植物園で珍しいジンチョウゲ:沈丁花(ジンチョウゲ科ジンチョウゲゾク属)果実を見かけまし。
遠くからも流れる甘い香りが春の訪れを告げるジンチョウゲは、中国原産の常緑低木で、庭木として広く植えられておなじみですが、果実を見るのは大変珍しいことです。
ふつう図鑑では、雌雄別株で日本では雄株が多いなどの記述があります。
ところが、“朝日百科植物の世界”によると「ジンチョウゲにはふつう果実はできず、実のなる木はごく少ない。これは、ジンチョウゲが雌雄異株で、日本には雄株しかないからだと説明されている。ところが、花を解剖して調べてみると、実のならない株の花にも、完全な雄蕊と雌蘂があり、形態的には立派な両生株である。原産地である中国の図鑑にも、雌雄異株とは書かれていない。ジンチョウゲ属の雌雄性が生理的な条件によるものなのか、調べ直す必要があるだろう」となっているそうです。
とすれば、実がつかない庭のジンチョウゲも両性株なのに何らかの理由で結実しないのに、この植物園のは、植物園だからといって特別に結実する株をえらんで植えているのか不思議なところです。
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