今日は夕方晴れ間が出たので夜桜を撮りに行きました。「千年桜」。この桜を初めて見たのは去年のことでした。たった1本しかない桜ですが、大きさが電柱(共架柱)より高く、しかも横に広い桜でもあります。比較対象物を入れてないので写真で見ると大きさが分からないかもしれません。
この桜、去年初めて見た時に綺麗さ、妖艶、恐怖を共に感じる桜でもありました。明るいうちに撮った桜はそうは思わないのですが、漆黒の闇夜にライトアップされた桜はただただ不気味でしか思えませんでした。1本でこれだけインパクトのある桜は西部ではあまり見かけません。
去年撮影した時は敷地内に入らず道路からの撮影でした。広く撮ると電線が入るので来年は所有者の方の許可を得て敷地内で撮影させてもらおうと思ってました。そして今回念願の千年桜を広々と撮れることができました。桜の木の下は谷状の川になっているので近づきにくいですが。この「千年桜」という名前は知人から聞いたのですが、本当の名前は分かりません。地元では千年桜というらしいです。
この桜、さきほど書いたように不気味を感じる部分があります。まず、ライトアップされた太い幹。苔が付着しておりその色が暗闇でライトアップされるとけっこう不気味なんです。そしてシダレサクラのように左右に広々と下りている桜の枝。闇から手を伸ばすような雰囲気を感じてしまいます。
長い年月を感じる幹の色。力強く広がる枝を支えています。
今日は満月ではないですが、月が出ていました。あれほど降った雨の中この桜の花びらはあまり散ってないようです。
ただ1本のライトアップされた桜。広く大きく撮ることでしか出来ないままでしたが、わずかに出てくれた月を入れるのが精一杯でした。
この桜の木の下で日本酒を盃に入れて飲んでみたい。月を眺めながら。
やがて花びらも散るとは思いますが、落ちてくる花びらが盃に入ってくれたりなんて考えたりします。妖艶で不気味なこの桜、お酒を飲んでも酔いを覚ましてくれそうでもあります。
なお、本来桜の名所は公開しているんですが、個人宅、住宅街、そして道幅が狭い為にブログでは場所の公開を控えさせていただきます。