むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

バンクシア (山火事を予定) 

2016-03-07 10:32:19 | 植物観察記録
植物園にバンクシアと名札のついた植物がありました。
調べではヤマモガシ科の一種で約80種が含まれ、オーストラリアのもっとも乾燥した地域を除く全域に産し、特徴的な花序と果穂を持ち、オーストラリア産の野生の花の中では有名で人気があり、よく庭木として利用されるとありますが、あまりよくみられるというものでもなさそうです。
ユーカリやカリステモン(ブラシノキ)などとともに、山火事に逢うことで種子が発芽の刺激を受けて世代更新するという、生育環境に適応した特殊な生態を持っているということで知られています。
バンクシアの花序は柔毛質の覆いのある木質の軸でできていて、通常は直立し、軸に対して直角に着く密に配列した花によって覆われ、単一の花序で1000以上の花が含まれます。数年にわたって花は宿存し、毛の生えた花序の姿が残るものがあるそうです。
花序が大きく花の数が多いのに、果実をつけるのは少数だそうですので、火事に逢って初めて発芽するという果実はこの木では見当たりませんでした。


写真上は、終わった花がしなびたままついているもので、写真下は花殻が落ちた花序軸のように思えますがよくわかりません。
バンクシアの葉も種類によって針状のものから幅のある大きい葉、鋸歯の有無など様々といいますが,植物園のこの木には品種名もなく、あまり情報は得られませんでした。

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