日影になった山の道端に覆うように生えた草が、小さい穂をつけていました。
ハイチゴザサ:這稚児笹(イネ科チゴザサ属)です。本州〜九州の低地の湿地に生育し、群生します。茎の基部は長く伏臥し、節々から1〜3個の根をおろし、上部の節から高さ約5㎝の直立した細い茎を伸ばし、葉の長さ8〜25mm、幅2.5〜7mmの広披針形で、両面に粗いネタ毛が散生します。花期は9~10月、花序はまばらな円錐状で長さ15〜35mm、疎らに小穂をつけます。
似た花にチゴザサ(‘08年8月16日記事)がありますが、こちらは水田や溝などより湿った土地におおく、長く這った地下茎より立ち上がる茎は30~50㎝とより高くなります。