京都植物園でウンナンロウバイ:雲南蠟梅(ロウバイ科ロウバイ属)が満開です。
中国雲南省原産とされる落葉低木で高さ2~5m、花被片の外側は透き通ったベージュ色、内側ははっきりした赤褐色で、よく知られている同属のロウバイとソシンロウバイに比べて内側花被片の濃い赤褐色色が目立ちます。
蠟梅は1~2月、通常葉に先駆けて開花しますが、京都植物園のウンナンロウバイは、気候のせいか今年の葉が残ったまま開花していました。
もともとロウバイは、中国中部原産で、江戸時代後水尾天皇のときに渡来し、真冬に咲く黄色い花と香を賞して好んで庭に植えられる落葉小木です。花は前年枝の葉脇に1個ずつつき、花の径2~3cmで、花被片は多数、外側は淡黄色、内側の花弁は短くて普通暗紫色で、 最近では内側まで黄色いソシンロウバイ(素心蠟梅)といわれる品種が人気のようです。
中国では迎春の花として重んじられ、絵画の中で蠟梅と水仙あるいは蠟梅と南天が配された構図が”歳寒の二友“として好んで描かれるそうです。
蠟梅の名は黄色く透き通った花が蝋細工に似ているところからきたとされていますが、臘月(12月)に咲くから臘梅だとする説もあります。
別名に唐梅、九英梅、南京梅などがあります。
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