ハッピー&ラッキー

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コープス・ブライド

2005-11-05 | その他
見てきました。感想は例によってネタバレ含むので反転。でもこれ携帯から見るとまるで意味ないんですね。今頃気付く私にびっくり。

先日見てきたチョコレート工場もティム・バートンが好きなので行ってきたのですが、そのティム・バートンの何が一番好きかって「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」なんですよ。なのでチョコレート工場より、同じアニメーションのコープス・ブライドに期待しておりました。映画好きの方にはもう常識なのでしょうが、ティム・バートンの映画音楽をいつも担当していて、ナイトメアでは主役のジャックの声も演じたダニー・エルフマンの曲が素晴らしい。コレクターズ公式の日記で、小里さんも書いておられましたが。ナイトメアはビデオもサントラも買いましたよ。今でも大好き。というわけで今、ナイトメアのサントラ聞きながらこれ書いてます。キッドナップ・ザ・サンディクローズは名曲だよな…。

いやナイトメアの話じゃなくてコープス・ブライドか。これもチョコレート工場と同じく、世界観と言うか舞台がやはり奇妙で美しくて非常にいい雰囲気でした。効果音がいいんですよ、靴音とかドアを開ける音とか大好き。ミュージカル調の冒頭で、もう不思議な世界が始まる予感にどきどきしました。

ストーリー自体は、悲しい物語でありながら、全体に漂うブラックで微笑ましい空気が中和しているので、とても楽しく見ていられました。ビクターとビクトリアのカップルがもう可愛くて。こういう場合、エミリーがいやな女になりがちだと思うのですが、可哀相な過去と、人の弱みに付け込みきれない気高さで、とても魅力的なキャラクターになっていますね。エミリー、冷静に考えたらかなり悲惨な死に様だけど、地下の住人達ののんきで愛嬌のあるキャラクターに救われてるなあ。でもバーキス卿(だっけ)を最後追い詰めるときの「もう生者じゃないよ」にはぞくっとさせられましたね。ああいう胸のすく展開大好きだ。地下の住人、ハロウィンタウンの住人を思い出させる、不気味で面白くて可愛い奴らでした。

ビクターとビクトリアは結婚したあと、ちゃんとあの両親の元から離れて暮らせるのか、貴族の対面を重んじて、二人だけで別の家を構えることを許されないんじゃないかと、見終わったあと非常に現実的な心配もしてしまいましたが、そういうことは考えない方がいいですね。とても童話的で、かつブラックユーモアたっぷりの面白い映画でした。スクラップスが可愛すぎ。ゼロを思い出します。


ところで映画が始まる前に「あらしのよるに」の予告が流れたのですが、あれヤバイ、私見たら絶対泣く。というか予告でもう泣きそうでした。ああいう展開弱いんですよ。種族を超えた友情のために命を懸けるってもう字にしただけで泣けてくる。もともと涙もろい方ですが、その私のいくつかある「絶対泣くツボ」のひとつだと思います。何故かは分かりませんが。