むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

コキンレイカ:小金鈴花(やはり野に置けか) 

2017-09-04 17:24:14 | 植物観察記録

一昔前、妻が茶花として買い求めた金鈴花なる草が消えもしないかわりに、花を付けたり付けなかったりするので、試みに十分に施肥してみたら、大きく育って見事な花をつけました。

実はこの花、園芸店の名札でよくあることですが、金鈴花ではなく、コキンレイ:小金鈴花、別名ハクサンオミナエシ(オミナエシ科キンレイカ属)またはこれに近い品種だということがわかってきました。

コキンレイカの花は、キンレイカに比べてやや小さく、キンレイカの花は基部に3㎜ほどの距があるのに対し、コキンレイカはその部分が少し膨らんでいる程度の違いがあるからです。

コキンレイカは、蓼科山7合目で見たほか(’11年8月29日記事)、近縁種のマルバキンレイカを月山弥陀ヶ原で見たことがあります(‘15年8月12日記事)。それに比べて、いま我が家に咲くコキンレイカ(と思われる)は、肥料の利きすぎか、高地に咲く清楚な花に比べてすっかり肥満気味です。山野草はやはり野に置けのようです。