「日本マクドナルド」の店長が、管理職扱いされて時間外手当を支払われないのは違法として、同社に未払い残業代や慰謝料など計約1350万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は28日、約755万円の支払いを命じた。斎藤巌裁判官は「職務の権限や待遇から見て、店長は管理監督者に当たらない」とした。同社では正社員約4500余人中、約1715人(07年9月現在)が店長。従業員の4割が管理職でただ働きは当然だというのが会社側の主張。品質・売り上げ管理などに加え、調理や接客なども行うため、労働時間の自由裁量性は認められず、部下の年収を下回るケースもある。
日本がどれほどの大国か知らないが、労働者や長年働いてきたお年寄りを大切にしない、ただ働き、人間使い捨て大国であることは間違いない。
以下は 2月4日付『毎日新聞』の社会面の小さな囲み記事「生き生き 今日の一言」
「定時退社で文化水準は向上」
海外で仕事をすると、定時にはオフィスから人がいなくなることに驚く。午後5時過ぎに帰宅する人。子供を迎えに行く人、食事や観劇にゆく人でロッカールームは大にぎわいだ。毎週のように映画や、スポーツの応援に出かける。日本では毎日残業状態の場合が多い。文化スポーツの主催者も採算が十分とれないので、興行の場所は大都市が中心になる。残業が少なくなると、企業の生産性は少し低下するかも知れないが、文化的な水準が向上することが期待できる。
(大阪大学大学院医学系研究科保健学准教授・石蔵文信)
文化水準の向上を享受することも大切だが、今の日本では労働者が生き延びることを考えることが先のような気がする。
命の問題だ。
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