迷歩録 曇天

　　　寅年に　　冷たさ運ぶ　　北の風　　大地を冷やし　　寒さ倍増


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　曇天の夜明け、風強く冷たさ倍増、寒い朝となった南九州である。冬の空鉛色の雲が

　　　覆いかぶさっている。太陽の姿はなく気分的にも寒さが強調されている。

　　　社会的話題も曇天である。隣国のミサイル発射、コロナの再度の蔓延、その対策は不透明

　　　曇天の社会状況である。コロナに関しては晴れ間は見えない、感染が始まってズーと、曇

　　　天のままである。なぜこうなるのかは世界的問題だからという一言ではかたずけられない

　　　日本の国の問題として、いつも経済か、予防かという話になる。命という問題をお金、経

　　　済的価値に置き換えてしまう考え方が正しいのであろうか。経済的価値だけでは計り知れ

　　　ない問題として捉えなければならないのではないだろうか。何事にも優先する命の問題、

　　　そのことを自覚した上での対策が必要なのではないだろうか。