
【🎦40 2024/12/15鑑賞】 酸素を運ぶ赤血球(永野芽郁)や細菌と戦う白血球(佐藤健)など、37兆個もの細胞が人間の体内で休むことなく働き、その健康と命を守っている。だが、不規則で不摂生な日々を過ごす漆崎茂(阿部サダヲ)の体内では、劣悪な体内環境に疲弊した細胞たちが文句を言いながら働き、規則正しい生活習慣を身につけて高校生活を送る茂の娘・日胡(芦田愛菜)の体内にいる細胞たちは楽しく働いていた。
清水茜の「はたらく細胞 (シリウスコミックス)」に加えて、清水と原田重光、初嘉屋一生による同作品のスピンオフ「はたらく細胞BLACK」を実写化したドラマ、生活習慣や体内環境が正反対の親子と、それぞれの体内で病原体の侵入を防ごうとする細胞たちの姿を描くという映画。
監督は『翔んで埼玉』シリーズなどの武内英樹で、武内監督らしいケレン演出はもちろん、俳優陣の1.5~2倍増しオーバーアクトの妙がめっちゃ光る。




赤血球(AE3803):永野芽郁、白血球(好中球 / U-1146):佐藤健、キラーT細胞:山本耕史、NK細胞:仲里依紗、マクロファージ:松本若菜、ヘルパーT細胞:染谷将太。




新米赤血球:板垣李光人、先輩赤血球:加藤諒、血小板:マイカ・ピュ、肝細胞:深田恭子、肺炎球菌:片岡愛之助、化膿レンサ球菌:新納慎也、黄色ブドウ球菌:小沢真珠、好中球先生:塚本高史、神経細胞:DJ KOO(TRF)…
多様な細胞役は人気俳優が大挙出演で、この俳優がこのキャラをやるとこうなるのか、というコスプレ的な楽しさもたっぷりってのは、実に『翔んで埼玉』的。




体内をディズニーランドやターミナルのように見せるビジュアルの面白さが秀逸で、実写ならではのヴィジュアル・インパクト。
ワイヤーワークを多用したアクションも目を引くし、そして「物体としての人間の身体」が動く時の生の迫力に特化した映像が続々で面白い、特にロケット発射場面😆
さらに細かい美術的な演出も注目ながら、映像的にはサラッと流されるので、後日、映像配信の際に細部まで目をこらしたい。

漫画チックな世界観を上手く活かしつつ、それぞれの細胞の見せ場を積み重ねることで、終盤に向けて、壮大なドラマを作り上げていく。
一方で、人間パートはベタな難病ドラマであり、お話し的にはそこが軸で、笑って泣けるという謳い文句には、それはないやろ~と思いつつも、「マルモのおきて」延長戦という効果もあって、実にほんまに泣けるってのはまんまとやられてる気がするが…😂
『土竜の唄』シリーズのくだらなさをあっさり飛び越えた『翔んで埼玉』シリーズ、その『翔んで埼玉』シリーズくだらなさを超える映画が、同じ監督によって描かれるとはまさかだった💦

とにかくわたしは肝細胞さんにお世話になりっぱなしです…💕
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