして勝ち目はあるのか!?周瑜は小喬を取り戻すことができるのか!?孔明の秘策は通用するのか!?劉備たちは戻ってくるのか!?歴史に残る大戦“赤壁の戦い”がいよいよ決着の時を迎えようとしていた。

 PartIもかなり大興奮の映像やったけど、このPartⅡでは迫力度・スペクタクル度・スケール度などなど、さらに大強化されていた諸葛孔明(金城武)、今作ではちょっとサボりすぎで、羽根の団扇を振り回しているだけなのに準主役の扱い、ほかの身体張っている役者さんと比べたら少し不当かも(笑)


 ヴィッキー・チャオもリン・チーリンも最高にキュートで美しかった。でも彼女たちを中心に(?)に、無駄ではと思えるカットやエピソード、あまり意味のない伏線、くどいシーン、そして中国の映画やから省略できないくだらない笑いのシーン、そういうことを考えたら、前後作に分けなくても、3時間程度の超大作でも充分だったかもとは思う。また別の考え方をすれば、Part2だけでいい映画かもとも思う。妻に言わせれば、そこがアジアの映画の良いとこなんだとのことやから、ここは好みの問題や。


 しかしけっきょく戦争ってのはいつの時代でも悲しいんだ。
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