三流読書人

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ドングリ小屋住人 

なくせ 「特待生制度」!

2007年05月20日 16時29分13秒 | 読書
5月18日『毎日新聞』経済観測というコラム。全面的に異議ないというわけではないが、賛同する。

《  なくせ「特待生」
「野球留学や野球特待生の問題が明るみに出た。猛訓練を乗り越えて来た選手選手たちには気の毒だが、高校というところは、野球に強くなることを目的にして設立されたものではなく、知識や教養や人間性を高めるところなのだから、学校側が野球以外に取りえのない生徒に、野球がうまいという理由だけで、授業料を免除し奨学金を支給するというのはどう考えてもおかしい。
 この制度は、高校野球のレベルが低く、甲子園の優勝などには縁の遠い北国の高校が、野球が盛んで有望な選手が多く生まれる西日本の中学の中から、伸びそうな選手を選び出して、カネで勧誘したことに始まる。
 それも授業料の免除だけでなく、寮費をはじめとする諸経費の大半を高校側が負担する例もあるというから驚く。
 その目的は、好選手を取り込んで強いチームを作って甲子園に出場することにある。甲子園に出れば知名度が上がり、入学志願者が増え、学校経営がラクになる。そのためなら授業料免除や奨学金は安いご用なのだ。
 だがちょっと待ってほしい。それが教育という学校設立の目的にかなっているだろうか。そんなカンニングみたいなことをして、教育の場だと言われる学校に傷がつかないだろうか。
 さらに驚くのは、運動選手の特待生制度を認めないとしているのは、高野連だけで、あとのスポーツ団体は、これを公認しているということだ。
 だから駅伝のエース区間が外国人ばかりという現象も生まれる。それに違和感を覚えない人がいるだろうか。
 スポーツ団体や教育界のトップに猛省を促す。
 スポーツと教育の世界の浄化をはかれ!
                             (大三)   》
 

 高校野球特待生問題も、生徒に罪はない、とか子どもの責任ではない、純真な高校野球選手が可哀想だなど同情論が与論や巨大マスメディアの論調を支配し始めたようだ。生徒の救済策をどうするか取りざたされる。
 野球だけでなく、成績の優秀な生徒の特待制度もある。
 はたして彼らに罪はないか。純真か。
特待制度の恩恵を受ける生徒たち。彼らは確信犯である。
 気の毒ではあるが選手としての資格は剥奪するべき。
 特待生であってもレギュラーになれるかどうか分からない。甲子園に出場できるかどうか分からない。出ても将来の進路が保障されるとは限らない。健康を害して続けられないかしれない。あえてこの道を選んだ責任は生徒本人がとるべきだろう。
 可哀想だから5月が過ぎれば試合に出してやるべきだ、などというのは甘すぎる。