自民党の怖い企み
集団的自衛権という言葉が最近よく新聞などに出てきます。
このことについての自民党の恐ろしい企みについて書きます。
歴代の政府は集団的自衛権について次のような解釈を行ってきました。
「国際法上、国家は、集団的自衛権、すなわち自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する権利を有しているものとされる。我が国が国際法上、このような集団的自衛権を有していることは主権国家である以上当然であるが、憲法9条の下において許容されている自衛権の行使は、わが国を防衛するため必要最小限度の範囲にとどまるべきものであると解しており、集団的自衛権を行使することは、その範囲を超えるものであって憲法上許されないと考えている」(1981年5月29日、政府答弁書)
つまり憲法には、戦争は永久にしない、武器も持たないと書いてあるけれども国際法上は自衛権は認められている。が、憲法上、密接な関係にある外国が武力攻撃を受けた時にその自衛権を我が国が行使することは許されない。というのです。これで今まで戦争で日本人が武器をもって殺したり、殺されたりすることはなかったのです。
ところが、自民党は2012年7月、「国家安全基本法案(概要)」を党議決定し、このなかで自衛権を「我が国、あるいは我が国と密接な関係にある他国にたいする武力攻撃が発生した事態」に、集団的自衛権の行使も容認されると解釈しようとしているのです。
1981年の政府答弁書とは異なる憲法の解釈をするというのです。
日本と最も密接な関係にある国はどこでしょうか。いつもどこかで戦争をしている国、それに全部付き合わされる、怖いですよ。背筋が寒くなります。
憲法9条を変えたい。そのために96条を変えよう。とりあえずは都合の良いように解釈しておこう。ということですかね。
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