ハッピー&ラッキー

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すすむのはなし

2005-11-18 | 音楽
最近、P-MODELと平沢進をよく聴いています。もともとテクノ・ニューウェイブ系が好きな流れで聴き始めたのですが、これがもうすごいツボにはまって一時期狂ったように聴いていました。今でも大好き。テクノ的ギミックの目立つP-MODELより、歌メロ重視の平沢進のソロの方が好きなのですが、もうずいぶん長いこと新譜が出てない気がする。と思って今調べてみたら、夏にマキシっぽいアルバム出てるんですね。買わなきゃ。うわあ、通販のみか、面倒くさい。

でもP-MODELの中でも、「LIVEの方法」というアルバムは大好きで、これかなり平沢ソロに近い色合いなんじゃないかなあ。「アトムシベリア」の冒頭のナレーション「人類のすべてをその年齢に応じ、父母、兄弟姉妹、あるいはまた、娘や息子とみなします」は何度聞いても気持ち悪くてたまりません。何か統制された近未来SFの設定みたいでぞくぞくしますよ。「人類はみな兄弟」みたいな言葉のパロディなのかなあ。このアルバムには「サイボーグ」とか「LEAK」とか好きな曲がいっぱいなのでその点でも好き。

平沢のソロは、これはもうファーストから神域でした。「時空の水」、何度聴いたことか。ハルディンホテル、コヨーテ、スケルトン・コースト公園と名曲ばかり。スケルトンは確かソフトバレエがカバーしてたのをどっかで見たような気がする(金星だったかも)。あの歌詞の独特の世界観は中毒性がある様な気がします。神話とかSFとかアジアンテイストとか色んなものがテーマとなってますが、どれもソリッドでブラックでロマンチックな、非常に私の好きなカラーなんですよ。そういえば世間で流行る前から錬金術もアルバムテーマにしていたなあ。あれ自体はそんなに好きなアルバムではありませんでしたが、コンセプトは面白かった。

あとタイアップ系が意外に多い。近いところだと劇場版アニメ「千年女優」のサントラを担当していますね。何の映画か忘れたけど見に行ったとき、予告の映像でいきなり「ロタティオン」が流れたときにはかなり驚いた。あと同じくアニメで「妄想代理人」のサントラや、「ベルセルク」の主題歌だかエンディング曲をやってました。「BERSERK-Forces」というその曲が、しかしちょっとショックだったのが私の好きな「舵をとれ」に激似だったこと。イントロからコード進行からサビのメロディまでほぼ同じだったんですよ。もしかして「舵をとれ」から発生した同じ曲なのかも知れませんが(ならいいんですが)もしネタ切れなのだとしたらどうしよう、と悩んだものです。未だに真実は分からないのですが。中途半端なファンなのでその辺も詳しくないんですよ。あ、あとタイアップで印象深いのは、三重県にある「志摩スペイン村」というテーマパークで以前行われていた、炎と水のアトラクション「ロストレジェンド」の曲を担当したこと。サントラ持ってるもんね。これはストーリー自体も、古代スペインを舞台にした神話的冒険譚で、平沢進が好きそうな世界でした。見に行ったけど面白かったです。

と、熱く語ったところで、私はP-MODELも平沢進もライブに行ったことありません。東京でしかやってなさそうなんですが、地方にツアーとか来た事あるんでしょうか。公式サイトでチェックしたら、9月のライブ告知に「今年の平沢のライブはこれ一本のみ!」と恐ろしいことが書いてありました。まあ、ライブバンドだとは思っていないので別にいいですが、この調子だと一生生では見れなさそうです。アルバムでもう世界が完成してしまっている感があるので、それほど切望しているわけではないのですが、どうなんでしょうね、ライブ面白いのかな。