
【🎦35 2024/11/3鑑賞】 江戸時代、戯作者・滝沢馬琴(役所広司)は友人の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)に構想中の物語を語り始める。それは里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いを描く物語だった。たちまち魅了された北斎は物語の続きを聴くため、足しげく馬琴のもとへ通い、二人の奇妙な関係が始まる。執筆作業は、悪が横行する世で勧善懲悪を貫くという馬琴のライフワークとなるが、28年の歳月を経て最終局面に差し掛かろうとした矢先、彼の視力が悪化してしまう。

山田風太郎の小説「八犬伝 (角川文庫)」を、曽利文彦が実写映画化、宿縁に導かれた8人の剣士たちが戦いを繰り広げる物語の世界と、その執筆に執念を燃やす江戸時代の戯作者・滝沢馬琴を巡る世界を交錯させながら描くという映画。
あくまでも「南総里見八犬伝」ではなく、山田風太郎の時代小説「八犬伝」。
頑固一徹な原作者・滝沢馬琴と友人・家族の28年に及ぶ日々の歩みと、そんな馬琴の道徳的な理想を投影した「八犬伝」のハイライトが交互に描かれていく。

「南総里見八犬伝」は、江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説。
文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作で、上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。

ろくでもない世界だからこそなお普遍的な正義を信じて物語を描き続けた馬琴の想いが、二重構造の巧みな語り口によって鮮やかに浮かび上がるというのが映画の狙いのようだ。
しかし…、説明が多すぎるノリのとても悪い脚本に、臭すぎる演出、さらにCGも美術も安っぽくて、リアリティからほど遠く、作品の中に入れない。
あくまでもファンタジーなんだと、割り切れと自分に言い聞かすも、いやいや、とても無理です、とほほ。
いい役者の無駄遣いが過ぎる。
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