三流読書人

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ドングリ小屋住人 

田中恭吉作品紹介 「死人とあとに残れるもの」

2005年01月16日 11時21分43秒 | 教育 
 田中恭吉の作品にはいつも死の影がつきまとう。23歳という短い生涯は結核という不治の病を得て、死の恐怖とのたたかいであっただろう。
 「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」 倉田百三の言葉だとは最近知った。しかし、そんなことを思いながら青春を生きてるものはいない。だからそのときの生き様のなかで、悩み、苦しみ
傷つきつつ生み出されたものが尊い。心を打つのですよね。
 一瞬一瞬を命がけで生きた。彼の作品はその結果だと思う。 

災害被害と損失

2005年01月16日 09時26分25秒 | 教育 
毎日新聞の社会面に担当のデスクの小さなコラムがあります。1月15日は次のような記事です。
 
 [デスクです] 
 米誌ニューズウイーク(日本版1月12日号)に「意外に小さい経済損失」と題し、スマトラ沖大地震に関する記事が出ています。「世界経済における役割が小さい人々」の犠牲が多かったため奇跡的に影響が少なくてすんだというのです。
 経済的な側面だけで見れば事実なのでしょうが、災害の被害は弱者ほど大きくなることは、阪神大震災などで私たちが学んだことです。日本は、その教訓を世界に発信するため、被災国の支援に関しては先頭に立つ責務があるといえます。(山内)

 控えめな表現ながら、犠牲になった弱者は、「世界経済における役割が小さい人々」なので経済的な損失でいえば小さくて済んだ。という発想に異議ありの思いが込められているように思う。
 アメリカの彼らの発想で言えば弱者と強者では命の重さが違うということになるのだろうか。
 いつの時代も人の命は地球より重いのです。
 皆さんはどう思われますか。