蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

犬の話。

2011年04月05日 23時46分06秒 | 日常の出来事
福島に実家のある会社の方の話。
実家に住んでいるご家族が、仕事の荷物を取りに地震の翌日振りに避難先から帰宅すると、庭に繋ぎっぱなしにしていた高齢の犬が事切れていたそうです。
繋いでいなかった猫は無事だったと言う事で、「可哀相な事をした」とおっしゃられたそうです。

私はこの話を聞いた時に、「ひょっとして、犬はわざと飼い主に置いて行かれたのではないか?」と思いました。このご家族は最初避難所に入れず、同じように行き場を失った方々と新潟まで逃れ、そこから新幹線で東京まで避難されたと言うご苦労をされています。人も食べる物がない、行き場もない中で、『家族』とは言え動物を連れて行く事が出来たでしょうか?そして、いくら混乱していたとは言え、飼い犬を全く忘れてしまう飼い主がいるでしょうか?

あくまで勝手な推測ですが、この犬は飼い主一家が避難される際、自分を連れて行けないと悟り、わざと気配を消していたのではないかと思います。そして家族が去った後、息を引き取ったのではないかと。。。
勝手な想像ながら、悲しくて、やり切れませんでした。

犬の健気さと、ご家族の無念を思い、本日も買い物のお釣りをちょっとだけ募金箱に投入しました。
一日も早い復興を、お祈りしています。
コメント (2)
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