鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

不思議の国の兎の穴は、地球の中心近くまで達していてもおかしくない(WONDERLAND1‐9)

2013-07-24 16:08:51 | Weblog
 落ちる、落ちる、落ちる。落ちることは終わらないのか?「これまでに何マイル落ちたのかしら?」と、アリスが大きな声で言う。さらに彼女が続ける。「地球の中心近くのどこかに、私は行くんだわ。」

 ◎「不思議の国」が不思議な理由(7):アリスは最初、日常的現実の兎の穴に落ちたのに、今や、もはやその兎の穴が日常的現実に属さないと、彼女は知っている。それは、不思議の国の兎の穴だから、何マイルも下まで続き、ついには地球の中心近くまで達していてもおかしくないのである。