1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

涙の意味

2011-04-21 18:51:11 | リトルリーガーの記録
空洞の調査計画書を役所にメールしたのは昨日の午後6時半過ぎ。
PCの電源を切ると、急いで我が家に帰った。
そして、愚息を拾うと水前寺陸上競技場へ向かった。

水曜日は陸上クラブの練習日で、熊本の陸上界では、今、時の人となっているHRNコーチに会う必要があった。HRNコーチには、小2でクラブに入ったその日からずっと指導してもらっている。前日にはメールをもらっていて、先日の診察結果を報告する必要があった。

競技場に着いたとき、ちょうど練習が終了したみたいだった。
選手や迎えの保護者さん達がエントランスから出てきていた。

HRNコーチはエントランスにいた。
ボクはコーチに声を掛けると、これまでのイキサツを詳しく話した。
コーチはボクのバカブログの読者さんの一人で、だいたいのイキサツは知っていたようで心配してくれていた。アスリートの故障時の対処についてもいくつかアドバイスしてくれた。励ましの言葉も頂いた。本当に有り難かった。

我々3人が話している間、回りには何人かの高学年選手がいた。

クラブに久しぶりに顔を出した愚息に何か話しかけたそうな雰囲気だった。
先週末は熊本県陸上選手権があり、クラブ出身者やクラブ選手が活躍していることは、新聞等で愚息も知っているところだった。

話しが終わり、エントランスを出ようとしたとき、ある少年が愚息に近づいてきた。
しかし、愚息は彼を急ぎ足で完全無視。
「おい、あの子、友達じゃぁないのか」
先にエントランスを出た愚息に近寄ると、嗚咽が聞こえてきた。
ジャージの袖で涙を拭い始めた。

駐車場まで歩く間、立て続けに何本かの連絡が入り、ボクはそれに対応していた。
鍵のかかった車の前で、愚息は泣き続けていた。
助手席に座ると、愚息は頭を抱えた。嗚咽は一段と大きくなった。
我が家に着くまで、それは続いた。

我が家は留守だった。カミさんはPTAの集まりだった。長女のユーちゃんは部活、次女のホースケは塾だった。
愚息は、自室に入りドアを閉めた。
ボクは、ソファに身を預け、しばし茫然となった。

・・・グググー。腹が鳴った。

「リョー坊、メシ食おう」
ドアの向こうから愚息の返事が聞こえた。

テーブルには、カミさんが準備していったスパゲッティサラダがあった。
台所の鍋にはカレーがあった。

二人で食事の準備をして席についた。

「いただきます」

目は真っ赤になっていたけど、幾分、表情は和らいでいた。
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ドクターSへ

2011-04-21 10:14:29 | 雑談の記録
ネタが無いわけじゃぁないけど、ドクターSへ宛てたメールを記録しておこうと思う。

S先生 

昨日は、貴重な時間を割いて診察して頂き本当にありがとうございました。
息子は、昨年の暮れに肩を怪我(腱板炎)したのですが、その頃から体のバランスを崩していることに気付いていました。

そのため、年明けからバランスを取り戻すべく、歩行トレーニング(きちんとした自然な姿勢で歩く)やバランスディスクを使ったバランスのトレーニングもしていました。残念ながら思うようにバランスは戻らなかったのですが、シーズン始めの練習試合では好調が続いていました。また、陸上の短距離でも今年中に100m13秒台となる勢いの好成績を出しており、そのことが嬉しい反面、故障のリスクが高まっていると意識しはじめた矢先の、踵痛の発生でした。

当初の診断は足底腱膜炎の疑いが高く、その後のMRIで骨嚢腫が見出されました。
素人目には骨嚢腫の大きさから、痛みは骨嚢腫由来と考えており、度重なる検査から息子本人もそう思っていたようで、ごく最近は、体を動かすことが怖いと妻に漏らしていたそうです。

昨日の診断では、一般スポーツにおける問題は今のところ無いとのこと。
息子もホッとしているようでした。

私はオールジャパン以外のサッカーには興味は無いのですが、趣味で多くの少年野球・陸上選手(高校生も含む)を観てきて、つくづく思ったのは、やはりメンタル面の重要性でした。

手前味噌で申し上げにくいことなのですが、息子は他の子供と違ってどこか大人びているところがあり、自主練習や全体練習でも手を抜くところがなく、見ていて気持ちが悪くなることもしばしばでした。

それは、親の過度な期待が原因ではなかったのかと、今、反省しているところです。

昨日、病院に向かう前、午後3時過ぎに家に戻ってきた息子が私に言いました。
「なんか、初めて日曜日に友達と遊んだような気がする」
それはウソではありません。
小学校に入る前は、前近代的な保育園に通っており、毎日、泥だらけになって山猿のような生活をしている日々でした。
ところが、小学生になって本人が野球をしたいと言い出した日から、近所のリトルリーグに入り、野球漬けの毎日になったのです。

昨日の先生の話から、息子には、今は「自由」な時間が必要なのかもしれないと思うようになりました。
果たして、それが正解なのかどうかわかりませんが、子供らしい生活の中で、伸びやかに身体を動かす喜びをもう一度味わってもらうことが大事なのかもしれません。

一方、先生のおっしゃったコンディショニング作りも大事であると十分認識しております。

それについても、今後、ご教示頂ければ幸甚です。

長くなりましたが、これからも、どうかよろしくお願いいたします。

hiratakuwa
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